
プログラミング言語を徹底比較!特徴や実行速度・難易度は?
種類豊富なプログラミング言語
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
日に日に新しいものがリリースされ、数が増え続けているプログラミング言語。
IT業界の中でもトレンドが常に移り変わっているプログラミング言語は、古くから親しまれ続けているものもあれば、急上昇して突然注目を集める言語まであります。
今回の記事では、そんな数あるプログラミング言語たちに注目していきましょう。
数あるプログラミング言語から特にメジャーなものや注目度が高まりつつあるものをピックアップして、それぞれの特徴などを確認。
実行速度まで確認して、プログラミング言語ごとに生じている平均年収の差や、キャリアパスとの関連性まで注目していきます。
実行速度や学習コストを比較
プログラミング言語は、言語ごとに得意・不得意があります。
軽量で実行速度が速いものがあれば、実行速度が遅い代わりに高機能で利便性の高いものも。
また、学習コストの高さもプログラミング言語によって異なっています。
学習コストが低く比較的容易に習得ができる言語もあれば、理解が大変で難易度の高い言語まで。
今回はそれぞれの言語の実行速度や学習コストという部分も注目していきます。
業務で広く扱われているプログラミング言語
今回ピックアップするプログラミング言語は、主にIT業界で広く使われている言語たちです。
とはいえ「IT業界で広く使われている」言語自体が数多く存在しているので、特にメジャーな以下の言語たちに注目します。
- Java
- JavaScript
- PHP
- C++
- Python
- Ruby
- C#
- Swift
どの言語もメジャーなので、聞いたことだけでもあるという方は多いのではないでしょうか。
今回の記事で、1つずつ言語の特徴や実行速度をチェックしていきます。
各プログラミング言語の特徴をチェック
それでは早速、先ほどピックアップした8個のプログラミング言語の特徴を言語ごとにそれぞれ簡単に紹介していきます。
Java
1つ目に紹介する言語はJavaです。
Androidでも用いられているこちらの言語は「JVM」という仮想マシン上で動作するという特徴を持っています。
そのため、OSを問わず様々なハードでプログラムを動作させることが可能です。
互換性が非常に高い言語といえるでしょう。
汎用性も高く、システム開発やスマホアプリ開発はもちろんサーバサイドプログラミング言語として採用されることも珍しくありません。
生活を影から支えている言語ともいえ、Javaを扱えるエンジニアはIT業界で重宝されます。
古くから親しまれて完全に定着しており、将来的にも言語の地位は盤石なものを築いているとも評せるでしょう。
求人数や案件数も安定している言語です。
ただし、スマホアプリ開発という観点ではGoogleがAndroidアプリ開発言語でKotlinを推奨言語に格上げしたという事実も。
そういった部分では今後の予想が難しいので注意が必要かもしれません。
オブジェクト指向型言語の入門として勉強される方も多いですが、プログラミング未経験者が習得するには学習コストはそれなりに高め。
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JavaScript
軽量プログラミング言語、スクリプト言語として知られているJavaScriptは、学習コストも低いといわれています。
特に環境を構築せずとも、メモ帳などテキストエディタとウェブブラウザさえあれば実行できるという特徴を持っている言語です。
HTMLおよびCSSと組み合わせて利用することが大半ですが、JavaScript単体を学習しても全く問題はないでしょう。
とはいえ、自らの手でWebサイト制作を行うのであれば、当然HTML等の知識も必要となってくるので注意してください。
動的なWebページ制作で重宝されており、非常に数多くのWebサイトがJavaScriptを用いて制作されています。
JavaScriptは従来クライアントサイドで利用するのが一般的でしたが、Node.jsというサーバサイドで利用しようという新しい試みもされており、これからも進化し続けることでしょう。
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PHPも軽量プログラミング言語兼スクリプト言語であり、JavaScriptと同じ特徴を持っています。
JavaScript同様動的なWebページ制作で頻繁に用いられており、様々な「動くWebページ」をユーザーに届けている言語です。
学習コストが低いことに加えて、需要も高いため数多くのフリーランス向け案件や転職者向け求人が常時募集されているのも特徴といえるでしょう。
JavaScriptと異なるのが、PHPはサーバ側にコードを記述できるという点です。
JavaScriptは通常クライアントサイドにコードを記述するため、誰でも処理の内容を見ることができてしまいます。
しかし、PHPであればコードの内容を隠すことができるという特徴を持っており、これをメリットと感じる方も多いでしょう。
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C++
C言語を基にオブジェクト指向や例外処理の概念を取り入れた言語が「C++」です。
一般的に「シープラプラ」と読みます。
システム開発に用いられることもあれば、ゲームやWebアプリケーションに採用されたりと、その幅の広さが魅力的な言語といえます。
実行速度も速く、数多くのライブラリがあるため様々な機能の実装が比較的容易にできるというメリットも。
ゲームという観点ではUnreal Engineというゲームエンジンの開発言語としても親しまれており、IT業界のみならずゲーム業界でもメジャーな言語です。
Python
近年、AI(人工知能)の台頭・注目度の上昇に伴いPythonも注目を集めるようになっています。
その要因が、Pythonに存在しているライブラリです。
機械学習や深層学習(ディープラーニング)用のライブラリが充実しており、データ解析やAI開発に用いられる言語として注目を集めるようになりました。
Webアプリケーションに利用されることもあれば、クライアントアプリケーションとしても利用されたりと、こちらも幅の広い言語となっています。
便利なフレームワークも用意されているため、開発を楽しみながら進めていくことができるでしょう。
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Ruby
続いて紹介する「Ruby」は、日本人が開発した国産言語としても有名です。
軽量プログラミング言語であり、スクリプト言語という面も持ち合わせています。
とにかく可読性を重視している言語であるため、書きやすく、見返しやすい言語になっています。
記述量も少ないため、少ないコード量でアプリケーションなどの開発が行えるのも魅力の1つだといえるでしょう。
例えば、文字の出力は「p “文字の出力”」という記述のみで実現できてしまいます。
Javaであれば「System.out.println(“文字の出力”)」、C言語であれば「printf(“文字の出力”)」といった具合ですから、文字出力だけでも圧倒的に記述量が少ないことが分かりますね。
TwitterなどはWebフレームワークであるRuby on Railsを利用して制作されているということからも、Rubyの魅力が伝わってくるでしょう。
関連記事:プログラミング言語Rubyの案件や将来性、案件獲得方法などをご紹介
C#
C#はゲーム開発エンジンであるUnityなどで親しまれている言語です。
プラットフォームの「.Net Framework」上で動かすことができるプログラミング言語であるためWindows専用かと勘違いされがちですが、他のOSでも動作します。
Xamarinを利用すればiOS・Androidアプリケーションを開発することもできるという幅の広い言語ともいえるかもしれません。
検索エンジンとして有名なBingなどは、C#を利用して開発されたものの代表例といえるでしょう。
Swift
SwiftはiOSおよびMac OS用のアプリケーション開発ができるプログラミング言語です。
Appleが開発したモダンな言語であり、定期的に言語のアップデートがされているというのも特徴の1つ。
Playgroundという機能があり、リアルタイムに記述しているソースコードの処理結果をチェックするといったこともできてしまいます。
開発しながら、実行するより前にバグを発見できることもあるため、結果的にバグやエラーの少ないアプリケーション制作が行えるでしょう。
また、従来iOS・Mac OSアプリケーション制作に用いられてきたObjective-Cとの相互性があるというのも開発者にとっては嬉しい要素の1つではないでしょうか。
関連記事:Swiftの知っておくべき基本文法や書き方を徹底解説!おすすめの勉強法も紹介!
Java=遅いというイメージは古い
それではここからは、プログラミング言語の実行速度という観点から注目していきましょう。
以前から実行速度は遅いというイメージの強かったJavaですが、JITコンパイルが導入されたこともあって今ではすっかり高速な動作を実現できるようになりました。
同様にC++も高速動作を実現しており、やや劣るもののC#も高速とされています。
スクリプト言語たちの実行速度は?
そんな上記言語たち対して、PythonやRubyは動作が遅いといわれています。
ただし、Rubyは日を追うごとに少しずつ高速化されていっているようで、PHPと遜色ないレベルにまで達しつつあるようです。
そのPHPは、JavaやC#ほどではないもののある程度のスピードは保っているようです。
こちらも日々高速化がなされています。
特にRubyとPHPに関しては、実行速度も含めて今後の進化にも期待できますね。
Pythonは3よりも2の方が高速
Pythonは「3」が存在していますが、それまでに普及した影響もあり2が市場で広く用いられています。
実行速度という観点でも2の方が高速という特徴があるため、実行速度にこだわる方は2を選択してもいいでしょう。
PHPやRubyが少しずつ高速化を実現しているのに対し、Pythonは逆に遅くなるという結果を残しているということになります。
少しそれぞれの言語が面白い状況に置かれているといえるかもしれません。
名前の通り「迅速」なSwift
Swiftは日本語に訳すと「迅速」という意味を持っています。
その名に恥じぬ実行速度の持ち主で、従来の言語であったObjective-Cと比較すると最大2.6倍の高速処理を実現しています。
そして、Python 2.7よりも最大8.4倍という高速処理。
Swiftという言語の可能性が伝わってきます。
エンジニアによるプログラミング言語ごとの年収
さて、プログラミング言語そのものについて注目してきましたが、ここからはもう少し生々しいトピックに移ります。
プログラミング言語ごとの「年収」を比較していきましょう。
新しい時代を築く言語ともいえるPython
今回ピックアップしている8言語の中でエンジニアがとりわけ高い年収を得ているとされる言語は、RubyとPythonです。
特にAI開発に用いられることの多いPythonは需要が急速に上昇していることもあり、国内でも高い年収・報酬を提示しているフリーランス向け案件や転職者向け求人が多く掲載されています。
需要が高いにも関わらず扱えるエンジニアの数がまだまだ少ないという現状に直面しているため、今後しばらくの間は高年収・高報酬の状態を維持することが予想できるでしょう。
Rubyも将来性がある言語
また、Rubyは案件の数こそ少ないものの将来性の高さが潜んでいるプログラミング言語です。
ジワジワとではありますが需要が高まっており、特にRuby on Railsはその傾向が顕著。
大規模Webサービスなどでも採用されていることもあって、扱えるエンジニアを求める需要が増してきています。
安定性という意味ならJavaやC++
上記言語と比較すると年収という意味では低くなりますが、常に大量の案件が掲載されているのがJavaやC++です。
長年安定して広く親しまれているこの2言語は、急上昇するようなことはないものの既に盤石な基盤を築いている言語といえます。
安定して仕事を得られるということを考えれば、案件のこなし方次第では上記2言語よりも結果的に年収を高くすることができるかもしれません。
また、JavaScriptやPHPも案件の数は多い傾向にあります。
プログラミング言語とキャリアパスの関連性
さて、プログラミング言語はエンジニアの「キャリア」と関係があるのでしょうか。
結論からいうと、多少あるといえます。
というのも、エンジニアの中で「1つの言語しか扱えない」プログラマーと「複数言語習得している」プログラマーであれば、後者の方が多くの仕事を任されるのは明らかです。
複数言語を習得しておくことが大事
フリーランスの場合も同様で、複数言語を扱うことができれば案件などを自分で選ぶ余裕があるといえるでしょう。
そのため、現在まだ1つの言語しか習得できていないという方は、ぜひ他の言語も学習してください。
最初は共通部分の多い言語でもいいでしょう。
とにかく複数言語を扱えるよう、常に学習を続けていくことが重要です。
同様に、既に複数言語が扱える方は更に新しい言語や、トレンドの言語の習得を目指せばより魅力あるエンジニアになることができるでしょう。
将来性でプログラミング言語を選ぶ
今回の記事で様々な観点からプログラミング言語を比較してきました。
新しく言語習得を目指して言語を選択する際に注意するポイントは幾つかありますが、重要なのは「将来性があるか」という点です。
新しく言語を習得しても、数年後にはその言語が下火になっていて仕事がほとんど無くなってしまえば学習した意味がなくなってしまいます。
そのためにもIT業界の流れや最新技術に関する動向などをニュースや展示会、カンファレンスなどに積極的に参加して見聞を広めておくことは大切です。
将来性のあるプログラミング言語を習得して、仕事や案件が獲得できる「魅力のあるエンジニア」を目指していきましょう。
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