【Unity入門】Unityの基礎知識を徹底解説!C#の使い方やブロック崩しの作成手順は?学習のおすすめサイトと本も紹介
ゲーム開発を身近なものにしてくれるゲームエンジン
いつの時代も、大人から子どもまでを楽しませてくれるゲーム。
技術の発展に伴い据え置きゲーム機で腰を据えてプレイするゲーム以上に、スマートフォンで気軽にプレイできるゲームが身近になっています。
スマホとネット環境さえあれば誰でも気軽にプレイできるため、ゲームにあまり興味を持っていないユーザーも取り込むことに成功しています。
プレイヤーにとっても、かなり「身近」な存在になっているゲームという娯楽ですが、実はゲーム開発も非常に身近なものになりつつあります。
その要因は、誰もが比較的簡単にゲームを開発できてしまうゲームエンジンです。
UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンを使えば様々なことが可能です。
クオリティの高いゲームや、3DCGを使用した美麗グラフィックのゲームを個人でも簡単に開発できます。
今やゲーム開発は、個人〜小規模の開発チームでも十分に大ヒット作を生み出せる環境にあるといえるでしょう。
企業も採用している超有名ゲームエンジン「Unity」
中でもUnityは、有名企業も採用している非常に有名なゲームエンジンです。
様々な有名ゲームがUnityを利用して制作されているため、実績としても十分でしょう。
例えば「スーパーマリオラン」や、「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」、「白猫プロジェクト」などです。
上記スマホゲーム界でも非常に高い人気を獲得し続けているゲームを含め、他にも数多くのゲームがUnityで作られています。
Unityは、クオリティの高いゲームはもちろん「人気のあるゲーム」、「バズるゲーム」を制作可能だということが分かるでしょう。
Unityに注目
今回の記事では、そんなゲームエンジンとしてとても有名なUnityに注目していきます。
「Unity入門」ということで、Unityに関する基礎的な知識をはじめとし、特徴などをチェックしていきましょう。
また、Unityを学習するのに役に立つWebサイトや書籍についても紹介いたします。
Unityに関する知識を蓄え、これからのゲーム業界にアジャストしていきましょう。
Unityの概要
それでは早速、Unityの基礎知識を解説していきます。
Unityはアメリカのユニティ・テクノロジーズ社が開発・リリースを行い、2005年に公開されました。
2Dゲームから3Dゲーム、はたまたVRゲームまでをも製作することができます。
作ったゲームをUnity上で実行できるため、まさにゲーム開発に特化した統合開発環境(IDE)だといえるでしょう。
プログラミングスキルが低くても安心
Unityは、プログラミングの知識やスキルを持っていない方であっても安心です。
ビジュアル的にデザインの変更や操作が可能であり、コードを書かずとも処理を加えられるという特徴を持っています。
「プログラミングに関するスキルや知識はないけどゲームを作ってみたい」という方とっては大きな魅力を感じるポイントでしょう。
マルチプラットフォームに対応している
Unityの大きな特徴でありメリットなのが、マルチプラットフォームに対応しているというポイントです。
モバイル機器、VR機器などを含め、24のプラットフォームに対応しているといわれています。
スマホOSとしてシェアの高いiOSとAndroidはもちろん、パソコン向けOSのWindowsやMac、Linuxにももちろん対応。
VR機器としてPlaystation VRやOculus、Steam、Gear VR、コンシューマーとしてはPS4、XBOX、Switchなどなど。
主要な機器はほぼ網羅しているといえるでしょう。
一度作成すればありとあらゆるプラットフォームへ対応させることが容易だということになります。
昨今のゲームは、マルチプラットフォームで展開されることがほとんどです。
スマホゲームでも、iOS・Android両方でリリースすることが当たり前になっています。
そういった背景がある中でマルチプラットフォームに対応しているUnityは、ゲームエンジニアにとって心強い存在であることは間違い無いでしょう。
無料で使える
豊富な機能を備えているUnityですが、Personal版であれば無料で使用可能です。
これは、収入・資金が10万ドルを超えない限りは無料で利用ができるというもの。
個人や趣味でゲーム開発をしてみたい、興味があるという人が、いきなり大金を投じるのは中々難しいと思います。
そういった意味で多機能なゲームエンジンを無料で使えるというのは非常に大きなメリットになり得るでしょう。
もちろん、有料プランも用意されています。
個人で本格的に開発する場合は月25ドルの年間プラン、チームの場合は月125ドルというプランが存在しているので、必要に応じて選択しましょう。
日本語で情報を収集しやすい
UnityやUnreal Engineは、海外製のゲームエンジンです。
そのため、あくまでベースとなる言語は当然英語になります。
しかし、Unityは日本国内のコミュニティも活発です。
そのため、比較的容易に日本語の情報を収集することができます。
Unreal Engineも着々と日本語の情報入手手段が増えてきてはいますが、Unityには及ばないでしょう。
日本語のプラグインをインストールすることで日本語化も可能なため、操作に関しても安心だといえます。
Unityでできることや搭載機能
さて、Unityの基礎知識をチェックしてきましたが、ここからは実際にUnityでできることにフォーカスを当てていきます。
スマホからコンシューマー機器向けゲームまで
スマホゲームの印象が強いUnity。
しかし、Unityを使えばスマホ向けのゲームからPlaystation 4やSwitchといったコンシューマー機器向けゲームなど、幅広いゲームを開発できます。
先ほどもUnityで製作されたゲームの一例を挙げました。
ポケモンGOやバイオハザードアンブレラコア、リトルタウンヒーローなどもUnityで作られたゲームです。
実際スマホゲームに採用されることが多いですが、CS機向けのゲームタイトル制作にも採用されていることが分かります。
スクリプトから処理を実行できる
また、Unityはスクリプトから処理を記述・実行することもできます。
GUIからはもちろん、スクリプトからも処理を行えるというのを魅力的に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コンポーネントを使っていく
Unityではコンポーネントと呼ばれるものを追加していき、様々な機能を追加していきます。
様々なコンポーネントを追加・調整・制御していき、ゲームを作り上げていくことになるでしょう。
Unityで使うプログラミング言語はC#
プログラミングをせずともある程度のゲームを作れてしまうのがUnityです。
しかし細かい部分や本格的なゲームを作るとなると、やはりプログラミングは欠かせません。
以前は言語の選択肢があった
Unityはかつて、C#、JavaScript、Booという3種類のプログラミング言語を使用可能でした。
しかし、ある時からC#一択となり、JavaScriptおよびBooが新規作成できなくなっています。
そのため「Unityでゲーム開発するためにプログラミングを学ぶ」という方は、C#を勉強しましょう。
C#は、その名の通りC言語と関係が深いプログラミング言語です。
Unityを利用しながらC#を勉強することは十分にできるので、ぜひ挑戦してみましょう。
C#の使い方
さて、Unity上でC#を使う場合、基本的な流れは以下の通りになります。
- オブジェクト作成
- スクリプトファイルを作ってオブジェクトに紐付ける
- スクリプトを記述する(プログラミング・コーディング)
この流れに沿ってC#ないしUnityを操作していきましょう。
Unityについて学習する方法
さて、ここまでUnityの基礎知識やプログラミングに関する情報をお伝えしてきました。
実際にUnityの関連技術を身に付けたい、学習してみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、Unityについて学習する方法を紹介いたします。
Webサイトを活用
まず最も身近、手軽で役に立つのがインターネットを活用するということです。
先ほど紹介した「はじめてのUnity」で順番に学んでいくのもいいでしょう。
また、同じく公式でリリースされている公式のチュートリアルをチェックしてみるのもオススメです。
また、有料のものであればUdemyを利用できるかもしれません。
世界最大級のオンライン動画学習サイトといわれるUdemyでは、Unityに関するコースも数多く展開されています。
豊富に用意されたコースから自分が学習したいジャンル・分野を選択できるため、特化した学習を進められるでしょう。
Unityについて特集されている参考書・技術書を使う
オンラインではなくローカルで、参考書や技術書を利用して学習することもできます。
書店や通販サイトをチェックしてみてください。
非常に数多くのUnityに関する参考書や技術書が出版されています。
例えば「UnityではじめるC# 基礎編」という本。
こちらの本は、Unityの操作方法に加えてプログラミング言語であるC#についても一緒に学ぶことができます。
理解しやすくイラストなどを豊富に用いているため、楽しみながら学習を進めていくことが可能です。
2本のゲームアプリ作成、リリースまでできるようになるため、入門書としては最適といえる構成になっています。
実際に目を通してから購入するべき
一例として「UnityではじめるC# 基礎編」を挙げさせて頂きましたが、先述した通りUnityを取り扱っている書籍は数多く出版されています。
ぜひ実際に書店に足を運んでみて試し読みしてみてください。
いくらインターネットのレビューや口コミなどで評判が良くても、自分には合っていない・分かりにくいということは珍しくありません。
実際に自分でザーッと目を通し「分かりやすいな」と感じた本であれば、無理なく学習に取り組めるでしょう。
オンラインと本の両方を組み合わせて学習する
さて、オンライン上で学習する選択肢と、本を活用して学習するという2つの方法を紹介いたしました。
理想は、それら2つを組み合わせることです。
そして、Webサイトや本の「文章」や「解説」を読むだけでなく実際に手を動かすことも大切。
ゲーム開発を含め、プログラミングは試行錯誤しながら完成させていくものです。
ぜひ「読むだけ」・「見るだけ」にならずに、自分の手でUnityに触れるよう意識しましょう。
Unityを使って将来のゲームエンジニアへ
今回の記事では、ゲームエンジンであるUnityについて解説してきました。
Unityの持つメリットや機能に注目してみると、プロの現場でも親しまれている理由が分かります。
そして、個人での開発にも強力な味方になってくれるのがUnityの特徴です。
ぜひ、Unityを利用してゲームを開発してみてください。
Unityに関連した転職向け求人・フリーランス案件が掲載されていることも珍しくありません。
自分の将来へ、新しい道・扉を開くことに繋がるかもしれないということです。
他のゲームエンジンにも触れてみる
今回はUnityに注目してきましたが、他のゲームエンジンに触れてみるのも大切です。
特にUnityと共に非常に有名なゲームエンジンであるUnreal Engineをチェックしてみるといいかもしれません。
それぞれに得意・不得意があります。
Unity・Unreal Engine両方を扱えれば、より開発するゲームの幅が広がるでしょう。
ゲームエンジニアとしても魅力的な人材になることができます。
ゲームエンジンに限らず、1つに留まらず関連する様々な技術を習得・吸収していくようにしましょう。