SQL serverなど、データベース製品をあまり操作したことがない方向けに、SQL Serverの構造や使い方など基礎的な情報を解説します。

SQL Serverとは

SQL Serverは正式名称「Microsoft SQL Server」と呼ばれます。

Microsoft SQL Server とは、マイクロソフトが開発しているリレーショナルデータベース管理システム (RDMS) です。

簡単にいうとマイクロソフトのデータベース製品となります。Windows環境でとても使いやすく、人気が高いです。

特徴としては「Microsoft SQL Server Management Studio」という管理ツールがあること。

そのためSQL Server の設定、管理、開発等をとても行いやすいです。

そしてクエリーを書くには、「T-SQL (Transact-SQL)」という SQL 言語を使用します。


その他データベース製品について

データベース製品には様々な種類があります。

「SQLServer」以外の主要かつ有名な6つの製品を紹介しましょう。


MySQL

MySQLは、Oracle社が開発したリレーショナル型データベースです。

特徴としては

  • 世界で最も使用されているオープンソースのデータベース
  • 処理能力が速く人気
  • Webとの親和性が高い

の3つが挙げられます。

MySQLについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
MySQLの使い方を初心者向けに徹底解説!ダウンロード方法やサーバーへの接続の仕方は?よく使うコマンドとオプションも確認



Oracle Database

Oracle Databaseは、Oracle社が開発した世界初リレーショナル型データベースです。

特徴としては

  • ネットワーク用・大規模システム用に適している
  • 法人が使用しているリレーショナル型データベースではシェアNo.1

の2つが挙げられます。


DB2

DB2は、IBMが開発したリレーショナル型ネットワーク用データベースです。

特徴としては

  • UnixやWindowsなどのプラットホームにも対応している
  • Java Database Connectivityなどのアプリケーションに対応している
  • 法人が使用しているリレーショナル型データベースではOracle並みに人気がある

の3点があります。

Db2の特徴や機能・使い方を徹底解説!テーブル一覧と使えるコマンドは?IBMの強みとOracleとの違いも比較して紹介


SQLite

SQLiteは、パブリックドメイン(著作物や発明の知的財産権を放棄したライセンス形態)のリレーショナル型データベースです。

特徴としては

  • オープンソースのデータベース
  • 動作が早い
  • 単独アプリケーションとして動作可能
  • アプリケーションに組み込み可能

の4点があります。

SQLiteの特徴や使い方を徹底解説!SQLiteを導入するメリットは?基本的なコマンド入力方法とダウンロード手順も紹介


PostgreSQL

PostgreSQLは、リレーショナル型データベースです。

特徴としては

  • オープンソースのデータベース
  • Unix系に対応している
  • CやC++、Java、Pythonに対応している
  • 機能のバランスが良い

の4つが挙げられます。

PostgreSQLの使い方や特徴を徹底解説!基本的なコマンドと操作方法・インストールの手順は?MySQLとの違いも紹介


MongoDB

MongoDBは、MySQLやOracleと異なりドキュメント指向型データベースです。

ドキュメント型データベースとは、自由な形式でデータを保存することができるデータベースのことをいいます。

特徴としては

  • オープンソースのデータベース
  • コストが安価
  • スケールアウトが容易
  • Javascriptとの相性が良い

の4点です。

MongoDBの特徴と使い方を徹底解説!使いどころや導入のメリットは?MySQLとの違いや連携・移行方法もチェックしよう


SQL serverのエディションについて

SQLserverには、多くのエディションがあります。

主なエディションはStandardEnterpriseExpressなどです。無論、これらはそれぞれで特徴が違うのです。


Enterprise

有償中〜大規模向けのエディションです。

機能制限は一切受けず、OSの最大容量までCPUやメモリの搭載ができます。


Standard

有償小〜中規模向けのエディションです。

OSがサポートする最大容量まで、メモリの搭載ができます。Enterpriseよりも料金は安いです。


Express

無償で使用できる小規模向けのエディションです。Microsoftのサイトからダウンロードし使用できます。

CPUは1個までメモリも1GBまでなどと機能や設定に制限が多いです。


メリット

Windowsと相性がよく便利


SQL ServerはMicrosoftの製品なので、Windowsと非常に相性が良いのがメリットといえます。

Windows ServerやMicrosoftの開発言語との相性が良いので、windowsユーザーからしたらとても便利です。


情報が膨大で調べやすい

わからない事をWebで検索すると、SQL Serverは他のデータベース製品と違いすぐ情報が出てきます

自分の知りたい情報がすぐに出てくるのもSQL Serverのメリットです。


SQL Server Management Studioがある

データベースを管理するツール「SQL Server Management Studio」がありとても操作がしやすいです。

コマンドを使用しなくても、「SQL Server Management Studio」を使用することでGUIの操作をすることができます。

WindowsユーザーやDBに不慣れな人でも扱いやすいというのもメリットです。


コストパフォーマンスが良い

企業レベルで考えると、SQL Serverより人気なOracle Databaseよりコストパフォーマンスに優れています。


デメリット

Transact-SQLのクセが強い


SQL Serverは「Transact-SQL」というSQL Server向けに拡張されたSQLを使うものです。

SQLよりクセが少し強く、慣れが必要になってきます。


バージョンが変わりやすい

SQL Serverだけに限ったことではありませんが、数年ごとにバージョンが変わります

  • SQL Server 2014
  • SQL Server 2016
  • SQL Server 2017
  • SQL Server 2019

など、これまでバージョンが約2年ごとにバージョンが変わってきているのです。

最新のバージョンを導入したりや更新したりする際に、弊害を洗い出さないといけないのが大変であったりします。


構造

テーブル同士でデータを保持・テーブル同士に関係性を持たせることができるデータベースシステム


SQL Serverの構造としては大きく「インスタンス」「DB(データベース)」の2つに分けられます。


インスタンスとは

SQL Serverではデータベース全般のサービス「インスタンス」と呼ばれるものです。

SQL Serverを起動するとデータベースが起動し、このデータベースを含めた全体のサービスがインスタンスと呼ばれます。

通常運用する上では、1つのインスタンスで問題ありません。

しかしインスタンスを追加することでSQL Serverの異なるバージョンを併用したり、開発・テスト環境を作ったりすることができます。


DBとは

SQL Serverでは管理したいデータを集めたものだけではなく、様々な役割を持ったDBで構成されています。

またそのDBも「System Database」と「User Database」に分けることが可能です。

まず「System Database」には下記のDBがあります。

  • master

システム全体の情報ログインアカウント(ユーザー情報)master以外のデータベースの物理的情報などを格納、管理するものです。

  • model

データベースを作成するテンプレートを管理してくれています。

  • msdb

ジョブのスケジューリング警告オペレータ情報を格納し管理するDB。

  • tempdb

ソート処理などで使用される作業用のデータベースです。

  • User Database

追加していったデータのまとまりで使い方によってどんどん数が増えていきます。


ダウンロード

SQL server 2019のダウンロードは下記から可能です。

https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads

SQL Server Management Studio (SSMS) を使用する場合は下記サイトからインストールできます。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/ssms/download-sql-server-management-studio-ssms?view=sql-server-ver15


インストール方法

SQL serverのインストール


インストール方法は特に迷うようなところはなく、ウィザードに沿って下記の手順でインストールすることが可能です。

  1. 上記サイトからのダウンロードが完了後、ダウンロードしたexeファイル実行します。
  2. インストールのウィザードが表示されインストールの種類を聞かれます。
  3. 「基本」「カスタム」「メディアのダウンロード」の3種類がありますが、基本的に「基本」で問題ありません。
  4. ライセンスの同意を聞かれるので「承認」をクリックしましょう。
  5. インストール場所を聞かれるので、デフォルトで問題なければそのまま「インストール」をクリックします。

インストールが始まり、完了すればウィザードを閉じてインストール完了です。


SQL Server Management Studio (SSMS) のインストール

SQL server を使用する際はManagement Studioもインストールしたほうが良いので、そのやり方も紹介します。

Management Studioも上記同様に、特に迷うことなくウィザードを進めることでインストールできるのです。

  1. 上記サイトからのダウンロードが完了後、ダウンロードしたexeファイル実行させましょう。
  2. インストールのウィザードが表示され、インストール場所を聞かれます。
  3. デフォルトで問題なければそのまま「インストール」をクリックしてください。

インストールが始まり、完了すればウィザードを閉じてインストール完了です。


ログイン・基本的な使い方

今回「Management Studio」からの接続の仕方を紹介します。


ログイン・データベース作成

  1. まずはSQL Server Management Studioを起動
  2. サーバーへの接続画面が出てくるのでサーバー名を指定し「接続」をクリックすれば接続できます。
  3. 接続後Management Studioの画面が表示。
  4. 左メニューのオブジェクトエクスプローラーの「データベース」を右クリックし、「新しいデータベース」をクリックしましょう。
  5. データベースの追加画面が出てきます。
  6. 「データベース名」や用途に合わせて設定をしてあげて「OK」を押して新しくデータベースを追加してください。


テーブル作成

  1. 先ほど作成したデータベースの下の階層にあるテーブルを右クリックし、「テーブル」を選択します。
  2. テーブル作成画面が表示されるため用途に合わせて設定をして保存。

作成したテーブルが追加されます。


SQLの実行

  1. 先ほど作成したテーブルを選択しManagement Studioの上方にある「新しいクエリー」をクリックしてください。
  2. SQL文を入力できる画面が出てきます。
  3. 入力し「実行」をクリックすることでSQLを実行することが可能です。


データベースエンジニアの需要について

SQL serverなどのデータベース製品の設計や構築・運用・管理などをできるエンジニアのことを「データベースエンジニア」と呼びます。

その「データベースエンジニア」の需要や将来性について解説しておきましょう。


必要とされる場所

データベースの扱いに長けたエンジニアが活躍できる場は数多くあります。

顧客の個人情報をはじめ、商品の購入履歴・給料データ・財務データなど、大量のデータを取り扱う企業があらゆる業界に存在するからです。

証券・銀行といった金融系は、その一例といえるかもしれません。

また、近年はゲーム・アプリケーション開発が活発になっています。

ネットワーク関連の求人・案件の需要が増加傾向にあるため。活躍できる場所は今後も増えてきそうです。

また、「データベースエンジニア」だけではなくIT業界は全体的に人手不足に陥っています。

需要が高まっているため、スキルを上げることで顧客と交渉して年収をあげることも可能です。


需要と将来性


企業のデータの管理はとても重要です。販売業・建築業・運送業・証券・銀行など、多種多様な業界および企業で重要視されています。[/caption]

そのため将来的に「データベースエンジニア」の仕事がなくなるということはまずありません。

その代わり最近アプリケーションエンジニア・インフラエンジニアなどの業務に、データベースを用いる業務が含まれるケースが多いです。

よって、基礎的なデータベースの知識は必須になりつつあります。

つまりデータベースエンジニアの職務としてだけではなく、別職種の業務の一つとしてデータベース活用がされるようになってきました。

その背景としては、企業側にも少数精鋭で事業を進めていきたいという思惑があります。

これによって今後はデータベースだけではなく、アプリケーション開発インフラ全体を理解できると良いでしょう。

その方が「データベースエンジニア」は生き残りやすくなりそうです。

アプリケーション開発やインフラ全体も磨きながら、市場価値の高いエンジニアを目指していくことで将来的な展望が開けていきます。

データベースだけで業務をしているエンジニアも、アプリケーション開発やインフラ全体も磨いていくのがおすすめです。


SQL serverを学ぶメリットについて

SQL serverなどのデータベース製品を使いこなせると「データベースエンジニア」になれるだけではありません。

上記で書いた開発系エンジニアやインフラ全体のエンジニアになったときに、学んだことを活かせるというメリットがあります。


Webエンジニア

Webエンジニアとは一般的なウェブサイトやウェブサービスを開発するエンジニアです。

JavaやC、RubyやPHPなどの言語だけではなく、SQLへの理解をしておいた方が将来性も広がります。

サーバーが絡んでくるエンジニアはSQLの学習は必要なので、学んでおいて損はないでしょう。


インフラエンジニア

インフラエンジニアとして働いていれば、SQLをはじめとしたデータベース周りを操作することもあるはずです。

インフラの設計構築等でデータベースの理解もできている事で、市場価値の高いエンジニアとして活躍できます。

なので、インフラエンジニアの方たちは学ぶメリットは大きいです。


まとめ

今回、SQL初心者の方に向けてSQL Serverの構造や使い方をご紹介しました。

データの管理は、多種多様な業界および企業で重要視されている分野です。

この業界にいたら、SQL serverなどのデータベース製品を使うことがあるかもしれません。

SQL serverならManagement Studioもあるので、初心者の方でも使いやすく学びやすいといえます。

操作や構造の理解ができたらSQL serverだけではなく、経験のために色々なデータベースの製品を触っておきましょう。

MySQLやSQLiteなどオープンソースの製品もあるので、余裕がある方はこちらも慣れておくことをおすすめします。

日々スキルを磨いてエンジニアとして成長していきましょう。


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