プログラミング用PCに最適なスペックを徹底調査!快適な開発環境が得られるスペックは?実力別ノートパソコンの選び方も解説
プログラミングをするために
今や幼少期から学ぶことができるようになったプログラミング。
様々な言語・開発環境などがありますが、それらを動かすためにはパソコンが必要になってきます。
とはいえ、パソコンの数は非常に数多いです。
メーカーや搭載OS、CPUやらメモリやら、何を基準にして選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。
パソコンのスペックをチェック
今回は、プログラミングを行う上で最適なスペックがどの程度のものなのか、というポイントに注目していきます。
せっかくプログラミングをしようと思ってパソコンを買っても、動作が重かったり、そもそも開発環境がまともに動かなかったりしては意味がありません。
無駄に高い買い物をしただけで、損でしかなくなってしまいます。
そういった事態に陥ることがないためにも、プログラミングで何かの開発を行う上で必要となるスペックの基準を知っておくのは非常に重要なことだといえるでしょう。
快適にプログラミングするために
快適にプログラミングをするためにパソコンのスペックは非常に重要です。
仮にプログラミング自体はできても、毎回自分が書いたコードを実行するのに数十秒かかってしまえば、その数十秒が無駄になります。
もう少しスペックが高ければ、その数十秒が2〜3秒だったかもしれません。
こういったことを防ぐためにも、やはりスペックについてしっかりと把握しておくことは重要だといえます。
まず、何が開発したいのかを考えるべき
最初に考えるべき点は、パソコンのパーツや構成などスペック周りのことではありません。
自分が「何を作りたいのか」、「何をプログラミングしたいのか」というポイントです。
一体なぜ最初にこれらのポイントを考えることが重要なのでしょうか。
OSを決める根拠になる
それは、作りたいもの次第で選ぶべき「OS」が自ずと明確になってくるからです。
というのも、仮にiOSアプリ(iPhoneアプリ)を作りたいという場合。
Windowsでは非常に難しく、余程の理由がない限りはMacのパソコンを購入するべきです。
仮にWindowsでiOSアプリ開発を行ったとしても、最終的にストアで公開するためには、Macでビルドをしなければなりません。
そういった部分を考えれば、やはりiOSプログラミングを行いたいのであれば、Macを選択するべきです。
iOSアプリやSwiftに興味がない場合
裏を返せば、iOSアプリやMacアプリを作るつもりがないという方や、SwiftやObjective-Cに興味がないという方は、Windowsを選択しても一切問題ありません。
そういった方は極端な話「OSはどちらでもいい」ということになります。
将来的にiOSアプリが作りたくなる可能性を考慮に入れるならばMacを選択できます。
もしくは、ひとまずコストパフォーマンスを重視して安価なWindow搭載パソコンを購入するのも1つの選択肢といえるでしょう。
どちらも決して間違いではありません。
もちろん、安価とはいえ最適なスペックであるということは重要です。
プログラミングをするのに最適なスペック〜ストレージ編〜
それでは、実際にプログラミングをするのに最適なスペックを探っていきます。
まずはストレージから注目していきましょう。
ストレージといえばそのまま「パソコンの容量」に繋がる部分です。
注目するべきはストレージの種類
一見、あまりプログラミングには関係なさそうにも思える部分ですが、重要なのは容量というよりも「ストレージの種類」になります。
パソコンの内臓ストレージは、基本的に2つの選択肢が考えられます。
1つが「HDD(ハードディスクドライブ)」で、比較的安価で容量も大きく外付けHDDなどとしても有名です。
そしてもう1つが「SSD(ソリッドステートドライブ)」で、こちらはHDDと比較すると高価で、容量も少なめ。
その代わり、HDDとは比べ物にならないほどの「読み書きスピードが高速」という特徴を持っています。
非常に処理速度が高速なため、パソコンの起動やソフトウェア・アプリケーションの起動も高速。
OSを一瞬で立ち上げることができます。
HDDと比較すると約30%ほど優れているといわれていることからも、速度の違いが分かるでしょう。
また、耐衝撃性にも優れているため、データが消えにくいというメリットも持つストレージです。
SSDを選択すべき
プログラミングをする上では、処理速度や読み込み・書き込み速度が重要になってきます。
そのため、HDDかSSDという選択肢ではなるべく「SSD」を選択するようにしましょう。
また、SSDの中でも「M.2 SSD」というものが存在しています。
従来のSSDよりも更に高速なので、場合によってはM.2 SSDを選択するのも1つの選択肢です。
プログラミングをするのに最適なスペック〜CPU編〜
パソコンの脳ともいわれる中央処理装置である「CPU」。
パソコン全体のスペックでかなり重要ともいえる要素です。
CPUの種類と世代に注意
CPUにはIntel社製の「i3」や「i5」、「i7」などが有名ですが、AMD社製の「Ryzen」というCPUも存在しています。
また、一口に「i7」とはいってもCPUには更に「世代」があるというのも要注意。
基本的にはi7の方がスペックとしては高いですが、ノートパソコン用の「i7 8650U」と「i5 10210U」であれば後者の方がハイスペックに当たります。
世代や「○千番台」といった表現のされ方もあるため、よく注意して選択しましょう。
i7なのに不自然に値段が安い場合などは、CPUの世代が古い可能性があるのでよく確認する必要があります。
i5以上あれば安心
基本的にはi5以上であればプログラミングには安心です。
Ryzenの場合は「Ryzen 3 3300U」を最低ラインとして考えるといいでしょう。
プログラミングをするのに最適なスペック〜メモリ編〜
プログラミングにおいて重要となってくるのが、これから紹介するメモリです。
メモリはパソコンで同時に複数のプログラム(ソフトウェアやアプリケーションなど)を実行するために必要となってきます。
プログラミングは複数アプリケーションを同時に使用する
プログラミングをするためにはIDE(統合開発環境)を開いて行いますが、大抵の場合ウェブブラウザで調査をしながら取り組むことになるでしょう。
また、大きなファイルを扱うことも想定されます。
同時に複数のアプリケーションを動かし、大きなファイルも問題なく扱うためには、メモリは非常に重要となってきます。
ソフトウェアの起動時間などにも関わってきます。
いざプログラミングをしようと思い立っても、IDEが起動するまでに時間がかかりそのモチベーションが失われてしまうといった事態に陥りかねません。
最低でも8GBを基準にする
最低でも8GBは確保するよう意識しましょう。
快適にプログラミングを行うためにも「8GB以上」という基準を目安にしておくべきです。
もちろん、それ以上であれば何も問題ありません。
16GBも考慮に入れてみてもいいでしょう。
プログラミングをするのに最適なスペック〜GPU編〜
パソコンのスペックでよく悩みがちなのが「GPU」。
グラフィックボードやグラフィックカード、ビデオカードなどとも呼ばれるパーツです。
主にパソコンでゲームをプレイする場合や、グラフィックス関連の処理を行うために必須となるパーツになります。
そのためプログラミングをするうえで、必ずしも必要ではないパーツだといえるでしょう。
GPUが必要となるプログラミングもある
ただし、昨今注目を集め、開発熱が高まっているAI(人工知能)という分野では、このGPUが頻繁に用いられます。
GPUプログラミングともよばれ、ディープラーニングや機械学習のためにGPUを使用して処理を行うことが多いです。
そのため、もし「AIを作ってみたい」、「AI開発に興味がある」という方はGPUを搭載したパソコンを購入するといいでしょう。
また、ゲームプログラミング、特に3Dをふんだんに用いたゲーム開発を行いたいという方にもGPUは必要といえます。
GPUはNVIDIAのGeForce
GPUにはNVIDIA製の「GeForce」や「Quadro」といった製品群がありますが、基本的には前者で問題ありません。
後者は業務用途で用いられることが多く、高価であることが多いからです。
デスクトップにするかノートパソコンにするか
パソコンを選ぶ際に迷う大きな要素が「デスクトップにするか、ノートパソコンか」という2つでしょう。
ノートパソコンがおすすめ
考え方は様々ですが、プログラミングをするという明確な目的のもとにパソコンを新たに購入するのであればノートパソコンがおすすめです。
理由は「どこでもプログラミングできるから」というシンプルなもの。
デスクトップだと、どう足掻いても作業場所が「固定」されてしまいます。
もちろん部屋や場所をきっちりと決めておくことで、自分の中のスイッチの切り替えができるというメリットもあるかもしれません。
しかし、決まった場所でしか作業に取り組めないということをいずれ不便に感じてしまう可能性は高いです。
どこでも気軽にプログラミングができる環境を作れる
ノートパソコンであれば、家の中のどこでも、出先や旅行に出かけた時などでも気軽にプログラミングに取り組めます。
そのため、特別「デスクトップへのこだわり」がない限りはノートパソコンがおすすめです。
ノートパソコンの選び方
いざノートパソコンを買おうと思い立ったとしても、実際には非常に豊富な製品が各社から販売されています。
スペックを考慮しても、同程度のスペックでメーカーが違うと余計に悩んでしまう事態になりかねません。
では、同じようなスペックのノートパソコンを選ぶ際には何を基準にしたらいいのでしょうか。
大切なのはスペック
実際のところ、基準のスペックを満たしてさえいればそこまで悩む必要はないといえます。
好きなメーカーがあるのなら、そのメーカーを基準に選んでも何も問題ありません。
デザインや色など、外見が気に入ったのであれば、スペックさえ満たしていればやはり問題ないでしょう。
単純に値段で比較して安いものを選ぶという選択の仕方もあります。
パソコンを選ぶときに大切なのは、この記事で触れてきた「スペックを満たしているかどうか」というポイントです。
妥協はしない
裏を返せば「スペックを満たしていないけど好きなメーカーだから」だとか、「見た目がこっちの方が好みだから」というような理由で基準として掲げてきたスペックを下回るのは避けましょう。
当然「安いから少しスペックを下げてもいいか」という考え方も危険です。
プログラミングの動作が重ければやる気も起きづらくなり、仕事で使う場合は処理が遅ければ無駄な時間を過ごすことになります。
ぜひパソコンを選ぶ際には妥協せず、スペックを満たしたものを選ぶように心がけましょう。
プログラミングに最適なPCスペックをしっかりと把握しておく
今回の記事では、プログラミングに最適なPCスペックについて解説してきました。
最後にもう一度、以下の表でプログラミングに最適なPCスペックを振り返りましょう。
パーツ | スペック |
OS | 開発したいものに応じて選ぶ(iOSアプリ開発するならMac) |
CPU | i5〜、Ryzen 3 3300U〜 |
メモリ | 8GB以上 |
GPU | NVIDIA GeForceシリーズ(AI開発や3Dゲームを作りたい人) |
パソコンの種類 | 基本的にはノートパソコンがおすすめ |
パソコンを選ぶ際には、上記の表を参考にしてスペックを吟味して購入しましょう。
GPUに関しては必須パーツではありません。
表にも記載されているとおりGPUはAIの開発や興味・関心がある方や、3Dゲームプログラミングを行いたい方に必要ということになります。
ぜひ、パソコンを購入し、実際にプログラミングをしてみたら重くて快適にできないなどといった後悔をしないよう、慎重に選びましょう。
最適なスペックのパソコンで快適なプログラミングをする
適切なスペックを満たしているパソコンを使えば、プログラミングは快適に行えます。
ストレスなくプログラミングができるので、自分のモチベーションにも繋がるでしょう。
フリーランスとして働いているのであれば、仕事を始める時の気持ちの入り方にも差が生じてきます。
自分のモチベーションを高く維持するためにも、最適なスペックのパソコンを購入して快適にプログラミングを行いましょう。
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