DBAの仕事内容と年収を徹底解説!需要や将来性は?
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
DBA(DataBase Administrator)にどういうイメージを持っていますか?
この記事では、DBAについての詳細をご紹介しています。
- DBAの仕事内容が気になっている
- DBAの年収は他エンジニアと比較して高いのか知りたい
- DBAになるために必要な資格はあるのか調べている
- DBAは将来性がある職なのかを知りたい
上記に当てはまる人は、DBAについての情報を凝縮している当記事をぜひご一読ください。
DBA(DataBase Administrator)とは
DBAとはDataBase Administrator(データベース管理者)の略称です。
DBMS(データベース管理システム)を導入したり運用したりします。
そんなDBAには3つのパターンが存在します。
①運用型のDBA
データベースを常に見張っているDBA。データベースを運用しながら監視する役目を担っています。
アプリケーションの変更やバックアップ、リカバリなどもおこなうタイプです。
②開発者型のDBA
システムを構築しつつ、開発をおこないます。
③全体的な品質向上をおこなうDBA
全体最適を担うDBAです。ガイド・ツール作成はもちろん、レビューもおこないます。
また、難しいトラブルに対応したりもします。
DBAの仕事内容
この項目では、DBA(DataBase Administrator)の仕事内容についてご紹介します。
DBAの仕事をする上での大まかな流れを見ていきましょう。
- アプリケーションを作るのにどのくらいのデータベースが必要か?
- 必要な機材は何か?
まずは上記のことなどをプランニングし、それらを手配します。
そして、システムにDBMSを導入したり設定をおこなったりして実際にアプリケーションがデータベースを使えるように環境を整えます。
アプリケーションに最適な環境を作り上げたあとも、システムが最適な状態にあるよう常に監視をおこなって徹底的に管理。
性能が落ちたりストレージ容量不足などのトラブルが起こらないよう見張る役割を担っています。
他にもデータバックアップやセキュリティ対策、トラブル発生時の保全や復旧などもおこなっている非常に重要なポジションです。
DBAの役割はデータベースの番人と言えるでしょう。
そんなDBAの仕事内容は、下記の2つに切り分けることができます。
- 日常業務
- 特殊業務
この2つでDBAの仕事は成り立っているといって良いでしょう。
「日常業務」と「特殊業務」の詳しい内容については次項目で述べます。
DBAの日常業務
前に説明したことからわかるとおり、DBA(DataBase Administrator)はデータベースの守護神とも呼べる存在です。
まずは、DBAの日常的な業務を見てみましょう。
データベースのバックアップ・復旧
管理するデータベースのバックアップや復旧計画を整えて定期的にテストします。
もしバックアップでトラブルが発生した場合は、復旧に必要となる全ファイルが入っているかを明確にする最終責任を負うこととなります。
そのため、DBAはあらゆるトラブルが起こったとしても復旧できる戦略を抱いておく必要性があります。
データベースのセキュリティ対策
外部からの侵入者(ハッカー)はもちろん、内部からの侵入者(従業員)たちがデータベースに入り込んでこないようにセキュリティを万全に施す必要があります。
データへのアクセスを制限するために以下の対策を練っています。
- ユーザーアカウントの設定する(認証する)
- アクセス許可の権限を付与する(権限を付与する)
- 誰が何をしたかをきちんと記録(監査する)
これらの対策を講じ、データベースを守ります。
データベースソフトウェアのインストールや設定・更新など
データベースに合った製品オプションを選んで設定したり、更新したりします。
新たなバージョン、パッチのチェックをして最適なものをデータベースに適用します。
データベースの必要ストレージ・容量を計画する
ディスク使用量の動きを調査した上で容量計画を立てます。
サーバーをモニタリングしてチューニングを施す
処理速度が落ちている原因を特定してチューニングします。
DBAの特殊業務
「DBAの日常業務」でDBAが日頃おこなっている業務について触れました。
この項目では、DBAがおこなう特殊な業務についてお伝えします。
VLDB(大規模Database)の管理
Oracle(テーブル分割)やMySQL(レプリケーション)などを適用しつつ管理できるようにするためのテクニックが必要です。
High Availability(高可用性)
継続的にシステムを稼働させておくため、あらゆる対策を講じます。
- パーツや機械などによる物理的な故障
- アクシデント
- 予期せぬ災害
これらが起こったとしても、システムがストップすることなく稼働できるように万全の体制を敷くのがDBAの役目です。
- オンラインのままデータベースを管理する方法
- 万が一データベースがストップした場合のメンテナンス計画
こういったことを事前に知っておく必要があります。
DBAは冗長化させたハードウェア・ソフトウェアを計画することが大切です。
冗長性があれば、1つの箇所にトラブルが起きたとしても他の箇所はユーザーに利用してもらうことができます。
オンラインバックアップやスタンバイデータベース、クラスタリングなどのツールは高可用性キープに必要不可欠なツールといって過言ではないでしょう。
DBAの年収
「DBAは他エンジニアと比較して高収入なのか、低収入なのか知りたい」。
DBA(DataBase Administrator)の年収が気になるという人も多いのではないでしょうか。
大体400~600万円ほどが平均値といえるでしょう。
上の年収はあくまで平均ですので、DBAの経験年数や持っているスキルや知識量の違いによって年収は大きく変わってきます。
難易度が高い技術を持っている人なら平均より遥かに上の年収を得ることができます。
また、DBAになったからといってすぐに平均年収がもらえるようになるわけではありません。
経験が浅い場合は年収400万円以下となる可能性だってあります。
経験や実力によって年収が大きく変動する点は他エンジニアと変わりありません。
「DBAで高収入を得たい」と思うなら、難易度の高い技術を獲得すべく知識を得るために行動したり、資格の勉強をしたりと自ら動くことが大切です。
技術を磨くために経験を積むのも良いでしょう。
DBAに必要な知識・スキル
DBA(DataBase Administrator)に求められる知識・スキルとは何かについて解説します。
DBMS(データベース管理システム)構造についての知識
データベースの中身や動きについての知識が必要です。
運用設計についての知識
論理設計:接続方式や拡張方式などについてのスキルが必要となります。
物理設計:初期パラメータなどについてのスキルが必要となります。
運用についての知識
データベースを再起動させるなどの操作についてのスキルが必要です。
保守についての知識
データベースのメンテナンスやサポートについての知識が必要です。
バグの修正、データベースの安定した稼働を実現するためのスキルを得ましょう。
一人前になるまでの期間
様々な仕事を担うDBA。
一人前のDBAとして認められるまでに一体どれくらいの時間がかかるか……気になることでしょう。
経験したことや知識・スキルのレベルにもよりますが、一人前のDBAとして胸を張れる目安は5年といわれています。
DBAが取得すべき資格
DBA(DataBase Administrator)になるにあたって必須の資格というのは存在しません。
ですが、資格を取ることでスキルを身につけることはできます。
この項目では、DBAを目指すのに最適な資格を2つご紹介します。
- DBAになりたいと思っており、まずは関連する資格を取りたい
- キャリアアップを狙っている
上記に当てはまる人は必読です。
データベーススペシャリスト試験
IPA(情報処理推進機構)が運営している国家資格です。
データベースの企画や要件定義、開発・運用・保守などについて高い知識とスキルを求められます。
難易度は非常に高く、情報処理技術者試験内で最高難易度に設定されています。データベーススペシャリストは、スキルレベル1~4のうち、最高難易度であるスキルレベル4です。
データベーススペシャリストの資格を持っているということは「一定の知識はある」という証明になります。
Oracle Master
Oracle社が運営しているOracle Databaseの資格です。
全世界共通の基準が設けられている資格で4つの難易度に分かれています。
下位資格から順に見ていきましょう。
Bronze:Oracle Masterの中で最も易しいレベルの試験。データベースの基礎知識を求められます。
Silver:データベース管理、セキュリティなど多岐にわたる問題が出題されます。
Gold:プロとしての豊富な知識・スキルが必要となる試験です。
講習を受講することが認定条件。
Platinum:Oracle Masterの中で最も難しいレベルの試験。実技試験です。
Oracle Masterの場合、いきなり上位資格を受験することはできないので下位資格から取得していく必要があります。
高いシェアを誇るデータベース・Oracle。Oracle Master資格を取得することで、Oracleの技術を取り扱えるという証明ができます。
DBAの需要について
DBA(DataBase Administrator)の需要はあるといって良いでしょう。
何故なら、現代はIT社会だからに他なりません。
ITが人々の生活に浸透している現代において、サイバーセキュリティ対策を課題としている企業は多いです。
ハッカーに不正侵入を受けて企業の機密情報・個人情報が流出した場合、企業は莫大な損害をこうむることになります。
そうならないために、データベースセキュリティの向上は必要不可欠なのでDBAの需要が高まっています。
DBAの将来性について
前項目で、DBA(DataBase Administrator)の需要はあるとお伝えしました。
では、将来性はどうでしょうか?
情報社会が崩壊してしまうことがなければ、将来的にDBAは今よりもっと重要なポジションとして認識されていくでしょう。
その理由は先に述べましたが、企業のセキュリティ意識が高まっていること。
そして、AIやIoT時代に突入していることも関係しています。
これからはデータベースを通して様々なシーンでデータが活用される時代。
そんな中でDBAは必要な職種として活躍の場が広がっていくことでしょう。
ただし、これからはデータベースの知識しかないDBAの需要は減少していく可能性が高いです。
データベースだけでなく、周辺領域の職種に関する知識・スキルも得ておくことをおすすめします。
周辺領域について理解しておけば、より知識とスキルを蓄えることができますしもっと上のポジションを目指すことも可能です。
DBAになったあとのビジョンを明確にしておく
先々まで重宝されるDBA(DataBase Administrator)となるためには、最初に自分がどうなりたいかのビジョンを明確にしておくことが大切です。
周辺領域の職種に就く
DBAで得たものを最大限に活用し、セールスエンジニアやセキュリティエンジニアなど周辺領域の職種に就くのも良いでしょう。
もっと上の工程へランクアップ
プロダクトマネージャーなどの上流工程を目標とするのもおすすめです。
なお、DBAとしてずっと活躍したいという場合は「スペシャリストを目指す」のも良いでしょう。
専門的な経験や知識、そしてスキルを身につけることがスペシャリストになるための必要不可欠な条件です。
まとめ
データベースの守護者ともいえるDBA。
そんなDBAのことを深く掘り下げてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
気になる仕事内容や将来性、そして年収や必要なスキルなどをまとめて解説させて頂きました。
取得しておきたい資格として紹介した資格の中で気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。
今回の記事が、DBAを目指したいと思っている人の力になれば幸いです。
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