
NotebookLMとは?リサーチアシスタント×音声概要の全貌!ノートブックを一般公開で共有できる新機能が追加!
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
「技術資料の読み込みに何時間もかけているのに、なかなか要点を掴めない…」
そんな悩みを抱えるITフリーランスエンジニアにとって革命的な解決策が登場しました。
Google発のAIリサーチアシスタント「NotebookLM」が、2025年に入ってから一般公開共有機能やGemini 2.5 Flash搭載など、次々と進化を遂げています。
今回はNotebookLMの全貌をご紹介します!
NotebookLMとは何か?その基本概要と特徴
Google発・AIノートブックの新定番
NotebookLMは、Google が開発したAI搭載の次世代ノートブックツールです。
文書やウェブページをアップロードするだけで、AIが要約や質問への回答、さらには新しいアイデアの提案まで行います。
従来のEvernote、Notion、Obsidian、OneNote、Roam Researchといった手動でのメモ作成・整理が中心のツールとは一線を画する、真の「AIリサーチアシスタント」として注目を集めています。
最大の特徴は、アップロードした資料にのみ基づいて回答を生成する「グラウンディング」機能です。
これにより、一般的なChatGPTのようなAIツールで問題となるハルシネーション(事実に基づかない回答の生成)を大幅に削減できます。
Gemini 2.5 Flash搭載による進化
2025年5月3日、GoogleはNotebookLMで採用する大規模言語モデルを「Gemini 2.5 Flash」にアップデートしたと発表しました。
「Gemini 2.5 Flashは思考するモデルなので、複雑かつ複数ステップの推論を必要とする質問に対して、より包括的な回答が得られるようになる」との説明通り、従来バージョンのGemini 1.5 Proと比較して格段に高精度な解析と回答生成が可能になりました。
比較項目 | Gemini 1.5 Pro | Gemini 2.5 Flash |
---|---|---|
推論能力 | 単段階の質問への回答 | 複数ステップの複雑な推論が可能 |
技術文書理解 | 基本的な要約・抽出 | 深層的な技術概念の理解・関連付け |
回答の構造化 | 断片的な情報提供 | 論理的で体系化された回答 |
処理速度 | 標準的な応答時間 | 高速処理(Flashモデルの特徴) |
専門用語対応 | 一般的な技術用語のみ | 高度な専門用語・文脈理解 |
設計文書分析 | 表面的な内容把握 | アーキテクチャ設計の背景理解 |
コード理解 | 基本的なコード読解 | 設計思想・パターンの理解 |
特にITエンジニアが扱う複雑な技術仕様書や設計ドキュメントの理解において、この進化は大きな意味をもちます。
多段階のロジックを要する質問にも、より論理的で構造化された回答を得られるようになったのです。
ITフリーランスエンジニアが注目すべき理由
フリーランスエンジニアにとって、NotebookLMは単なる文書管理ツールを超越した価値を提供します。
プロジェクトごとに散在する仕様書、API文書、設計資料を一元化し、必要な情報を瞬時に抽出できる「パーソナル技術アーカイブ」として機能するのです。
さらに、クライアントとの情報共有や新規プロジェクトの技術調査において、従来数時間を要していた作業を数分に短縮できる可能性があります。
これは、時間単価で収入が決まるフリーランスにとって、直接的な収益向上に繋がる重要なメリットです。
NotebookLMの主な機能と活用法
アップロード資料のAI解析と要約
NotebookLMは50種類以上のファイル形式に対応しており、PDF、Word、PowerPoint、Excel、テキストファイルはもちろん、画像ファイルからのテキスト抽出も可能です。
アップロードした瞬間に、AIが自動的に内容を解析し、主要なポイントを抽出した要約を生成します。
特に技術文書の場合、章立てや重要な概念、手順などを構造化して整理してくれるため、「まず全体像を把握したい」というニーズに最適です。
数百ページの技術仕様書でも、数秒で概要を把握できるのは革命的といえるでしょう。
多様なファイル・Web・動画・音声対応
NotebookLMの対応範囲は驚くほど広範囲です。
GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートとの連携はもちろん、ウェブページのURLを直接追加することも可能で、YouTube動画や音声ファイルからの情報抽出にも対応しています。
この機能により、技術カンファレンスの録画動画や、Webinarの音声ファイル、技術ブログ記事など、多様な形式の情報源を統一的に管理・分析できます。
特にYouTubeの技術解説動画を文字起こしして要約する機能は、「動画を見る時間はないけど内容は知りたい」という状況で非常に有効です。
試しに、NotebookLMにtoiroフリーランス(https://freelance.shiftinc.jp)のWebサイトの情報抽出した結果、以下のようになりました。
「toiroフリーランス」のウェブサイトは、フリーランスのITエンジニア向けに仕事とサポートを提供するプラットフォームです。このサイトでは、高単価で好条件の案件、特にSHIFTグループのプロジェクトへの参画機会を提供しており、利用者平均年収は1,500万円と紹介されています。特徴としては、エージェントを介さない直接契約による高単価還元、開発に集中できる分業体制、そして非公開案件の閲覧機能などがあげられます。また、スキルや経験年数に応じた収入見込みを1秒で算出するツールや、働き方やスキルに関するコラムも提供しており、無料アカウント登録から案件参画、稼働中のサポートまで一貫したサービスが利用できます。
結果表示までに約3秒ほど、内容としては非常に正確で、特徴をとらえていることが目にみえてわかります。
引用元明示&ハルシネーション対策
NotebookLMの最大の強みは、回答の信頼性です。
すべての回答に対して、引用元となる具体的な箇所を明示してくれるため、情報の正確性を容易に検証できます。
これは、間違った情報が致命的な問題を引き起こしかねないエンジニア業務において、極めて重要な特徴です。
また、アップロードした資料にない情報については「資料に記載されていません」と明確に回答するため、推測による不正確な情報提供を防げます。
この特性により、技術調査の精度が格段に向上します。
チャット形式でのリサーチ・壁打ち活用
NotebookLMは対話型インターフェースを採用しており、まさに「AIエンジニアと壁打ちする」感覚で情報探索が可能です。
「この技術の実装で注意すべき点は?」「パフォーマンス面でのベストプラクティスは?」といった具体的な質問を自然言語で投げかけることで、資料のなかから関連する情報を瞬時に抽出・整理してくれます。
特に設計フェーズにおいて、「もしこの方法を採用した場合の問題点は?」といった仮説検証的な質問も可能で、より深い技術理解に繋がります。
音声概要(Audio Overviews)機能の全貌

2人のAIホストによる対話型要約
音声概要機能は、アップロードしたソース(資料)を魅力的なポッドキャスト形式の音声コンテンツに変換します。
2人のAIホストが資料の内容について対話形式で議論するスタイルで、まるで専門家同士の技術談義を聞いているような感覚で情報をインプットできます。
この機能の革新的な点は、単純な読みあげではなく、内容に対する質問や補足説明、ときには異なる視点からの意見交換まで含まれることです。
複雑な技術概念も、対話を通じて段階的に理解できるよう構成されています。
こちらも試しにtoiroフリーランス(https://freelance.shiftinc.jp)の音声概要を生成したところ、ファイル生成までは約3分ほどかかったものの、情報内容はもちろんのこと、驚くほど自然な会話であり、まるで人間同士のネイティブさを伺えました。
toiroフリーランスのサービス内容を音声で確認できますので、ぜひ参考にしてみたください。
■toiroフリーランスのサイトをNotebookLMで生成した音声概要
聴覚的インプットで「ながら学習」が可能
音声ベースのインタフェースは直感的で楽しく、理解が捗る印象で、「育児で手が離せない時間も多いので空き時間でインプットできる手段が増えた」という実際の利用者の声があるように、移動中や作業中の「ながら学習」に最適です。
フリーランスエンジニアにとって、通勤時間や運動中、家事の合間などのスキマ時間を有効活用できるのは大きなメリット。
技術トレンドのキャッチアップや新しいフレームワークの学習を、従来よりもはるかに効率的に進められます。
日本語含む多言語対応のメリット
2025年4月29日より、音声概要を日本語を含む50以上の言語で利用可能になりました。
これまで英語のみの提供だった機能が、日本語対応することで、国内のエンジニアにとって格段に使いやすくなりました。
特に、英語の技術文書を日本語の音声概要として聴取できるのは、語学力に関係なく最新の海外技術情報にアクセスできることを意味します。
これは、グローバルな技術トレンドへの対応が求められる現代のエンジニアにとって、競争力向上に直結する機能といえるでしょう。
ノートブックの一般公開共有機能とは

これまでの共有方法と新機能の違い
これまでNotebookLMでノートブックを外部に共有する際は、閲覧権限を一人ずつ設定する必要がありました。
この制約により、チームメンバーやクライアントとの情報共有に手間がかかっていました。
2025年6月3日頃から、一部のユーザーに対してNotebookLMの「一般公開機能」の提供が開始され、「リンクを知っている人全員が閲覧できる」形で共有が可能になりました。
URLを共有するだけで瞬時に情報を公開できるようになったのです。
公開ノートブックの設定方法・権限管理
設定方法は「共有」から「リンクを知っている全員」を選択して、「リンクをコピー」し、あとはリンクをシェアするだけという簡単な操作で完了します。
公開したノートブックは読みとり専用で、閲覧者が編集することはできないため、情報の改ざんを防ぎながら安全に共有できます。
また、公開を停止したい場合は、いつでも共有設定を変更可能で、柔軟な権限管理が実現されています。
公開共有の活用シーン(チーム・コミュニティ・学習)
この機能により、以下のような活用シーンが広がります。
✔ チーム開発での活用
プロジェクトの技術調査結果や設計検討資料を、チームメンバー全員が同じ理解レベルで共有できます。特に、複雑なアーキテクチャ設計や技術選定の根拠を、音声概要とあわせて共有することで、効率的な知識伝達が可能です。
✔ クライアントへの提案資料
技術提案書や調査レポートを、クライアントが理解しやすい形で共有できます。専門知識のないクライアントにも、音声概要機能を通じてわかりやすく技術内容を説明できるのは大きなメリット。
✔ エンジニアコミュニティでの知識共有
勉強会やカンファレンスの内容整理、新技術の調査結果などを、コミュニティメンバーと効率的に共有できます。
ITフリーランスエンジニア向け活用アイデア
プロジェクトドキュメントの一元管理・シェア
フリーランスエンジニアは複数のプロジェクトを並行して進めることが多く、各プロジェクトの技術情報が散在しがちです。
NotebookLMを活用することで、プロジェクトごとにノートブックを作成し、関連する全ての技術資料を一元管理できます。
具体的な活用例として、新しいWebアプリケーション開発プロジェクトでは、要件定義書、技術仕様書、API文書、参考となる類似システムの調査資料などを一つのノートブックに集約。
その後、「このプロジェクトでのセキュリティ要件は?」「パフォーマンス要件を満たすためのアーキテクチャ案は?」といった質問で、必要な情報を瞬時に抽出できます。
技術リサーチやナレッジ共有の効率化
新技術の調査や技術選定において、NotebookLMは強力なリサーチアシスタントとして機能します。
例えば、新しいフロントエンドフレームワークの採用を検討する際、公式ドキュメント、技術ブログ記事、GitHub のREADME、関連する動画コンテンツなどを一つのノートブックに集約し、統合的な分析が可能です。
さらに、音声概要機能を活用することで、調査結果をポッドキャスト形式で確認でき、移動時間を活用した効率的な学習が実現できます。
この手法により、技術調査にかける時間を大幅に短縮しながら、より深い理解を得られます。
クライアント・チームとの情報連携
フリーランスエンジニアにとって、クライアントやチームメンバーとの情報共有は重要な業務の一部です。
NotebookLMの一般公開機能を活用することで、技術提案書、進捗レポート、調査結果などを効率的に共有できます。
特に有効なのは、技術的な内容をクライアントに説明する場面です。
複雑な技術仕様書を音声概要でわかりやすく説明し、その内容をクライアントが後から確認できるよう公開リンクを提供する、といった使い方が可能です。
これにより、クライアントの理解度向上と信頼関係構築に寄与します。
NotebookLMの今後と注意点
今後の日本語対応・機能拡張の展望
Google はこの言語サポート拡大について、「Gemini のネイティブな音声処理能力によって実現した」と説明しており、今後さらなる日本語対応の充実が期待されます。
特に、日本特有の技術用語や表現への対応改善、より自然な日本語での音声生成などの向上が見込まれます。
また、現在はベータ扱いの機能も多く、今後の正式版では処理速度の向上、対応ファイル形式の拡大、高度な分析機能の追加などが予想されます。
特にITエンジニア向けには、コードの直接解析や、GitHubリポジトリとの連携などの機能追加が期待されています。
セキュリティとプライバシーのポイント
フリーランスエンジニアとして最も重要な懸念事項は、機密情報のとり扱いです。
NotebookLMにアップロードした情報は、Googleのプライバシーポリシーに基づいて管理されますが、クライアントの機密情報を扱う際は十分な注意が必要です。
Google Workspaceアカウントで利用する場合には、Google Workspaceの利用規約に準じた状態でNotebookLMを利用することができます。
企業向けのより厳格なセキュリティ基準が適用されるため、機密性の高いプロジェクトではGoogle Workspaceアカウントでの利用を検討すべきでしょう。
無料版と有料版(Plus)の違い
上位プランである「Notebook LM Plus」というサービスがあり、1ノートブックあたりのリソース(音声概要の生成回数など)が拡張されています。
無料版でも十分な機能を利用できますが、大量の資料を扱う場合や、音声概要を頻繁に生成する場合は、有料版の検討が必要になる可能性があります。
フリーランスエンジニアの場合、利用頻度と予算を考慮して、適切なプランを選択することが重要です。
まとめ
Googleが開発したAIリサーチアシスタントNotebookLMは、ITフリーランスエンジニアのみなさんの働き方を大きく変える可能性を秘めています。
Gemini 2.5 Flash搭載による技術文書の深い理解、「グラウンディング」機能による情報の信頼性確保、そして音声概要機能や一般公開共有機能による効率的な情報収集・学習・共有。
これらは、日々のプロジェクト管理や技術リサーチ、クライアントとの連携において、きっと強力な味方となるでしょう。
散在しがちな技術情報を一元管理し、複雑な資料から必要な情報を瞬時に引き出す。
移動中や作業の合間にも、音声で最新の技術トレンドをキャッチアップする。
あるいは、調査結果や提案資料をチームやクライアントとスムーズに共有する。
この新しいAIアシスタントを最大限に活用することで、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを、さらに次のレベルへと引き上げられると思いませんか?
NotebookLMに関するよくある質問10選
Q1. NotebookLMは完全無料で使えますか?
A. 基本機能は無料で利用可能ですが、利用量に制限があります。大量の資料を扱う場合や、音声概要の生成数が多い場合は、有料のPlusプランの利用を検討する必要があります。
Q2. 日本語の音声概要はどの程度自然ですか?
A. 2025年4月29日より日本語を含む50以上の言語で音声概要が利用可能になり、かなり自然な日本語での音声生成が可能です。ただし、まだベータ版扱いのため、今後さらなる改善が期待されます。
Q3. どのようなファイル形式に対応していますか?
A. PDF、Word、PowerPoint、Excel、テキストファイル、画像ファイル、さらにはWebページのURL、YouTube動画、音声ファイルなど、50種類以上の形式に対応しています。
Q4. アップロードした情報は安全ですか?
A. Googleのプライバシーポリシーに基づいて管理されます。より高いセキュリティを求める場合は、Google Workspaceアカウントでの利用が推奨されます。
Q5. 一度にどのくらいの量の資料をアップロードできますか?
A. 無料版では制限がありますが、一般的なプロジェクトドキュメント程度であれば十分に対応可能です。大量の資料を扱う場合は、Plusプランの利用を検討してください。
Q6. 他のAIツールとの違いは何ですか?
A. 最大の違いは「グラウンディング」機能です。アップロードした資料にのみ基づいて回答を生成するため、ハルシネーション(事実に基づかない回答)を大幅に削減できます。
Q7. 音声概要の生成時間はどのくらいですか?
A. 資料の量にもよりますが、一般的には数分程度で高品質な音声概要が生成されます。この速度は、従来の手動要約作業と比較して劇的な時間短縮を実現します。
Q8. チームメンバーとの共有は簡単ですか?
A. 「共有」から「リンクを知っている全員」を選択して、「リンクをコピー」し、あとはリンクをシェアするだけの簡単操作で共有可能です。
Q9. モバイルデバイスでも利用できますか?
A. スマホのブラウザで記事を開き、共有ボタンからNotebookLMを選択することで、モバイルデバイスからの利用も可能です。専用アプリも提供されており、外出先でも効率的に利用できます。
Q10. 将来的にはどのような機能追加が期待されますか?
A. コードの直接解析、GitHubとの連携、より高度な技術文書の理解、リアルタイムコラボレーション機能などが期待されています。Gemini 2.5 Flash搭載により、今後さらなる機能拡張が見込まれます。
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