Webデザイナー検定の合格率や難易度を徹底解説!取得のメリットは?過去問の傾向やウェブデザイン技能検定との違いも紹介
web系の仕事をするにあたって何か資格を取得しようと考えた時、どの資格取得を目指せば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
今回は数あるweb系の資格の中でも、Webデザイナー検定についての情報をご提供します。
- web系の仕事に就きたい
- web系の仕事に興味がある
- webコンテンツを制作したい
- web開発の職を目指している
web系の仕事に触れる機会がある人におすすめの資格・Webデザイナー検定。
その内容をぜひご覧ください。
Webデザイナー検定とは
この項目では、Webデザイナー検定についての基礎知識を学びましょう。
Webデザイナー検定とは、CG-ARTS協会主催の基本web知識を有していることを認定する民間資格として存在します。
「デザイナー」と名前についていることからわかるとおり、webデザインのことを学ぶことができます。
主催
CG-ARTS協会(公益財団法人 画像情報教育振興協会)が主催しています。
区分
「ベーシック」と「エキスパート」の2種類があります。以前は「3級」「2級」という呼称でした。
「エキスパート」は「ベーシック」に比べて専門的な知識が必要となる資格です。
ベーシック:基礎の基礎。複数の選択肢から正解を選びます(マークシート)。全10問で制限時間は60分です。
エキスパート:「ベーシック」と同じく複数の選択肢から回答します(マークシート)。全10問で制限時間は80分です。
それぞれどんな試験内容なのかについては後述します(「Webデザイナー検定の試験内容」参照)。
受験する資格がある人
年齢制限、学歴制限ともにありません。webデザインに興味がある人なら誰でも受験することができます。
申し込み期間
4月上旬から6月上旬頃までと、9月上旬から10月中旬頃までの年2回申し込めます。
試験がある日
年2回開催しています。時期は7月の中旬と11月下旬です。
試験を実施しているエリア
20都道府県で実施しています。エリアは変更になることもありますので、試験を受ける前にあらかじめ公式サイトで確認しておきましょう。
Webデザイナー検定の難しさ
Webデザイナー検定はどのくらい取得が難しい資格なのかについて解説していきます。
Webデザイナー検定の難しさは難易度によって変わってきます。総合評価としては「易しめよりの平均」的な難しさとなっています。
次項目「Webデザイナー検定の合格基準・合格率」で詳しく説明しますが、「エキスパート」は「ベーシック」と比較して合格率が下がります。
Webデザイナー検定の合格基準・合格率
webデザイナー検定には合格基準が設けられているのでしょうか。
この項目では、webデザイナー検定の合格基準と合格率についてご紹介します。
合格基準
Webデザイナー検定の合格基準は、100点満点中70点がボーダーラインです。ただし、区分によって多少変わることがあるため要注意。
「エキスパートを受験した際、70点だったのに不合格だった」ということもあり得ます。
受験対策をしっかりして、合格ラインギリギリに滑り込むのではなく高得点を狙いましょう。
合格率
ベーシックは近年の状況を基にして合格率を見てみると、大体60%程度の合格率となっています。
受験者数1000人超に対して合格者数は800人~900人程度です。
対してエキスパートは、ここ最近の合格率は約30%から40%程度で推移しています。
受験者数600人程度に対して合格者数が200人程度です。
Webデザイナー検定とウェブデザイン技能検定の違い
「Webデザイナー検定」と「ウェブデザイン技能検定」の違いを正しく言えますか?
「Webデザイナー検定」と「ウェブデザイン技能検定」とでは何が違うのかについてお伝えします。
ウェブデザイン技能検定について
ウェブデザイン技能検定とは、webサイトのデザインスキルを測る検定です。
デザインに関する知識やwebに関する知識ももちろん求められますが、「ここにこの画像を配置するのがベスト」など、ある程度のセンスも必要とされる資格です。
ウェブデザイン技能検定には1級・2級・3級の区分があり、3級は誰でも受験が可能です。
2級については実務経験2年以上、1級については実務経験7年以上という狭き門となっています。
資格の種類
webデザイナー資格は民間資格ですが、ウェブデザイン技能検定はweb系の資格の中で唯一の国家資格です。
難しさ
総合的にいえば、ウェブデザイン技能検定のほうが難しいです。
1級と2級に関しては実務経験がある人しか受けることができません。受験資格に該当して受けたとしても、合格率は30%から40%と決して易しい試験とはいえないでしょう。
ただし、3級はやや簡単な難易度設定となっています。
資格内容
どちらの資格も、webデザインだけでなくweb全体の知識を得ることができる資格内容となっています。
違いがあるとすれば、webデザイナー検定は筆記のみでウェブデザイン技能検定は実技も必要となることでしょう。
向いている人
国家資格であるウェブデザイン技能検定は幅広い層から人気があります。
webデザイナー検定は「これからwebデザインの知識を増やしたい」という人に注目されています。
Webデザイナー検定を取得するメリット
webデザインを学びたい人にとって「Webデザイナー検定は本当に価値のある資格なのか」というのは最も気になることでしょう。
Webデザイナー検定は取得する意味があるのか明確な答えを出すため、Webデザイナー検定のメリットについて見てみましょう。
webデザイナースキルがあることの証明となる
webデザイナーになるために必要な資格・学歴というのはありません。
そのため、「webデザイナーをやっています」といえば、誰だってwebデザイナーとして活動することができます。
ですが、webデザイナーの仕事をしようとした際、経験もなく資格もなく……という状態だとスキルを測ることができずに採用を断られてしまう恐れがあります。
webデザイナー検定を取得しておけば「ある程度のスキルはあります」という証明を得ることができます。
web系の知識を得ることができる
「web系の知識に不安があるけれど、web系の仕事をしたい」という人にもwebデザイナー検定はおすすめの資格といえるでしょう。
何故なら、webデザイナー検定はweb全般の知識を得ることができるからです。
初めてのweb系の資格としておすすめ
webデザイナー検定は、様々なweb系の資格の中でも比較的簡単な部類です。
そのため、web系の仕事を始める取っ掛かりとして最適な資格といえるでしょう。
Webデザイナー検定を活かせる職業
Webデザイナー検定は、webデザイナーだけが活かせる資格ではありません。
webデザインの知識だけでなく、webの基礎知識を学ぶことできる資格なので下記の職業に就きたいと考えている人にも向いています。
- webディレクター
- webプロデューサー
- webプログラマー
- プランナー
- コーダー
- web系の広報
- web系の営業
- webコンテンツ制作会社などweb系企業
web運用や制作、ディレクション業務などについても学べますので、取得しておいて損はありません。
Webデザイナー検定の試験内容
Webデザイナー検定のテスト内容についてご紹介します。
ベーシック
- web制作の基礎知識
- コンセプトメイキング
- 情報の構造に対しての知識
- ユーザーインターフェースについて
- ナビゲーションデザイン
- 動的なデザイン技術
- 音による演出技術について
- webサイトに対する知識
- webサイトのテストや運用
- 知的財産権(著作権)について
エキスパート
- webデザインの知識
- プログラミングの基礎知識(HTML・CSSなど)
- web技術について
- 知的財産権(著作権)について
- データフォーマットについて
Webデザイナー検定の受験料
「ベーシック」と「エキスパート」のどちらを受験するかによって受験料は変わってきます。
ベーシック:5500円
エキスパート:6600円
CG-ARTS協会主催の資格は1日最高で4つまで併願することができます。
そのため、午前中に「ベーシック」を受験し午後は「エキスパート」を受験することが可能です。
Webデザイナー検定の勉強方法
Webデザイナー検定に合格するためにはどんな勉強方法があるのかについて解説します。
資格を取得する際の勉強方法として、挙げられる機会が多いのは下記の3つです。
スクールに通う
確実に資格を取得するため、講師から学んだり対策してもらったりします。
通信講座を受講する(オンライン)
過去問などを分析して作られた教材を使って受験対策をします。添削や電話・メールでのサポートをしてくれます。
自力で勉強する
参考書や過去問集を購入し、自力で資格取得に向けた勉強に励みます。
このうち、Webデザイナー検定取得するのに最適なのは「自力で勉強する」すなわち、独学で資格取得を目指すことです。
次項からは、実際にどんな勉強をすれば良いかについてお伝えします。
Webデザイナー検定の勉強方法①参考書・問題集
書店やネットには、色んなWebデザイナー検定についての参考書・問題集があります。
その中でぜひおすすめしたいのが下記の参考書・問題集です。
入門Webデザイン [改訂第三版]
「ベーシック」に対応。Webデザインの基礎知識を得ることができる参考書です。
webサイトをデザインして制作し、発信する。自分で全てをこなすために必要とされる知識とスキルを知ることができます。
初めてwebデザインについて学ぶ人は、まずこの参考書を購入すると良いでしょう。
Webデザイン -コンセプトメイキングから運用まで- [改訂第五版]
「エキスパート」に対応している参考書です。コンセプトメイキングからweb制作・運用などの業務についての知識・テクニックを網羅している参考書となっています。
「エキスパート」合格を目指す人はこちらの参考書を購入しましょう。
Webデザイナー検定エキスパート・ベーシック公式問題集 改訂第二版
「ベーシック」と「エキスパート」、どちらの問題も取り扱っている問題集です。どちらの区分の練習問題もこなすことができます。
上記の参考書・問題集は、Webデザイナー検定を主催しているCG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)がおすすめする公式の参考書・問題集です。
ネット上で試し読みすることも可能なので、どういう内容か確認したい場合はサンプルページを覗いてみると良いでしょう。
Webデザイナー検定の勉強方法②過去問
過去問を解くというのは非常に重要です。
Webデザイナー検定に限らず、資格には「傾向」というのがあって、出題されやすい範囲が存在します。
どこからどこまでの知識を問われるかは決まっていますが、特に出やすい部分があるのです。
だから、過去問を解くのが大切なのです。過去問を解いていけば、そういった傾向を掴むことができます。
CG-ARTS検定 WEB TRIAL
CG-ART協会は「CG-ARTS検定 WEB TRIAL」というwebサイトも運営しています。過去問に挑戦することができるサイトです。
このサイトで過去問を解いていくのも合格への近道となるでしょう。
答えは丸暗記せず「理解」する
「CG-ARTS検定 WEB TRIAL」を挑戦し終わったら、間違った問題の解答・解説を熟読してください。
「ちょっとここがわからない」という問題にぶつかった時は、疑問や不明点を残さないようにすることが大切です。
答えを丸暗記するのではなく、理解を深めることがWebデザイナー検定の合格に直結します。
もし、解説を読んでもわからない部分があった場合はオンラインの検索サービスを利用して、似た疑問を持っている人に対する回答を閲覧してみるのも良いでしょう。
初めてwebデザインの資格を取る人に
Webデザイナー検定のことを解説しましたが、いかがだったでしょうか。
過去問だけでなく、最新の技術に対してのアンテナも立てておくことがwebデザイナー検定合格の鍵となります。
webデザインだけでなく、運用・管理などの知識も同時に習得することができるこの資格。
Webデザイナー検定は、求められるレベルに到達しておけば合格することができる資格です。そのため、初めてwebデザインの資格を取るという人には特に向いている資格といえます。
web系の仕事をするにあたって自分の知識を増やしたい人、webデザイン系の資格を取りたい人などは積極的に受験してみると良いでしょう。
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