
.NET Frameworkをわかりやすく解説!バージョン確認方法もご紹介
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
フリーランスエンジニアのみなさん、普段の開発で「.NET Framework」という言葉を耳にすることは多いのではないでしょうか?
しかし、「具体的に何ができるのか」「最新の.NETとどう違うのか」「古いシステムで使われているらしいけど、いまさら学ぶべき?」といった疑問をおもちの方もいらっしゃるかもしれません。
このコラムでは、そんなみなさんの疑問を解消するため、.NET Frameworkの基礎から、その役割、現在の立ち位置、そしていざという時のバージョン確認方法まで、網羅的に解説していきます。
これを読めば、.NET Frameworkに対する理解が深まり、日々の業務や学習に役立つこと間違いなしです!
.NET Frameworkとは何か?
まずはじめに、.NET Frameworkがどのようなものなのか、その概要と役割、そして混同されやすい「.NET」との違いについて解説します。
.NET Frameworkの概要と役割
.NET Frameworkは、マイクロソフトが開発したWindowsアプリケーション開発のための包括的なフレームワークです。
アプリケーションの実行環境と、開発を効率化するための豊富なライブラリ群を提供しています。
これを利用することで、開発者は複雑な処理をゼロから記述することなく、効率的に信頼性の高いアプリケーションを開発できるようになります。
.NET Frameworkと.NETの違い
「.NET Framework」と「.NET」は、しばしば混同されがちですが、これらは異なるものです。
簡潔に言えば、「.NET Framework」はWindowsに特化した従来のフレームワークであり、「.NET」(旧称:.NET Core)は、クロスプラットフォーム対応のオープンソースな最新のフレームワークを指します。
項目 | .NET Framework | .NET (旧.NET Core) |
---|---|---|
開発元 | Microsoft | Microsoft (オープンソース) |
対応OS | Windowsのみ | Windows、macOS、Linuxなど |
オープンソース | いいえ | はい |
最新の開発 | 基本的に行われない | 積極的に行われている |
用途 | 既存のWindowsアプリ開発 | 新規のクロスプラットフォームアプリ開発 |
なぜ.NET Frameworkが必要なのか
現在、新しいアプリケーション開発の主流は「.NET」(旧.NET Core)へと移行していますが、依然として多くの企業システムや既存のWindowsアプリケーションは.NET Framework上で動作しています。
そのため、フリーランスエンジニアが既存システムの保守や機能追加、マイグレーションに携わる際には、.NET Frameworkの知識が不可欠となります。
また、過去に開発されたアプリケーションの動作原理を理解するためにも、その基盤である.NET Frameworkの知識は役立ちます。
.NET Frameworkの主な特徴

次に、.NET Frameworkがどのような特徴をもっているのか、主要なポイントをみていきましょう。
対応しているプログラミング言語
.NET Frameworkは、複数のプログラミング言語に対応しています。
開発者は自身の得意な言語を選択して開発を進めることが可能です。
主な対応言語
・C#(シーシャープ)
.NET Framework開発の主要言語であり、オブジェクト指向の強力な機能を持っています。
・VB.NET(Visual Basic .NET)
従来のVisual Basicの後継言語で、読み書きしやすい文法が特徴です。
・F#(エフシャープ)
関数型プログラミング言語であり、並行処理やデータ処理に適しています。
アプリケーションの種類(デスクトップ、Webなど)
.NET Frameworkは、多岐にわたる種類のアプリケーション開発をサポートしています。
具体的なアプリケーションの種類
・デスクトップアプリケーション
・Windows Forms
GUIアプリケーションを迅速に開発するためのフレームワークです。
・WPF (Windows Presentation Foundation)
よりリッチなUIを持つデスクトップアプリケーションを開発するためのフレームワークです。
・Webアプリケーション
・ASP.NET Web Forms
イベントドリブンモデルでWebアプリケーションを開発できます。
・ASP.NET MVC
モデル・ビュー・コントローラーの設計パターンを採用したWebアプリケーションフレームワークです。
・ASP.NET Web API
RESTfulなWebサービスを構築するためのフレームワークです。
・Webサービス
SOAPやRESTなどのプロトコルを使用して、異なるシステム間で連携するサービスを構築できます。
・Windowsサービス
バックグラウンドで動作するアプリケーションを開発できます。
共通言語ランタイム(CLR)と基本クラスライブラリ(BCL)
.NET Frameworkの核となるのが、共通言語ランタイム(CLR)と基本クラスライブラリ(BCL)です。
共通言語ランタイム(CLR)は、.NET Frameworkで開発されたプログラムを実行するための実行環境です。
JavaのJVM(Java Virtual Machine)に似ており、様々な言語で書かれたプログラムを共通の中間言語(CIL:Common Intermediate Language)にコンパイルし、これを実行時に機械語に変換します。
これにより、言語に依存しない統一的な実行環境を提供し、メモリ管理(ガベージコレクション)や例外処理、セキュリティ機能などを自動的に処理します。
基本クラスライブラリ(BCL)は、ファイル操作、ネットワーク通信、データベースアクセス、文字列操作など、アプリケーション開発で頻繁に利用される共通の機能を提供するクラス群の集まりです。
開発者はこれらの既存のクラスを再利用することで、開発の手間を大幅に削減し、生産性を向上させることができます。
オブジェクト指向と再利用性
.NET Frameworkは、オブジェクト指向プログラミング(OOP)の概念に基づいて設計されています。
オブジェクト指向とは、プログラムを「オブジェクト」という独立した部品として捉え、それらを組みあわせてシステムを構築する考え方です。
オブジェクト指向の採用により、以下のメリットが得られます。
✔ コードの再利用性
一度作成したオブジェクトは、他のプログラムでも再利用できるため、開発効率が向上します。
✔ 保守性の向上
各オブジェクトが独立しているため、一部の変更が他の部分に影響を与えにくく、システムの保守が容易になります。
✔ 拡張性の確保
新しい機能を追加する際に、既存のコードを変更することなく、新しいオブジェクトを追加する形で対応しやすくなります。
.NET Frameworkのバージョンと歴史
.NET Frameworkは長きにわたり進化を続けてきました。
ここでは、その主なバージョンの変遷と、現在のサポート状況について触れていきます。
主なバージョンの変遷
.NET Frameworkは、2002年に最初のバージョンがリリースされて以来、定期的に新しいバージョンがリリースされてきました。
それぞれのバージョンで新機能が追加され、改善が重ねられています。
代表的なバージョンとそのリリース年、そしてサポート状況は以下の表を参考にしてください。
バージョン | リリース年 | 主な特徴 | サポート状況 (2025年6月時点) |
---|---|---|---|
1.0 | 2002年 | 初版リリース | サポート終了 |
2.0 | 2005年 | ジェネリック、匿名メソッド、ADO.NET 2.0など | サポート終了 |
3.0 | 2006年 | WPF、WCF、WFの追加 | サポート終了 |
3.5 | 2007年 | LINQ、ASP.NET AJAX、.NET Compact Frameworkなど | サポート中(特定のOSバージョンに依存) |
4.0 | 2010年 | DLR、並列プログラミングの強化など | サポート終了 |
4.5 | 2012年 | 非同期プログラミングの強化、ASP.NETの改善など | サポート終了 |
4.6 | 2015年 | RyuJITコンパイラ、HTTP/2対応など | サポート終了 |
4.7 | 2017年 | 高DPI対応の改善、セキュリティ強化など | サポート終了 |
4.8 | 2019年 | 最新の安定版、高DPI対応のさらなる改善など | サポート中 |
バージョンごとの特徴と違い
各バージョンでは、新しい機能の追加や既存機能の改善、パフォーマンスの向上などが行われてきました。
例えば、.NET Framework 3.0でWPFやWCFといった新しい技術が導入され、4.0では並列プログラミングが強化されるなど、時代とともに求められる要件に対応するように進化してきました。
サポート状況と今後の展望
現在、最新かつ最終バージョンの.NET Framework 4.8は、Windowsのライフサイクルポリシーに従ってサポートが継続されています。
つまり、利用しているWindows OSのサポートが続く限り、.NET Framework 4.8もサポートされます。
また、.NET Framework 3.5に関しても、特定のWindows OSバージョン上でサポートが継続されています。
しかし、マイクロソフトは新規開発においてはクロスプラットフォーム対応の「.NET」(旧.NET Core)への移行を推奨しており、.NET Frameworkに対する大規模な機能追加は今後行われない見込みです。
これは、新しい技術の恩恵を受けるため、既存システムを「.NET」へ移行する検討が重要となることを示唆しています。
.NET Frameworkの導入・利用方法
ここでは、実際に.NET Frameworkを導入し、利用する際の注意点などについて説明します。
インストール方法と注意点
Windows OSには、多くのバージョンで.NET Frameworkが標準で組み込まれています。
しかし、特定のバージョンのアプリケーションを実行するためには、そのアプリケーションが必要とするバージョンの.NET Frameworkがインストールされている必要があります。
通常、必要な.NET Frameworkは、アプリケーションのインストーラーに同梱されているか、Windows Updateを通じて自動的にインストールされることが多いです。
手動でインストールする場合は、Microsoftの公式ダウンロードセンターから特定のバージョンをダウンロードしてインストールできます。
注意点としては、古いバージョンの.NET Frameworkは、OSのサポート状況によってはセキュリティリスクとなる可能性がある点です。
可能な限り、利用するアプリケーションが必要とする最新の.NET Frameworkバージョンを使用することが推奨されます。
複数バージョンの共存について
うれしいことに、複数の.NET Frameworkのバージョンを同じシステムに共存させることが可能です。
例えば、.NET Framework 2.0が必要なアプリケーションと、.NET Framework 4.8が必要なアプリケーションが同時に動作する環境を構築できます。
これは、異なるバージョンのフレームワークに依存する既存のアプリケーションを運用する際に非常に重要な機能です。
.NET Frameworkが必要な場面
.NET Frameworkの知識や利用が必要となる主な場面は以下の通りです。
・既存のWindowsデスクトップアプリケーションの保守・改修
多くの業務システムや既存のアプリケーションは、.NET Frameworkで開発されています。
これらの保守や機能追加を行う際には、.NET Frameworkの知識が不可欠です。
・古いASP.NET Web FormsやASP.NET MVCのWebアプリケーションのメンテナンス
長年運用されているWebアプリケーションの中には、.NET Framework上で構築されたものが多数存在します。
・特定のサードパーティ製コンポーネントやライブラリの利用
一部のコンポーネントやライブラリは、.NET Framework専用として提供されている場合があります。
・レガシーシステムの現代化・マイグレーション
既存の.NET Framework製システムを最新の.NETへ移行するプロジェクトでは、両者の違いを理解し、適切な移行戦略を立てるために.NET Frameworkの知識が役立ちます。
.NET Frameworkのバージョン確認方法
「このアプリケーション、どのバージョンの.NET Frameworkで動いているんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
ここでは、インストールされている.NET Frameworkのバージョンを確認するためのいくつかの方法をご紹介します。
コントロールパネルから確認する方法
もっとも一般的な方法として、Windowsのコントロールパネルからインストールされている.NET Frameworkのバージョンを確認できます。
1. 「コントロールパネル」を開きます。
2. 「プログラム」または「プログラムと機能」を選択します。
3. 「インストールされた更新プログラムを表示」をクリックします。
4. 表示されるリストの中から、「Microsoft .NET Framework」で始まるエントリを探します。ここにバージョン情報が表示されます。
この方法は、主に.NET Framework 4.5以降のバージョンを確認する際に有効です。
コマンドプロンプトやPowerShellでの確認方法
より詳細な情報や、古いバージョンの確認には、コマンドプロンプトやPowerShellを使用する方法が有効です。
・コマンドプロンプトの場合
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
dir %windir%\Microsoft.NET\Framework\v*
このコマンドは、インストールされている.NET Frameworkの各バージョンフォルダの一覧を表示します。
この方法でおおよそのバージョンを確認できます。
・PowerShellの場合
PowerShellを使用すると、より正確なバージョン情報を取得できます。
以下のコマンドを入力して実行してください。
Get-ItemProperty -Path 'HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full\' | Select-Object Release
このコマンドは、.NET Framework 4.5以降のバージョンがインストールされている場合に、Releaseキーの値に基づいてバージョンを特定できます。
Releaseキーとバージョンの対応表はMicrosoftのドキュメントで確認できます。
レジストリからの確認方法
もっとも確実な方法の一つとして、レジストリエディターを使用してバージョンを確認する方法があります。
1. 「ファイル名を指定して実行」(Win + R)を開き、「regedit」と入力してEnterキーを押します。
2. レジストリエディターが開いたら、以下のパスに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP
3. このパスの下に、「v2.0.50727」「v3.0」「v3.5」「v4」などのフォルダがあります。これらのフォルダを展開すると、インストールされているバージョンに関する詳細情報(例:Version
キー)を確認できます。
特に「v4」の下の「Full」フォルダには、.NET Framework 4.5以降の正確なバージョン情報を示すRelease
キーが存在します。
エラー時のバージョン確認と対処法
アプリケーションが起動しない、または特定の機能が動作しない場合、.NET Frameworkのバージョンが不足していることが原因である可能性があります。
・エラーメッセージの確認
エラーメッセージに「.NET Frameworkのバージョンが不足しています」といった明確なメッセージが含まれている場合があります。
この場合、メッセージに示されたバージョンの.NET Frameworkをインストールすることで問題が解決することが多いです。
・イベントログの確認
Windowsのイベントログ(イベントビューアー)を確認することで、アプリケーションがクラッシュした際のエラー詳細や、どのバージョンの.NET Frameworkを必要としているかなどの情報がみつかることがあります。
・対処法
✔ 必要なバージョンの特定
エラーメッセージやアプリケーションの要件を確認し、不足している.NET Frameworkのバージョンを特定します。
✔ インストールの実行
Microsoftの公式ダウンロードセンターから、特定したバージョンの.NET Frameworkをダウンロードし、インストールします。
✔ システムの再起動
インストール後、システムを再起動して変更を適用します。
以上の方法でほとんどのバージョン関連の問題を解決できるでしょう。
.NET Frameworkと最新の.NET(.NET 8以降)との違い

フリーランスエンジニアとして今後のキャリアを考えるうえで、最新の「.NET」(旧.NET Core)との違いを理解することは非常に重要です。
クロスプラットフォーム対応の有無
.NET FrameworkがWindowsのみに特化していたのに対し、最新の.NETは真のクロスプラットフォーム対応を実現しています。
Windowsだけでなく、macOSやLinux上でもアプリケーションを開発・実行することが可能です。
これは、クラウドネイティブな開発やマイクロサービスアーキテクチャの構築において大きなメリットとなります。
今後の開発で選ぶべきフレームワーク
新規のアプリケーション開発においては、特別な理由がない限り、最新の「.NET」(現時点では.NET 8以降)を選択することがおすすめします。
.NETを使うべき理由
1. クロスプラットフォーム対応:展開の柔軟性が高まります。
2. パフォーマンスの向上:.NET Frameworkと比較して、大幅なパフォーマンス改善が図られています。
3. オープンソース:コミュニティによる活発な開発とサポートが期待できます。
4. モダンな開発手法への対応:コンテナ技術やクラウドサービスとの親和性が高いです。
5. 継続的な機能追加と改善:将来にわたって新しい機能が追加され、改善されていきます。
既存システムとの付き合い方
多くの企業が抱える課題として、既存の.NET Framework製システムをどうするかという点があります。
しばらくの間は、現状維持でこれらのシステムの保守・運用を続けるケースが多いでしょう。
この場合、.NET Frameworkに関する知識が引きつづき求められます。
また、システム全体を一度に最新の「.NET」へ移行するのではなく、部分的に移行を進める「モダナイゼーション」戦略がとられることもあります。
例えば、新しい機能は「.NET」で開発し、既存の.NET Framework製システムと連携させるような形です。
さらに、費用と時間をかけて、既存システムを最新の「.NET」で全面的に作り直す、いわゆる「リプレイス」を行うケースもあります。
フリーランスエンジニアとしては、こうした既存システムの扱われ方や、それに対する技術的なアプローチを理解しておくことが、案件獲得にもつながる重要なポイントとなるでしょう。
よく使う用語集(.NET Framework用語解説)
.NET Frameworkに関する議論で頻繁に登場する重要な用語をまとめました。
これらの用語を理解することで、より深い知識を得られます。
用語 | 説明 |
---|---|
CLR(Common Language Runtime) | 共通言語ランタイム。さまざまなプログラミング言語で記述されたコードを実行するためのランタイム環境。メモリ管理、例外処理、セキュリティなどを担当します。 |
BCL(Base Class Library) | 基本クラスライブラリ。ファイル操作、ネットワーク通信、データベースアクセスなど、アプリケーション開発で頻繁に利用される共通機能を提供するクラス群の集まりです。 |
CIL(Common Intermediate Language) | 共通中間言語(旧MSIL: Microsoft Intermediate Language)。.NET Frameworkの言語(C#, VB.NETなど)で書かれたソースコードがコンパイルされた後、CLRによって実行される前に生成される中間コード。 |
JIT(Just-In-Time)コンパイラ | CIL(共通中間言語)を、プログラム実行時にOSが理解できるネイティブコード(機械語)にコンパイルするコンパイラ。これにより、アプリケーションの実行速度が向上します。 |
Windows Forms | デスクトップアプリケーションのGUI(Graphical User Interface)を開発するためのフレームワーク。比較的簡単にGUIアプリケーションを作成できます。 |
WPF(Windows Presentation Foundation) | よりリッチなUI(ユーザーインターフェース)を持つデスクトップアプリケーションを開発するためのフレームワーク。XAML(Extensible Application Markup Language)を使用してUIを宣言的に記述できるのが特徴です。 |
ASP.NET | Webアプリケーションを開発するためのフレームワーク。Web Forms, MVC, Web APIなど、様々な開発モデルを提供します。 |
WCF(Windows Communication Foundation) | 分散アプリケーションを開発するためのフレームワーク。SOAPやRESTなど様々なプロトコルを介して、異なるシステム間で通信するサービスを構築できます。 |
WF(Windows Workflow Foundation) | ワークフローを記述するためのフレームワーク。業務プロセスを自動化したり、アプリケーションの複雑なロジックを視覚的に表現したりするのに利用されます。 |
LINQ(Language Integrated Query) | 統合言語クエリ。C#やVB.NETなどの言語から、データベースやコレクションなどのデータソースに対してクエリを記述するための機能。SQLに似た形式でデータを操作できます。 |
NuGet | .NETプロジェクトで使用するライブラリやツールを管理するためのパッケージマネージャー。他の開発者が作成したパッケージを簡単に組み込むことができます。 |
まとめ
このコラムでは、フリーランスエンジニアのみなさんが知っておくべき.NET Frameworkの基本から、その歴史、バージョン確認方法、そして最新の.NETとの関係までを詳しく解説しました。
.NET Frameworkは、Windowsアプリケーション開発の歴史において非常に重要な役割を果たしてきました。
現在は新しい開発の主流はクロスプラットフォーム対応の「.NET」へと移行していますが、既存システムの保守やマイグレーションといった業務においては、引き続き.NET Frameworkの知識が求められます。
この知識は、フリーランスとして多様な案件に対応するための大きな武器となるでしょう。
つねに最新の情報をキャッチアップしつつ、過去の技術も理解することで、あなたの市場価値を高めていってください。
.NET Frameworkに関するよくある質問10選
Q1. .NET Frameworkの最新バージョンは何ですか?
A. 現在、最終リリースバージョンは.NET Framework 4.8です。
Q2. .NET Frameworkは今後もサポートされますか?
A. はい、.NET Framework 4.8は、インストールされているWindows OSのライフサイクルポリシーに従ってサポートが継続されます。
Q3. 新しいアプリケーションを開発するなら、.NET Frameworkと.NETのどちらを選ぶべきですか?
A. 特別な理由がない限り、新規開発にはクロスプラットフォーム対応の最新の「.NET」(現時点では.NET 8以降)を選ぶべきです。
Q4. .NET Frameworkで開発された古いシステムは、今後どうなりますか?
A. 多くの場合、引き続き保守・運用されるか、段階的に最新の「.NET」へモダナイズ(移行)されていく可能性があります。
Q5. 複数のバージョンの.NET Frameworkを同じPCにインストールできますか?
A. はい、複数のバージョンの.NET Frameworkを同じシステムに共存させることが可能です。
Q6. .NET Frameworkのバージョンが古すぎると何か問題がありますか?
A. 古いバージョンの場合、セキュリティの脆弱性が存在する可能性や、新しい機能やライブラリが利用できないといった問題があります。
Q7. .NET FrameworkのアプリケーションはMacで動作しますか?
A. いいえ、.NET FrameworkはWindows専用であるため、Macでは直接動作しません。
Q8. ASP.NET Web Formsはまだ使われていますか?
A. 新規開発ではASP.NET Core MVCやBlazorが主流ですが、既存システムでは引きつづきASP.NET Web Formsが使われています。
Q9. .NET Frameworkの知識は、フリーランスエンジニアにとってまだ役立ちますか?
A. はい、既存システムの保守やマイグレーション案件が多く存在するため、非常に役立ちます。
Q10. .NET Frameworkの学習は、どのようなリソースから始めるのが良いですか?
A. Microsoft Learnの公式ドキュメントや、専門のオンラインコース、技術ブログなどがよい学習リソースとなります。
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