IT業界で注目されている「Python」

数多く存在しているプログラミング言語。

IT業界では、プログラミング言語を含めて「トレンド」が常に凄まじい勢いで移り変わる業界です。

そんなIT業界では近年、人工知能(AI)への注目・関心が高まっています

AIに関連する技術への注目度は、IT業界のみならず一般層からも高いです。

「AI」という単語が珍しいものではなくなっています。

スマートスピーカーや、通販サイト・動画配信サイトでの「おすすめ」機能など、AIは生活と密接に関わりつつあるといえるでしょう。

このような背景があり、あるプログラミング言語の需要が急激に上昇しました。

それが今回注目していく「Python」です。


人工知能(AI)分野での活躍を目指すならぜひ習得を目指したいプログラミング言語

今後更に拡大・発展をしていくであろう「AI」分野

IT業界でAIの開発など関連分野に携わりたいと考えているのであれば、「Python」はぜひとも習得を目指したいプログラミング言語です。

人工知能開発に役立つライブラリやフレームワークが存在しているため、PythonはAI開発現場でとても親しまれているプログラミング言語になっています。

今回の記事では、そんな「Pythonを学習する」ために役に立つ「本」に注目していきます。

Pythonはじめとして、プログラミングに関する内容を取り扱った本の種類は非常に多く出版されています。

同じ言語でも様々な本が出版され「入門書なのに難しい」と感じるケースも少なくありません。

特にPythonの入門書は需要の急上昇に伴い、出版数が激増しているという情報も。

この記事では「これからPythonを勉強したい」と考えている入門者の方でも安心して取り組める、参考書・技術書をピックアップしました。

オススメの本はもちろん、目的に応じた選び方や「本で独学することのメリット」についても解説いたします。

「Pythonを勉強してみたいけど、どの本で勉強すればいいのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。


Pythonを本で学習する

本の選び方などを解説する前に「Pythonを本で学習する」ということで必要となる要素についてお伝えします。

それは「本を読むだけでなく、手を動かす」というポイントです。

本があると、つい読むだけで済ませてしまいがち。

しかし、Pythonに限らずプログラミング・IT関連技術について学習する際には実際にパソコンなどに触る、つまり手を動かしながら学習することが大切です。

もちろん本で取り扱われている内容をじっくりと読み込んで深く理解することも重要ですが「習うより慣れろ」の部分が大きいのも事実。

本で書かれていることを実際に試しながら学習することを心がけましょう。


Python学習にオススメな本

それでは実際に、入門者の方がPythonの学習をするのにオススメな本を紹介していきます。

今回の記事で紹介している本は、特筆していない限りどれも「入門者・初心者」の方が学習しやすい本になっています。

この点をご了承のうえ、オススメの本ピックアップをチェックしてください。


1冊目「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」まさに「入門本」

最初にオススメするのは「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」になります。


「1年生」というタイトルが相応しい内容

本当に「Python」のことをことを一切知らない方や、プログラミングの知識がない方でも安心して取り組める本です。

基本部分から触れられているほか、人工知能開発の歴史といった部分についての知識をカバーすることもできます。

Pythonのルールや、ライブラリについて、Pythonの持つ特徴などを丁寧に学習可能です。


プログラミングの本特有の「小難しさ」がない

プログラミングやITに関連する参考書や技術書は、言い回しが独特だったり、いまいちピンと来ない表現が用いられていることが多いです。

小難しく感じてしまい「頭にすんなりと入ってきにくい」と感じた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

しかしこの「Python1年生」は読みづらい要素がなく、非常にすっきりとまとまっています。

取り扱われている内容についても非常に丁寧に解説されているのが特徴。

読んでいて(学習していて)「ふと浮かんだ疑問点」がそのまま放置されて進んでしまうといったことがないよう工夫されています。

イラストも豊富に使われているため、楽しみながら学習できるでしょう。


「2年生」も出版されている

この本が学習できたら、そのまま続編にあたる「Python2年生 スクレイピングのしくみ 体験してわかる!会話でまなべる!」に移行することもできます。

2年生に関してはPythonについて更に詳しく、難しい内容が取り扱われているため1歩先へ進んだ参考書です。

とはいえ、「分かりやすく丁寧な解説」は健在。

1年生を読んでみて本の書き方が気に入った方や、理解しやすかったという方はぜひ「2年生」も手に取ってみてはいかがでしょうか。


2冊目「いちばんやさしい Python入門教室」カラフルなイラストで分かりやすい本

2冊目に紹介するのは「いちばんやさしい Python入門教室」になります。


プログラム入門者(初心者)でも安心

「Python入門者」だけではなく「プログラム入門者」の方でも安心して取り組めるのがこの本。

カラフルなイラストをふんだんに用い、プログラムの基礎部分から解説してくれています。

「プログラム経験者であれば当たり前の知識だけど、初学者の人は知らなくて当たり前の部分」についてしっかりと触れているのも特徴。

Pythonに関しても、インストールの部分から関数まで丁寧にしっかりと扱われているので安心です。


初学に最適

この本は、プログラミングやPythonについて「初学」である方に特におすすめできます。

丁寧な解説やイラストなどで楽しみながら学習できるように書かれているため、基礎からしっかりと身に付けられるでしょう。

Pythonについても、基本的な文法からしっかりと学習できます。


3冊目「入門 Python 3」O’REILLYが手がけるPython本

3冊目に紹介するのは、あのO’REILLYが出版する「入門 Python 3」になります。


全くの入門者にとっては簡単ではない

IT関連について取り扱った、数多くの技術書を出版しているO’REILLYの本です。

「入門」と冠している本ですが、全くの入門者にとっては簡単ではない内容となっています。

本の書き方・文章も独特な小難しさがあるため、頭に中々入ってこないように感じる方も多いかもしれません。


慣れてきた人にぜひチェックしてほしい本

しかし、この本で扱われている内容の幅広さや量の豊富さには目を見張るものがあります。

非常に広範囲について扱っており、単語の掲載量も非常に豊富

他の参考書では扱われていないような内容についても触れられているため「Pythonに慣れてきた方」などが2冊目や3冊目以降にチェックしたい本になっています。


本の「選び方」を解説

さて、今回紹介していない「Python入門書」も数多く出版されています。

そこで、ここからは他の本もチェックしてみたいという方に「本の選び方」で大切なポイントを解説します。

  • 目的を明らかにする
  • 背伸びしない
  • 実際に書店に足を運んで試し読みする

一言で言い表すならば上記3点になります。

簡単にチェックしていきましょう。


目的を明らかにする

最も重要ともいえるのが「目的を明らかにする」ということ。

漠然と「プログラミングについて学習したい」という方であれば「言語」にフォーカスを当ててみるのが大切です。

また、その言語を学んで「何がしたいのか」まで考えましょう。

自分の仕事に繋げたいのか、趣味で何でもいいからアプリを作りたいのかなど、いろいろ考えられます。

前者であれば、フリーランス案件量の多いJavaや、需要が増し加わっているPythonなどを選ぶとよいでしょう。

後者であれば、SwiftやKotlinなどスマホアプリ開発向けのプログラミング言語を選べるほか、アプリ開発の方法をレクチャーしている本を選んでみましょう。

目的を定めることで、自ずと学習する言語を決められるだけでなく、本が取り扱っている内容まで絞ることが可能です。


背伸びせず適切なレベルの本を選ぶ

言語や内容など、欲しい本の種類がある程度絞れてきたら、実際に本を選ばなければなりません。

ここで重要なのが「背伸びをしないで自分相応レベルの本を選ぶ」ということです。

スクールなどとは違い、本であれば「自分だけで時間をかけて」学習できるため、つい少し難しいものを選んでしまうことがあります。

しかし、プログラミングについて一切知識がない方がいきなり応用書を購入しても、基礎ができていないのでいくらじっくり読んでも全く理解できないでしょう。

また、逆も然りで、ある程度知識を既に持っているのに入門書を買っても新しく学べることはほとんどないでしょう。

ぜひ自分のレベルと向き合って、適切な本を選択しましょう。


実際に書店に足を運んで試し読みする

いざ本を購入する前に、書店で目を通してみてください。

いくらインターネット上の情報やレビューなどで評価が高くても、その本が「自分に合うかどうか」というのは実際に目を通してみなければ分からないものです。

今回ピックアップした本も、ぜひ自分の目で実際の本をチェックしてみてください。

そうすることで「自分が読みやすい・分かりやすい本」をチョイスすることができるでしょう。

いくら多くの人が「入門者にオススメ」とレビューしていても、自分に合わない可能性はゼロではありません。

ぜひ書店に足を運び、試し読みをするよう意識しましょう。

ネット上では語られていなかった「もっと自分に合う本」や「発売したばかりの本」が見つけられるかもしれません。


本で独学するメリットとは一体?

「本」について注目してきましたが、プログラミングを「本」を利用して学習するメリットは一体どこにあるのでしょうか。

特に昨今は、専門学校やプログラミングスクール、オンライン上でプログラミングが学べるWebサイトなど数多く存在しています。

「プログラミングを学習するツール」の種類が多く選択肢が豊富な状況だといえるでしょう。

そんな中で、古くからある「本」を利用して独学することによる明確なメリットがあります。


安い

まず1つ目のメリットとして「(料金が)安い」ということが挙げられます。

プログラミングスクールなど学校に通おうとなると、本と比較してコスト面で明らかに負担がかかるでしょう。

特に「プログラミングに興味がある」という段階で通い始めるのは、プログラミングに挫折した・飽きてしまった時のリスクも非常に大きいです。

本であれば料金が安いため、気軽な気持ちで学習をスタートできます。


学習する時間や場所が問われにくい


多少重いかもしれませんが、どこへでも持ち運ぶことができるので場所を問わず勉強できます

通勤電車の時間を有効活用することも可能です。

本格的な学習はできなくとも復習程度であればどこでも気軽に取り組めます。

ちょっとしたスキマ時間に読むことができ、時間の有効活用にも繋がるでしょう。


自分のペースで学習できる

本は、自分の好きな時間、好きなペースで学習を進めていくことができます。

分からない部分を飛ばすこともできれば、逆にじっくりと理解できるまでピンポイントで学習し続けることも可能です。

スクールなどに通えばどうしても「学校側のペース」に合わせなければならず、それが挫折に繋がってしまうことも。

本であれば自分のペースで取り組めるので、無理なく学習できるでしょう。

反面、自分から勉強しなければいけないという側面も持っています。

モチベーションの維持管理や、気持ちを奮い起こす力などが必要になってくるかもしれません。

大きなメリットであると同時に、気を付けなければいけない要素ともいえるでしょう。


Pythonは未来を担っている

今回は「Pythonの入門書」を紹介してきました。

ピックアップした本は、どれも非常に優秀でPythonの学習・プログラミングの学習に有益となる本です。

読んでみる価値のある本だといえるでしょう。

また、併せて本で学習することによる「メリット」についても解説しました。

本での学習は、自分で自分を制御して行う必要があります。

その代わり、取り組み方次第では理解度の深さや高い習熟度が得られるでしょう。

Pythonは、今後ますます活用・成長が期待されるAI分野と密接に関わり合っているプログラミング言語です。

ある意味未来を担っているプログラミング言語ともいえます。

ぜひ、本などを活用してPythonについて学習していきましょう。

努力を重ねれば、必ず習得することができます。