フリーランスにとって、案件情報は特に重要度が高い情報の一つに挙げられます。

自分のスキルや経験、目的に合った案件情報を継続的に取得していくことは、フリーランスとして成功するための大切な要素と言えるためです。

しかし、近年ではメディアの多様化や情報過多により、自分に合った案件情報にたどり着くのが以前にも増して難しくなってきています。

そこで本記事では、フリーランスの案件情報の取得方法の参考として、現役のフリーランスの方々に「どのように案件情報を収集しているのか」についてのアンケート協力を頂きました。 

そのアンケート結果と合わせて、フリーランスの情報収集方法について詳しくご紹介します。 

本記事の内容が、すでにフリーランスとして活動している方や、これからフリーランスを目指す方にとって参考になりましたら幸いです。 

フリーランスの情報収集の目的

案件情報の収集方法について紹介する前に、まずはフリーランスの方々がどのような目的で情報収集をしているのかについてみていきましょう。


本アンケートによると、フリーランスの情報収集の目的として、「案件情報取得のため」「最新動向を把握するため」「スキルアップのため」の3つが、それぞれ3割程度とその大半を占めています。 

僅差ですが、最も回答率が高かったのは「案件情報取得のため」で、やはりフリーランスにとって案件情報の取得が重要であるということがこの結果からも見て取れます。

回答理由としては、「案件情報を把握していないと、案件を獲得できず、フリーランスとしてそもそも活動できなくなってしまうから」といった理由があげられていました。 

次に回答率が高かったのは「最新動向を把握するため」で、業界や技術などの最新情報の取得を心がけているフリーランスが多いということがわかります。

回答理由には、「最新動向を把握していないと、クライアントと話ができず、信頼を得られないため」といった理由が見られました。

また、3番目に高かったのは「スキルアップのため」です。

スキルが収入に直結するフリーランスだからこそ、スキルアップについての意識が高いことがその背景にあると考えられます。

回答理由の例として、「さまざまな分野の知識や技術を得ることで、仕事の幅を広げられるから」といった理由があげられていました。 

どのような方法で案件情報を収集しているのか

では、フリーランスの方々は、どのような方法で案件情報を収集しているのでしょうか。

本アンケートによれば、下記のような方法を通じて情報を収集しているようです。 

  • Webサイト
  • SNS
  • コミュニティ
  • セミナー


Webサイト

まずは、最も基本的な情報収集手段と言っても良いWebサイトの利用状況についてみてみましょう。 



本アンケートによれば、「Webサイト」はフリーランスの90%が利用しており、やはり大半の方が利用していることがわかります。

では、具体的にどのようなWebサイトを利用しているのか、理由も合わせて見てみましょう。 



Webサイトのカテゴリ別では、「フリーランスエージェントサイト」が1番多く利用されているようです。

ここでの「フリーランスエージェントサイト」とは、フリーランス向けの案件情報を紹介・仲介しているWebサイトのことを指しています。

利用している理由には、「豊富な案件情報を掲載しているため」や「フリーランスに役に立つ最新情報を提供しているから」などがありました。 

続いて2番目に多く利用されているのは、「コーポレートサイト」になります。「コーポレートサイト」とは、会社概要や商品・サービス、IR情報、採用情報などの企業情報を掲載しているWebサイトです。利用している理由は、「情報に信頼がおけるから」などがありました。 

また、「クラウドソーシングサイト」も「案件情報収集を効率的にできるから」という理由で比較的多く利用されているようです。

「クラウドソーシングサイト」とは、仕事を発注したい企業や個人がインターネットを通じて仕事を依頼するWebサイトです。例えば、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などといったWebサイトがあります。 

他には「個人ブログ」や「オウンドメディア」などが利用されているようです。「オウンドメディア」とは、企業が保有するメディアのことで、自社ブログなどを指します。 

SNS

フリーランスの案件情報収集には、Webサイト以外にSNSも広く利用されています。 

具体的にはX(Twitter)やFacebook、LinkedInが利用されているようです。

それぞれのSNSの機能と利用方法をまとめてみましたので、参考にしてみてください。 

フリーランスの案件情報収集に利用されているSNSの種類 


・X(Twitter) 

Xとは、文字や写真や画像、動画を投稿できるSNSです。文字の投稿は、140文字以内の制限がありまが、現在は4000文字まで文字を投稿できます。

自分のスキルや経歴、興味関心のあるできごとを端的に伝えることで、クライアントになりえる企業や個人からフォローしてもらえる可能性があります。 

自分もフォローし返すことで、その企業や個人がツイートしている案件情報や動向などを知ることができるのではないでしょうか。 


・Facebook 

Facebookも文字や写真、画像、動画を投稿できるSNSですが、実名登録制になります。

実名登録制なので、実生活に根付きやすい特徴があります。

Facebookにはさまざまな機能がありますが、「グループ機能」を利用するのはいかがでしょうか。 

Facebookの「グループ機能」とは、特定のテーマに興味のあるメンバーだけでコミュニティを形成することができる機能です。

フリーランスに関するコミュニティに所属することで、案件情報を収集することができるかもしれません。 


・LinkedIn 

LinkedInとは、ビジネスに特化したSNSです。

自身の職種や経歴情報を元に、ビジネスパートナーや新規顧客などと直接コンタクトを取ることができます。 

TwitterやFacebookは、プライベートで利用するユーザーも多く、案件情報とは関係ない情報が数多く混在しています。

一方LinkedInはビジネスに特化したSNSなので、プライベートで利用しているユーザーは少なく、案件情報にスムーズに到達できる可能性があります。 


・Instagram 

案件情報収集は難しい可能性がありますが、Instagramも利用されているSNSとしてあげられます。 

Instagramとは、写真や動画などをメインに投稿できるサービスです。 

一度の投稿で最大10枚の写真を掲載可能です。

自分のポートフォリオを文字だけでは説明しにくい場合に利用してみるのはいかがでしょうか。 

ここまではアンケート結果をもとに主な情報収集方法について紹介してきましたが、その他にも活用されるケースが多いものについても紹介していきます。 


コミュニティ

フリーランス向けやエンジニア向けなど、オンライン/オフライン問わず、さまざまなコミュニティが存在しています。 

コミュニティに所属することで、セミナーや勉強会といったスキルアップにつながる機会を得ることができます。

また、同業のフリーランスや企業との交流を通じて、仕事の悩みの解決やモチベーションの維持・向上にもつながるなど、多くのメリットを享受することができるでしょう。 

さらに、コミュニティに所属すると人脈が広がり、複数人で対応が必要な案件などを別のフリーランスから紹介してもらえる可能性もあります。 

企業とのマッチング機能が備わっているコミュニティもあるため、コミュニティによっては企業からの案件紹介も期待ができます。 


どのようなコミュニティがあるのか 

それでは、具体的にどのようなコミュニティがあるのかをご紹介します。 

・FreelanceNow 

FreelanceNow」は、フリーランスと仕事を依頼したい企業をマッチングさせる日本最大級のコミュニティサイトです。 

エンジニアやデザイナー、マーケターなど幅広い職種のフリーランスが在籍しています。

また、フリーランス同士の情報交換の場として、オンライン・オフラインイベントも提供しています。 


・Workship 

Workship」は、利用者の職種にあった案件の紹介や案件制約後に割引を受けられる会員制優待サービスなどを提供しています。 

また、「Workship」では「フリラボ」というコミュニティを展開しています。

フリーランス・副業の悩みやノウハウをメンバーで共有・研究していく、無料の会員制相談コミュニティです。


・フリーランス協会 

フリーランス協会」は、フリーランスに役立つニュースやイベント情報などを受け取れるメールマガジンや無料のオンライン講習などのサービスを提供しています。

また、同業種、同エリアなど条件を絞って他のフリーランスと交流ができるオンラインコミュニティも提供しています。 

フリーランス協会とは?フリーランス協会の概要や評判から、入会メリットや入会方法について解説 


セミナー

セミナーでは、直接的に案件情報を収集するというよりは、参加者との交流を通じて案件につながるケースなどが期待できます。

また、セミナーの内容としてスキルアップや情報交換を目的とした勉強会なども開催されており、会社勤めの方だけでなく、フリーランスの方々も多く参加されています。 

こちらでは、フリーランスの方々がどのような目的でセミナーに参加しているのかについて、簡単にご紹介します。 


セミナー参加の目的 

・フリーランスとして活動していくために必要な知識の取得 

会社員であれば経理や税金などの対応を担当者が行ってくれていましたが、フリーランスになれば自分で行わなければなりません。

今まで経験がなくわからないことがあった際には、講師が直接レクチャーしてくれるセミナーを利用している場合もあるようです。

実際にレクチャーを受けながら、直接質問ができるセミナーは、フリーランスにとって有益だといえるでしょう。 


・スキル習得のため 

フリーランスは常にスキルを向上させないと、最新のトレンドを押さえることができず、周りから遅れてしまい、案件を獲得できなくなってしまう可能性があります。

そのため、勉強会に参加して、スキルを伸ばしたり、新たな知識を身につけたりしているようです。 


・フリーランス同士の交流や情報交換 

交流や情報交換の場としても利用しているようです。 

フリーランスは、1人で作業をする時間が多く、知識や人脈が偏ってしまう可能性があります。

そういったことにならないように、セミナーに参加することで、新しい知識の取得や人脈形成の場として利用しているフリーランスもいるようです。 


セミナー情報サイト 

オンライン/オフラインを問わず、日々たくさんのセミナーが開催されていますが、自分の目的に沿ったセミナー情報を収集するためには、セミナーの情報サイトの利用がおすすめです。 

そこでこちらでは、参考として主なセミナーの情報サイトについてご紹介します。 


・connpass 

connpass」には、エンジニア向けのセミナーをはじめ、個人からスタートアップ、大手企業などが開催するセミナーなども多く掲載されています。

イベント終了後でも資料を閲覧できる機能や企業をフォローする機能があり、気になる企業のセミナー通知を受け取ることも可能です。 


・Doorkeeper 

Doorkeeper」は、フリーランス向けの内容をはじめ、プログラミング言語やマーケティング、SEOなど多種多様なテーマでセミナーを開催しています。 

オフラインとオンライン同時開催のセミナーもあり、自分の都合に合わせて選べるセミナーもあります。 


・TECH PLAY 

TECH PLAY」では、エンジニア向けのスキルアップにつながるセミナーを中心に、IT系のセミナー情報が幅広く掲載されています。 

セミナー情報に加え、スキルアップやキャリアアップに役立つ技術ブログも掲載されていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。 


フリーランスエージェント

ここまで、案件情報の収集方法としてWebサイトやSNS、コミュニティ、セミナーなどについてご紹介してきました。

これらの方法を通じて、オープンな情報を幅広く集めることが可能です。 

一方で、よりクローズドな案件情報や耳寄りな情報の収集手段として、フリーランスエージェントを活用することもおすすめです。 

特に、好条件の案件や特定企業の案件など、一部のフリーランスエージェントにしか出回らない案件もあるため、フリーランスエージェントに話を聞くことで公開されていない貴重な情報を得られることもあります。 

また、フリーランスエージェントでは特定の業界における深いネットワークや豊富な知見を有しているため、自分の代わりにエージェントを通じて案件情報を探してもらうという方法もあります。 

例えば、わたしたちSHIFTフリーランスではフリーランスエンジニアに特化した独自案件情報を提供しています。

フリーランスエージェントによって得意な業界は異なるため、自分の業界に合わせたフリーランスエージェントを選択することが重要です。 

自分で能動的に情報を探すうえでも、あるいは自分の代わりに情報を探してもらううえでも、フリーランスエージェントをうまく活用することができれば、大きなメリットが得られるでしょう。 

まとめ

本記事では、フリーランスはどのように案件情報を収集しているのか、またおすすめの情報収集方法は何かについて、フリーランスの方々へのアンケート結果を交えてご紹介しました。 

多くのフリーランスの方はWebサイトやSNSなどを利用しており、それぞれに特徴やポイントがあるため、本記事を通じてあなたに合った方法が見つかれば幸いです。 

SHIFTフリーランスは、SHIFTグループがプライムとして参画している独自案件をフリーランスエンジニア向けに紹介する唯一のプラットフォームサービスです。

エージェントによるサポートもありますので、ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。