ActionScriptとは?基本をわかりやすく解説!JavaScriptやTypeScriptとの違いも紹介
プログラミング言語でActionScript、JavaScriptとTypeScriptは、比較としてよくあがります。
ActionScriptを学ぶ上でJavaScriptやTypeScriptの知識は不要です。
ActionScript、JavaScriptやTypeScriptを学ぶためにはそれぞれの言語の特徴などを理解する必要があります。
ただ、ActionScriptとJavaScript、TypeScriptはそれぞれどう違うのか、メリットは何かや互換性があるのかどうかなどは、知っておくと便利です。
今回は、ActionScriptについて解説すると共にJavaScriptとTypeScriptとの違いなどについて紹介していきます。
ActionScriptとは
ActionScriptは、アドビシステムが開発やサポートをするプログラミング言語です。
ActionScriptと聞いてピンとこないかもしれませんが、Flashに用いられている意外と身近なプログラミング言語になります。
最新のActionScript 3.0は、略式がAS3です。ActionScriptよりは、ASやAS3の方が広く知られています。
ActionScriptは、JavaScript同様にオブジェクト指向のスクリプト言語です。
JavaScriptとの違いについてよく比較されるプログラミング言語でもあります。
また、ActionSriptが登場する前は、JavaがFlashに使われていたことは有名です。
そのため、JavaやJavaScriptの知識があれば、ActionScriptに慣れるのはそう時間がかりません。
ActionScriptを学ぶ
通常、プログラミング言語を学びたい、試したい場合、有料のツールやWeb講座を利用することがほとんどです。
ActionScriptを学ぶもしくは試すのに有料のツールやWeb講座もありますが、無料で学ぶこともできます。
学ぶツール
ActionScriptを無料で学ぶツールがあります。
それは、Flexです。Flexは、開発キットの綜合開発環境Flex Builder4を利用することで学習可能です。
Flex Builder4は、ActionScript同様、アドビシステムズが配布している開発キットになります。
有料版もありますが、ActionScriptを学ぶ場合は、無料版で十分です。
ActionScriptで何ができる
ActionScriptでできることは、Flash制作です。
Flash制作と聞くと苦手意識が芽生えるかもしれませんが、Flashが作れるようになると仕事の幅が広がります。
本来Flash製作は、Webデザイナーが主に学ぶツールですが、プログラマー覚えておいて損がないスクリプト言語です。
ActionScriptのメリット
AS3は、ActionScriptの最新バージョンActionScript3の略になります。
AS3には、以前のActionScriptバージョンに比べてメリットが豊富です。
AS3になったActionScriptのメリットについて紹介していきます。
無料コンテンツの充実
AS3のメリットの一つは、AS3が、無料でダウンロードできることです。
AS3は、パフォーマンスが良いことだけでなく、Flash Player APIのAS3のみで利用できます。
他のバージョンは利用できませんが、AS3で利用できる新機能が豊富です。
エラーチェック機能
AS3には、オプションですが、エラーチェック機能が選択できます。
エラーチェック機能は、コンテンツを実行する前にバグやエラーを発見する精度が高まったことがメリットです。
デバック機能を追加することでエラーの追跡もできます。
スムーズなコンテンツ動作
AS3以前のバージョンは、Flash Playerの制約があり、コンテンツ動作がスムーズではありませんでした。
しかし、AS3は、以前のバージョンに比べて倍以上のパフォーマンスが可能です。
AS3以前のバージョンでストレスを感じていたコンテンツの動作がスムーズになったことはメリットといえます。
JavaScriptとの違い
ActionScriptは、JavaScriptの違いがよく話題になります。
ActionScriptを学習するもしくは取り扱う上で、明確に違いを理解する必要はありません。
JavaScriptの知識がなくてもActionScriptを学ぶことは可能です。
ただ、JavaScriptを知っているとActionScriptは受け入れやすくなります。
その理由は、言語仕様がJavaScriptとActionScriptが同じだからです。
ActionScriptとJavaScriptの違いは、JavaScriptでサポートするドキュメントやブラウザ指定のオブジェクトが対応不可です。
また、JavaScriptのようにブラウザに影響されることがありません。
ActionScriptは基本的にFlash内で動作するため、ブラウザに影響されることがないのが違いです。
変数の型が異なる
ActionScriptとJavaScriptの違いは、他にもあります。まず、変数の型が異なることです。
例えば、ActionScriptの場合、「var a:String = new Name();」ですが、JavaScriptは、「var a = new Name();」と違ってきます。
引数のデフォルト値の定義
ActionScriptとJavaScriptの違いは、引数のデフォルト値の定義がActionScriptはできます。
JavaScriptにはこの機能はないのでここが違いです。
JavaScriptとの互換性
ActionScriptとJavaScriptは、基本的な要素が同じではありますが、互換性がありません。
それは、APIが異なるからです。
ActionScriptは基本、Flash内で動作するプログラミング言語であるため、JavaScriptと環境が異なります。
TypeScriptとは
TypeScriptは、最近新しく誕生したプログラミング言語です。
ActionScriptやJavaScriptがアドビシステム社製に対して、TypeScriptは、マイクロソフトが開発しました。
TypeScriptは、2012年に誕生したので、プログラミング言語としては最近名前が徐々に広まってきたところです。
多くの場合、JavaScriptと比較して紹介されますが、JavaScriptにないものを補うために作られたようなプログラミング言語のため、セットで使用されます。
TypeScritptは、JavaScriptと互換性があり、大規模な開発に使用することも可能です。TypeScriptは、オープンソースなので無料ダウンロードできます。
TypeScriptの特徴
TypeScriptの特徴は、まず、JavaScriptの欠点を補填したため、JavaScriptと似ています。
他には、Googleが採用しているので今後が注目です。ここでは、TypeScriptの代表的な特徴をまとめました。
TypeScriptとJavaScriptの互換性
ypeScriptは、先述の通り、JavaScriptの欠点を補うようにして誕生したプログラミング言語です。
そのため、JavaScriptとの互換性があります。
お互いのライブラリからコードの呼び出しをすることが可能です。
ただ、jsファイルをtsに変えたらいいというわけではありません。
互換性があるとなるとファイル名を変えるだけでいいように考えますが、全く同じというわけではありませんので修正が必要です。
ベース言語
TypeScriptは、クラスを使うことができます。
JavaScriptには、このクラス概念はないので、ここが異なるところです。
例えば、JavaScriptの場合「var x = 0;」と始めて、「x=‘’」とxの値を指定することができますが、TypeScriptはこのコードではエラーになります。
JavaScriptと同じ結果にしたい場合、TypeScriptは、「var x: any = 0;」と型定義にanyを使うことで問題解決です。
静的型付け
TypeScriptは、静的型付けです。
最近流行の言語は、動的型付けが多く、PythonやJavaScriptは、動的型付けになります。
TypeScriptは、逆に静的型付けになるのでC言語と同じです。
静的型付けの場合、動的型付けとは違い、自動でプログラムが型を決めてくれず、型を宣言してからプログラミングを始める必要があります。
反面、大規模な開発やプロジェクトに向いているとされる静的型付けは、型宣言してからプログラムするため、同的型付けに比べ、早期エラー発見が可能です。
TypeScriptのメリット
TypeScriptは、メリットの多いプログラミング言語です。
TypeScriptが最近好まれて使われる理由は、次に紹介するTypeScriptの中にあります。
TypeScriptのメリットは、JavaScriptでできなかったことができるようになっただけでないことに注目です。
ミスが起きにくい
TypeScriptのもう一つのメリットは、型チェックが細かいため、ミスが未然に防げます。
言い換えると間違った数値や関数を入力するとすぐに引っかかってしまうくらいチェックが強力です。
npm利用で入力補完可能
npmを使ってパッケージを追加するとAPIの型や引数など様々なところで入力補完機能が作動してくれます。
入力補完機能を活用することでミスを減らすことができますし、データにない関数などを入力することでデータの入力をはじくため、便利です。
古い環境下でも動作可能
JavaScriptを基に規格化されたスクリプト言語のECMAScriptは、バージョンが5以前は、クラス対応していません。
そのため、互換は不可だったため、互換すること自体を考えることが困難でした。
しかし、TypeScriptで出力ターゲットの指定はしないといけませんが、互換することができます。
動作環境が古くても新しい文法を使っているTypeScriptが互換できることは大きなメリットです。
現在、JavaScriptを使うプログラマーに、ECMAScriptのバージョン6以降が主流ですが、まだバージョン5を使っている人も少なくありません。
TypeScript登場以前は、互換性がないため、新しい文法を使ったものは、古い環境下へ互換不可でした。
けれども、TypeScriptの登場で作業効率や大型プロジェクトの効率化だけでなく、互換性においてもメリットがあります。
ActionScriptとTypeScriptの違い
ActionScriptとTypeScriptの違いは、動作環境です。
TypeScriptは、JavaScript同様、Webベースのプログラミング言語になります。
ActionScriptは、Flash内で活きるプログラミング言語です。
TypeScriptは、JavaScriptと似ているため、違いはありますが、互換性もあります。
ActionScriptは、ベースがJavaになりますが、JavaScriptとの互換性がないため、TypeScriptとも異なるプログラミング言語です。
ActionScriptとTypeScriptの互換性
ActionScriptとTypeScriptは、先述のところで違いについて触れた通り、全く違うプログラミング言語になるため、互換性がありません。
JavaScriptとTypeScriptは互換性がありますが、ActionScriptは動作環境など条件が異なるため、互換させることが困難です。
まとめ
ActionScriptは、プログラミングを学ぶ上で必須ではありません。
また、Flash制作において強みを発揮するため、本来は、イラストレーターやWebデザイナーが好むプログラミング言語です。
しかし、ActionScriptは、JavaScriptと根本が近いため、JavaScriptの知識があれば、それほど覚えるのにハードルは高くありません。
加えて、ActionScriptを覚えておくことで仕事の幅が広がるため、覚えておくと便利です。
今回紹介した、ActionScriptとJavaScriptとの互換性のあるTypeScriptを合わせて覚えておくと知識や仕事の幅が広がります。
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