CIW ウェブデザイン・スペシャリストの概要や難易度を徹底解説!資格取得のメリットを確認。独学での勉強方法も紹介
この記事では、CIW ウェブデザイン・スペシャリストについて徹底的に解説しています。
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストとはどんな資格?
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストを取るのは難しい?
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストの合格基準は?
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストを取得するメリットは?
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストの試験内容は?
- CIW ウェブデザイン・スペシャリストに合格するための勉強方法って?
上記のような、CIW ウェブデザイン・スペシャリストにまつわる情報を探している人向けの内容をお届けします。
CIWとは
CIWとはどんな資格なのかについてご説明します。
名称
CIWの正式名称は「Certified Internet Web Professional」です。
主催
CIWはアメリカのCertification Partner社が主催するIT技術者認定・国際資格です。
日本国内では「CIW-JAPAN(CIW 日本支部)」が主催しています。
内容
国際基準のweb知識について問われる、特定のベンダー(納入業者)に依存することがない公平な試験となっています。
世界中で受験されている資格で20万人以上がこの資格を有しています。
種類
- 基礎(ウェブファンデーション・アソシエイト)
- デザイン(ウェブデザイン)
- 開発(ウェブデベロプメント)
- セキュリティ(ウェブセキュリティ)
このうち、この記事で解説する「CIW ウェブデザイン・スペシャリスト」は「デザイン(ウェブデザイン)」の資格に当たります。
受験する資格がある人
誰でも制限されることなく受験することが可能です。実務経験も必要ありません。
受験するためにかかる費用
CIWの試験は全て15,000円(税抜)となっています。
試験を実施する場所
CIWの試験はCBT方式を採用しており、全国の主要都市にある「ピアソンVUEテストセンター」で実施します。
詳しくは「CIW ウェブデザイン・スペシャリストのテスト方式と受験の流れ」で説明します。
試験結果
試験結果の判定は、試験が終わったらすぐ確認することが可能です。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの基本情報
この項目では、CIW ウェブデザイン・スペシャリストの基礎知識を紹介していきます。
デザイン分野のスペシャリスト
「CIW ウェブデザイン・スペシャリスト」はCIWのデザイン分野の資格です。
CIWは専門分野別に資格が分かれており、その分野に特化した知識・スキルを理解しているかが合格要素となります。
次に、CIW ウェブデザイン・スペシャリストを含む、デザイン分野の資格について確認してみましょう。
CIW Web Design Specialist
今回解説している「CIW ウェブデザイン・スペシャリスト」資格です。
webデザインはもちろん、サイト開発の基礎知識やコーディング基礎知識、応用的なweb技術などを問われます。
全70問の問題を75分の制限時間内に回答します。
CIW E-Commerce Specialist
eコマースについてのスペシャリストである証明となる資格です。
eコマースサイトの開発知識やスキルセキュリティ。そして、マーケティングや法律に関する知識を問われます。
全72問の問題を制限時間75分の中で回答します。
CIW Web Design Professional
この資格についてはテストがあるわけではありません。
「CIW Web Design Specialist」と「CIW E-Commerce Specialist」の2つの資格を有した時点で認められます。
名前のとおり「webデザインのプロフェッショナル」としての知識を有することを証明する資格です。
webデザインだけでなく幅広い知識が必要
webデザイナーを目指す人も、web開発やコーディングなどの知識を勉強することが多いです。
デザインだけの知識を深めたところで、webサイト上で効果的なデザインをできるとは限りません。
「自分のデザインがwebサイト上でどう作用するか」ということを理解しておくためにも、そういった知識を得ることは必要不可欠。
それもあって、webデザイナー志望だとしてもwebデザイン以外のweb系知識を得ようとする人は多いです。
そのニーズにCIW ウェブデザイン・スペシャリストはぴったり当てはまります。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの難易度
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの難易度が気になっている人も多いことでしょう。
ここでは、CIW ウェブデザイン・スペシャリスト資格がどの程度の難易度なのかについてお伝えします。
中級レベルの資格
CIW ウェブデザイン・スペシャリストは「初級レベル」の資格ではありません。
かといって、非常に難しい試験内容とも言えないため「中級レベル(平均的~やや難しい)」の資格といえるでしょう。
ちなみに、他CIWの資格もファンデーションを除き中級レベルの難易度設定となっています(ファンデーションは初級レベル)。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの合格基準・合格率
この項目では、CIW ウェブデザイン・スペシャリストを受験する際に知っておきたい「合格基準」「合格率」について紹介します。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの合格基準
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの合格基準は「満点中7割」と設定されています。
上位何%が合格という資格ではありませんので、要求される知識・スキルを持っていさえすれば合格できる資格です。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの合格率
気になる合格率については、残念ながら公式発表されていません。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストを取得するメリット
CIW ウェブデザイン・スペシャリスト資格を有することで得られるメリットについてお伝えします。
国際基準の知識を得られる
世界で通用する知識を学ぶことができます。
国際基準のweb知識を吸収できるのは非常に有意義なことといえるでしょう。
国際資格
CIW ウェブデザイン・スペシャリストは全世界共通の資格です。
日本国内のみで通用する資格とは違い、全世界レベルのスペシャリスト資格を持っている証明になります。
web系の仕事をする際に「国際資格であるCIW ウェブデザイン・スペシャリストを持っています」と一言添えるだけで、相手からの信頼が厚くなることでしょう。
有効期限がない
資格によっては資格所有に有効期限があったりします。
ですが、CIW ウェブデザイン・スペシャリストには有効期限がありません。一度取得すれば生涯にわたって保有できます。
CIW ウェブデザイン・スペシャリスト取得がおすすめな仕事
CIW ウェブデザイン・スペシャリストを取っておくと良い仕事にはどんなものがあるのかご紹介します。
- webデザイナー
- webプロデューサー
- webディレクター
- webエンジニア
- コーダー
- web関連企業 など
その他、webに関わることがある仕事に就いている人・今後就こうと思っている人には最適な資格です。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストは国際資格。
世界中で通用するスキルを持っていることを仕事相手に証明できる点は見逃せないポイントといえるでしょう。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストのテスト方式と受験の流れ
CIW ウェブデザイン・スペシャリストのテスト方式がCBT方式ということは「CIWとは」でお伝えしたとおりです。
この項目では、受験する時の手順についてもお話します。
ピアソンVUEにアクセスする
ピアソンVUEの「CIW試験」にアクセスします。
サインインして試験予約する
アカウントがない場合は「アカウントの作成」からアカウントを作ってください。
その後、画面の指示に従って自分の都合がつく日時を選んで受験予約をしましょう。
予約した受験日に指定センターへ行く
試験当日は指定時間に遅れないようテストを実施する場所へ行きます。
本人確認・写真撮影・署名
本人確認書類を提示し、写真撮影をおこないます(本人確認のため)。それが済んだら署名をしましょう。
私物は持ち込めない
電子機器の電源は全てオフにした上で、私物をロッカーなどに入れます。
参考書・問題集の確認はできない
「最後の確認に」と参考書や問題集に目を通したくなる気持ちはわかりますが、ピアソンVUEテストセンター内ではそれらを閲覧することができないので注意してください。
入室前にセキュリティチェック
ポケットの中身、メガネ(カメラなどがついていないか)のチェックをおこないます。
テストが終わったらスコアレポートをもらう
問題を全て解き終わり、テストが終わったら試験監督員の指示に従って退室します。そして、スコアレポートをもらいましょう。
以上が「CIW ウェブデザイン・スペシャリスト」試験の流れになります。
CIW ウェブデザイン・スペシャリスト試験の中身
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの試験内容について詳しく紹介します。
web開発の基礎知識
webサイトを開発するための要素や管理などについて問われます。
プロジェクトやデザイン、ユーザーのニーズなどの合致についての知識も必要です。
また、web開発やデザインをおこなう際に必ず知っておきたい倫理・法律についての問題も出題されます。
webデザインの知識
クオリティが高いサイトを開発するためのwebデザイン知識、ユーザー目線のデザインなどについての知識を問われます。
webスキルについて
webサイトを開発する時に使用するHTMLやXHTML、拡張技術。
そして、webサイトにデザインを使う方法などについて出題されます。
他にもGUIサイト開発の知識やwebサイトの公開と保守についての問題も。
応用的なwebスキルについて
より質の高いwebサイトを構築するためのプラグイン・マルチメディアの技術について問題が出ます。
他にも、データベース接続についての知識、webマーケティングなどについても幅広いweb知識が問われます。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストを独学で突破する勉強方法
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの試験に合格するための勉強方法としては「スクールに通う」「オンラインで学習する」「独学」の3つが考えられます。
この項目で紹介するのは、上記の中の「独学」で合格する方法についてです。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの試験対策は独学でも可能かどうかですが、先に答えを言ってしまうと「可能」です。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの資格を独学で取得したいなら、参考書や問題集で勉強するのが一番です。
国際資格であるCIW ウェブデザイン・スペシャリストですが、まだ日本では認知度がそれ程高くありません。
そのため、参考書や問題集を手に入れようとしても「CIW ウェブデザイン・スペシャリスト用」のテキストがないのが現状です。
しかし、落胆する必要はありません。CIWの公式サイトで公式テキストを販売しています。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの試験は、公式テキストで網羅している範囲のみが出題されます。
そのため、公式テキストで勉強しておけば安心して試験に臨むことができるでしょう。
ただし、公式テキストは全て英語表記となっています。その点はご注意ください。
「英語が得意じゃないから公式テキストはちょっと……」という人もいるでしょう。
その場合は、CIW ウェブデザイン・スペシャリスト試験で出題される内容に関する参考書や問題集に目を通して知識を蓄積しましょう。
一度だけでなく繰り返し読むことで着実に知識が増えていきます。
国際資格を取得して自分の強みに
以上、国際資格・CIW ウェブデザイン・スペシャリストについてご紹介しました。
CIWの中でもwebデザインの中級レベルの知識が必要となってくるCIW ウェブデザイン・スペシャリスト。
公式テキストが英語版しかないなど、独学で試験を突破したい人にとっては敷居が高く思えるかもしれません。
ですが、問われることはwebデザインとweb系の知識です。
そういった知識をしっかりと勉強し、試験に挑戦してみましょう。
フリーランスとして働く場合でも企業の中で働く場合でも、webデザインに携わる職種の人にとっては魅力的な資格です。
国際的に通じる資格を取得することで、自分の強みにもなるでしょう。
CIW ウェブデザイン・スペシャリストの取得を迷っている人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。