ITコンサルティングとは?ITコンサルタントの仕事の種類や内容・年収を徹底解説!
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
「ITコンサルティング」、「ITコンサルタント」とよく聞きますが、実際はどんな仕事をしているのでしょうか。
また、ITコンサルタントの年収やスキル・将来性などもわかりやすく解説していきます。
それでは早速、知っているようで知らないITコンサルタントについて詳しくご紹介しましょう。
ITコンサルティングとは
ITコンサルティングとは、主に企業や行政のITに関わる問題点に対して解決策を提案する仕事のことです。
ITコンサルタントやコンサルタントとも呼ばれることもあります。
ITコンサルタントとは具体的にどんな仕事を行っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
ITコンサルタントの仕事の種類・内容
ITコンサルタントは、企業のIT戦略に合わせたシステム開発や改善・最適化を行うのが主な仕事内容です。
業務のフローは大きく4段階に分かれているので、それぞれ順番にみていきましょう。
1.徹底的にヒアリングする
まずはクライアントから徹底的にヒアリングを行います。
企業戦略から業務内容、使用しているシステムなど、クライアント企業のほぼすべてを把握するために1番重要な作業です。
ここでしっかりクライアントの状態を理解していないと、分析の材料が足らず満足のいく提案ができません。
また、客観的に状況を把握することが必要なので、客観性と冷静さが必要な仕事でもあります。
2.分析する
次に徹底的なヒアリングで得た情報を基に分析を行います。
この分析はITコンサルタントとしての知識量が大きく関係する作業です。
ヒアリングした材料と分析結果を基にして、クライアント企業の問題点や改善点を挙げます。
また、その問題点や改善点に対しての改善策を練り上げることも重要な仕事です。
3.提案する
分析の結果わかった問題点や改善点に対して、クライアントに解決策を提案する作業です。
この提案では新システムの導入など、自分の仕事に繋がる提案とクライアントの需要の一致が必要になります。
クライアントにとって新システムの導入はコストがかかるので、本当に必要だという決断に至ることが大切です。
ITコンサルタントは多くの人を動かすプレゼンテーション能力も重要になります。
4.マネジメントする
提案した案が採用されたら、次はプロジェクトの進行です。
自分が提案した新システムの導入などに対して、必要な人材を集めチームを作ります。
チームの進捗管理やクオリティのチェックなど、企業でいうと管理職のような役割です。
自分自身が作業に入るのではなく、チーム全体のマネジメントを行います。
新システムの導入などの完了後は、定期的に見直しを行うなど、次の提案などにも繋げることができます。
ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)の違い
ITコンサルタントの仕事内容について説明しましたが、システムエンジニアとの違いは何でしょうか。
その違いは、作業のスタート地点にあります。
システムエンジニアの場合、クライアントの要望に対して必要なシステムを設計・開発するのが仕事です。
しかしITコンサルタントは、システムの設計に入る前に企業の経営課題に対してシステムを提案することから始まります。
つまり、ITコンサルタントはシステムズエンジニアというよりも経営者と同じ目線が必要になるということです。
また、システムエンジニアは求められたシステムを納品するまでが仕事となります。
ITコンサルタントの場合では、クライアント企業の問題解決までが仕事です。
システムを納品した後もクライアント企業のマネジメントに関わるというのも大きな違いになります。
ITコンサルタントの年収
ITコンサルタントとシステムエンジニアの仕事の違いがわかると、年収にも大きく違いがありそうですね。
ITコンサルタントの年収は、システムエンジニアよりもより幅広い知識が要求されます。
そのため、システムエンジニアよりも大幅に平均年収が上回っているのが現状です。
具体的には、20代で500万円台。30代で600~700万円台。
40代になると800円以上が平均です。
スキル次第では1,000万円の年収データもあります。
幅広い知識や経営者と同じ立場の大きな責任も問われる仕事なので、高額な年収であることも納得です。
参考:ITコンサルタント| 職業情報提供サイト job tag|厚生労働省
ITコンサルティングになるには
高額な年収を見て、ITコンサルタントを目指したい!と思った方も多いのではないでしょうか。
そこで、ITコンサルタントになるための方法をご紹介します。
IT技術のスペシャリストを目指す
ITコンサルタントになりたいからといって、いきなりITコンサルタントになれるというものではありません。
現実的にITコンサルタントに近づくためには、IT全般に対して高い技術力と知識を要求されることになります。
つまり、まずはIT技術のスペシャリストを目指すことが大切です。
IT技術のスペシャリストは、様々あるIT分野の中でも特定の分野に特化し専門性を高めたエンジニアをいいます。
ITコンサルタントは特定の1つの分野に詳しいだけではなれません。
しかし、1つずつ違う分野の専門性を習得していくことで、のちにITコンサルタントとして活躍することが可能です。
また、技術者であったという経歴もクライアントにとっては安心できる材料になるでしょう。
ITゼネラリストを目指す
次にITゼネラリストを目指すという方法があります。
ITゼネラリストは、IT業務に対して幅広い範囲に対応できるエンジニアのことです。
プロダクトマネジメントともいい、プロジェクト計画や管理力から成功へと導く統率力も問われます。
ITゼネラリストを目指すことは、多くの仕事に関わることができるのもメリットです。
これから進むITの進化に対しても、幅広い業務に関わることで常に重宝される技術者でもあります。
ITコンサルタントになれなかったとしても、ITゼネラリストの将来性は明るいといえるでしょう。
ITコンサルティングに求められるスキル
企業がITコンサルタントに求めるのは、ITの専門家です。
ITコンサルタントを目指すのであれば、技術力の他に様々なスキルが要求されることになります。
ここではITコンサルタントに必要なスキルについて詳しくご紹介しましょう。
知識と情報量
まずは大前提として、ITの知識と情報量は必要です。
日々進歩するIT業界なので、常に最新の技術や情報を得ていることも大切になります。
知識と情報量が多いほど最適な提案に繋がるので、優秀なITコンサルタントほど知識と情報量は多いです。
問題解決能力
知識や情報量が必要ですが、その知識や情報量を活用できなければ意味がありません。
そこで必要なのが問題解決能力です。
クライアントの問題に対して、知識や情報を基に問題解決できる能力は必要不可欠になります。
高い問題解決能力には、深い思考力と分析力も併せて必要になるでしょう。
コミュニケーション能力と人脈
ITコンサルタントはクライアントとの信頼関係で成り立っています。
ITコンサルタントは肩書であって資格があるものではありません。
つまり極端なことをいってしまうと、ITコンサルタントと名乗ればITコンサルタントになれてしまうのです。
そのため、クライアントから仕事を継続してもらうには、信頼関係を築く高いコミュニケーション能力が問われます。
また、IT業界では最新の知識や情報が必要不可欠となるため、現場で最新の情報に触れている人脈も必要です。
自分で最新の情報を仕入れるのは大変ですが、人脈から情報を仕入れることで仕事も効率的に進みます。
ITコンサルタントにおすすめの資格
ITコンサルタントに資格はありませんが、説得力を持たせたいという方のためにおすすめの資格をご紹介します。
既にITコンサルタントという方からこれから目指す方まで、おすすめできる資格です。
ITストラテジスト試験(ST)
ITストラテジスト試験は、企業経営戦略に関わる資格です。ITコンサルタントは経営者目線が必要になります。
システムエンジニアとしての優秀な仕事ぶりは経歴などでわかりますが、思考力は図るのが難しいです。
そのため、ITストラテジスト試験の結果はクライアントにとって重要な判断材料になります。
試験内容そのものがITコンサルタントの仕事内容に近いというのもおすすめの理由です。
プロジェクトマネージャ試験(PM)
プロジェクトマネージャ試験は、管理能力を問われる試験になっています。
責任者としての仕事の計画や進行、管理などの力量を図ることが可能です。
ITコンサルタントはプロジェクトを進めていく上で管理する業務が必要になります。
そのため、プロジェクトマネージャ試験に合格しているということはチーム管理も任せられるということです。
企業の管理職や年収アップにもつながる資格なので、所有しておくことはメリットにもなります。
ITコーディネータ
ITコーディネータは、経営のIT化を担う専門家のための資格です。
経営とIT両方の知識があることを証明できる資格なので、まさに経営コンサルタントのための資格でもあります。
まだ知名度が低い民間の資格でもあるので、中小企業診断士などの資格と併せて持っておくのもおすすめです。
これからIT化が進むにつれて知名度や需要が増えてくる資格でもあるので、今のうちに取得しておきましょう。
ITコンサルティングに向いている人
ITコンサルタントについてご紹介してきましたが、そもそもITコンサルタントの素質はあるのか?
疑問に思っている方のために、ITコンサルタントに向いている人の特徴をご紹介します。
冷静な判断力がある
ITコンサルタントに向いている人の特徴は、冷静な判断力を持ち合わせている人です。
ITコンサルタントの仕事は経営者に近いので、重要で責任のある決断の連続になります。
そのため、冷静に事実や状況を見極めて判断できる能力が必要不可欠なのです。
一方向からではなく多面的に考えられる思考力も必要なので、冷静さと客観性が重要になります。
冷静な判断力を鍛えるためには、ディベートを行うのがいいでしょう。
ディベートではそれぞれの意見を討論しますが、一方向からディベートしたら反対意見でも行ってみてください。
そうすることで、自分の意見とは違う思考力や客観性・冷静さを身に付けることに繋がります。
忍耐力と精神力の強さ
ITコンサルタントには、意外と忍耐力と精神力が必要になる仕事です。
企業の課題を解決することは、長期的に見ることが必要になります。
1つの問題を解決したからといって見違えるような結果が出ることは稀なことなのです。
そのため、結果が出るまで実行と改善の繰り返しとなるため、忍耐力がいる仕事とされています。
また、明確な正解がない仕事であるため、自分の判断が正しいのかと疑心暗鬼になることもあるようです。
クライアントにとっても大切な仕事を依頼するのですから、自信のない方に巻かせたくはないですよね。
だからこそ、適度に自信を持ち合わせた強い精神力はITコンサルタントには欠かせないのです。
ITコンサルティングのやりがい
ITコンサルタントという名前はカッコいいですが、実際仕事のやりがいは何なのでしょうか。
多くの場合、高収入が狙えるということがモチベーションになっているようです。
しかし、高収入の魅力だけで続けられる仕事ではありません。
そこにはクライアントの課題を解決した時の大きな達成感や、多くの人との関わりがやりがいとなっているようです。
ITコンサルタントが受け持つ仕事は大きな案件が多いので、仕事のやりがいは計り知れないでしょう。
大きな仕事に関わりたい方にとって、ITコンサルタントは天職になるかもしれませんね。
ITコンサルティングの将来性
ITコンサルタントはこれからより需要が高まる仕事といわれています。
現在でもITコンサルタントが不足しているので、狙い目の職業です。
IT化はこれからより加速して行くので、様々な企業でITコンサルタントが活躍することとなるでしょう。
そのため、現在システムエンジニアとして働いている方が、働きながらITコンサルタントを目指すことも多いようです。
しかし、ITコンサルタントはハードな仕事なので働き続けることが難しいといわれています。
これからはフリーランスに転向し、自分のペースでITコンサルタントとして活躍していく方も増えていくのではないでしょうか。
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