ハッカソンとは?ハッカソンの概要や参加方法を徹底解説!エンジニアのメリットは?初心者におすすめの理由とイベント内容も紹介
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
最近「ハッカソン」という言葉を聞く機会が増えてきています。あまり世間には浸透していませんが、IT業界では有名な言葉です。
今回はそんなハッカソンを行う目的や、参加するメリットなどを解説していきます。
ハッカソンはスキルの向上や腕試しもできるので、フリーランスとして働こうと考えている人は必見です。
ハッカソンとは
ハッカソンとはエンジニアやデザイナーなどがチームを組み、テーマに沿って時間内にサービスを開発し、成果を競うイベントです。
ハッカソンという言葉は造語で「ハック」と「マラソン」を組み合わせてできた言葉です。
開催期間は最短で24時間~最長で1週間程度となっており、一定期間内にまとめて開発作業をします。
ハッカソンを開催する目的
ハッカソンを開催する目的は、企業や団体によって異なります。
ほとんどの場合は、今までにないサービスやアプリケーションのアイデアを発掘することを目的とした企業が開催します。
またハッカソンは、以下の4つを目的として開催されることが多いでしょう。
- 交流
- 新しい事業・商品の創出
- 知名度を上げる
- 教育
それぞれの目的を見ていきましょう。
交流
ハッカソンは「交流」するために開催されることも多いです。
交流を繰り返すことで、コミュニティが形成されます。
これにより人間関係が良くなったり、チーム力が向上したりすることがあるでしょう。
新しい事業・商品の創出
ハッカソンを開催する多くは「新しい事業・商品の創出」が目的です。
ハッカソンを開催すると経歴や得意分野が異なる人が集まるため、既存のアイデアとは違う新しいアイデアが生まれやすくなっています。
なので、新規事業・商品の創出を考えているときに、新しいイメージを得る目的で開催されることが多いです。
知名度を上げる
ハッカソンは自社の人間だけでなく、社外の人でも参加できるイベントとなっています。
社外の人も参加できる場合、自社製品や自社サービスを参加者に知ってもらう機会です。
そのため、自分の技術や働いている会社の知名度を向上させるために開催することもあります。
ハッカソンに参加した方に自社について詳しく知ってもらうことがリクルートにつながることもあります。
教育
ハッカソンは新入社員などの教育を目的としても開催されます。
プログラミングを行うためのイベントなので、テーマ次第で新しい技術やフレームワークに触れることも可能です。
参加者の中には、新しい技術やフレームワークを知っている人も多数参加します。
詳しい参加者がいることで周りの参加者にも良い影響を与えたり、新技術に触れやすくなったりします。
そのためIT企業の中には、勉強会と称して定期的に社内ハッカソンを行うケースもあるようです。
ハッカソンの種類
ハッカソンには以下の3つの種類があります。
- 一般ハッカソン
- 社内ハッカソン
- 産学連携ハッカソン
これらのハッカソンの違いを1つ1つご紹介しましょう。
一般ハッカソン
企業や団体が開催することを指しています。
Yahoo! JAPANやクックパッドなど、有名大企業が開催することが多いのも一般ハッカソンの特徴といえるでしょう。
IT関連のテーマだけでなく、身近なテーマになっていることもあります。
そのため、3つの中でも特に大きなハッカソンになりやすいです。
社内ハッカソン
自社のエンジニアを対象にしたものが社内ハッカソンになります。
勉強会として開催されるだけでなく、新しいアイデアを出すという目的で開催されるイベントです。
また普段は接点のない社員が同じチームで開発を行うので、社員同士のコミュニケーション促進にもなるでしょう。
信頼関係が築けて組織力の向上も考えられます。
産学連携ハッカソン
産学連携ハッカソンは、新しい技術を研究・開発したり、新規事業の開発をしたりすることを目的としたものです。
産業連携ハッカソンは、ハッカソンが盛り上がり始めたことをきっかけに始まったイベントでした。
東京工科大学と日本ベンチャーキャピタル株式会社が、2013年に共同開催したことがはじまりだといわれています。
ハッカソンに参加するメリット
目的や種類を知ったあとは、ハッカソンに参加するメリットを知っておきましょう。
プロダクトを制作する経験が得られる
ほとんどのハッカソンは「指定された期間内でテーマに合わせたプログラムやアプリケーションを完成させる」ことが目的です。
ハッカソンは少数精鋭が基本で、決まった人数で1つのものを0から完成させる必要があります。
普段はエンジニアの仕事をしていても部分的な作業だったり、新規案件ではなく既存案件の修正をしたりする方が多いでしょう。
その点ハッカソンでは、0から作り上げた経験や満足感を得られます。
それだけではなく、自分が作ったものとしてポートフォリオを作れるというメリットもあります。
最新の技術を触れられる
近年では、人工知能やIoTなどを取り組むものも開催されています。
このような最先端の技術が必要な場合は、その分野の専門家が教えてくれるため勉強になります。
ハッカソンは自分のスキルアップにもなるため、エンジニアやプログラマーにはおすすめの機会です。
業務の幅を広げられる
ほとんどのハッカソンはプログラミングだけでなく、企画やデザインなどのものづくりをすべて考える必要があります。
ものづくりのすべてを考えることで、普段はやらない業務のことを知る機会にもなる筈です。
また、違うポジションの仕事についても学べます。
違うポジションの仕事を知ることで、頼み事があるときに相手がやりやすいような伝え方ができるようにもなるでしょう。
さらに、お互いの業務効率も上がります。
ハッカソンの参加方法
ハッカソンを体験したことがない人にとって、イベントに参加するのにためらいを感じるかもしれません。
ですが、最近はたくさんの企業や大学でもハッカソンは開催されており、気軽に参加できるものが増えてきています。
ハッカソンに参加するためにも、まずは開催されているかどうかを調べてみましょう。
ハッカソンの開催などを調べられるのが、TECH PLAY(https://techplay.jp/tag/hackathon)というサイトです。
上記のサイトでは現在開催しているハッカソンを検索できます。
このサイトを使いながら、自分のレベルや希望の合わせたものに参加していきましょう。
参加条件を確認したら、情報提供元ページにアクセスをして申し込みをするだけです。書
類や持ち物(パソコン・着替えなど)がある場合は、事前に準備することを忘れないでください。
また当日は意外とかなりの体力を使うため、体調は整えて参加するようにすることも必要です。
参加するハッカソンの選び方
ハッカソンは開催されている数が多いため、最初は選びにくいという人もいるのではないでしょうか。
基本的には、自分の求める条件に合わせて探していくと良いでしょう。ハッカソンのテーマは大きく次の2つに分けられます。
- ツールや条件が指定されたテーマ
- サービスを使うシーンを指定したテーマ
自分に合っているテーマ・希望するものをまずはハッキリさせておきましょう。
ツールや条件が指定されたテーマ
ハッカソンでは、開発に使うツールを指定していることが多いです。
このようなテーマに応募する場合は、指定されたツールを使える必要があります。
サービスを使うシーンを指定したテーマ
こちらの場合は、開発に使うツールは何でも良くて「○○をもっと楽しくする新しいサービス」というテーマになるようです。
○○に当てはまる部分が、自分の趣味や得意分野だと取り組みやすいでしょう。
もちろん、これら以外にも選び方はあります。
協賛企業や賞で選ぶ
ツールや条件が指定されたテーマでは、協賛企業の商品が開発ツールに指定されていることも少なくありません。
このようなハッカソンは注目度や賞が大きい可能性が高く、自己PRにも使いやすいです。
審査員で選ぶ
ハッカソンは開発テーマによって、色々な分野の人が審査員になります。
音楽やファッションなどのテーマでは、著名人が審査員として参加してきてくれることも多いです。
自分をアピールする、かなり貴重な機会にもなるのではないでしょうか。
自分の好きな分野・興味のある分野で選ぶ
先に紹介したサイトで、自分の好きな分野を入力して検索をすることもおすすめです。
好きな分野であれば、チームメイトもアッと驚くようなアイデアが出やすいかもしれません。
また反対にあまり触れてこなかった分野を選ぶと、チームの中で自分の専門分野の力を発揮しやすくなるでしょう。
さらに、人脈が広がるきっかけにもなります。
ハッカソンが初心者におすすめの理由
ハッカソンはプログラミングなどの初心者にもおすすめできるイベントです。
プログラミング技術だけを学ぶわけではなく、新しい技術に触れ、「チーム開発」の経験ができます。
自分のプログラミング技術がどれくらいのものなのか判断もできる力試しにもなるでしょう。
チームで1つのものを作るということは、勉強のモチベーションにも繋がります。
まとめると
- チーム開発の経験ができる
- 勉強のモチベーションが上がる
これらの理由が初心者にもおすすめできるポイントです。
ハッカソンは、特段すごいスキルがある人しか参加できないイベントではありません。
自分のスキルにあまり自信がない状態でも、ハッカソンに参加することで得られるものやメリットの方がたくさんあります。
是非積極的に参加しましょう。
初心者歓迎のハッカソンの調べ方
ここからはプログラミング初心者でも安心して参加できるハッカソンの調べ方をご紹介します。
まずはTECH PLAYにアクセスをしましょう。
TECH PLAYにアクセスをしたら、左上にある入力フォームに「初心者」と入力してタグをハッカソンにして検索しましょう。
すると初心者も参加できるイベントが出てきます。
初心者が参加できるイベントも数多く出てくるため、自分の希望するテーマのものを選んで申し込みましょう。
ハッカソンのイベント内容例
最近はハッカソンを開催する企業や団体は多く官公庁などもイベントを実施しています。
ここからは実際に開催差入れたハッカソンのイベント内容を見ていきましょう。
東京大学「JPHACKS(ジャパンハックス)」
JPHACKSは、イノベーターを発掘するために2014年から始まった東京大学主催の学生向けハッカソンです。
第1回は100人以上の学生が参加し、第2回は200人以上の学生が参加した大規模なイベントでした。
今後も同等かそれ以上の規模が予想されます。
国土交通省「アイデアソン・ハッカソン」
国土交通省が主催するハッカソンがアイデアソン・ハッカソンです。
「屋内外シームレス測位技術」を活用して、東京駅周辺の魅力をアピールするアイデアやサービスを作るために開催されました。
アイデアソンとは「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語です。
「成田空港」「東京駅」「新宿駅」から日産スタジアムまで、移動の交通導線と新しいサービスを考えるという内容だったことも。
ハッカソンではアイデアソンで生まれたアイデアを元に、アプリケーションのプロトタイプを実現して有効性を検証しました。
NTTドコモ×NTTドコモ・ベンチャーズ「デバイスハッカソン」
NTTドコモとNTTドコモ・ベンチャーズは、タッグを組んで各地でハッカソンを開催しています。
2014年のデバイスハッカソンでは「ゼンリンデータコム」「日本経済新聞」など13社からデバイスやAPIが提供されました。
アイデアソンからチームビルド、ハッキングまで行っています。
リクルートグループ「ReHack」
リクルートグループが主催するのが「ReHack」です。
グループ企業が抱える課題に、社内外のエンジニア、デザイナー、ディレクターがチームを組むハッカソンを2013年に開催しました。
仕事やファッションなど、リクルートが得意な分野でテーマを選び、製品やサービスのプロトタイプを開発するイベントでした。
Yahoo! JAPAN「Hack Day/Hack U」
Yahoo! JAPANは大きく3つのハッカソンを開催しています。
1つはYahoo! JAPANの社員と一般の開発者やデザイナーがチームを組み競い合う「Open Hack Day」です。
2014年に開催された第2回には339名もの人数が参加していました。
2つ目はYahoo! JAPANグループ社員のみを対象とする「社内Hack Day」。
3つ目は大学と連携した「Hack U」というイベントです。
経験者の場合は「Open Hack Day」に参加し、初心者の場合は「Hack U」への参加がおすすめです。
さいごに
今回はハッカソンの概要や参加する方法、メリットなどをご紹介しました。
参加することで新しい技術に触れられたり、普段の仕事では味わえない達成感が味わえたりとメリットが盛りだくさんです。
初心者でもチームの経験ができるので、スキル上達を目指すなら一度参加してみることをおすすめします。
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