
React.jsとは?jQueryとの違いや人気を集める理由を解説!
扱いやすい人気プログラミング言語・JavaScript
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
世の中にプログラミング言語は数多く存在します。
非常に多くの様々な言語がIT業界、プロの開発現場でも使われていますが、中でもJavaScriptは以前から高い人気を集めている言語の1つです。
JavaScriptは軽量プログラミング言語ともいわれており、学習や実行が容易であることが特徴のスクリプト言語です。
主に動的なWebページを作るために使用され、今や世界中のWebサイトに組み込まれています。
特別な環境構築などが不要で、ブラウザとテキストエディタさえあれば実行できてしまうという敷居の低さも魅力の1つです。
何かを新しくインストールしたり、実行に複雑な操作が不要であるため、プログラミング初心者の方でも安心して取り組めるでしょう。
JavaScriptは活用の幅が広がっている言語でもある
そんなJavaScriptですが、常に進化を続けており、様々なライブラリやフレームワークなどが開発・活用されています。
例えば、jQuerry。
Javacriptを更に簡単に記述できるように設計されたライブラリで、動的なWebページ制作が更に簡単になったため、敷居が低くなりました。
ブラウザごとの挙動の違いなどが問題視されていましたが、jQuerryによって解決されたといっても過言ではないでしょう。
また、Node.jsも近年注目を集めています。
元々はクライアントサイド(フロントエンド)で実行する言語であるJavaScriptを「サーバーサイドで使う」という全く新しい考え方です。
このようにJavaScriptは様々な使い方、活用の仕方が実現している言語であり、これからもその動きが衰えることは考えにくいです。
今回注目するReact.jsも、JavaScript用のフレームワークの1つ。
人気を集めているReact.jsに注目
この記事ではJavaScript用のフレームワークであるReact.jsについて、基本的な情報から順を追ってチェックしていきます。
Facebookが開発したということで有名なReact.js。
しかしそもそも、React.jsって一体何なのでしょうか。
ポイントや、よく比較されているjQuerryとの違いなどについても解説しています。
注目や人気を集める理由についても確認していきましょう。
ちなみに、Facebookが開発したということもあり、FacebookのページはReact.jsを使って開発されています。
React.jsの予備知識として押さえておくといいかもしれません。
React.jsとは何か
さて、React.jsが「何か」という質問に対しては「JavaScriptのフレームワークだ」と答えられます。
2013年にリリースされたというITの世界で見ると比較的新しいフレームワークです。
オープンソースという特徴を持っているため、開発シーンが活発。
改良が速いことや品質が高いことも特徴として挙げられるでしょう。
コンポーネント指向という概念を採用しており、UIを部品化しているため、複雑なUIの管理を簡単に実現しています。
また、React.jsは既存のコードを書き換えないで、該当部分のみを記述・開発することが可能です。
これは、React.jsが開発途中から利用されることも前提に作られているから。
これによりWebアプリの種類を選ばずともよくなりました。
既に開発が進んでいるものであっても途中からReact.jsを導入できるという手軽さも魅力といえるでしょう。
React.jsを採用するメリットは?
そんな多くの魅力を持っているReact.jsですが、採用・導入することでどのようなメリットをもたらすのでしょうか。
DOMを操作しやすい
React.js最大の強みがDOMの扱いです。
そもそもDOMは、JavaScriptからHTMLを操作するためのAPI。
React.jsでは設計と速度の両方で優れた仮想DOMが使われています。
従来のDOM(仮想化されていないもの)は、その都度いくつかの処理が発生してしまいます。
それがブラウザに負担をかけ動作を重くしてしまっていました。
ブラウザが持っていたDOMツリーをJavaScriptのオブジェクトとして表現し、仮想DOMを用いて必要最低限の差分のみをDOMに反映させます。
そのため、操作のしやすさに加えてパフォーマンス面という観点で考えてみても、仮想DOMを採用しているReact.jsは非常に便利です。
jQuerryと比較すればDOMの操作が非常に単純化できるといえるでしょう。
JSXという新しい記法
React.jsは、JSXという新しい記法を導入しました。
HTMLとJavaScriptをあえて混在させて記述することで、機能面で関連するタグと動作をまとめて記述できます。
従来、HTMLとJavaScriptを分けて書くのが当たり前だったためJSXに違和感を抱かれる方も少なくないかもしれません。
しかし、慣れてしまえさえすればJSXの便利さ、楽さを理解できるはずです。
一見複雑そうに見えますが、HTMLの構文をある程度知っていれば十分に使えるでしょう。
大規模なWebアプリケーションほど恩恵が大きい
Webアプリケーションは一般的に、規模が大きくなればなるほどDOMの操作を多くしなければなりません。
そのため、React.jsは規模の大きいWebアプリケーションに向いているといわれています。
React.jsはDOMの操作をシンプルにできることはもちろん、コンポーネントの管理面でも優れているからです。
とはいえ、裏を返せばDOMの操作が少ない場合や規模が小さい場合はjQuerryの方が便利・早いというケースもあるので注意が必要です。
jQuerryとの違い
さて、記事中でも既に登場していますが、React.jsは度々jQuerryと比較されます。
jQuerryはJavaScriptのライブラリの1つ。
HTMLとjQuerryがセットで活用されるシーンが非常に多くなっています。
非常に人気の高いライブラリですが、なぜReact.jsと比較されるのでしょうか。
ここから、React.jsとjQuerryの違いや、比較される理由について注目していきます。
学習コストの高さ
どちらも同じJavaScriptというプログラミング言語をベースにしているフレームワークおよびライブラリです。
しかし、学習コストという観点でいえばReact.jsの方が高いでしょう。
習得まで時間を要します。
対して、jQuerryは「JavaScriptを更に簡単に使う」ということが目的に設定されています。
そのため、学習コストが低く、JavaScriptに関する知識やスキルを持っている方であれば簡単に扱えてしまうでしょう。
また、学習に活用できる書籍やWeb上の情報という面でも、React.jsよりjQuerryの方が圧倒的に量が多いです。
そういった「学習ツール」や「情報量」で考えれば、React.jsの学習・習得難易度は決して低くないということが分かります。
Ajax処理について
Ajax処理という観点からすれば、jQuerryに軍配が上がります。
React.jsはAjax処理を苦手にしているからです。
環境構築
React.jsは、環境構築作業が面倒です。
Node.jsなどを導入しなければなりません。
対して、jQuerryは公式サイトからライブラリをダウンロードし、HTMLページ内でライブラリを読み込むだけで使えます。
環境構築という観点では、React.jsとjQueeryを比較すると圧倒的に後者の方が楽だといえるでしょう。
React.jsとjQuerry、どちらが良いとは一概にはいえない
React.jsとjQuerryはどちらもJavaScriptという同じプログラミング言語を用い、Webアプリケーション開発で使われるといったことから比較されがちです。
人によっては「React.jsはjQuerryの上位互換だ」とまで考えている方がいますが、そうとは言い切れません。
それぞれに向き・不向きがあります。
React.jsを採用するメリットについて触れた際にお伝えした通り、Webアプリケーションの規模やDOM操作の必要量などに左右されるといえます。
また、環境を構築する手間の少ない分、ちょっとしたWebサイト制作に挑戦してみたいという方であれば、jQuerryが楽でしょう。
React.jsのコンポーネントについて
React.jsではコンポーネントを定義します。
コンポーネントを組み合わせる
記事中で触れた通り、コンポーネントを組み合わせましょう。
そうすることで、画面(UI)を作っていきます。
コンポーネントの定義
コンポーネントを作る(定義)するには、以下の様な記述を行います。
- var testBox = React.createClass({
- render: function() {
- return (
- <div className=“testBox”>
- test test test test.
- </div>
- );
- }
- });
これでtestBoxというコンポーネントができました。
classNameはHTMLでイメージするところのclassです。
また、コンポーネントの中にコンポーネントを含めることもできるということを頭に留めておきましょう。
React.jsのチュートリアル
React.jsには、公式でチュートリアルが用意されています。
チュートリアルでは今回の記事で簡単にお伝えしたコンポーネントや、props、stateといったReact.jsの基本概念について学習可能です。
ゲームを作りながら学習する
ゲームを作りながら学べるので、成果物がはっきりと目に見えるというのも嬉しい要素の1つでしょう。
上記リンクから、React.jsのチュートリアルにチャレンジしてみましょう。
理解しやすいように、React.jsについて順を追って解説してくれています。
オンライン上でコーディング可能
そして何より、チュートリアルはローカルでReact.jsを使える環境を構築しなくても取り組むことが可能です。
スターターコードというブラウザ上でコーディングができるものを、チュートリアル側で用意してくれています。
先ほどお伝えした通り、React.jsは環境構築に幾つか必要なステップを要し、面倒に感じられる方も多いです。
それをスキップしてまずは試しで学習できるというのは嬉しい要素といえます。
ぜひ、1度は目を通してみてください。
React.jsはこれからも注目を集めることが予想される
今回の記事で注目・解説をしてきたReact.jsは、ジワジワとではありますが着実に注目を集め、人気上昇中のJavaScriptフレームワークです。
今後、更にその動きが加速していく可能性は十分に考えられます。
将来的に大規模WebアプリケーションではReact.jsが当たり前になっている未来も十分考えられるでしょう。
既にそうなりつつあるため、JavaScriptを扱うエンジニアの方はぜひともReact.js習得を目指したいところです。
学習コストは高いかもしれませんが、挑戦・習得するだけの価値が間違いなくあるフレームワークだといえます。
決してjQuerryが不要になるわけではない
今回の記事ではReact.jsそのものに加えて、jQuerryとの違いというポイントにも注目してきました。
両者を比較したとき、React.jsの方が優れていると思われがちです。
しかし、将来的に一切jQuerryを使わなくなるとは決して言い切れません。
どちらも一長一短
どちらにもメリットやデメリット、向き・不向きがあるからです。
とはいえ、jQuerryは扱えるけどReact.jsは全く分からないという方のエンジニアとしての需要が低くなる可能性は考えられるでしょう。
常に新しい技術へ興味・関心を示す
大切なのは、常に新しい技術や言語をチェックしておくことです。
ぜひ、React.jsについても調査し、学習をしてみてください。
エンジニアとして今後も第一線で活躍を続けていくためにも、ぜひ今持っているスキルや知識に満足せず、React.jsや新しい技術を習得していきましょう。
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