インターネットで欠かせないWebページ

インターネットは、もはやインフラといってもいいほどに浸透しています。

スマートフォンやパソコンでインターネット・Webページを楽しみ、誰もが恩恵を受けて生活しているといえるでしょう。

インターネットを楽しむためには、Webページは欠かせません。


Webページの「コーディング」

一般的にイメージされる「コーディング」という工程は「プログラミング」でしょう。

しかし「コーディング」は、Webページを制作する際に発生する作業でもあります。

Webページを作るためにHTMLファイルやCSSファイルをコーディングしますが、基本的には「プログラミング」ではありません。

「コードを記述する」という作業自体は共通している部分もあるため「コーディング」という同じ呼び方をします。


プログラミングも絡むのがWeb制作

そして、Web制作には大抵JavaScript(JQuerry)やPHPも絡むのが大半です。

これらはプログラミング言語ですから、やはり「コーディング」だといえるでしょう。

今回の記事ではWeb関連の「コーディング」、キーボードを叩きながらコードを入力していく作業に注目します。


コーディングの醍醐味

コーディングは、プログラミングでもWeb制作でも醍醐味といえます。

魅力がそこに詰まっているともいえるでしょう。


達成感が味わえる

ソースコードを記述して、様々なエラーや記述ミスを解決し、結果として上手く動いた・イメージ通りのページが作れた時の達成感。

何事にも代えがたい喜び・嬉しさ・達成感を味わえる魅力あふれる工程です。


コーディングの効率化という観点から注目

そんな「コーディング」にフォーカスを当てていきますが、特に「コーディングの効率化」という観点から注目していきましょう。

効率的にコーディングをするためにやるべきことや、ツールを紹介いたします。

また、コーディングのミスを少しでも減らすための方法についても解説。

Web制作における「コーディング」をもっと楽しく、そして効率的に行うための参考記事としてご覧ください。


コーディングを効率的に行うために

それでは早速、コーディングを効率的に行うためにやるべきことをチェックしていきましょう。

今回の記事では、4つの方法を紹介します。

  • テンプレートを使う
  • フレームワークを使う
  • リアルタイムでプレビューをチェックする
  • タイピング速度を上げる

それぞれ1つずつチェックしていきましょう。


テンプレートを何種類か作って活用する

Webサイトを作るとなったとき、様々な雰囲気・コンセプトを想定する必要があります。

しかしその雰囲気など種類を分けて、いくつか「ヘッダー」や「フッター」などパーツごとにテンプレートとして個別に保管しておくことができるかもしれません。

デザインやコンセプトに応じて予め作っておいたテンプレートを使い分けられます

ゼロから作るより細かい部分を調整するだけで済むので間違いなく時間を削減できるでしょう。

「自分の得意な型」というものがあれば、スムーズにWeb制作に取り組めます。

もちろんこれはHTMLファイルのみならず、CSS・JavaScriptなど様々なファイルにも共通していえることです。


フレームワークを利用する

既に出来上がっているといえるCSSファイルなどのフレームワークを利用すれば、コーディング効率が劇的に向上します。

例えば、MaterializeやUIKit・Bootstrapなどがメジャーどころ。

CSSフレームワークを利用すれば、Webサイト構築は間違いなく早くなります

見栄えのいいWebサイト構築にも繋がるほか、スマートフォンが当たり前となった今の時代で重要なレスポンシブデザインへの対応もスムーズです。

とはいえ、フレームワークには様々な種類があるため「コレ!」というものを探すのが大変といえるかもしれません。

しかしそれだけ選択肢が多いというメリットとも捉えられるのではないでしょうか。


コーディングとプレビューをリアルタイムで比較する

昨今のエディタには、リアルタイムでプレビューを確認できるものが多く存在しています。

そういったものを活用しない手はありません。

プレビューを確認しながらコーディングができるというのは非常に大きなメリットです。

動作を確認するために毎回ブラウザへアクティブウィンドウを切り替えプレビューを確認するのは明らかに手間です。

エディタ上にリアルタイムでプレビューが表示されれば、特に操作せずともすぐに新しく書き足したコードの反映をチェックできます。

リアルタイムにプレビューが確認できるというのは便利機能だけに留まりません。

結果的にコーディングの効率を上げ、時間の短縮にも繋がるはずです。

画面を分割したりデュアルモニタを活用して、片方でコーディング、もう片方でプレビューといったように随時チェックできる環境を整えるのも大切です。


タイピングの練習をする

技術的な話とは少し離れますが、コーディングにおいてタイピング速度ももちろん重要です。

全く同じ文章でも、タイピング速度が早ければ早いほど作業も早く進みます

この後紹介するツールなどを扱えばツール一切なしの状態と比較して差は縮まるかもしれませんが、それでもタイピングが早い方が早く進むという事実は覆せません。

そのため、普段からタイピング速度を上げることを意識しましょう。

もちろん、コーディングをしていればタイピングは自ずと早くなっていくはずです。

それに加えて、タイピング練習サイトなどで1日数分でもいいのでタイピング練習をしましょう。

少しずつでは実感が湧かないかもしれませんが、確実に地力が上がっていきます。

毎日少しずつでも継続していれば、数日・数ヶ月後に始めた頃と比較すると、タイピング速度は間違いなく上がっているはずです。

余力がある方は1日1,000文字程度の長文をタイピングで書き起こすという練習もおすすめです。

何にせよ、コーディングという作業はタイピングなしでは成り立ちませんので、速度を上げておくにこしたことはありません。


使いやすいエディタを選択する

HTMLやCSS・JavaScript・PHPなどを書くためにはエディタが欠かせません。

このエディタによっても、コーディングの効率は激変します。

今回はWeb制作で人気なエディタの中から3つをピックアップしました。

  • Brackets
  • Sublime Text
  • Atom

こちらも1つずつ簡単にチェックしていきます。


Brackets

AdobeがリリースしているのがBrackets。

2014年にリリースされました。

軽さとカスタマイズできるという特徴は後ほど紹介する2つと共通する部分です。

Bracketsはそれらに加えて「初期から日本語に対応している」という特徴を持っています。

日本人にとって嬉しい要素であり、導入の敷居が低いエディタともいえるでしょう。


Sublime Text

圧倒的な軽量さとその拡張性の高さを売りにしているテキストエディタです。

プラグインを導入すれば、機能をどんどん追加していけるのが特徴。

ただのテキストエディタなのにIDEなのかと感じさせてくれるようにカスタマイズしてしまうこともできます。


Atom

GitHubがリリースしているのがAtom。

リリースされたのが2014年で、比較的新しいという特徴を持っています。

オープンソースであり、無料で使用可能

こちらもプラグインが提供されているため、カスタマイズして自分好みのエディタにできるでしょう。


コーディングに使える便利なツール

さて、ここからは「ツール」に注目していきましょう。

コーディングの効率化を促進してくれる便利なものをピックアップしてみました。

今回は以下のツールなどを紹介いたします。

  • Emmet
  • Sass
  • 画像の最適化に便利なツール
  • プラグインを活用する

1つずつチェックしていきましょう。


Emmet

Emmetはエディタの拡張機能です。

今回紹介したBrackets、Sublime Text、Atomの3つ全てに対応しています。

他にもAdobe DreamweaverやCodaなど、様々なエディタに対応しています。

対応エディタについては公式ページをチェックしてください。

Emmet

Emmetはコードを省略して記述できるというツールです。

divやclassといった頻出タグを何度も繰り返し打つのは面倒に感じられた方は少なくないでしょう。

実は、このEmmetを利用すればその面倒な作業を省略できてしまいます。

コーディングの効率UPが見込めるツールです。


Sass

Sassは、CSSをより効率的に書くことを実現しています。

プログラムライクにCSSを書けるため、プログラマーの方にとって可読性が向上する可能性が高いです。

入れ子構造を使ってCSSを記述できるため、親子関係が分かりやすいCSSコーディングができるでしょう。

記述量も減らせるというメリットがあり、コーディングの効率化にも繋がるはずです。


画像最適化ツール

Webページ・コンテンツの魅力を引き上げるために欠かせない画像。

一口に画像といっても形式などの種類が多く、容量がかさんだりとネックになる要素が幾つかあります。

そのような理由で画像についてなやんだ際には、画像最適化ツールを活用しましょう。

Web上のサービスで、画像劣化を抑えつつファイル容量を削減できるオンラインサービスなどが展開されています。

例えばCOMPRESSORというサイトでは、JPG・PNG・SVG、・GIFに対応。

お試しで1枚、何か画像最適化をしてみてはいかがでしょうか。

COMPRESSOR

特に難しい操作などは必要ないので、誰でも簡単に活用できるでしょう。


プラグインを活用する

こちらは何か特定のツールではなく、JQuerryなどのプラグインを活用することを指しています。

アニメーションのCSSやスライダーを実現するJQuerryなど、既存のものを導入するだけで簡単に機能を実装できる便利なプラグインが数多く存在しています。

自分でゼロから作るのが大変な機能やデザインでも、プラグインを活用すれば数秒で実装できてしまうケースもあるでしょう。

有名なWebサイトで導入されていることも珍しくありません。

「使ってはいけない」ということはありませんので、積極的に活用・導入しましょう。

ただし、色々なプラグインを入れすぎると競合して上手く動作しない可能性があるというリスクもあります。

プラグインを導入する際には競合に注意して、上手く動作するもの、相性のいいものをチョイスしていきましょう。

それさえ注意すれば、非常に便利で見た目が良く、利便性の高いWebサイト構築が一気に実現できます。

ぜひプラグインを活用してください。


コーディングのミスを無くすのは難しい

いくら丁寧にコーディングに取り組んでも、どうしてもミスをしてしまう経験は誰しもがお持ちでしょう。

どこかで閉じタグを忘れていたり、そもそも文字コード宣言をうっかり忘れていたり…ケアレスミスから致命的なミスまで、様々な経験をされた方も少なくないでしょう。

コーディングのミスを「無くす」方法は中々ないかもしれませんが、「減らす」方法は1つシンプルなものがあります。


コーディングのミスを「減らす」ために

それは、自分のやりがちなミスや失敗したミスをテキストファイルなどにまとめておくという方法です。

コーディングが終わり次第そのファイルを見返して、1つずつチェックリストのようにして確認しましょう。

地道にも思える方法ですが、もしチェックしたときにミスを発見できれば実際にファイルを作った甲斐があります。

毎回チェックリストのように活用して見返していれば、コーディングをしながら「思い出す」ようになるかもしれません。

そうすれば、コーディング中に自分がやりがちなミスをしないよう意識が改善されていくことに繋がります。


効率よくコーディングして時間の価値を高くする

さて、今回の記事では「コーディングの効率化」に主に注目してきました。

効率化の方法やツール、エディタなど様々な部分からチェックしてきましたが、まだ試したことのないものがあった方はぜひ参考にしてみてください。

コーディングの効率を上げ、稼働時間が短くできればその分自分のエンジニアとしての時間の価値を高くできます。

フリーランスのWebデザイナーとして案件を獲得している場合、作業時間を短くできればできるほど時給が上がるといえるでしょう。

コーディングは地味な作業でもありますが、自分の時間の価値を高くすることに繋がる大きな要素です。

もちろん早く仕事を終えられれば、エンジニアとして「自分の価値」そのものを上げることもできます。

ぜひコーディングを効率化して、エンジニアとしての時間の価値、自分の価値を高くしていきましょう。