HeidiSQLの機能と使い方を徹底解説!HeidiSQL導入のメリットは?ダウンロードから設定手順・接続方法もご紹介
はじめに
SQL開発環境ツールは、Windowsユーザーの場合、CSEがメジャーです。
ただ、SQL開発環境ツールは、CSEだけではありません。
Windowsユーザーには、CSEと並んでメジャーなツールが、HiediSQLです。
HiediSQLは、CSEと同じくフリーソフトウェアになります。
今回は、HiediSQLの特徴や機能、使い方などについての紹介です。
HiediSQLとは
HiediSQLは、データベース管理を目的としたフリーソフトウェアです。
MySQLのデータベースとリンクして、データの編集やテーブルの作成・編集などを処理することができます。
HiediSQLは、一部の機能だけMicrosoft SQL Serverにもリンクすることが可能です。
HiediSQLは、CSV、XML、SQLやHTML形式のテーブルをエクスポート・インポートや同期することができます。
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HiediSQLの特徴
HiediSQLは、Windows専用のオープンソースウェアです。
HiediSQLの特徴は、SSHで接続することが可能なところになります。
SSHの設定をするだけでMySQLをサーバー上で操作が可能です。
GUI操作
GUIとは、Graphical User Interfaceの略。
マウスなどでボタンやアイコンを操作するインターフェースです。
HiediSQLは、このGUI操作で動かすことができます。
GUIで簡単に操作できることは、HiediSQLの特徴の一つです。
Open Database Connectivityなしで接続
Open Database Connectivity、略称ODBCはデータベース管理システムを介してデータ取得や操作などができます。
Windows関連のデータベースソフトウェアを動かすためには、ODBCが必要です。
HiediSQLは、ODBCを介さず、データベースへ接続することができます。
HiediSQLの機能
HiediSQLには、便利な機能がたくさんあります。
中でも「クエリ履歴の抽出」や「CSVデータエクスポート」は、実際の作業で役立てることが可能です。
ここでは、2つの便利機能について紹介します。
クエリ履歴の抽出
HiediSQLは、履歴から保存されている過去のクエリを抽出して再利用することが可能です。
クエリを履歴から抽出することで似たようなSQLのコードを書く手間を省き、作業の効率化を図ることができます。
HiediSQLで過去のクエリを抽出するにはクエリタブを押して、右ペインのクエリ履歴を選択してください。
SQLの発行日時が記録されています。ここから履歴を抽出することが可能です。
CSVデータトとしてエクスポート
HiediSQLは、ファイルをCSVとしてエクスポートすることが可能です。エクスポートしたいレコードを選択します。
「Tools」から「Export grid rows」をクリックしたらダイアログが表示されます。
ここでまず「Output format」で「Excel CSV」を選択するのですが、この時Encodingを「ANSI」にしているかチェックが必要です。
OKをクリックしたらCSVファイルとしてエクスポートできます。
インデックス設定
HiediSQLでインデックスを設定するには、ポイントがあります。
データを絞ることと全ソートしないことです。
HiediSQLは、インデックスの追加や変更、削除が簡単に処理できます。
インデックスの設定は、単独や複数インデックスだけでなく、使用インデックスの指定も可能です。
HiediSQLダウンロード
HiediSQLのダウンロードは、まず公式サイトへアクセスします。
公式サイトのダウンロードページを開いたら「Downloads」をクリックしてexeファイルを選び、ダウンロード開始です。
ダウンロードが完了したら、exeファイルを展開して起動します。
セッションマネージャーが立ち上がったら新規タブをクリックしたら、ファイル名の入力です。
ファイル名の入力後は、ネットワーク種別を選択します。
ネットワーク種別は、「PostgreSQL」を指定したら、次は、IDとパスワードの入力です。
PostgreSQLは、インストール時にパスワードを設定します。この時入力するパスワードはその時に設定したパスワードです。
IDとパスワードの入力をしたら開くボタンを押します。ここまでのプロセスがダウンロードとHeidiSQLの起動です。
HiediSQLの使い方
HiediSQLの使い方として、テーブルの作成やエクスポート・インポート、データの登録などがあります。
ここでは「テーブルの作成」、「データ登録」、「エクスポート」、「インポート」、「データ確認」や「テーブル削除」をチェックしていきます。
テーブル作成
HiediSQLを使ってテーブルを作成するためには、まずHiediSQLを起動します。
HiediSQLが起動したら、「Public」を選び、右クリックです。メニュー項目から新規作成にカーソルを合わせてテーブルをクリックします。
テーブル名を入力して追加ボタンを押して、インデックスをクリックすると「PRIMARY KEY」が表示されます。
ここで何かコメントを記入したい場合は、コメント欄にコメントを残すことが可能です。
PRIMARY KEYの右側にあるタイプ/長さのプルダウンメニューに「PRIMARY」を探します。
PRIMARYを選択して、カラムの一番上にある「id」をドラッグし、PRIMARY KEYへドロップしたら保存してプロセス完了です。
データ登録
HiediSQLでデータを登録するためには、クエリタブへSQLのコードを入力します。
- insert into test_sample_table(id,name)
- values (‘sample’, ‘samplename12’ )
RunボタンをクリックしてSQLの実行です。これでデータを登録することができます。
テーブルデータエクスポート
HiediSQLは、データベースをエクスポートすることが可能です。
データベースをエクスポートしたい場合は、エクスポートしたいデータベースの名前に照準を合わせます。
その後、右クリックするとデータベースをエクスポート選択するとデータエクスポートの手順完了です。
テーブルデータインポート
HiediSQLでデータをインポートするためには、エクスポートと作業手順が異なります。
データベースのインポートをする場合は、ファイルからSQLファイルのインポートを選択します。
あとは、「Run」ボタンをクリックしたらインポート完了です。
ただし、この方法ではエラーが報告されています。
もし、エラーが発生した場合は、手順を変更するプロセスが必要です。
エラーが出た場合は「ファイルからSQLファイルを実行する」を選ぶとポップアップウィンドウが開きます。
そこでロードしたいファイルを選択するとデータベースのインポート完了です。
テーブルデータ確認
HiediSQLは、登録したデータを確認することが可能です。
SQLで実行しますが、SQLコードは、Pythonなどでデータやファイルをインポートするのとやり方が類似しています。
アプリを立ち上げて、次のコードを入力するだけで登録データを確認することが可能です。
- select * from test_sample_table
テーブルの削除
HiediSQLは、作成したテーブルを削除することが可能です。
テーブルを削除したい場合は、削除したいテーブルを選択して右クリックします。
削除の項目があるので削除を選択するとテーブルの削除完了です。
間違って消してしまうことを防止するために、テーブルなどのデータを削除する前には必ずバックアップをとりましょう。
フィルターパネル
テーブルから検索したい文字列やカラムを絞り込みたい場合、フィルターパネル機能を使って検索することが可能です。
画面左上の「編集」をクリックして、「フィルターパネル」を選択します。
パネルに検索したい文字列を入力して操作完了です。
データ編集
HiediSQLでデータを編集するには、変更したい箇所にカーソルを合わせてクリックします。
データ編集が終わったらEnterボタンを押して処理完了です。
並び替え
HiediSQLでは、ガラムにあるデータの並び替えをすることができます。
追加ボタンからフィールドを選択し、昇順か降順を選ぶことでデータの並び替えが可能です。
データの取得範囲
HiediSQLのデータ取得範囲は、デフォルト設定が10,000件です。
全てのデータを選択すると最大で10,000件ものデータが選択されてしまうため、処理速度やレスポンスが遅くなるリスクがあります。
HiediSQLは、データ取得範囲を変更することが可能です。
環境設定から「Text formatting」を選択するとデータの範囲を設定する箇所があります。
Number of rows displayed in data tab(Step, Maximum)にある数字の範囲を変えることでデータ取得範囲を変更しましょう。
HiediSQLメリット
HiediSQLは、メリットのあるデータベースマネージメントシステムです。
HiediSQLのメリットは2つ。
「動作がスムーズ」であることと、「リモート接続が可能」なところになります。
それぞれのメリットについてチェックしていきましょう。
動作がスムーズ
HiediSQLのメリットの一つは、動作がスムーズであることです。
操作環境が整備されているため、基本操作が、簡素化されています。
基本的な操作は、カーソルとクリックだけでデータベースの作成や削除が可能です。
テーブルの修正や追加などもカーソルとマウスで行えます。
そのため、コーディングの知識がなくても使いこなすことが可能です。
また、動作自体が軽いので動作が遅くてストレスを感じることがないところもアドバンテージになります。
リモート接続が可能
HiediSQLでリモート接続するためには、「plink.exe」が必要です。
リモート接続を設定する前に確認が必要になります。
plink.exeがない場合は、PuTTYからplinkw.exeを指定してダウンロードしておくと後の設定がスムーズです。
plink.exeをインストールしたら、セッションマネージャーにある「Network type」で「SSH tunnel」を選択。
SSH接続の情報を指定したら、plink.exeが実行され、接続が完了します。
クエリ履歴からクエリの抽出が可能
HiediSQLの特徴でもあり、メリットでもあるのが、クエリ履歴からクエリの抽出が可能なところです。
クエリの履歴をストックしておくことができるHiediSQLでは、同じようなSQLコードを入力する手間を省けます。
それは同じ作業を繰り返すのを避けるために、ストックしてあるクエリ履歴からクエリを抽出して再利用することが可能だからです。
HiediSQLデメリット
HiediSQLは、使い勝手の良いDB管理ソフトです。
しかし、HiediSQLには、デメリットもあります。
HiediSQLは、重くなってしまうと表示に時間がかかってしまうというポイントです。
そしてもう一つのデメリットは、特に初心者が陥りやすいポイント。
フィルター設定に失敗した時、リカバーなどの対処に手間がかかるという部分です。
HiediSQLはMac対応不可
HiediSQLは、Windows専用のデータベース管理システムです。MacOSには対応していません。
MacでHiediSQLと類似したシステムを探している場合は、Sequel Proがあります。
Sequel Proを使えば、macOSでMySQLのデータベースを管理することが可能です。
Sequel Proの特徴や使い方、メリットについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、併せて参照してみてください。
Sequel Proの特徴と使い方を徹底解説!Sequel Proを使用するメリットとは?OS別の代替ツールもチェック
MacOSユーザーの方は、Sequel Proの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
HiediSQLについて機能や使い方などについて紹介しました。
MySQLのデータベース管理ソフトウェアとしては操作が簡単で使いやすいのでコーディングできない場合でも操作が可能です。
MySQLのデータベース管理で悩んでいるならHiediSQLを使用することをおすすめします。
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