Ruby技術者認定試験のおすすめ勉強法を難易度別に徹底解説!資格取得のメリットは?必要な勉強時間と模擬試験の活用法も紹介
高い技術力をもち正しくRubyを使用してシステム設計や開発が行える技術者として認定されるのが「Ruby技術者認定試験」です。
Rubyの資格試験を受験することはRubyの技術を形にし、日々の実務の向上にも期待できるといえます。
実際にこの試験を受けたいと思われている方は今現在Rubyを使っているエンジニアの方やこれからRubyを習得しようと考えている方ではないでしょうか。
そこで今回はRuby技術者認定試験の難易度や資格取得のメリット、必要な勉強時間と勉強方法についてご紹介していきます。
Rubyの資格とは
Ruby技術者認定試験はRubyアソシエーションが認定する資格試験です。
Rubyの認定試験は2段階に設定されておりRuby初心者〜中級者向けの認定試験が「Ruby技術者認定試験Silver」。
Silverを習得してさらに上を目指す方には上級者向けの「Ruby技術者認定試験Gold」があります。
GoldはSilverの認定試験合格者しか受験できないため、Ruby上級者の方も一度Silverを受験する必要があるので注意が必要です。
Ruby技術者認定試験合格のメリットとは?
「Rubyに資格は必要?」「何かメリットがあるの?」と思っている方も少なくないのではないでしょうか。
Rubyの資格取得のメリットはおおまかに3つあります。
- Rubyの基本的な文法を理解できる
- Rubyの基本的な文法が理解できていることを証明できる
- 社会的評価がつきその後の活動にも有利
それぞれ詳しく内容を確認していきましょう。
Rubyの基本的な文法を理解できる
Ruby技術者認定試験に合格するにはRubyの基本的な文法を理解することが必須条件となります。
試験合格のための学習においてRubyの基礎部分からしっかり学ばなければなりません。
なんとなくRubyを使えていた方でも基礎を固めることで試験合格に繋がり、さらに実務での応用にも対応できるようになるでしょう。
まずはRuby技術者認定試験に合格するためにしっかり基礎を勉強しましょう。
合格レベルに到達すると基礎が身についたことになるため今後の実務にも大いに役に立つと考えられます。
Rubyの基本的な文法が理解できていることを証明できる
いくらRubyが実務で使えて社内では評価されていても、一歩会社を出るとどれ程の実力があるのかわからないのが事実です。
Ruby技術者認定試験に合格していれば基礎部分を習得していることを証明できるので当然評価もされやすくなります。
これまでの実績がしっかり打ち出せる方以外は資格があった方が有利になるのが一般的です。
実績があるとあまり資格にはこだわらない方が多い傾向にありますが、初心者や実績が少ないという方は資格を持っているで技術の証明となりクライアントに安心感を与えることができます。
社会的評価がつきその後の活動にも有利
エンジニアやプログラマーは実績が重要ですが、誰しもが通る初心者時代に自分をアピールするため有利になるのが資格です。
エンジニアやプログラマーは応用の連続のため多少実力不足でも基礎がしっかりしていると判断されれば受け入れてくれる会社も多くなります。
フリーランスとして活躍することを目指している方にとっても社会的評価につながり今後の活動に有利になるといえるでしょう。
Ruby技術者認定試験の出題範囲をおさえよう
Ruby技術者認定試験の勉強法の前に出題範囲をおさえておきましょう。
- Ruby技術者認定試験Silverの出題範囲
Rubyの基礎文法・読み込みライブラリ・オブジェクト思考
- Ruby技術者認定試験Goldの出題範囲
Rubyの基礎知識に加えて組み込み変数や標準添付ライブラリの知識やアプリケーション設計に必要なクラスやオブジェクトの知識を要す
つまりSilverはRubyの基礎知識があるかの試験、GoldはRubyによってプログラム設計ができるまでの技術があるかの試験となっています。
出題範囲を把握しておけば的をしぼって学習できるため意識しながら学習を進めましょう。
Ruby技術者認定試験合格のためのおすすめ勉強法
Ruby技術者認定試験を受験するにあたりどのような勉強法がいいのかわからない方も多いでしょう。
そこで初心者が受験するにあたり何からはじめればいいのか、また中級者はどこから復習しどのような勉強の仕方で進めていけばいいのかをそれぞれ詳しく説明していきます。
Ruby初心者がまずはじめにすること
Ruby初心者レベルの方はまず参考書で基礎を論理的に学ぶのがおすすめです。
順番立てて学んでいくと実践でも非常に役に立ちます。
逆に実践から入ると基礎が分からないまま対応したためにその後の応用が効かなくなることも珍しくありませんのでしっかり基礎を固めることを意識しましょう。
参考書をしっかり頭に入れたら問題集や過去問などを解き、それから実践を重ねていきます。
実際に手を動かすことでわかることや理解できることが多々ありますので基礎を学びつつ実務経験を増やしていきましょう。
Ruby経験者におすすめの勉強法
Ruby経験者でもRuby技術者認定試験が初めての場合は最初に参考書に目を通しておきましょう。
試験問題はSilverであれば基礎レベルではありますがRubyの基礎文法知識やクラスやオブジェクト、ライブラリなどの知識も必要です。
Goldを受験する場合はRubyの基本的な知識とRubyベースで開発できる応用力があるかをチェックされます。
そのためRubyの基礎部分の見直しと過去問や練習問題などを何度も解く勉強法がおすすめです。
それでは参考書や過去問題集、おすすめの学習サイトをそれぞれご紹介していきます。
Ruby資格取得のためのおすすめの参考書
Ruby資格試験の勉強においてまず重要なのが参考書です。
参考書にはRubyベースの開発に必要な基礎知識、さらに認定試験に出題される範囲の必要知識が記されています
この試験で認定されるにはどこまでの知識が必要か、さらにRubyで何ができるか、どこまで応用できればよいのか、など一通り目を通し理解することで合格に近づくでしょう。
ではRuby技術者認定試験のSilver、Goldそれぞれのおすすめの参考書をご紹介します。
Ruby技術者認定試験Silver合格のためのおすすめ参考書
1冊目におすすめの参考書はRuby技術者認定試験の公式資格教科書として認められている「Ruby技術者認定試験合格教本」です。
公式の教本のため試験範囲や試験に必要な基礎知識もしっかりまとめられています。
Silver、Goldともに対応しており1冊で両レベルを網羅する試験対策には最適です。
次にRuby初心者向けの本とRubyを多少理解している方向けの本をご紹介します。
Ruby学習をこれからはじめる人、まだはじめたばかりの人におすすめの参考書が「たのしいRuby」です。
Rubyを開発した「まつもとゆきひろ」さんが監修した入門書で、初心者向けにわかりやすく書いてあります。
上記のRuby公式教本が難しく感じる方はこちらから読み進め、しっかり理解した上で認定試験の学習を開始するのがいいでしょう。
また基礎知識は十分理解している方向けにおすすめなのが「プログラミング言語 Ruby」です。
こちらも「まつもとゆきひろ」さん監修の参考書となっています。
この本が理解できなければ基礎知識が十分でないといえるため基礎を改めて学習する基準にもなるでしょう。
Ruby技術認定試験まで十分な時間がある方は「プログラミング言語 Ruby」もぜひチェックしてみてください。
Ruby技術者認定試験Gold合格のためのおすすめ参考書
Ruby術者認定試験Goldにおすすめの参考書はSilverと同じくRuby公式教科書の「Ruby技術者認定試験合格教本」です。
先述した通りSilver、Gold両方に対応しておりRubyの基礎文法やオブジェクト思考、ライブラリなど実務でRubyを使いこなすために必要な基礎技術から応用までしっかり解説されています。
巻末には問題集や模擬問題があるので試験対策をするにも最適です。
Rubyの公式資格教科書を十分に理解している方やGoldをもっと深く勉強したいという方向けには「メタプログラミングRuby」をおすすめします。
こちらの参考書はプラグラミングに必要なメタプラグラミングについてわかりやすく解説してあるので実務にも役立つでしょう。
基礎知識に加え応用力もつけることでよりGold合格に近づくためしっかり理解できるまで読み込んで実践してみましょう。
Ruby資格取得のためのおすすめの問題集
参考書の次は問題集を解き、Ruby技術認定試験に必要な知識・技術が十分理解できているかを確認しましょう。
簡単に解けるようであればおさらい程度に過去問や問題集をいくつか解く程度でもいいかもしれません。
もし最初に問題集を解いた段階で全くわからない状態であればRuby技術認定試験の流れと出題されやすい傾向を掴みそれらを理解することが必須でしょう。
問題集や過去問題はRubyの公式HPでも公表されていますので活用していきましょう。
Ruby技術者認定試験Silver合格のためのおすすめ問題集
はじめに紹介するのはRuby公式問題集の「徹底攻略Rails4技術者認定シルバー試験問題集」です。
Ruby技術者認定Silver試験に対応しており問題に対して回答が細かく書かれているため、分かりやすさに定評があります。
問題集には模擬問題も2回分付属され試験の流れも把握できるでしょう。
試験の流れと大まかな出題範囲を把握して基礎を固めていくには最適な問題集です。
Ruby技術者認定試験Gold合格のためのおすすめ問題集
Ruby技術者認定試験Gold合格のための問題集は主にweb上で公開されています。
GoldはSilver資格を取得された方のみ受験可能なことに加え、実務経験のある方でないと合格は厳しいかもしれません。
基礎を理解していることが大前提のためしっかり基礎を理解した上でSilver資格を見直し、Goldの問題集をできるだけ解いて試験対策を行っていきましょう。
おすすめの問題集は「Ruby技術者認定試験一問一答」です。
1問ずつ答え合わせができるため、ひとつひとつしっかり理解して次に進むことができます。
Silver版もあるので基礎から復習したい方にもおすすめです。
Ruby資格取得のためのおすすめの学習サイト
Ruby技術認定試験の有名な学習サイトはRexのExamination(https://rex.libertyfish.co.jp/)です。
Silver、Goldのどちらかを選択して、学習マラソンのスタイルで問題を解いていく形式となっています。
模擬問題も用意されているため、ある程度試験対策に慣れてきた頃に実力を試してみてはいかがでしょうか。
Ruby技術者認定試験Silver合格のためのおすすめサイト
Silver合格におすすめのサイトはRubyを効率よく学習するeラーニング研修システム「Ruby技術者認定試験(Silver)対策問題集」です。
Web上で問題を解くことができ実際に出題された擬似試験も体験可能なため、受験さながらSilverレベルの問題を解くことができます。
何度もチャレンジすることで実力もついていくでしょう。
ミニツクのサイト内には他にもRubyに関する学習コースが多方面ありさまざまなコースを学べるためRubyを深く知りたい方はぜひチェックしてみてください。
Ruby技術者認定試験Gold合格のためのおすすめサイト
ミニツクにある演習コースはGoldの試験対策に適しています。
ミスなく解けるようになるとGold試験合格に近づくといえるでしょう。
Ruby技術者認定試験に合格するために必要な勉強時間
Ruby技術者認定試験に合格するために必要な勉強時間は受験者の学習開始前の知識や技術によって大きな違いがあると考えられます。
全くの初心者であれば公式教科書を理解するだけでもかなりの時間を要し、Ruby経験者であれば教科書を見直し模擬問題を数回解いて合格する場合もあるでしょう。
ここでは平均的な受験者レベルとそれに値する学習のための必要時間をSilver、Goldそれぞれ確認していきましょう。
Ruby技術者認定試験Silver合格のため必要時間
Ruby技術者認定試験のSilver受験者は業務でRubyを使いはじめて数ヶ月の方や他のプログラミング言語は使えるが新たな言語としてRubyを学習したい方などどちらかというと初心者の場合が多いでしょう。
初心者の方が分かりやすい参考書などから学習をはじめた後Rubyの公式教科書を読み込み、さらに問題集などを何度も解くことを考えると最低50〜100時間ほどの勉強時間が必要になると考えられます。
受験すると決めた瞬間から確保できる時間を算出し、できるだけ効率よく学習していくことが求められるでしょう。
Ruby技術者認定試験Gold合格のため必要時間
Ruby技術者認定試験のGold受験者は業務でRubyを長年使っている方が多いのではないでしょうか。
GoldはSilverよりさらに高い知識と技術が必要なため、そこをおさえているかいないかで必要な学習時間が変わってきます。
少ない場合は10時間、多くて100時間程度は見ておいた方がいいかもしれません。
Ruby技術者認定試験は模擬試験を活用しよう
Ruby公式教科書の中やWeb上には模擬問題が公開されています。
これらを活用してRubyの認定試験に慣れていきましょう。
おおよその出題範囲やどれくらいのレベルかが把握できると、実際の試験にも対応できるためしっかり模擬試験を活用しましょう。
以下に模擬問題が公開してあるサイトをご紹介します。
①Ruby技術者認定試験【Gold】模擬問題/CTC教育サービス
③Ruby Association Certified Ruby Examination Gold Sample Questions/GitHub
総括
Ruby技術認定試験は出題範囲も決まっており参考書や問題集も分かりやすくまとめられています。
公式教科書以外でも丁寧に解説された教材も多く模擬試験なども充実しているため、自分の技術に合わせて理解できるようになるまで何度も繰り返し学習を進めていけば合格につながるでしょう。
また資格試験の勉強にとどまらずRuby資格を取得できればRuby言語を駆使して実務で活躍する可能性も大いに考えられます。
Rubyの認定試験は将来の可能性が広がる資格です。
合格のために十分な時間を確保して、しっかり勉強して臨みましょう。