今回の記事ではRubyフリーエンジニアの案件傾向・平均単価・求められるスキル・需要・将来性に至るまで徹底的に解説です。

Rubyは数あるプログラミング言語においてもそのシンプルさや優れたフレームワークの出現により人気が高まっています。

それでは日本発のプログラミング言語であるRubyフリーエンジニアの案件傾向から見ていきましょう。


Rubyフリーエンジニアの案件傾向

フリーランス システムエンジニア


Rubyはベンチャー企業やスタートアップ企業のWebサービスの開発に採用されています。

ECサイトやSNSなどの開発にも使用されておりフレームワークである「Ruby on Rails」の活用により短期間での開発を可能にしました。

Rubyは国内外の大手Webサービスなどで採用されているため、膨大なアクセス数を誇るサイトにも柔軟に対応しその案件の需要は増え続けていくでしょう。

それではRubyフリーエンジニアの案件を6つに分けて詳しく解説していきます。


1.Webサービスのプロトタイピング

Webサービスのプロトタイプを構築し要件を洗い流すにはスピードを重視するためPHPが主に使われていました。

最近ではRubyにおいてもスピードを重視した開発に充分対応できるため案件の需要が高まっています。


2.社内業務システム案件

Rubyは、要件や機能が多いため継続性のある社内業務システムを構築することが可能です。

既存の社内業務システムをフレームワークである「Ruby on Rails」の仕様に変更するという案件もあります。


3.課金システムの開発案件

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既に運用している課金・決済処理のプラットフォームをコンテンツ配信プラットフォームに追加して開発する案件になります。


4.データ分析支援の案件



大規模なプロジェクトチームにおけるビッグデータの中から過去のデータを分析して商品販売計画を提案する案件になります。


5.ゲームプラットフォーム設計の案件

最近ではソーシャルゲーム関連の案件も多く新規のゲームプラットフォーム開発を立ち上げから携わる案件もあります。


6.動画プラットフォームの開発案件

開発環境が整備された大手動画サイトの案件もあり長期間の契約となる案件獲得も可能です。

動画プラットフォーム開発のための運用計画・バックエンド設計・実装・テストまでを行います。


Rubyフリーエンジニアの需要

コーディング作業する男性


Rubyを採用する企業は増えており転職や派遣会社のサイトを見れば分かる通りRubyのエンジニアの需要は高まってきています。

これは企業が高い単価を設定してでもRubyエンジニアの人材を確保しようとしていることが理由です。

この傾向は国内にとどまらず「Ruby on Rails」というフレームワークの出現によってその需要は海外へも広がっていきました。

Rubyが海外の大手Webサービスでも採用されているようにIT業界の本場であるシリコンバレーにおいても高いシェア率を誇っています。


Rubyフリーエンジニアの将来性について

フリーランスSE


フリーエンジニアとして身に付けたプログラミング言語の知識やスキルの将来性は気になるところでしょう。

そこでこの項目ではRubyフリーエンジニアの将来性についてお話したいと思います。

RubyはWebサービスなどの開発に用いられこの際PHPやJavaなども使われ需要のあるプログラミング言語です。

Webアプリケーション開発の案件にも需要がありECサイト構築の需要も見受けられアジャイン開発を行う際には欠かせないプログラミング言語となっています。

Rubyはオブジェクト指向なので他のプログラミング言語に比べコードがシンプルで少ない行数でプログラムを構築することが可能です。

Rubyは日本人が開発したプログラミング言語になります。

日本発のRubyですがWebサービスの開発に必要なフレームワークとして優秀な「Ruby on Rails」の出現により海外での需要をのばしました。

これらのことからRubyの将来性は明るいということがおわかり頂けたと思います。


海外でも需要をのばすRuby

ワールドワイドネットワーク


Wantedlyが企業の創業年度別にサーバーサイド使用言語をまとめた統計によると2009年以前創業の企業においてはPHPの需要が多く見受けられました。

同じ統計の2011年以降に目を向けるとPHPとRubyの需要はほぼ互角となっており海外でのRubyの需要が急速に拡大したことがわかります。

海外でのIT業界の動向は日本国内に数年遅れで反映される場合が多く今後スタートアップ企業に限らず国内での需要も拡大していくでしょう。


Ruby採用の国内Webサービス

パソコンを触るビジネスマン


国内でRubyを採用したWebサービスをまとめておきます。


Cookpad

国内のWebサービスにおいてRubyを採用して有名なのがCookpadです。


食べログ

食べログも大規模のWebサービスとして「Ruby on Rails」を採用したパイオニア的存在となっています。


Gunosy

「Ruby on Rails」を採用し素早く開発を行い上場した企業です。


価格.com

欲しい物を最安値で買いたい場合必ずといっていいほど利用する価格.comもRubyが採用されています。


Freee

今では弥生とともに会計サービスとして有名になったFreeeですが今後このクラウドサービスの需要が拡大していくでしょう。


Crowdworks

「Ruby on Rails」によって開発された最大手のクラウドソーシングサービスとして上場もしています。

Rubyを採用している国内のWebサービスをまとめましたがどれも有名なWebサービスばかりです。


Ruby採用の海外Webサービス

GitHub


海外でRubyを採用したWebサービスをまとめておきます。


GitHub

GitHubにもRubyが採用されておりコードの共有開発ができるWebサービスとしてコーディングや仕事の仕方にまで変革をもたらしました。


Hulu

日本でも利用者の多い動画配信サービスのHuluでは創業時から「Ruby on Rails」採用しています。


Airbnb

AirbnbもRuby採用の有名なWebサービスですが世界的な民泊ブームのパイオニア的存在として日本でもすっかり定着してきました。


twitter

twitterにもRubyが採用されておりFacebookなどと共にSNSブームの波に乗って急速に利用者が増えていきました。


Kickstarter

Rubyを採用してクラウドファンディングブームの火付け役となったWebサービスになります。


Scribd

「Ruby on Rails」採用のWebサービスにおいて世界でも最大のアクセスを誇るWebサイトです。

以上がRuby採用の主だった海外のWebサービスになります。

海外発で国内で人気となったtwitterやHuluにもRubyが採用されており最近需要が増しているAirbnbにも組み込まれているそうです。


Rubyフリーエンジニアの平均単価

年収 男性 報酬 お金 アップ


Rubyフリーエンジニアの平均単価(月収)をまとめておきます。

未経験~実務経験1年:20万円~30万円
実務経験2年~3年:40万円~50万円
実務経験3年:50万円~70万円
実務経験5年以上:80万円~100万円

上記の数値は目安となりますが向上心と経験を備えていれば早い段階で月収100万円を超えるRubyフリーエンジニアも見受けられます。


Rubyフリーエンジニアが求められる4つのスキル


SE システムエンジニア PC 会社


Rubyフリーエンジニアがより条件のいい案件獲得を目指すためにはスキルアップと経験が不可欠な要素です。

それらと共にRubyフリーエンジニアに求められる4つのスキルを解説していきます。


【スキル1】システム設計のスキル

Ruby案件では決算処理やコンテンツ課金なども多いです。

UMLを使っての要件整理やシステム設計全般をすることができれば高単価案件も視野に入れることができます。


【スキル2】「Ruby on Rails」の実務経験

RubyにはSinatraやPadrinoなど複数のフレームワークが存在しますが開発の際に使われるのはほとんどが「Ruby on Rails」です。

Ruby案件では「Ruby on Rails」の実務経験を問われることが多く案件獲得の大きなポイントとなっています。


【スキル3】マネージメント能力・コミュニケーション能力

オフィスで働くプログラマー


Rubyは新規事業開発に用いられることが多くプロジェクトマネージャーという管理職レベルの案件獲得の可能性もあります。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を把握し上流工程に必須の高いスキルと知識による豊富な経験も必要とされます。

プロジェクトマネージャーは様々な専門職のスタッフとプロジェクトを進行するためコミュニケーション能力のある人材が必要です。


【スキル4】チームワーク開発の経験

Ruby案件では大規模なチームで複数のプログラマと分業をすることがあります。

チームとしてプロジェクトが同時進行していくため他のプログラマとスムーズな作業の共有をすることが大事になるでしょう。

この様なチームワーク開発の経験があることは案件獲得時に大きなメリットとなります。


Ruby「Ruby on Rails」を使う3つのメリット

成功を掴んだ男性


他のプログラミング言語と比較してもRubyのフレームワークである「Ruby on Rails」を使うメリットは多いです。

ここではRubyを使う上での代表的な3つのメリットをまとめておきます。


【メリット1】シンプルで開発行数が最小限で済む

Rubyはシンプルなプログラミング言語なのでコードの記述量が少なくても可能です。

スクリプト言語であることからコンパイル不要なためプログラムの実行やデバッグも容易に行うことができます。

「Ruby on Rails」という優れたフレームワークを活用するため開発工数の時間を最小限にすることが可能です。


【メリット2】日本語ドキュメントが多い

Rubyは日本発のプログラミング言語のため国内での使用者が多く、海外発の他の言語に比べ日本語でのサポートやドキュメントが豊富です。

OSSのためのバージョンアップが速やかに行われPHPなどとは異なり優れたフレームワークがあるのもRuby使用者にとってはメリットとなっています。


【メリット3】チームでの開発共有が容易にできる

Rubyは直感的に理解しやすいので初心者でも学びやすくフレームワークである「Ruby on Rails」は基礎がしっかりしています。

そのため大きな案件で複数のエンジニアとの開発共有をしてもバラつき無く一定のクオリティを保つことができるでしょう。


Rubyフリーエンジニアに在宅案件が少ない理由

SE エンジニア 


フリーエンジニアにとってぎゅうぎゅう詰めの通勤電車に乗ることなく自宅で自由に仕事ができるのは大きなメリットになります。

Rubyの開発案件に在宅の案件はあるのでしょうか?

その答えとしては「Rubyの開発案件において在宅案件は少ないですが存在します」と言えます。

新規企業や小規模のWebサービスなどははじめのベータ版となるシステム開発の案件はコストをおさえるため在宅での案件獲得が可能になります。

その一方でRubyの開発案件はアジャイル方式で進められることが多くこれが在宅案件が少なくなっている理由です。

アジャイル方式でははじめから仕様が固定されていないため明確に成果物の依頼ができないために在宅案件が少なくなっています。

はじめはクライアントとの信頼関係がありませんのでエンジニアには目の届く範囲で作業をしてもらいたいという意向が多いです。


まとめ

Webサイト


この記事ではRubyに関しての需要状況や案件内容とその単価から将来性まで解説していきました。

Rubyは優れたフレームワークである「Ruby on Rails」の存在が大きく、今後も需要が拡大していくでしょう。

「Ruby on Rails」の活用によりコードはシンプルに最小限になるため仕事を効率的に進めることが可能です。

近年ではサーバーサイド使用言語の統計においてRubyがPHPとほぼ同等の需要があることを示しています。

先にも記したように国内外の有名なWebサービスでRubyが採用されていることからも将来性のあるプログラミング言語です。

Rubyの実務経験を積み更にはプロジェクトマネージャーなどの管理職レベルの経験を積めば高単価の案件も視野に入れることができます。

そのためにも上位工程に携わるための高い知識とスキルを身に付け磨き続けることが大切です。