リモートワーク向きの職種と導入のメリットを徹底解説!エンジニアが求められるスキルと求人傾向もご紹介
はじめに
近年、オフィス通勤で仕事をするより自宅などから仕事をするリモートワークが増えてきました。
通勤時間を削減できるため、満員電車の苦痛を避けることが可能です。
また、自宅から仕事ができるため、朝の準備などがゆっくりできます。
リモートワークは、子育てをしながら仕事をしたい人や通勤時間がかかる人などにメリットがある働き方です。
他には、エンジニアやプログラマーなどパソコンとネット環境があればどこでも仕事ができる人にも適しています。
今回は、リモートワークについてメリットや求められているものなどの解説です。
リモートワークとは
リモートワークとは、在籍している会社のオフィスへ通勤せず、自宅などで仕事をすることです。
リモートで仕事をすることからリモートワークといわれています。リモートワークは、ノマドやフリーランスと混同されがちです。
フリーランスは個人事業主になります。リモートワークは、あくまでも会社に雇用されいてるため、正社員に変わりありません。
リモートワークの始め方
リモートワークを始めるためには、準備が必要です。所属している企業に内緒で始めることはできません。
リモートワークを始めるにあたり準備するべきことがあります。ここではリモートワークの準備や実際に運用開始してからの流れなどについて紹介します。
準備
リモートワークは、自宅で勤務することが多いため、準備としては、所属会社がリモートワーク容認しているかどうかをまず確認しなければなりません。
所属会社がリモートワーク容認していない場合は、リモートワークを始めることが不可能です。
もう一つ、リモートワークを始めるには、リモートワークで求人を募集している会社に所属する方法です。
所属会社からリモートワークの承認がもらえたら、次は、自宅のネット環境をチェックします。
ネット回線が遅い場合、仕事に支障ができる可能性があるのでネット環境のチェックが必要です。
他には、リモートワークは、電話やスカイプなどでコミュニケーションをします。
電話やネット代、就業時間、コアタイム、出退勤方法について会社と取り決めを行います。
リモートワーク開始
リモートワークの運用を実際に開始したら、事前に取り決めた内容をしっかり守り仕事をすることが大切です。
リモートワークは、完全な自宅勤務という企業はまだ少ないため、週もしくは月ごとにオフィスへ出社することがあります。
スケジュール管理をしっかりしてリモートワーク開始した後、出社日を間違えたり、忘れたりしないように注意が必要です。
リモートワークのメリット
リモートワークのメリットは、「通勤時間の削減」、「どこでも仕事ができる」や「正社員の恩恵が受けれる」です。
満員電車を避けることや自宅、カフェ、シェアオフィスから仕事ができる、正社員の福利厚生があるなどメリットがあります。
通勤時間の削減
リモートワークのメリットは、自宅やシェアオフィスから仕事ができること、イコール通勤時間の削減ができることです。
都市部の場合、朝の通勤ラッシュ時の満員電車は、ストレスにもなります。
都心の場合、通勤だけで1時間や2時間かける人も少なくないため、リモートワークは、通勤時間を削減してその分仕事や他のことに充てることが可能です。
どこでも仕事ができる
リモートワークは、オフィスに出社せず、リモートで仕事をします。
基本的に自宅で仕事をする人が多いですが、シェアオフィスやカフェなどパソコンとネット環境、スマホがあれば場所を選ぶことなく仕事をすることが可能です。
正社員の恩恵が受けれる
リモートワークはフリーランスと違い、正社員になります。
企業には所属しているため、正社員として雇用されいる場合は正社員の福利厚生を受けることができるところはメリットです。
リモートワークのデメリット
リモートワークのデメリットは、大きく分けて4つあります。「勤務時間」、「仕事とプライベート」、「成果が見えない」や「評価しづらい」です。
リモートワークのデメリットについてもう少し解説していきます。
勤務時間
リモートワークは、基本的に自宅で仕事をするケースになります。
自宅で仕事をすることは、通勤時間がなく満員電車の苦痛がないところが大きなメリットです。
しかし、一方で勤務時間の管理が難しいところはデメリットになります。
仕事とプライベート
リモートワークは、自宅やシェアオフィスで仕事をするケースが多く散見されます。
そこで生じるもう一つのデメリットは、仕事とプライベートの境目がないことです。
特に自宅で仕事をする場合、通勤時間がなく、仕事とプライベートを区別することが難しくなります。
仕事をしながら家事を頼まれたり、子育てが忙しくなったり、時間の管理が大変です。
家にいるため、プライベートを完全に切り離すことは難しく、自己管理をしっかりしないと仕事の成果を出せないリスクが出てきます。
成果が見えない
リモートワークのデメリットの一つに、成果が見えないことがあります。
営業職のように明確な目標が設定されていない事務職やプログラマー、エンジニアなどは、会社や経営者から成果が見えないため、デメリットです。
評価しづらい
他のデメリットは、会社側からのデメリットになりますが、評価をしづらいところです。
営業職のように数字でゴールが決められている場合、成果はゴールを達成したかどうかではっきりします。
ところが、事務職やエンジニアなどの職業は、成果を図る基準が曖昧なため、評価がしづらいところはデメリットです。
エンジニアやプログラマーの場合、開発に携わっていたら開発がうまくいけば成果に思うかもしれません。
実際は、開発をエンジニアが一人で遂行することはなく、チームで作業することがほとんどです。
そのため、開発が成功しても一人一人を細かく評価することは難易度がとても高くなります。
リモートワークに適した職業
リモートワークは、適した職業とそうでない職業があります。
例えば、事務職であればリモートワーク可能ですが、飲食店や小売店の店舗スタッフはリモートワークに不向きです。
リモートワークに適しているのは、事務職、エンジニア、営業職や管理職などパソコンと電話があれば仕事が可能な職種です。
エンジニアや事務職は、リモートワーク容認企業が増えてきています。
リモートワークで求められる人材
リモートワークで求められる人材は、「自己管理能力が高い」、「コミュニケーション能力が高い」、「スケジュール管理がしっかりしている」です。
他には、「パソコン操作に問題がない」や「実績がある」などを求める会社もあります。
それぞれの求められている能力について解説していきます。
自己管理能力が高い
リモートワークは、ほとんどが家やカフェなどで仕事をします。
ネット環境とパソコン、スマホがあればどこでも仕事ができるからです。
上司や同僚の目を気にせず、仕事に打ち込めることはメリットにもなります。
企業側のリスクとしては、プライベートと仕事の境目がないことからだらけてしまう、仕事と関係ないことに打ち込んでしまうなど仕事に支障が出ることです。
バランスをしっかりとって働くということは、自己管理が問われるため、自己管理能力が求められています。
コミュニケーション能力が高い
リモートワークは、オフィスに出勤する機会が減るため、上司や同僚などとのコミュニケーションは、メールや電話が多くなります。
メールや電話でコミュニケーションをすると相手の顔がわからないため、相手がどの意図でどう伝えているのかをはっきりと理解しなければなりません。
わからなければ、電話で確認が必要になりますし、メールの返答も相手の意図を汲むことが大切です。
スケジュール管理がしっかりしている
リモートワークは、家などから仕事をするため、納期やスケジュール管理がとても大切です。
スケジュール管理がしっかりしていないと仕事で何をしていいのかわからなくなります。
任された仕事はきちんと納期までにしっかりと仕上げる、いつまでの何をやるかきちんと管理しているなど、しっかりとしたスケジュール管理能力が必要です。
パソコン操作に問題がない
リモートワークをするためには、パソコンが必須アイテムです。
メールのやりとり、ファイル作成、システム管理や電話会議など仕事によってパソコンを活用する場面は異なります。
システムエンジニア並みの知識を企業が全ての従業員に求める可能性はほぼゼロです。
しかし、エクセルやワード、パワーポイント、アウトルックなどのよく使うアプリの基本操作などの知識は必要になります。
実績がある
正社員として採用されている会社でリモートワークに変更する場合は、会社での勤務態度などでリモートワークの承認がほぼ決まります。
しかし、もしリモートワーク容認企業へリモートワーク枠として応募する場合、実績は必須です。
例えば、エンジニアのリモートワーク枠なら過去にどのような実績があるのか、どういうプロジェクトに携わっていたかなどが採用側の判断材料になります。
リモートワークの求人傾向
リモートワークの求人傾向は、増えつつあります。
その理由としては、会社側や経営者にとってのメリットとして、人材確保とコスト削減ができるからです。
メリットデメリットはありますが、昨今の人材不足はどの業界も深刻です。
人材確保をするためにリモートワークの導入をする企業は増えています。
また、従業員にとっても、リモートワークのニーズが高まっているところです。
特に子育てをしなければいけない人材には、リモートワークは子育てと仕事の両立を可能にします。
雇用側と雇われる側のニーズが合致していることから、リモートワークの求人傾向は今後ますます人材確保の新たな手段として注目されているのです。
また将来的には東京一極集中ではなく、地方と都市部を結んでリモートワークの機会が想定できます。
リモートワークとノマドワーカーの違い
リモートワークと混同されるのが、ノマドワーカーです。
リモートワークもノマドワーカーもどちらもオフィス勤務ではなく、自宅で仕事をしますので類似しているところはあります。
ただ、リモートワークとノマドワーカーは違うタイプです。ここでは、リモートワークとノマドワーカーの違いを比較します。
会社所属
リモートワーカーとノマドワーカーの大きな違いは、会社所属かどうかです。日本の場合、リモートワーカーは、正社員です。
会社に所属していて、会社の承認を得て在宅勤務になります。
そのため、全くオフィスに行かないというわけではなく、週もしくは月単位で会社に出社する機会がありますが、ノマドワーカーと違うところです。
ノマドワーカーは、基本的に個人事業主で、仕事は、業務委託や依頼ベースになります。
またノマドワーカーは、自宅だけでなくパソコンとネット環境があればどこでも仕事をすることができます。
例えば、国内旅行しながら仕事をすることが可能です。海外の場合、ノマドワーカーは、海外旅行をしながら好きな場所で仕事をします。
勤務場所は基本自宅
リモートワークとノマドワーカーのもう一つの違いは、基本的にリモートワーカーは、在宅勤務です。
中には自宅から近い場所にあるシェアオフィスや気分転換にカフェなどで仕事をするケースもあります。
リモートワークをしている人が、ノマドワーカーのように海外旅行しながら仕事をすることは、日本では今の所グレートといえます。
それは、リモートワークが会社所属の社員であるからです。一方、ノマドワーカーは、リモートワークと違い、好きな場所で仕事をすることができます。
ノマドワーカーは、会社員ではないので、リモートワークのような縛りがないため、仕事場所を自由に選ぶことが可能です。
福利厚生がある
リモートワークとノマドワーカーの違いは、会社の福利厚生があるかないかです。リモートワークは会社員なので、会社から福利厚生が用意されています。
しかし、ノマドワーカーは個人事業主のため、会社からの福利厚生はないのが違いです。
まとめ
リモートワークは、デメリットもありますが、メリットも多く、大手企業を中心に導入する企業が増えてきています。
特にエンジニアやプログラマー、事務職などは、リモートワークに適している職種です。
リモートワークは子育てや介護をしながら働きたい人だけでなく、人材確保したい企業の両方のニーズを満たす解決策の一つになります。
リモートワークに適さない職種はあります。
一方で、リモートワークに適した職種は今後もリモートワーク枠を増やす可能性が高く、リモートワークを始めたい人は、早めに準備しておくことが大切です。