
プログラミング言語なでしこの使い方を徹底解説!
プログラミングの敷居の高さは「英語で記述」という部分
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
プログラミングはパソコンさえあれば誰もが挑戦できる分野です。
しかし、どうしても敷居を高く感じてしまう方も多く、実際にチャレンジする前から諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。
敷居を高く感じる要因は幾つかありますが、どうしても目についてしまいがちなのが「英語と数字だけで記述する」という部分でしょう。
実際はコメントアウトなどで日本語のメモを付随させることができますが、プログラミング未経験者からすれば知る由もありません。
とにかく「英語だけで記述していて意味不明」と感じてしまい、チャレンジせずに諦めてしまう方がいるのがプログラミングの現状です。
プログラミングは新時代へ
プログラミングは、常に新しい技術や考え方、手法が登場する分野です。
昨今はキーボードを使わず、マウスだけでプログラミングができるような試みも多くまさに「敷居が下がりつつある」といえる段階にあります。
今後もその流れは衰えることなく、これからも「チャレンジしやすい」プログラミング言語や方式が増えていくことが予想されます。
そして、もはやプログラミングは英語でしかできないものというわけでもなくなりました。
日本語でもプログラミングできる言語がリリースされているということです。
日本語プログラミング言語「なでしこ」
今回はその「日本語でプログラミングできる言語」であるクジラ飛行机がリリースしている「なでしこ」という言語に注目します。
「なでしこ」は、「ひまわり」という日本語プログラミング言語の後継言語として開発されています。
一体「なでしこ」というプログラミング言語をどう使うのか、ダウンロードからインストールといった環境構築の部分からチェックしていきましょう。
基本的な使い方から、データベースの操作方法まで。
なでしこのv1とv3の違いや特徴についても解説いたします。
なでしこv1とv3の違い
最初は、なでしこのv1とv3の違いから注目していきましょう。
なでしこにはv1とv3と「種類」および「バージョン」が分かれています。
通常であれば新しいバージョンにあたる「v3を選択すればいいのではないか?」と感じられますね。
なでしこv1とv3は用途が異なる
しかし、なでしこのv1とv3は単純に「バージョン」の意味だけではなく「用途の違い」も表しています。
もちろん、v3の方が新しいバージョンに当たるというのは事実です。
それでも、なでしこのv1はまだまだ現役であり、v3とは明確に異なる役割を担っています。
v1はWindows処理に特化している
なでしこv1は、Windows処理に特化しているプログラミング言語です。
裏を返せば、Windows専用プログラミング言語ともいえるでしょう。
macOSやAndroid、iOS上で動作するようなプログラムを組むことはできません。
Windows以外でプログラミングしたい!という方には向いていない言語だということが分かりますね。
2005年から開発が進められており、様々な機能を備えているという特徴も持っています。
マルチプラットフォームに対応しているなでしこv3
対して、なでしこv3はマルチプラットフォームに対応しています。
先ほど触れたmacOSやもう1つの代表的なパソコンOS、Linuxにも対応しているほか、Webブラウザでも動作させることが可能です。
そのため、結果的にiOSおよびAndroidなどを搭載しているモバイル端末でも動作させることができるでしょう。
Windowsのみならず様々な環境・ハードで動作させることができるため、汎用性が高いとも言い換えられます。
そしてなでしこのPC版は、当然Windowsにも対応。
そのためパソコンの主要なOSであるWindows、macOS、Linuxの3つ全てで動作する言語ともいえるでしょう。
ただし、v3の開発がスタートしたのは2017年とプログラミング言語の中でもかなり新しく、歴史が浅いためまだまだ開発途上ともいえます。
v1と比較すると「できること」と「できないこと」の差があるともいえるでしょう。
なでしこv1とv3の選ぶ基準
Windowsのみでの動作を想定している場合は、v1を選択した方が無難です。
逆にいえば、Windows以外の環境で動くものを作りたいという場合はなでしこv3一択。
バージョンが複数あると迷いがちですが、なでしこの場合は「Windowsオンリーか否か」で決められるので、シンプルで分かりやすいですね。
なでしこの開発環境構築
それでは早速、日本語プログラミング言語である「なでしこ」の開発環境を構築していきましょう。
まずはなでしこv1からチェックしていきます。
ダウンロードはZip版とexe版が選べる
以下のリンクからダウンロードが可能です。
Zipファイル版とexeファイル版を選択できるので、好みに応じて選択・ダウンロードしてください。
また、対応OSはWindows Vista、7・8・8.1・10となっています。
ご利用の環境(OS)にはご注意ください。
インストール手順
exe版を選択した場合はインストール作業が発生します。
とはいえ、やり方は非常にシンプル。
ダウンロードしたexeファイルを開き、インストール先を指定して「実行」ボタンをクリックするだけです。
あとはインストールの完了を待てば良いので、じっくりと待ちましょう。
エディタの起動
インストールが完了したら、実際になでしこv1のエディタを起動してみましょう。
先ほど指定したインストール先へいき「nadesiko_lang」フォルダを開きます。
フォルダ内にある「nakopad」がなでしこエディタなので起動しましょう。
あとは自由にコーディングを行い、なでしこでプログラミングを楽しみましょう。
ショートカットなどの自動作成
このままではなでしこを起動するたびに毎回nadesiko_langフォルダを開く必要があります。
手間でしかないので、同フォルダ内にある「インストール.bat」というファイルを開いてください。
すると、ショートカットの自動作成およびなでしこファイルの関連付けが行われます。
必須作業ではありませんが、なでしこを利用していくうえで便利になるのでぜひともしておきましょう。
環境構築手順は以上です。
なでしこv3はWebエディタが存在している
さて、続いてはなでしこv3の開発環境です。
なでしこv3は、実はWeb上でコードを試すことができるWebエディタが存在しています。
こちらのリンクからブラウザ上でコーディング・実行ができるのでぜひ試してみてください。
また、パソコン版のなでしこ3をダウンロードする場合はこちらのリンクから環境に応じてダウンロードしましょう。
Windows版、macOS版、Raspberry Pi版、Android、CentOS版がリリースされています。
先ほど紹介する際に触れた通り、マルチプラットフォーム上で動くプログラミング言語であるということが分かりますね。
基本的なコードについて
それでは実際になでしこの基本コードを紹介していきます。
なお、今回はなでしこv1をベースに紹介していくのでご了承ください。
Hello, Worldを出力
まずはどのプログラミング言語でも最も基本となる「Hello, World!」を出力してみます。
以下のコードをエディタに記述してみましょう。
- 「Hello, World!」と表示。
日本語なので「プログラミング」感がありませんが、これで「Hello, World!」を出力できます。
非常にシンプルなため、プログラミング未経験者の方でも「意味が分かる」のではないでしょうか。
逆にある程度のプログラミング経験がある方からすれば分かりにくく感じるかもしれません。
また、ダイアログに表示したい場合はコードの文末を少しだけ変更します。
- 「Hello World!!」と言う。
「表示」を「言う」に変えただけで、はっきりと結果が変化することが確認できるでしょう。
変数の宣言
プログラミングをするうえで変数は必要不可欠です。
なでしこでは、変数を宣言するのも非常にシンプルです。
例えば「整数」という変数を宣言・数値を代入する場合は以下のように記述します。
- 整数は100
- 整数を表示
これで「整数」という変数に「100」が代入可能です。
そして、先ほど「Hello, World!」で紹介した通り「整数」の値、つまり「100」が実行結果として出力されます。
なでしこは変数名を助詞で区切っています。
そのため、助詞を含めて変数名にすることはできないので注意してください。
変数宣言の他の記述方式
また、代入処理に関しては以下の3通りの記述方法があります。
- 整数 = 100
- 整数は100
- 100を整数に代入。
どれも「整数」という変数に対して「100」を代入しています。
1行目の記述は他のプログラミング言語ライクな記述方式なのですんなり入ってくるのではないでしょうか。
条件分岐
プログラミングにおける条件分岐は欠かせない要素の1つ。
大抵のプログラミング言語では「if」や「else」を用いていることは多くの方がご存知の通りです。
日本語プログラミング言語であるなでしこにも、条件分岐命令が用意されています。
なでしこでは「もし」、「ならば」、「違えば」で命令が可能です。
実際のコードは以下のように記述します。
- 色は「赤」
- もし、色が「赤」ならば、
- 「Red」と表示。
- 違えば
- 「Not Red.」と表示
- ここまで
上記プログラムを実行すると「色」は「赤」なので、「Red」が出力されます。
もし色の部分に「赤」以外が代入されていれば「Not Red.」という出力結果となります。
「日本語」として見ればシンプルではないでしょうか。
データベースをなでしこで操作する
さて、なでしこには「SQLite」というデータベースが付随しています。
「SQLite」はPHP5などにも付属しているデータベースです。
なでしこはデータベースを操作できる言語である「SQL」にも対応しています。
そのため、データベースをなでしこを利用して操作することもできるということです。
ちなみに、実際にRDBに接続することも可能。
ぜひ試してみてください。
なでしこでプログラミングの基礎を学べる
今回は日本語プログラミング言語である「なでしこ」の使い方などを解説してきました。
なでしこは「英語で書く」イメージの強いプログラミングを、日本語だけでできてしまうというかなり特徴的なプログラミング言語です。
プログラミング経験がある人からすれば、逆に分かりにくく感じてしまう可能性すらあるでしょう。
日本語は分かりやすい
それでも、やはりプログラミング未経験の方からすれば「日本語」で記述するというのは直感的で分かりやすいのは間違いありません。
なでしこでプログラミングを学習すれば、基本的な流れやアルゴリズムなどが勉強できます。
そのため「プログラミングを勉強したいけど難しそう…」といったイメージから中々チャレンジするまで行動が移らない方も多いでしょう。
そういった方々は、まずは日本語で記述できる「なでしこ」から挑戦してみてはいかがでしょうか。
なでしこに触れることでプログラミングの基本部分を学ぶことができる
日本語とはいえど、実際に記述する流れやアルゴリズムなどは他の言語と基本部分は同じです。
単に英数字で表現している部分が日本語に変わっただけといえるでしょう。
まずは「なでしこ」でプログラミングに対するイメージや基本知識を備えれば、他の言語への敷居を下げることができるかもしれません。
ぜひ臆せずにトライしてみてください。
特になでしこv3はWeb上でコーディングおよび実行ができるため、気軽に色々試してみることができます。
プログラミングを習得するメリットは多い
実際になでしこからプログラミングの世界に飛び込んでみて、少しでも楽しいと感じられれば、ぜひとも他の言語習得にトライしてみてください。
IT業界は常に深刻な人手不足に悩まされています。
そのため、ある程度の知識やスキルさえあれば仕事を獲得できる可能性が高く、特にプログラマーはフリーランスデビューをしやすい業種ともいえるでしょう。
もしなでしこによってプログラミングが好きになってJavaやC++など他の言語に繋がれば、結果的に自分の「仕事に繋がった」ということになります。
なでしこに触ってみて少しでもプログラミングを楽しいと感じたら、ぜひ他の言語にも挑戦してみてください。
なでしこに触れる以前よりも、変数の宣言やif文などの条件分岐が理解しやすくなっているはずです。
プログラミング決して難しいものではありません。
これからも楽しみながら開発やアプリ制作を行っていきましょう。
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