エンベデッドシステムスペシャリスト試験の難易度と合格率を徹底解説!必要な勉強時間と勉強法・独学におすすめの参考書も紹介
生活を支えている組み込みシステムたち
「エンベデッドシステム」と聞いても、ピンとくる方は少ないかもしれません。
しかし、実はかなり身近なシステムです。
家電製品や車など、様々な製品にシステムが「組み込まれて」いるのは誰もがイメージできるでしょう。
リモコンで操作したり、特定のボタンを押したら特定の動作をするというのは、システムが組み込まれているからこそ実現している動作といえます。
IoTとの関わりが深い
エンベデッドシステムは、昨今注目が高まりつつある「IoT(Internet of Things)」と組み込みシステムの関わりが深いです。
これからも高い需要を維持し続けていくでしょう。
この「組み込みコンピュータシステム」のことを「エンベデッドシステム」と呼びます。
組み込みエンジニアは、現代のIoT時代に欠かせないエンジニアともいえるでしょう。
組み込みシステムに関する知識が問われるエンベデッドシステムスペシャリスト試験
今回の記事で注目するのは、IoTとの関係も深い組み込みシステムにフォーカスが当てられたIT系国家資格。
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)」という名前を持つ試験の難易度や合格率といった、気になる部分を解説いたします。
また、必要とされる勉強時間やおすすめの勉強法についても併せて注目。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験対策勉強におすすめの参考書までチェックしていきましょう。
資格を取得することで、新しい仕事や転職・フリーランス案件獲得に有利に働く可能性が高くなります。
ぜひエンベデッドシステムスペシャリスト試験を含め、様々な資格にトライしていきましょう
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格率
実際にエンベデッドシステムスペシャリスト試験に関する情報をチェックしていく前に、まずは「合格率」を頭に入れておきましょう。
例年若干の誤差はあるものの、合格率は16〜18%弱程度の範囲に収まっています。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IT系国家資格の「レベル4」という最高区分にカテゴライズ。
プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験など他のレベル4資格試験と比較すると合格率という観点では高めな傾向にあるといえるでしょう。
とはいえ、決して簡単な試験ではありません。
レベル4つまり高度情報処理技術者試験として立ち塞がっている、高難易度試験だといえます。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験の難易度に注目
合格率はさほど低くないエンベデッドシステムスペシャリスト試験ですが、実際の難易度はどうでしょうか。
この試験の特徴として、実務経験だけでは難しいという面が挙げられます。
エンベデッドシステム、つまり組み込みシステムという分野に特化した知識や理解を持っていなければ、合格は難しいでしょう。
記述問題も出題される
午前試験は四択の選択問題ですが、午後試験では記述問題が出題されるため、深い理解と問題を読み解く読解力や思考力も問われます。
レベル4の高度情報処理技術者試験の中では比較的合格率が高い試験ではありますが、決して簡単な試験ではないということが分かります。
試験が4つに分かれている
また、試験自体が午前・午後に分かれており、さらに午前I・午前II、午後I・午後IIと4つに細分化されます。
1日を通して4つの試験(問題)に取り組まなければならないため、集中力を維持し続けなければならないという難しさもあるでしょう。
精神的にも体力的にもタフな試験といえるのがエンベデッドシステムスペシャリスト試験です。
必要とされる勉強時間の目安
さて、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の合格を目指す上で参考にしておきたいのが「合格に必要な勉強時間や期間」です。
ある程度、合格に必要とされる勉強時間や期間の目安を持っておくと、その数字に向けて努力をしやすいと感じられる方も多いでしょう。
実務経験がある場合
仮に実務経験をお持ちである、現役で働かれている方の場合でも、独学で2~3ヶ月間は勉強しなければ容易には合格できないようです。
どの程度エンベデッドシステム・組み込みシステムへ精通しているのかという個人差にもよりますが、1日1時間は勉強した方がいいと語っている方もいらっしゃいます。
知識などが一切ない・経験ゼロの方の場合
また、一切知識がない、実務経験がないという方の場合は半年〜1年間ほど勉強が必要となるケースもあるそうです。
もちろん、向き・不向きがあるので一概にはいえませんが、目安として最短で半年というのは意識しておくといいでしょう。
年に1回開催を準備期間として捉える
幸い、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は1年に1回のみ開催される試験。
そのため、早め早めに準備をしておけば期間は十分だといえます。
試験日を意識して勉強に取り組むようにしましょう。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するためにおすすめの勉強法
続いては、実際にエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するために役立つ勉強法を紹介します。
午前I・II、午後I・IIと4つの試験があることは既にお伝えしましたが、今回は午前・午後の括りで勉強法に注目していきましょう。
午前試験対策は「過去問」が鍵
まずは午前試験に注目していきます。
午前試験対策は、他のIT系国家資格のレベル4ないしはレベル2の基本情報技術者試験と変わりません。
とにかく過去問を解くことが重要です。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験に限らず、IT系国家資格の午前試験は問題が流用されます。
つまり、過去問を解いてその問題を覚えてしまえば「答えを知っている問題が出題される」ことになるということです。
試験本番では、明確な制限時間もネックです。
しかし、答えを知っている問題が出題されれば、大幅な解答時間短縮に繋がるでしょう。
そのため、過去問をひたすら解いて覚えてしまうのは重要です。
流用以外の新規問題ももちろん出題される
いくら過去問から問題が流用されるとはいえ、新しい問題ももちろん出題されます。
そのため「過去問を相当数解いたから大丈夫」と慢心はしないようにしましょう。
過去問を解く際には単純な記憶作業にするのではなく、しっかりと解説まで読み込んでください。
なぜこれが正答なのかという部分まで理解できれば、新しい問題が出題されても自力で解ける可能性が高くなります。
午後試験勉強が午前試験対策に繋がることもある
また、午後試験対策を行うことでも結果的に午前試験の新しい問題対策になることもあります。
そのため、やはり午前試験対策としてメインに行うべきは「過去問演習」だということが分かるでしょう。
過去問だけではどうしても不安という方は、エンベデッドシステムスペシャリスト試験対策の参考書などを読み込むのもおすすめです。
参考書に関しては、後ほどピックアップいたします。
記述が絡む午後試験はとにかく「解く練習」をする
午前試験が選択式問題なのに対して、午後試験では記述問題も出題されます。
午前試験は最悪は「運任せ」で適当に解答できましたが、午後試験ではそうはいきません。
解答を、自分の言葉で記述しなければならないからです。
そのため、午後試験の対策としては「解く練習」をすることが非常に重要だといえます。
試験時間は定められていますので、記述に時間をかけ過ぎて問題を解ききれなかったというような事態を防がなければなりません。
そのためにも、午後試験対策の勉強をするだけでなく、実際に「問題を解く」という勉強方法が役に立ちます。
そして、問題を解くことで「手書き」にも慣れることができるでしょう。
普段あまり文字を筆記する機会がないという方も少なくありません。
午後試験の問題を実際に解くことで、文字を書き慣れることもできます。
午前試験同様、過去問を解いてみて解説をじっくりと読み込むのも役立ちます。
選択問題を絞る
午後試験では、ソフトウェア設計かハードウェア設計を選択する問題があります。
試験当日に出題された問題を見てから選ぶのももちろん重要ですが、ある程度は事前に選択問題を絞っておきましょう。
問題の傾向などに慣れておけば、解答時間の短縮にも繋がります。
とはいえ、予め解こうと思っていた問題に固執し過ぎるのは身を滅ぼしかねません。
あくまで「ある程度決める」ということに留めておき、実際に試験本番の問題をざっくりと目を通してから決めるようにしましょう。
柔軟さも必要になってきます。
過去問の入手手段
さて、午前・午後試験共に「過去問」を利用した勉強が役立つことを紹介してきました。
過去問を入手して勉強に利用する最もオーソドックスな方法は過去問を掲載している参考書かもしれません。
しかし、他にもエンベデッドシステムスペシャリスト試験の過去問を入手する方法があります。
1つは、公式で配布されている問題冊子のPDFをダウンロードして利用するという手段です。
上記リンクから、年度ごとに各試験の問題冊子PDFをダウンロードできます。
解答についても同様に入手可能なので、ぜひ活用しましょう。
ただし、解説がないのがネックかもしれません。
また、スマホ向けアプリを利用することもできるでしょう。
iOS・Android共にアプリがリリースされています。
そしてWebサイトで過去問を解けるサービスも存在しています。
無料でも入手可能というのは嬉しい要素ですね。
このように過去問は様々な手段で入手できるので、自分の勉強の仕方に最適なものを選択して活用しましょう。
おすすめの参考書を紹介
さて、資格試験の勉強で一般的に活用されるのが参考書です。
今回の記事では、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の勉強におすすめの参考書についても注目していきます。
午前対策におすすめの参考書:情報処理教科書 高度試験午前I・II
最初に紹介するのは午前対策におすすめのこちらの参考書です。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験に限らず、レベル4に区分される高度情報処理技術者試験の午前試験対策に有効なのがこの参考書。
過去問だけでなく、対策問題も豊富に揃えています。
解説も非常に丁寧であるため、単純に過去問を解き続けるだけでなく、自分の理解を深めることにも繋げられる参考書といえるでしょう。
読者特典として試験の分析をチェックでき、無駄な部分を勉強してしまうというような時間を省くことができるのも1つのメリットかもしれません。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験はもちろん、将来的には他の高度試験(レベル4)にも挑戦したいと考えている方にも嬉しい参考書です。
午後対策におすすめの参考書:情報処理エンベデッドシステムスペシャリスト
2冊目に紹介する、午後対策におすすめの参考書はこちらの本です。
情報処理エンベデッドシステムスペシャリスト2019〜2020
情報処理エンベデッドシステムスペシャリストは、午後試験にフォーカスを当てている参考書です。
過去問に加えて「必須知識」を取り扱っています。
試験に出やすい傾向にある部分を明示しているのも心強いポイント。
様々な図表を用いているため、視覚的に分かりやすいというのも嬉しい要素の1つです。
解説も細かく丁寧に書かれているため、問題を解いた後もしっかりと復習でき、しっかりと理解をすることができるでしょう。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は決して超高難易度資格ではない
さて、今回の記事はIT系国家資格の高度試験である「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」に注目してきました。
様々な観点から注目してきましたが、難しい試験ではあるものの決して「合格できない試験ではない」ということが分かったのではないでしょうか。
しっかりと準備・勉強を行えば、極端に難しい試験ではありません。
今回お伝えしたように、午前試験対策は過去問を解くことで対策できます。
午後試験も「問題(記述形式)に慣れる」ということと、やはり過去問で学習することで、しっかりと対策できるでしょう。
参考書やWebサイトなどを活用して勉強すれば、合格はそう遠くありません。
高度試験を複数取得し、魅力のあるエンジニアになる
仮にエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格できたら、そこで満足せず他の高度試験にも挑戦してください。
複数の資格を取得しておくことで、エンジニアとして非常に魅力のある人材になれるでしょう。
転職やフリーランス案件獲得、年収を上げるためにも役立つ可能性があります。
ぜひ1つの資格に満足せず、継続して様々な資格を取得していきましょう。