こんにちは!

toiroフリーランス編集部です。

Rubyは、Webアプリケーション開発やバックエンド開発、データ処理などに使用されている言語です。

フリーランスの方のなかで、「どのようなRuby案件があるのかを知りたい」方や「Rubyは将来性があるのか気になる」方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、Ruby案件や将来性、案件獲得方法などをご紹介します。

Rubyとは

Rubyは日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発され、日本発のプログラミング言語として初めて国際電気標準会議(IEC)で国際規格として認証されました。

2024年2月時点で最新バージョンはRuby3.2.3になります。 

Rubyのおもな特徴は以下になります。

  • Rubyはシンプルで自然な構文を持っており、コードを読みやすく書きやすいため、幅広く使用することができる。
  • メタプログラミングをサポートしており、実行時にコードを生成したり変更したりすることが可能。
  • Rubyはオブジェクト指向プログラミング言語の一種で、データやメソッドはオブジェクトとして扱われ、継承やポリモーフィズムなどのオブジェクト指向の特性をサポート。
  • Rubyには豊富なライブラリが存在し、開発者はライブラリを活用して効率的な開発を行うことが可能。

Rubyエンジニアの仕事とは

Rubyエンジニアは具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。

Rubyの仕事内容の例を紹介します。

Webアプリケーションの開発

Ruby on Railsなどのフレームワークを使用して、Webアプリケーションを開発します。

データベースの設計やモデルの作成、コントローラの実装など、フルスタックの開発を担当します。

バックエンドの開発

Rubyを使用して、サーバーの処理やデータベースの操作、APIの開発などを行います。

セキュリティやパフォーマンスの最適化、エラーハンドリングなども担当します。

テストコードの作成

Rubyは単体テストや結合テストなど、さまざまなテストで使用することがあります。

Rubyはテストフレームワークが豊富にあり、テストフレームワークを活用してテストコードを作成し、アプリケーションの品質を確保します。

Rubyエンジニアに求められるスキル

Rubyエンジニアにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

Rubyエンジニアに求められるスキルをご紹介します。

Rubyの基礎知識

基本的にはなりますが、Rubyエンジニアとして仕事をするためには、Rubyの文法やフレームワーク、ライブラリなどの基礎知識が必要です。

Rubyの具体的なフレームワークに関しては後ほど説明します。

メソッドの理解

Rubyでは、メソッドの定義には`def`キーワードを使用します。

メソッドはオブジェクトに関連付けられており、そのオブジェクトに対して操作を行うために使用されます。

また、Rubyでは、クラスとモジュールを使用してオブジェクトの設計を行います。

メソッドを理解することで、コードの追加や修正、再編集を行うことが可能になります。

ライブラリの知識

例えば、ファイル操作やデータベース接続、Web開発など、Rubyには豊富なライブラリがあります。

ライブラリを理解し、適切に使用できるようになることで、効率的に開発を行うことができるでしょう。

Rubyエンジニアの統合開発環境(IDE)

統合開発環境とはRubyコードの編集、実行、デバッグを行うためのツールとシステムの組み合わせを指します。

Rubyエンジニアが使用している統合開発環境の例は以下になります。

統合開発環境の種類メリットデメリット
RubyMine

・ファイル名を変更すると、コード内の参照しているパス名も自動で変換

・サポートが広範囲

・初心者はどの拡張機能を使えばよいか判断しにくい
RubyGems

・簡単にパッケージを管理することができる

・高機能

・インストール方法などが英語で記載されているため、理解までに時間がかかる可能性がある

Eclipse

・低スペックのPCでも動作が速い

プラグインでカスタマイズ可能

・リソース消費量が大きい
Net beans

・高機能なエディタを利用可能

・日本語訳されているが、サポートが手薄

Rubyフレームワークとは

フレームワークとはソフトウェア開発の土台となる、汎用的な機能や基本的な制御構造があらかじめ用意された枠組みになります。

詳細は後ほど説明しますが、Rubyフレームワークは、Webアプリケーションを開発する際におもに使用されるフレームワークになります。

Rubyフレームワークのメリット・デメリット

Rubyのフレームワークはメリットやデメリットがあります。

メリットは以下になります。

メリット説明
開発の効率化開発者がアプリケーションの骨組みや共通機能を簡単に作成できるようになり、開発の効率を向上させる
コードの再利用開発者は自身で機能を実装する必要がなくなり、既存のコードを使い開発を進めることができる
サポートが手厚いフレームワークそれぞれのサポートやコミュニティを利用することができ、疑問の解消などが可能
一方デメリットは以下になります。
デメリット説明
学習コストがかかる初めて使用する場合や他の言語やフレームワークからの移行の場合、学習コストがかかることがある
パフォーマンスの節約高負荷なアプリケーションやリアルタイム処理は、実行速度が低下する可能性がある
イレギュラー対応が難しい
決まった方法に則りコードを書くため、カスタマイズや特殊な要件に対応することが難しい場合がある

Rubyフレームワークの紹介

具体的にはどのようなフレームワークがあるのでしょうか?

こちらでは、代表的なRubyフレームワークを紹介します。

フレームワークの名称概要メリットデメリット
Ruby on Rails

・Rubyフレームワークのなかで最も人気

・MVCアーキテクチャを採用し、開発の効率を向上させるための豊富な機能を提供

・データベースの操作やルーティングの設定、ビューの作成などが容易に行える

・大規模な開発に向いている

・複数の処理に時間がかかる

・機能が充実しているため、全ての機能を把握するまでに時間がかかる

Sinatra

・オープンソースのフレームワーク

・シンプルで軽量

・ルーティングやテンプレートエンジンのサポートなど、基本的な機能を提供

・大規模な開発ではなく、小規模な開発に向いている
Hanami

・大規模なWebアプリケーションの開発に向いている

・様々なコンポーネント(ルーティング、ビュー、データベースなど)を独立して使用している

・フレキシブルな開発が可能

・メモリの消費を抑える

・アクセス過多を防ぐ、スレッドセーフが搭載されている

・まだ新しいフレームワークなので、実績や経験が蓄積されていない
Padrino・Sinatraの影響を受けたオープンソースのフレームワーク

・動作が速い

・自身で機能の追加や削除ができる

・標準搭載されている機能が少ない

・デバッグに時間がかかる

Cuba microframework

・最小限の機能を提供

・シンプルな構造

・軽量なWebアプリケーションの開発に最適・大規模な開発には向かない
Ramaze・マイケル・フェリンガーが開発したオープンソースのフレームワーク

・自由度が高い

・カスタマイズしやすい

・大規模な開発には向かない
Goliath・完全な非同期処理、読みやすさを意識して開発された・軽量なフレームワーク・保守的な機能が多い
Camping・ジョナサン・ジレットが開発したフレームワーク

・4KB程度の軽量なフレームワーク

・ロードと実行が高速

・プログラムに制限がある
NYNY・300行ほどのコードで記述されているWebフレームワーク

・シンプルな構成

・Ruby on RailsやSinatraで活用可能

・大規模な開発には向かない
Scorched
・Sinatraの強化版として位置づけられるフレームワーク・汎用的なため、小~大規模の開発で使用可能・学習までに時間がかかる可能性がある
Volt・比較的新しいフレームワーク

・大規模な開発に向いている

・動的なWebサイトの制作に向いている

・小規模な開発には向かない
Grape・Rest関連のマイクロフレームワーク・Ruby on RailsやSinatraなどの補完に利用できる・学習コストがかかる

一部の代表的なRubyフレームワークを紹介しました。

プロジェクトの要件や目標に合わせて、適切なフレームワークを選択しましょう。

Rubyの今後の将来性は

IT業界では日々新しいプログラミング言語が開発されるため、Rubyの今後の将来性を知りたい方もいるのではないでしょうか。

TIOBE Index」では、Googleなどの検索エンジンを基にプログラミング言語の人気度をランク付けしています。

2024年2月時点では、Rubyは20位となっています。

TIOBE Indexは日本以外の国の検索数も人気度に影響していること、また先ほどご紹介したとおり、求人数も一定数あることから、一概に日本でRubyの需要が下がっているとはいえないでしょう。

順位プログラミング言語評価指数
1Python15.16%
2C10.97%
3C++10.53%
4Java8.88%
5C#7.53%
6JavaScript3.17%
7SQL1.82%
8Go1.73%
9Visual Basic1.52%
10PHP1.51%
11Fortan1.40%
12Delphi/Object Pascal1.40%
13MATLAB1.26%
14Assembly language1.19%
15Scratch1.18%
16Swift1.16%
17Kotlin1.07%
18Rust1.05%
19COBOL1.01%
20Ruby0.99%

Rubyの単価相場

プログラミング言語によって、単価相場は異なります。

Rubyの単価相場はいくらなのでしょうか。

Rubyの単価は、70万円(月平均)となっており、プログラミング言語の中でも高めの単価相場となっています。

Rubyエンジニアとしての経験を積めば積むほど単価が上がる可能性があるため、少しずつでもスキルアップして単価を上げてみてはいかがでしょうか。

toiroフリーランスの案件については、以下の記事もぜひご参考ください。

関連記事:案件数が多いプログラミング言語ランキング!【toiroフリーランス2024年最新】

Rubyの高単価案件を獲得するために必要なスキル

Rubyエンジニアが高単価案件を獲得するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

「Rubyの高単価案件を獲得するために必要なスキル」をご紹介します。

Rubyのフレームワークを扱うスキル

Rubyのフレームワークをどの程度使いこなせるかによって、開発にかかる手間や時間は大きく変化します。

Rubyの高単価案件においては、フレームワークについての深い知識と経験が必要になるでしょう。

特にRuby on Railsの経験を求める案件も多いため、Ruby on Railsの知識やスキルを身につけることによって、高単価案件を獲得できる可能性があります。

Ruby on Railsについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

Ruby on Railsの基本を徹底解説!入門者向けの開発環境と学習方法を確認。インストール方法は?需要と将来性も紹介

上流工程への対応力 

PMやPMOなどの上流工程に対応できると、高単価の案件獲得を期待できます。 

大規模開発の経験 

複数のチームが連携してプロジェクトを進行するような大規模案件の経験は、高単価案件の獲得につながる可能性があります。 

大規模案件にはたくさんの人が関わりますが、その中でもコードの品質を管理し、セキュリティを確保した上でプロジェクトを進めていかなければなりません。 

大規模案件に一部でも関われるチャンスがあるならば、挑戦してみてはいかがでしょうか。 


Ruby案件の獲得方法

2023年にプロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会が発表した「フリーランス白書2023」の中で、フリーランス850人に対し「直近1年間で仕事獲得に繋がったことのあるもの」をたずねたところ、以下の結果が出ました。

Ruby案件の獲得経路について詳しくご紹介します。

人脈

「フリーランス白書2023」では、「知人の紹介なども含む人脈」から案件を獲得したことのある人が70.6%という結果でした。

案件を獲得するためには信頼を得る必要があります。

面識のある人物であれば、ある程度信頼関係が構築されている場合があるため、案件をスムーズに獲得することができるでしょう。

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023」

過去・現在の取引先

「過去や現在の取引先」から案件を獲得したことのある人が64.7%でした。

「人脈」と同様にある程度の信頼関係が構築されており、自身のスキルや実績なども理解してくれている場合があるため、案件獲得のひとつの方法として実践してみてはいかがでしょうか。

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023」

自分自身の広告宣伝活動

「自分自身の広告宣伝活動」で案件を獲得したことのある人が31.6%でした。

ホームページやSNSを使用することで自分のことを宣伝できるので、仕事についてのホームページやSNSアカウントなどを作ってクライアントに呼びかければ、依頼が来る可能性があります。

フリーランス初心者の方も利用を検討してみてはいかがでしょうか。

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023」

エージェントサービスの利用

エージェントサービスの利用と回答した人は25.8%でしたが、コロナ禍前までは最も収入が得られる案件獲得経路として「人脈」が40%以上を占めていたのが、コロナ禍後には10%ほど減少し、代わりに増加したのが「エージェントサービスの利用」です。

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023」

エージェントサービスとは、フリーランスを対象に案件の紹介や契約交渉、案件稼働後のサポートなどを行ってくれるサービスです。

toiroフリーランスは、SHIFTグループがプライムとして参画している独自案件をフリーランスエンジニア向けに紹介しています。

エージェントによるサポートもありますので、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では、Ruby案件や将来性、案件獲得方法などを紹介しました。

Rubyの具体的な案件やRuby on Railsなどのフレームワークの知識やスキルを身につけたり、人脈やフリーランスエージェントを利用したりすることでRuby案件を獲得できる可能性があることをお伝えしました。

本記事がフリーランスの方の参考となれば幸いです。



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