サービスエンジニアの年収や将来性を徹底解説!
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
今回はサービスエンジニアの業務内容やサービスエンジニアになるために必要なスキルなどを解説していきます。
サービスエンジニア
サービスエンジニアとはコピー機やサーバー機器などの機械製品を保守・メンテナンスする職種です。
クライアントから要望を受ければ現場に行き、製品の修理・点検を行います。
現場はクライアント先という性質上、職務中は常にプレッシャーがかかるといわれています。
サービスエンジニアの仕事内容
現場に出向むきハードウェアや機械設備などを修理・点検するのが主な業務です。
修理や点検だけでなく、コピー機のトナーやバッテリーの交換など消耗品販売を行うこともあります。
クライアントが新しい機械設備を導入する際にはその設置や配線を任されることもあるでしょう。
主な業務は以下の3つです。
- 修理・点検業務
- 販売業務
- 機械設備の設置業務
修理・点検業務
ハードウェア・機械設備と一口にいっても様々なものがあります。
PCやサーバー機器といった大型設備や精密センサーなどの小型機器。
エアコンやエレベーターなどの設備、またはフォークリフトなどの大型機械などサービスエンジニアが扱うものは多種多様です。
サービスエンジニアと名乗っている技術者がそれら全てを修理できるわけではありません。
しかし、PC関連なら本体から周辺機器に至るまで。エアコン本体の修理から配線まで。
という風に特定の機械設備に関するエキスパートではあります。
販売業務
コピー機のトナーやPCのバッテリー、蛍光灯や電灯など交換するのに専門知識が必要ない消耗品はクライアント先に備蓄してもらいます。
特にPCのバッテリーやコピー機のトナーなどは、製品ごとに決まったものがあるためサービスエンジニアが直接販売することが多いようです。
消耗品だけでなく、ハブ機器やルーターなどの新製品をクライアントに導入してもらうため営業活動をすることもあります。
機械設備の設置業務
修理や点検と並んで多いのがこの設置業務です。
クライアントがサーバー設備などを新しく導入した時に現場で設置や配線の作業に当たります。
デスクトップパソコンやサーバー機器などは設置と同時に初期設定をする場合もあるようです。
また、エスカレーターや自動ドアなどを設置する場合には、試運転なども行い機械設備が正常に作動できるようにします。
仕事内容まとめ
- 修理・点検業務
- 販売業務
- 機械設備の設置業務
以上の3つがサービスエンジニアの仕事と分かったと思います。
PCやセンサー機器など精密機械の修理は繊細な仕事です。
また、工作機械の修理だと重量のある旋盤や外殻をこじ開けることもあるため力仕事でもあります。
水道設備やガス機器など家庭に身近なものを修理・点検しているのがサービスエンジニアです。
一軒一軒を回って定期メンテナンスをするため、特に体力的な負担が大きいといわれています。
機械設備は屋内だけとは限りません。
鉄塔などの高所にセンサー類を設置する際には高いところが苦手だと仕事になりません。
様々な側面で適性が限られる職業なのです。
医療機器サービスエンジニア
ここでは昨今注目を集めている医療機器サービスエンジニアについて考えていきましょう。
医療機器サービスエンジニアとは
人工呼吸器やMRI・CT、超音波医療診断装置などの医療機器を専門とするサービスエンジニアを意味する言葉です。
医療機器は人間の健康と生命に直接関わる機械なのでメンテナンスは欠かせません。
医療機器メーカーに勤務すると出張や緊急出動が多くなり、大変な仕事であるというのは間違いありません。
勤務形態
医療機器サービスエンジニアには病院に常駐する働き方と営業訪問する働き方の二種類があります。
病院に常駐する場合は、病院内に設置されたすべての医療機器を点検し問題があれば修理します。
営業訪問の場合は、メーカーなど勤務会社から担当の病院に出向いて点検や修理を行うという働き方です。
サービスエンジニアの年収
ここからはサービスエンジニアの年収について紹介していきます。
年収
サービスエンジニアのほとんどがメーカーなど企業に勤務する会社員エンジニアです。
求人サイトを比較すると、キャリアが浅い間は月収約20万円程度で、そこから順調に経験を重ねていくと40万円前後に上がります。
平均年収は300万円~700万円です。
サービスエンジニアによって対象とする製品が異なるため、一概に平均を出すのが難しく数字に大きな開きがあります。
サービス対象の製品が比較的簡単で本人のキャリアが浅い場合はそれなりに低い年収。
逆に専門性が高い製品を扱う豊富なキャリアを持つサービスエンジニアの年収は800万円近くなります。
医療機器サービスエンジニアの年収
先ほど紹介した医療機器を専門に扱うサービスエンジニアの年収はどうなるのでしょうか。
医療機器サービスエンジニアの平均年収は350万円~850万円です。
通常のサービスエンジニアに比べて責任問題や労働時間が増えていくため平均年収がより高くなりました。
今後も様々な医療機器が開発され、需要が生まれ続ける医療機器サービスエンジニアは今後人気の職種になっていくかもしれません。
年収まとめ
サービスエンジニアの平均年収は300万円~700万円でした。
専門性が高い職業なため国税庁が発表している日本人の平均年収441万円と比べてかなり高い水準であるといえます。
しかし、労働時間の長さや残業の多さから自身の年収に不満を持つサービスエンジニアは多いようです。
最近の医療機器は多機能で便利ですが、その分複雑で繊細な修理を必要とします。
医療機器サービスエンジニアに出される要求は多岐にわたりますが、他のサービスエンジニアに比べて収入は多いようです。
サービスエンジニアの必須資格・スキル
サービスエンジニアになるために必要となってくるスキルはなにがあるのでしょうか。また資格は必要なのか紹介します。
必須資格
サービスエンジニアと名乗る分には特に資格は必要ありません。
ただし、国が定めた資格がないと扱うことができない機械もあるため注意が必要です。
「電気工事施工管理技士」を取得してないと配線工事の現場に入れない、など企業や団体により様々な規則が設けられています。
このような資格は就職後に実務を経験しながら取得するものが多いようです。
また現場仕事が多いため、普通自動車免許などは持っておくべきでしょう。
必須スキル
- 製品への理解
- 柔軟な発想力
- コミュニケーション能力
サービスエンジニアは現場で機械設備や電子機器の修理・点検を行うためサービス対象製品に関する深い理解が必要です。
現場は機材の故障で作業が止まってしまうことがあります。医療の現場では最悪人命に関わる事故に繋がります。
そのためにサービスエンジニアには迅速な対応が求められるでしょう。
現地の状況把握・故障個所の特定、修理方法の模索を素早く行うための柔軟な発想力が重要なスキルとなります。
また現場メインという職務なのでクライアントと直接顔を合わせることが多く、信頼関係を築くためにコミュニケーション能力は必須になります。
サービスエンジニアに向いている人
ここまでサービスエンジニアの仕事内容や必要なスキルを紹介してきました。
現場で活躍する高い専門性をもった職種ということが分かったと思います。
ここからはサービスエンジニアに向いている人はどういう人材なのか考えていきます。
機械が好きな人
どのような学歴、経歴を持っていても機械が好きという情熱には敵いません。
職務上、様々な種類の機械や設備に触れます。
実際に修理の現場に赴けば、複雑な電気回路やシステムをあらゆる視点から検証していく能力が必要です。
機械や設備等に対する継続した学習や論理的な推論が重要なため、機械への愛着が絶対条件となるのではないでしょうか。
機械がそもそも苦手という方は興味のないことを永遠と勉強していくことになるためサービスエンジニアには向いていないでしょう。
根気強い人
複雑な故障を直すためには、何度も何度も仮説を立てて検証する必要があるので時には修理が数時間にも及ぶことがあります。
諦めて日を改めるという手もありますが、当日中に修理が完了しないとクライアントに多大な損害が発生することもあるでしょう。
長時間のトラブルに向き合う根気強さが必要となってくることもあります。
コミュニケーションが得意な人
サービスエンジニアはクライアントのもとでの業務が基本となります。
自分たちが使う大切な機材や設備を任せるからには信頼できるサービスエンジニアにお願いしたい、とクライアントは考えているはず。
信頼関係を築くためには適切なコミュニケーションが必要不可欠です。
また、故障の原因や修理に関する情報をクライアントに伝えることも仕事となります。
サービス対象の製品に関する専門的な内容を分かり易く嚙み砕いて説明する能力も必須です。
向いている人まとめ
- 機械が好きな人
- 根気強い人
- コミュニケーションが得意な人
機械が相手の職業ですので、機械好きというのは重要な適性となってきます。
日々進化する技術にキャッチアップしていかなくては現場で対応ができなくなるでしょう。
そのためには機械に対して興味を持ち常に学び続ける必要があるのです。
また、現場に着いたら予想以上に深刻な問題が発生していることもあります。
複雑で繊細な修理が数時間に及んでも諦めず、問題と向き合う力は必要不可欠です。
修理の前後でクライアントに状況を説明し、納得してもらう必要があります。
専門的な内容を嚙み砕いて相手に分かりやすく伝える能力は必須です。
製品が動かないことにクライアントが苛立っていることがあると思います。
現場に着いたら先ずクライアントに対し真摯な姿勢で向き合うことが大切でしょう。
コミュニケーションを円滑に進めることができてこその現場技術者です。
現状
サービスエンジニアは専門性が高い職業のため常に需要は多く、人手不足の業界です。
また過酷な労働環境が問題視されています。
これらの観点でサービスエンジニアの現状を把握しましょう。
人手不足
多機能で便利な機械が普及している日本ですが、それらを稼働させるにはメンテナンスや修理が必要です。
電子機器や工作機械・施設設備が新しく開発され続ける限り、それらに精通したサービスエンジニアも存在しなくてはいけません。
しかし日本は慢性的なエンジニア不足であり、サービスエンジニアも需要超過状態です。
問題のある労働環境
故障がクライアントの大損害につながることがあるため勤務時間中のクライアントからの呼び出しには必ず応じる必要があります。
医療の現場だと夜間に急な呼び出しもあるようです。
修理が勤務時間内に終わるとも限らないので残業することも多くなるでしょう。
また大規模な定期メンテナンスだと機器の電源を完全に落として作業をすることもあります。
その場合にはクライアントの業務に支障が出ないよう夜間にメンテナンスをすることがほとんどです。
このように勤務時間が不規則という労働環境が問題視されています。
将来性
専門性の高いサービスエンジニアですが気になるのは将来性です。
今後の需要などはどうなるのでしょうか。
現代社会の状況や人間の仕事を代行するロボットなどと絡めて考えていきます。
サービスエンジニアの需要
結論からいうとサービスエンジニアの需要はなくなりません。むしろ増え続けています。
電子機器や機械設備は現代社会になくてはならないものです。
日々新しい機械や設備が生まれ続けているうちはそれを修理やメンテナンスするサービスエンジニアは必要不可欠な存在です。
サービスエンジニアの求人を出している企業は常にあるので仕事がなくなることはありません。
また、慢性的な人手不足のため未経験者歓迎という求人広告も多くあります。
ロボットに取って代わられる?
エンジニアという仕事は機械が相手の仕事が多く、最新のロボットが代行できる業務が増えています。
例えば設備の組み立てや工事などはすでにロボットでも可能な仕事です。
しかし、サービスエンジニアの場合は人間的な論理的思考や柔軟な発想力が求められます。
しばらくはロボットにも代行できない職種でしょう。
仮に機会を修理できるロボットが開発されても、結局そのロボットがを修理するのはサービスエンジニアなので仕事がなくなることはありません。
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