プログラミング言語の選び方と種類を徹底解説!初心者におすすめのプログラミング言語とは?
世界を支えるプログラマーたち。
プログラミングは、業務システムやアプリケーション、スマホアプリなど、今や私たちの生活で無視できない存在です。
買い物のキャッシュレス決済や、Amazon等通販サイト、YouTubeなどの動画共有サービス、InstagramなどSNSは、もはや生活に密着しているといえるでしょう。
もちろん、アプリなどを制作する上でプログラミング以外にもたくさんの業務や仕事が関わっています。
しかし「プログラミング」をしなければ、たとえどんなに素晴らしいアプリのアイデアや画面の設計などができていても、それを世界へリリースすることはできません。
絶対に無視できず、省略することもできない工程が「プログラミング」であり、それを担当するプログラマーはIT業界において欠かせない存在ということです。
プログラミング言語は数え切れないほど存在している
そういったWebアプリやシステム、アプリケーションを制作するために必要な「プログラミング」。
しかし、実は言語が非常に数多く存在しているのは皆さんご存知でしょうか。
C言語やJava、PHPなどは一般層でも「聞いたことはある」程度に有名な言語ですが、それ以外にも非常に数多くのプログラミング言語が存在しています。
「選び方」をチェック
今回の記事では、そんな「プログラミングの種類」にフォーカスを当てていきます。
数あるプログラミング言語をどう選べばいいのかというポイントをはじめとし、一体言語の数は何種類あるのかという点までチェックしましょう。
また、プログラミング初心者の方でも学習しやすく難易度も低い言語についても紹介していきます。
対して、難易度が高いとされるプログラミング言語や開発効率をグンと上げる言語の組み合わせまで、様々な観点から「プログラミング言語」を紐解いていきましょう。
プログラミング言語の種類はどれくらいあるのか
では早速、プログラミング言語が一体何種類ほどあるのかというポイントをチェックしていきます。
年々新たな言語がリリースされていくプログラミングという世界なので「正確な数字」というのは分かりません。
おおよそ200種類以上の言語があるとされていますが、IT業界では常に「トレンド」が移り変わって頻繁に言語地位が動いているため「これだけ勉強しておけばOK」などといった言語はありません。
常に「需要の高い言語」が移り変わっているということです。
とはいえ、安定して高い需要を保っている言語が幾つかあるというのも事実。
今回はそういった部分も考慮に入れながら、選び方などを紹介していきます。
プログラミング言語の選ぶ時は「開発するもの」を基準に考える
さてそんな数あるプログラミング言語たちですが、どうすれば適切な言語を選べるのでしょうか。
幾つかポイントはありますが、1つずつ簡単に解説していきます。
開発するものを基準にする
最初に頭に置いておきたいポイントは「開発するもの」を基準に考えるということです。
つまり「言語」を先に決めるのではなく「開発するもの」を先に決めるようにしましょう。
例えば、WebサイトやWebアプリなどを作る場合は「PHP」や「JavaScript」および「HTML」などを選択することになります。
スマホアプリを作る場合、Androidなら「Java」や「Kotlin」、iOSなら「Swift」などを選べます。
業務システムなどに関しても、言語ごとに「得意・不得意」があるのでそれを基準に取捨選択ができるでしょう。
このように、何を開発するのかという部分を決めてしまえば案外悩むことなく簡単に言語を決めることが可能です。
選択肢を絞ることができるので、余計な時間をかける必要がなくせます。
絞られた選択肢から自分ができそうだなと思う言語や、既に習得している言語を選べばスムーズに開発に取り組めるでしょう。
需要で選ぶ
また、仕事を探すという観点から「習得プログラミング言語を選ぶ」場合は「需要」と照らし合わせて言語学習をスタートするのも1つの選択肢といえます。
例えば、長年非常に高い需要を安定してキープしているのは「Java」や「PHP」といったプログラミング言語です。
次いで「JavaScript」なども高い需要にあるため、これらの言語からまずは習得を目指してみるのもいいでしょう。
また、近年のAI(人工知能)分野の台頭・話題性の上昇に伴って「Python」も急激に需要が高まっています。
需要が高いということは、その分フリーランス案件や転職者向けの求人数も多い傾向にあるということです。
仕事探しにおいて大きなメリットともいえる「需要との照らし合わせ」という選択の仕方。
高い需要のある言語を学習すれば、必ずエンジニアとしての自分の価値を高めることができるでしょう。
平均年収で選ぶ
プログラミング言語は、言語ごとの「平均年収」が度々話題に上がります。
新たに言語を習得する際には、この平均年収を基準に選んでみてもいいでしょう。
例えば、Go言語やScalaなどはあまりメジャーな言語とはいえませんが、平均年収ランキングではトップクラスに位置しています。
一般的な認知度が低い言語であっても、高い年収を得られるのであれば勉強したいと感じる方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、Go言語やScalaなどはまだまだ求人数・案件数という観点では他のメジャーな言語や先ほどの需要の高い言語で紹介したものと比較すると少なめ。
一概に「これを習得しておけば仕事に困らない」とはいえないため注意です。
言語の将来性で選ぶ
また、言語を選ぶ際には「将来性」を考えてみるのも1つの方法です。
先ほど触れたGo言語やScalaは、将来性が特に高い言語といえます。
まだまだ定着していないだけで、これから更に注目を集め、需要が高まっていくことが予想されます。
Pythonも同様で、AIの影響でかなり台頭してきましたが、まだまだ将来性は高い言語だといえるでしょう。
言語それぞれの「将来性」について考え、今のうちから学習・習得しておくというのは賢明な動き方といえるかもしれません。
初心者でも安心のプログラミング言語を紹介
さて、ここからは少し趣向を変えて「プログラミング初心者におすすめ」の言語を紹介いたします。
プログラミングと聞くと敷居を高く感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、これから紹介する言語はどれもプログラミング言語の中では比較的易しく、学習コストが低いといわれるものばかりです。
今回は以下の言語をピックアップしました。
- PHP
- JavaScript
- Ruby
- Swift
- Java
1つずつチェックしていきましょう。
PHP
まずおすすめしたい言語は「PHP」です。
PHPはスクリプト言語として知られていますが、軽量プログラミング言語としても有名です。
非常に幅広い分野で応用可能ですが、特にWebアプリなどで非常に幅広く愛用されています。
文法もシンプルで、比較的簡単な記述で高機能な動的なWebページやWeb画面などを作成可能です。
また、何か特別な環境が必要ないというのも魅力の1つ。
テキストエディタで開発ができるため、敷居という意味でも低いといえるでしょう。
企業でも多く採用されている言語のため、仕事という面でも探しやすい言語です。
JavaScript
続いて紹介するのはJavaScript。
こちらもPHP同様スクリプト言語かつ軽量プログラミング言語として有名です。
動的なWebページを作ることに長けており、マウスオーバーで画面やボタンに変化が生じさせることができます。
jQueryというライブラリや、サーバサイドの開発ができる「Node.js」など、可能性がまだまだ眠っている言語ともいえるでしょう。
高い需要を保っている言語でもあります。
Ruby
Rubyはとにかくシンプルな記述が特徴のプログラミング言語です。
こちらも軽量プログラミング言語であり、学習・習得・使用が容易。
日本人が開発した国産プログラミング言語という特徴もあるため、日本語のヘルプが充実しています。
基本的にプログラミングなどITに関しては英語のマニュアルなどが多いため、大きなメリットといえるでしょう。
本当にプログラミング経験や知識がゼロという方は、まずはRubyから勉強してみるのもいいでしょう。
Swift
続いて紹介するのはSwiftになります。
Swiftは、iOSおよびMac OSのアプリケーション作成ができるプログラミング言語です。
特に日本ではスマートフォンとしてiPhoneがすっかり定着しています。
iPhoneアプリを制作できるというのは、楽しみながらプログラミングを勉強できるかもしれません。
楽しく勉強できれば、その分習得も早くなりますし、勉強する意欲が高まるというメリットがあります。
ただし、Swiftで開発を行うためにはMacのパソコンが必要です。
その部分が人によってはハードルが高い部分だといえるかもしれません。
Java
Javaは、これまで紹介してきた言語の中では少し難易度が高めです。
しかし、長年安定して非常に高い需要をキープしている言語でもあります。
そのため、難易度が高くとも習得にチャレンジする価値があるということです。
Javaは業務システムやサーバサイドなど、非常に幅広い分野で採用されています。
また、Androidアプリ開発もできる言語であり、オブジェクト指向プログラミングの基礎を勉強することもできるでしょう。
勉強する価値がある言語だといえます。
難易度の高い言語もある
さて、先ほどまでは比較的難易度の低い言語を紹介してきましたが、もちろんプログラミング言語の中には難易度の高い言語も複数存在しています。
R言語やScalaなどは、学習コストも高く難しいといわれているので、こちらも1つずつ簡単にチェックしておきましょう。
R言語
R言語は統計解析などに用いられる言語です。
他のプログラミング経験がある方であれば文法等はそれほど複雑ではありませんが、未経験者にとってはかなり難易度の高い言語といえます。
今回紹介しているような「書きやすさを重視して作られた言語」というわけではなく、統計処理を行うために作られた言語です。
そのため、プログラミング初心者にとっては難易度の高いといえます。
裏を返せば、プログラミング経験をお持ちの方であれば思いの外簡単に習得できる可能性もある言語です。
経験者の方で統計処理に興味を持っている方であれば、学習してみる価値がある言語といえるかもしれません。
Scala
ScalaはJavaの後継言語ともいわれている比較的新しいプログラミング言語です。
Javaでできることは何でもできるといわれるまでの高い互換性という特徴を持っています。
このScalaも少し難易度が高い言語です。
というのも、Scalaはオブジェクト指向型言語と関数型プログラミングという2つの特徴を融合させた言語。
そのため、両方をしっかりと理解していなければScalaを満足に扱うことはできないでしょう。
プログラミング初心者の方はもちろん、経験者であっても両方を深く理解していなければならないため、難しい言語といえます。
ただし、Javaエンジニアであればその高い互換性などから習得しやすい部分も多くみられるため、比較的すんなりと習得できるかもしれません。
将来はScalaとJava、両方を扱えるエンジニアの需要が増していく可能性も考えられます。
今のうちから学習をスタートさせておいて損はないでしょう。
2つ目の言語を学習する時の選択肢
さて、様々なプログラミング言語に注目してきました。
ここからは、2つ目の言語を学習する場合に考えたい点を紹介します。
既に何か言語を習得されている方が新たな言語に手を出す時には、複数の選択肢があります。
1つは「全く違うジャンルの言語」を勉強してみるということです。
例えば、今までSwiftでiOSアプリをメインに開発していたエンジニアがいたとしましょう。
そんな方が、Kotlinを勉強してAndroidアプリ開発も勉強してみたり、PHPなどでサーバサイドプログラミングを学習してみるというケースです。
関連の高い言語を学習する
そしてもう1つ考えられる選択肢が「今の言語と関連の強い言語」の習得を目指すというもの。
例えば今回の記事でも紹介した「ScalaとJava」。
このどちらかを既に習得されているエンジニアが、もう一方の言語を学習することで、互換性の高い2つの言語を自由に扱えるようになります。
企業やクライアントとしても非常に心強いエンジニアになれるでしょう。
また「PHPとJavaScript」という組み合わせもいいでしょう。
サーバサイド・クライアントサイド両方のスクリプト言語を学習でき、動的なWebサイト開発で大きく貢献できる可能性があります。
もちろん、関連のない全く新たな言語を学習することがダメというわけではありません。
今までとは全く異なるジャンルの案件に挑戦できるというメリットもあります。
しかし、これまでの仕事を通じて得たスキルなどを活かして、更に強力なエンジニアになるためには「言語の組み合わせや関連性」を考慮することは大切だといえます。
複数言語を使いこなせるプログラマーになろう
今回の記事では、様々なプログラミング言語に注目してきました。
数多くの言語がありますが、大切なのは「1つの言語習得で満足しない」というポイントです。
もちろん、プログラミング初心者・未経験者という方はまずは1つしっかりと習得することが大切になります。
しかし、既にある程度の知識を持っている方やエンジニアとして働かれている方は、更に新たな言語を1つずつ習得していけるよう努力を続けるべきです。
そうすることで、エンジニアとしてより強力で魅力的な人材になることができます。
フリーランスや転職する際に、案件・求人を選べるようになるでしょう。
自分で仕事を選り好みできるような、そんな魅力的なエンジニアになれるようこれからも努力を続けていきましょう。