こんにちは!

toiroフリーランス編集部です。

JavaScriptは、WebサイトやWebアプリケーションなど、Web系の開発におもに用いられるプログラミング言語です。

フリーランスの方のなかには、「どのようなJavaScript案件があるのかを知りたい」方や「JavaScript案件の単価が気になる」方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、JavaScript案件や単価相場などをご紹介します。

JavaScriptとは

JavaScriptは、1995年にNetscape社のブレンダン・アイク氏によって開発されました。

2024年の2月時点でJavaScriptの最新バージョンは、ES2023になります。

JavaScriptのおもな特徴は以下になります。

  • JavaScriptは、おもにWebページに動的な機能やインタラクティビティを追加する際に使用されるプログラミング言語
  • クライアントサイドで動作するため、ユーザー操作に応じてリアルタイムで処理が可能
  • ブラウザとテキストエディタがあればコードを書くことが可能なため、初心者が始めやすいプログラミング言語
  • JavaScriptはプロトタイプベースのオブジェクト指向言語であり、クラスベースのオブジェクト指向言語とは異なる

JavaScriptエンジニアの仕事とは

JavaScriptのエンジニアは具体的にどのような仕事内容なのでしょうか?

JavaScriptの仕事内容の例を紹介します。

フロントエンド開発

JavaScriptエンジニアは、UI(ユーザーインタフェース)を構築したり、Webページの動的な挙動を実装したりするなどのフロントエンド開発を担当します。

JavaScript以外にHTMLやCSSなどの知識、Ajax、jQueryなどの経験を求められる案件もあります。

サーバーサイド開発

JavaScriptを使用して、サーバーサイドを開発する案件もあります。

Webサイトやアプリケーションの会員登録機能やログイン機能などの開発や、システム全体の要件定義や設計などの上流工程を担当します。

スマホアプリの開発

JavaScriptを使用して、スマホアプリを開発する案件もあります。

JavaScript以外にHTMLやCSSを使用して開発するため、HTMLやCSSの経験が求められる場合があります。

また、開発を効率的に進めるためにフレームワークの使用を条件とする案件もあります。

テストやデバッグの実施

テストやデバッグをJavaScript エンジニアが担当する場合もあります。

テストフレームワークやライブラリを利用して、コードの各部分が期待通りに動作することをテストします。

また、ブラウザやNode.jsのデバッグツールを使用して、コードの実行時に発生する問題を特定し、修正を行います。

JavaScriptエンジニアに求められるスキル

JavaScriptエンジニアにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

JavaScriptエンジニアに求められるスキルをご紹介します。

JavaScriptの基礎知識

基本的にはなりますが、JavaScriptエンジニアとして仕事をするためには、まず基本的な文法や変数、フレームワーク、ライブラリなどの基礎知識を理解する必要があります。

JavaScriptの具体的なフレームワークに関しては後ほど説明します。

サーバーサイドに関する知識

JavaScriptエンジニアは、サーバーサイド開発を担当する案件も多く、JavaScriptだけでなく、PHPやRubyなど他のプログラミング言語の経験やデータベースやAWSなどのインフラの知識が求められるでしょう。

UIやUXの知識

先ほどお伝えしたとおり、JavaScriptエンジニアは、フロントエンド開発を担当します。

その際にUIやUX(ユーザーエクスペリエンス)を意識し、ユーザーの視点に立って、Webサイトやアプリの見た目や使いやすさなどを設計段階で考慮することで、ただ実装を担当するのではなく、デザイナーなどとともにより良いサービスを提供することができるでしょう。

UIやUXの知識を持っていることで、重宝される人材となり、案件獲得につながる可能性もあります。

JavaScriptエンジニアの統合開発環境(IDE)

統合開発環境とはJavaScriptコードの編集、実行、デバッグを行うためのツールとシステムの組み合わせを指します。

JavaScriptエンジニアが使用している統合開発環境の例は以下になります。

統合開発環境の種類メリットデメリット
Visual Studio Code

・多くのプログラミング言語に対応している

・拡張機能が多い

・初心者はどの機能を使えばよいか判断しにくい
Atom

・カスタマイズ性が高く、テーマやエディタなどのレイアウトを自由に変更可能

・機能が豊富なため、リソースを多く消費する傾向にある
Npm(Node Package Manager)

・JavaScriptパッケージが豊富に提供されており、必要なライブラリを簡単にダウンロードすることが可能

・インストールに時間がかかる可能性がある
Sublime Text

・多くのプログラミング言語やマークアップ言語をサポートしている 

・初期機能が少なくプラグインで必要な機能を拡張して使うので最適な開発環境を作れる 

・完璧に日本語化してくれるプラグインがない
Eclipse IDE
・機能が豊富にあり、大規模な開発や複数人でのプロジェクト向き・インターフェースが複雑なため、環境構築が難しい可能性がある 
PLAYCODE

・Webブラウザ上で使用することができ、開発時間の短縮が可能

・初心者はどの機能を使えばよいか判断しにくい

Xcode

・無料で利用可能

・IOSアプリケーションの開発に必要なツールが含まれている

・機能が豊富なため、リソースを多く消費する傾向にある

JavaScriptフレームワークとは

フレームワークとはソフトウェア開発の土台となる、汎用的な機能や基本的な制御構造があらかじめ用意された枠組みになります。

JavaScriptのフレームワークは、以下の3種類に分類することができます。

フレームワークの種類概要特徴
フルスタックフレームワーク・データベースからのデータ取得処理、ログイン認証、各種フォームの作成など開発に必要な機能が全てそろっているフレームワーク

・中規模~大規模アプリケーションの開発に適している

・汎用性が高い

・フレームワークを理解するまでに時間がかかる場合がある

・必要以上に容量が重くなってしまう可能性がある

マイクロフレームワーク・必要最低限の機能がまとめられているフレームワーク

・小規模~中規模アプリケーションの開発に適している

・フルスタックフレームワークと比較すると機能が少ない

非同期フレームワーク・同時に複数接続処理ができるフレームワーク

・データの送信者と受信者でタイミングを合わせず処理できる

・レスポンスが速く効率的に処理できる

・非同期処理に対応していないライブラリを使用する場合、非同期処理を完全に活用できない

JavaScriptフレームワークのメリット・デメリット

JavaScriptのフレームワークはメリットやデメリットがあります。

メリットは以下になります。

メリット説明
開発の効率化フレームワークを利用することで、開発にかかる時間を短縮できる
バグやミスの防止フレームワークを利用することで自らコードを作成する必要がなくなり、バグやミスの防止につながる
フレームワークへのサポートフレームワークそれぞれのサポートやコミュニティを利用することができ、疑問の解消などが可能

一方デメリットは以下になります。

デメリット説明
学習が必要フレームワークの知識が必要になるため、フレームワークを使いこなすまでに相当の時間がかかる可能性がある
イレギュラー対応が難しい決まった方法に則りコードを書くため、カスタマイズや特殊な要件に対応することが難しい場合がある
コストが発生する可能性フレームワークによっては無料ではなく、有料のフレームワークがあるため、コストがかかる可能性がある

JavaScriptフレームワークの紹介

具体的にはどのようなフレームワークがあるのでしょうか?

こちらでは、代表的なJavaScriptフレームワークを紹介します。

フレームワークの名称フレームワークの種類概要メリットデメリット
Vue.js
・フルスタックフレームワーク

・2014年にリリース

・WebアプリケーションのUIを構築可能

・オープンソースのフレームワーク

・学習コストが低いため、比較的簡単に習得可能

・軽量でコンパクト

・コードの可読性が高い

・Angularと比較すると、ドキュメントが少ない

・大規模な開発には不向き

Angular・フルスタックフレームワーク

・2009年にリリース

・さまざまなプラットフォームに対応

・オープンソースのフレームワーク

・無料で利用可能

・双方向データバインディングによって、コードの記述量を減らすことが可能

・機能が多いため、使いこなすまでに時間がかかる可能性がある
Backbone.js

・マイクロフレームワーク

・2010年にジェレミー・アシュケナスにより開発された

・シンプルなフレームワーク

・他のフレームワークと比較して、自由度が高い

・初心者にとっても利用しやすい

・実装する際にはJQueryなどとの併用が必要

Riot.js
・マイクロフレームワーク

・コンポーネントベース(UIの分割が可能)

・シンプルなフレームワーク

・学習コストが低いため、比較的簡単に習得可能

・専門性が必要ない

・ドキュメントが少ない

・大規模な開発には向かない

Svelte

・フルスタックフレームワーク

・2016年にリッチ・ハリスにより開発された

・オープンソースのフレームワーク

・学習コストが低いため、比較的簡単に習得可能

・仮想DOMがない

・ドキュメントが少ない

・他のフレームワークとの互換性に問題が生じる可能性がある

Ember・フルスタックフレームワーク・2011年にイェフダ・カッツにより開発された

・超軽量

・シンプル

・バグの発見が容易で取り扱い易い

・学習コストがかかる

・機能が多いため、使いこなすまでに時間がかかる可能性がある

Next・フルスタックフレームワーク・Reactをベースにギレルモ・ローにより開発された

・画像処理に優れている

・環境構築が簡単

・学習コストがかかる

・カスタマイズが難しい可能性がある

Nuxt・フルスタックフレームワーク・Vue.jsをベースにアレクサンドラ・ショパンらにより開発された

・高速処理が可能

・環境構築が簡単

・機能が多いため、使いこなすまでに時間がかかる可能性がある

JavaScriptのフレームワークは種類が多いため、目的に応じて使い分けてみてはいかがでしょうか。

JavaScriptフレームワークについては、以下の記事でも説明しています。

気になる方は参考にしてみてください。

JavaScriptフレームワークとは?おすすめ11選や選び方も解説【2023年最新版】

JavaScriptの今後の需要は?

IT業界では日々新しいプログラミング言語が開発されるため、JavaScriptの今後の将来性を知りたい方もいるのではないでしょうか。

TIOBE Index」では、Googleなどの検索エンジンを基にプログラミング言語の人気度をランク付けしています。

2024年2月時点では、JavaScriptは6位となっています。

人気のプログラミング言語として上位に位置づけられており、今後も一定の需要が続く可能性があります。

順位プログラミング言語評価指数
1Python15.16%
2C10.97%
3C++10.53%
4Java8.88%
5C#7.53%
6JavaScript3.17%
7SQL1.82%
8Go1.73%
9Visual Basic1.52%
10PHP1.51%
11Fortan1.40%
12Delphi/Object Pascal1.40%
13MATLAB1.26%
14Assembly language1.19%
15Scratch1.18%
16Swift1.16%
17Kotlin1.07%
18Rust1.05%
19COBOL1.01%
20Ruby0.99%

JavaScriptの単価相場

プログラミング言語によって、単価相場は異なります。

JavaScriptの単価相場はいくらなのでしょうか。

JavaScriptの単価は、経験年数によって変わってきますが、60万~80万円(月平均)となっており、プログラミング言語の中でも高めの単価相場となっています。

toiroフリーランスの案件については、以下の記事もぜひご参考ください。

関連記事:案件数が多いプログラミング言語ランキング!【toiroフリーランス2024年最新】

JavaScriptの高単価案件を獲得するために必要なスキル

JavaScriptエンジニアが高単価案件を獲得するためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

「JavaScriptの高単価案件を獲得するために必要なスキル」をご紹介します。

JavaScriptのフレームワークを扱うスキル

JavaScriptの豊富なフレームワークをどの程度使いこなせるかによって、開発にかかる手間や時間は大きく変化します。

JavaScriptの高単価案件においては、フレームワークについての深い知識と経験が必要になる可能性があります。

上流工程への対応力 

PMやPMOなどの上流工程に対応できると、高単価の案件獲得を期待できます。 

フロントエンド開発とサーバーサイド開発両方のスキル

JavaScriptはおもにフロントエンド開発に使用されますが、お伝えしたとおりサーバーサイド開発でも使用されています。

そのため、フロントエンド開発に必要なスキルや知識だけではなく、サーバーサイド開発にも対応することができれば、幅広い案件を担当することができ、高単価案件の獲得にもつながってくる可能性があります。

JavaScript案件の獲得方法

JavaScript案件の獲得経路について詳しくご紹介します。

人脈

「フリーランス白書2023」では、「知人の紹介なども含む人脈」から案件を獲得したことのある人が70.6%という結果でした。

案件を獲得するためには信頼を得る必要があります。

面識のある人物であれば、ある程度信頼関係が構築されている場合があるため、案件をスムーズに獲得することができるでしょう。

過去・現在の取引先

「過去や現在の取引先」から案件を獲得したことのある人が64.7%でした。

「人脈」と同様にある程度の信頼関係が構築されており、自身のスキルや実績なども理解してくれている場合があるため、案件獲得のひとつの方法として実践してみてはいかがでしょうか。

自分自身の広告宣伝活動

「自分自身の広告宣伝活動」で案件を獲得したことのある人が31.6%でした。

ホームページやSNSを使用することで自分のことを宣伝できるので、仕事についてのホームページやSNSアカウントなどを作ってクライアントに呼びかければ、依頼が来る可能性があります。

フリーランス初心者の方も利用を検討してみてはいかがでしょうか。

エージェントサービスの利用

エージェントサービスの利用と回答した人は25.8%でしたが、コロナ禍前までは最も収入が得られる案件獲得経路として「人脈」が40%以上を占めていたのが、コロナ禍後には10%ほど減少し、代わりに増加したのが「エージェントサービスの利用」です。

エージェントサービスとは、フリーランスを対象に案件の紹介や契約交渉、案件稼働後のサポートなどを行ってくれるサービスです。

toiroフリーランスは、SHIFTグループがプライムとして参画している独自案件をフリーランスエンジニア向けに紹介しています。

エージェントによるサポートもありますので、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会「フリーランス白書2023」

まとめ

本記事では、JavaScript案件や単価相場、案件獲得方法などをご紹介しました。 

JavaScriptの単価相場は、他のプログラミング言語と比較すると低いですが、経験やスキルを積むことで高単価を獲得できる可能性があります。

また、人脈やフリーランスエージェントなどの方法を利用することで、案件獲得につながることもお伝えしました。

本記事がフリーランスの方の参考となれば幸いです。



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