フリーランスの案件の探し方を解説!フリーランスの案件探しに必要な準備や継続的に案件を獲得するコツも紹介
案件の獲得に悩まれているフリーランスの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フリーランスは自身で案件を獲得する場合が多く、特にフリーランスとしての活動を始めて間もない頃は、案件の獲得に苦労する可能性があります。
案件を獲得するためには、案件の探し方を知っておくことが大切になります。
案件の探し方にはどのような方法があるのでしょうか。
そこで本記事では、フリーランスの案件の探し方や案件探しに必要な準備、継続的に案件を獲得するコツなどを紹介します。
フリーランスの案件の種類と特徴
フリーランス案件には、種類があります。
「単発案件」と「継続案件」です。
それぞれの特徴について紹介します。
単発案件
単発案件とは、案件の終了期間が明確になっており、個別に受注する案件です。
案件が完了すれば、業務は終了になります。
多くの収入を得たいと考えている場合は、複数の単発案件受注が必要となるでしょう。
継続案件
継続案件とは、一つの案件が完了しても続けて業務を依頼される案件です。
単発案件に比べると継続案件は、比較的安定した収入を得られる可能性がありますが、案件のなかで成果を出さないと継続して案件を依頼されないでしょう。
案件ごとに難易度や報酬は異なるため、自身の目的によっては単発案件と継続案件の両方をうまく組み合わせながら仕事を探すことも一つの方法になります。
フリーランスの案件の探し方
フリーランスの案件の探し方はいろいろあります。
一つの方法に絞るのではなく、いろいろな方法を試してみてはいかがでしょうか。
いろいろな方法を試すうちに、自身の働き方に合致した方法を見つけることができるでしょう。
以下では、「フリーランスの案件の探し方」について紹介します。
知人や友人の紹介
知人や友人などから紹介してもらう方法です。
既にあなたのことをよく知っている人からの紹介のため、信用を得やすく案件の獲得がスムーズに進む可能性があります。
フリーランスになって間もない頃は、この方法が有効といえるでしょう。
しかし、トラブルが発生した場合は、紹介してくれた知人や友人に迷惑をかける可能性があるため、注意が必要です。
SNSで営業活動
SNSは、インターネット上にあるコミュニティサイトです。
InstagramやFacebook、X(Twitter)などがあります。
探している案件の分野や業種、自身の実績などをSNSを利用して呼びかけることで、案件を紹介してもらえる可能性があります。
しかし、SNSは不特定多数の人が利用しているため、信頼できる相手かどうかを見極めるようにしましょう。
声をかけてくれた相手のことなどを慎重に判断し、トラブルが発生した場合の対策も準備しておくのがよいのではないでしょうか。
自身のHPやブログの利用
自身の経歴やスキル、職種などをHPやブログなどを利用して発信する方法もあります。
仕事専用のメールアドレスを公開したり、自身のポートフォリオをHPやブログなどに公開したりすることで、クライアントの目に留まり、声がかかる可能性があります。
フリーランス交流会やコミュニティに参加する
フリーランス交流会やコミュニティに参加することで、案件受注につながる可能性があります。
また、フリーランス交流会やコミュニティに参加することで、スキルアップの機会の獲得や人脈が増えるなどのメリットも出てきます。
具体的なフリーランス交流会やコミュニティについては、以下の記事でご紹介していますので、興味のある方は参考にしてみてください。
フリーランス交流会に参加するメリットや事前に準備するべきこと、意識するべきことは?フリーランス交流会の探し方や代表的なフリーランス交流会も紹介
フリーランス向けサービスを利用する
フリーランス専用のサービスを利用することで案件を紹介してもらうことができます。
フリーランス向けのサービスとは、フリーランスの方々を対象に、案件の紹介から契約交渉、案件稼働後のサポートまでを一気通貫で支援してくれるサービスです。
toiroフリーランスは、SHIFTグループがプライムとして参画している独自案件をフリーランスエンジニア向けに紹介する唯一のプラットフォームサービスです。
toiroフリーランスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
以前の職場からの案件紹介
以前に働いていた職場から案件を紹介してもらう方法もあります。
自身が以前行っていた業務内容であるため、比較的スムーズに業務に取り組むことができるでしょう。
また、継続案件になる可能性が高いため、安定した収入源になります。
以前の職場から案件を紹介してもらうために、退職した後も同僚や上司との情報交換やコミュニケーションなどを定期的に取るようにしてみてはいかがでしょうか。
クラウドソーシングの利用
クラウドソーシングとは、インターネット上で企業が不特定多数の人に案件を発注できる仕組みです。
案件の発注や受注、契約、納品など、すべてインターネット上で完結できます。
クラウドソーシングの利用者は、案件を依頼したい「発注者」と、案件を請け負いたい「受注者」に分けられます。
お互いの条件などを合意した後、業務を開始することが可能です。
業務終了後にお互いを評価する仕組みのあるクラウドソーシングサイトもあるため、高評価を得ることができれば、次の案件の獲得につながるでしょう。
実際にフリーランスはどのように案件を獲得しているのか
「フリーランスの案件の探し方」をご紹介しました。
実際にフリーランスは、どのような経路で案件を獲得しているのでしょうか。
一般社団法人フリーランス協会の「フリーランス白書2023」を基に実際の案件の獲得経路をご紹介します。
案件獲得経路 | 割合(人数) |
人脈(知人の紹介含む) | 70.6%(600人) |
過去・現在の取引先 | 64.7%(550人) |
自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など) | 31.6%(296人) |
エージェントサービスの利用 | 25.8%(219人) |
クラウドソーシング | 18.8%(160人) |
求人広告(Web・SNS・新聞・雑誌など) | 15.6%(133人) |
シェアリングサービス | 2.1%(18人) |
その他 | 3.5%(30人) |
フリーランス白書2023によると案件獲得の経路は、「人脈(知人の紹介含む)」が70.6%と一番多い結果となっていました。
続いて「過去・現在の取引先」が64.7%となっており、人を介した案件獲得が上位になっています。
また、「自分自身の広告宣伝活動」や「エージェントサービスの利用」、「クラウドソーシング」などの方法も利用されているようです。
フリーランスの案件探しに必要な準備
案件探しをする前に準備しておくべき項目があります。
効率よく案件探しを実施するためには、事前準備が必要になるでしょう。
こちらでは、「フリーランスの案件探しに必要な準備」について、紹介します。
業務委託契約について理解しておく
案件を受注する際は、業務委託契約の締結が必要になります。
これは雇用契約ではなく、成果物を納品することで報酬が支払われる契約となります。
民法では「請負契約」「委任契約」「準委任契約」と呼ばれているものです。
業務委託契約に関しての正しい知識を身につけた上で、契約を終結することが大切となります。
正しく理解しないまま業務を進めてしまった場合、トラブルになる可能性もあるでしょう。
目標の月収を設定
目標とする月収を設定しておくことが大切です。
「現状のスキルで対応できる案件の単価がどれくらいなのか」「目標とする月収を得るためにはどれくらいの案件をこなす必要があるのか」などを見極めておく必要があります。
現状を理解しておけば、目標達成に向けて身につけるべきスキルが明確になってくるでしょう。
明確な目標を設定することで、進むべき道筋を描きやすくなります。
市場の動向を把握する
継続的に案件を受注していくためには、市場の動向をつかんでおく必要があります。
「どのような案件の需要が高いのか」「需要が下がっている案件はどのようなものなのか」などを把握しておくことが大切です。
市場の動向を把握することで、継続的に案件を受注するための取り組み内容が明確になります。
例えば、身につけておくべきスキルが明確になったり、今後も続きそうな案件の種類を理解できたりすることです。
市場の動向を把握し先手を打つことで、新規案件の獲得につなげることができるといえるでしょう。
自身のスキル・強み・実績を整理
案件を獲得する前には、自身の保有スキルや自身の強み、実績などを整理しておくことが大切です。
保有スキルを棚卸しすることで、自身のアピールポイントを明確にすることができます。
そのために使用するのがスキルシートです。
スキルシートは書き方次第では、案件を獲得しやすくできます。
逆にスキルシートの書き方が良くない場合は、案件の獲得が困難となるでしょう。
このように、スキルシートは案件獲得のためには重要な要素となります。
案件獲得に繋がるスキルシートの書き方については、こちらを参照してください。
エンジニアのスキルシートの書き方を徹底解説!案件を獲得するための書き方のポイントと注意点【ダウンロード可能なExcelテンプレート付き】
ポートフォリオの作成
ポートフォリオは作品集という意味の言葉です。
実務での実績や、実務以外に個人で制作したものを作品集としてインターネット上にまとめておく方法になります。
クライアント企業はポートフォリオを見ることで、スキルや仕事のレベルを把握することが可能です。
そのためポートフォリオは、経歴書や名刺の代わりになるといえるでしょう。
顔写真や年齢、経歴、保有スキルなども記載しておく必要があります。
営業力を身につける
案件を獲得しようとする場合、営業力が必須といえます。
会社員と異なりフリーランスは、案件獲得を自身で行う必要があるためです。
営業が成功しないと案件獲得ができず、収入を得ることにつながりません。
営業する場合、自身のスキルや実績などを整理し、相手のニーズに対してどの要素がアピールポイントになるのかを見極めることが大切です。
営業がうまくいかなかった場合は、原因を明確にして改善していきましょう。
このようにして経験を積み重ねることで、営業力を高めることができる可能性があります。
フリーランスが継続的に案件を獲得するコツ
フリーランスが継続的に案件を獲得するには、コツがあります。
こちらでは、「フリーランスが継続的に案件を獲得するコツ」について紹介します。
クライアントが求めているものを理解
クライアントが求めているものを理解することが大切です。
クライアントのニーズを正確に把握し、それを解決するための提案を行うことで信頼を得ることができるでしょう。
クライアントがシステム開発を依頼する場合では、現状の不満や課題を解消できることを期待しています。
期待に沿った提案ができるように、求められている内容を正確に理解することが大切です。
単価を決めておく
案件を獲得する際、自身のスキルや経験、業務などの内容から単価を決めておきましょう。
単価が高すぎたり安すぎたりする場合は、案件を受注する前にもう一度検討しましょう。
また、他の人がどれくらいの単価を設定しているのかも確認しておくのもおすすめです。
以下の記事ではフリーランスエンジニアの単価を年代別、職種別、プログラミング言語別に紹介しています。
気になる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニアの単価とは?単価相場や単価の決め方、単価交渉のタイミング、注意すべきポイントなどを詳しく解説
自己分析する
クライアント企業に対してアピールするポイントを明確にするためには、自己分析を行っておきましょう。
自己分析によって自身の強みやスキルなどを明確にしておけば、アピールしやすいためです。
他の人よりも優れているポイントをアピールすることで案件獲得につながるでしょう。
仕事のクオリティを保つ
請け負った案件のクオリティを高く保つことが、次の案件受注につながります。
クライアントはクオリティの高い成果物が納品された場合、次の案件も発注したいと考えるでしょう。
また、「クオリティの高い仕事を行うフリーランス」として評判になれば、新規クライアントの獲得にもつながる可能性があります。
クオリティの高い仕事をするように心がけてみてはいかがでしょうか。
やみくもに案件を受注しすぎない
できるかぎり案件を受注しようとしてしまう方もいるかもしれませんが、時間が足りなくなったり、自分のスキルを超えた案件を受注したりしてしまう可能性があります。
納期の遅延やクオリティの低下につながってしまうでしょう。
自分のスキルに合った案件を可能な範囲で受注するようにしましょう。
コミュニケーションスキルを磨く
仕事を行う上でコミュニケーションスキルは重要です。
案件の受注前も案件の受注後もクライアントとのコミュニケーションは欠かせません。
クライアント企業のニーズを正しく把握し、それを解決するための提案を分かりやすく伝えることなどが重要です。
また、日ごろから丁寧なコミュニケーションを意識しておくことも大切といえます。
簡単な質問に対しても丁寧に答えたり、メールに対してはすぐに返信したりすることで、信頼関係を構築することにつながるでしょう。
フリーランスとして活動できる職種
フリーランスとして活動することができる職種はどのような職種なのでしょうか。
こちらでは、フリーランスとして活動できるおもな職種を紹介します。
ITエンジニア職
IT業界では人手不足が続いているため、ITエンジニアは需要が高い状況です。
会社員として実務経験を積んでからフリーランスになる方法や、未経験から勉強してフリーランスになる方法があります。
ITエンジニア職は次のような職種が例としてあげられます。
- プログラマー
- Webコーダー
- ゲームエンジニア
- インフラエンジニア
- AI/Iotエンジニア
ITエンジニアはさらに細かく職種が分けられます。
例えば開発エンジニア、インフラエンジニア、プロジェクト管理系、営業系などです。
以下記事で詳しく紹介していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
マーケティング職
Web上で集客や分析、解析などを行って販売の仕組み作りを担当したり、Webサイト内の記事を執筆したりするなどの仕事です。
次のような職種を例としてあげることができます。
- Webマーケター
- Webライター
- ブロガー/アフィリエイター
- 広報/PR
- データサイエンティスト
クリエイティブ職
クリエイティブ職の仕事は、Webデザインやグラフィックデザインなど、新しい形を生み出す力とセンスが求められるでしょう。
次のような職種を例としてあげることができます。
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- 映像クリエイター
- イラストレーター
- カメラマン
出版・メディア職
新聞や雑誌、インターネットなどのメディアを通して、たくさんの人にさまざまな情報を文字やデザインなどを介して発信する職種です。
次のような職種になります。
- 編集・制作
- 記者・ライター
- 広告デザイナー
コンサルティング職
企業が抱える課題を解決するためにさまざまな支援を行う職種です。
企業の課題にはさまざまな種類があります。
例えば経営上の課題や財務や会計の課題、人事面の課題などです。
課題の種類によって、コンサルタントの職種も変わります。
- 戦略系コンサルタント
- 総合系コンサルタント
- 財務系コンサルタント
- 人事系コンサルタント
- 医療系コンサルタント
- 再生系コンサルタント
通訳翻訳職
英語やフランス語などの外国語を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳したりするなどの仕事です。
通訳や翻訳の仕事の例としては、国際会議や外国人観光客の通訳、ビジネス文章の翻訳、映画の字幕翻訳などがあります。
- 通訳者
- 翻訳者
まとめ
本記事では、フリーランスの案件の探し方や案件探しに必要な準備、継続的に案件を獲得するコツなどを紹介しました。
お伝えしたとおり、フリーランスの案件の探し方はさまざまな種類があります。
自身に合った方法をみつけるようにしましょう。
また、案件探しに必要な準備としてポートフォリオを準備しておくことや、継続的に案件を獲得するコツとしてクライアントが求めていることを理解するなどがあります。
本記事を参考に、案件の獲得につながれば幸いです。