こんにちは!

toiroフリーランス編集部です。

今回は2024年度(2024年4月~2025年3月)に公開されたtoiroフリーランスの案件をレポートします!

単価別、ポジション別、スキル別など、さまざまな案件実績をわかりやすく公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。

toiroフリーランスとは?

toiroフリーランスは「十人十色」に由来し、エンジニアの真のニーズによりそう、フリーランスエージェントサービスです。

さまざまな個性、技術、経験を有するフリーランスエンジニアがより豊かに働ける機会を幅広く提供しています。

プライムベンダーだからこそ、多重下請けや不要な中抜きは一切無く、高単価・適正単価で案件をご案内しています。

ご希望のスキル、単価、働き方などの幅広い条件から案件を検索できます。

toiroフリーランス案件をご覧になりたい方はこちらをご確認ください。

それでは案件実績を解説していきます!

案件実績:平均単価 92.8万円(年収計算 1,117万円)

単価単位(万円)
2024年度案件実績案件数平均単価最高単価
2024年4月~2025年3月1,28592.8300.0

toiroフリーランスは2024年3月にサービスを開始、2024年度は合計1,285件の案件が公開されました。

月に約107件の新規案件を掲載しています。

月額平均単価は92.8万円、平均年収で計算すると1,113万円となり、フリーランス案件としては高い水準です。

また、最高単価としては300万円の案件実績もあり、プライム案件だからこそ実現できている高単価は、toiroフリーランスならではの特徴といえます。

働き方:常駐案件 81.2%

働き方_グラフ
単価単位(万円)
働き方案件割合平均単価最高単価
フルリモート18.8%98.6220.0
ハイブリッド22.4%91.4220.0
フル常駐58.7%91.4300.0

ここからはさまざまな角度から、toiroフリーランスの案件実績を見ていきましょう!

まずは、リモート/ハイブリッド/常駐の働き方の比較です。

フルリモート案件の割合は18.8%と少なく、フル常駐の案件は58.7%と非常に多い結果となりました。

ハイブリッド案件(週1日~週4日常駐)の合計割合は22.4%、常駐が含まれる案件の合計割合は81.2%となります。

フルリモートが平均単価98.6万円と一番高いものの、最高単価としてはフル常駐案件の300万円と圧倒的に高くなっています。

コロナ渦で一気に広まったリモートの働き方も、昨今では「常駐回帰」の動きが加速しており、特に大企業では「リモートではコミュニケーションや進捗管理に限界がある」として、常駐を再評価しています。

toiroフリーランスでも常駐案件の割合が多い理由として、意思決定のはやさや密な連携、セキュリティ面や評価面を重要視しています。

月額単価:100万円以上 37.1%

月額単価_グラフ
単価単位(万円)
月額単価案件割合1案件割合2
0万円~1.9%62.9%
50万円~61.0%
100万円~29.3%37.1%
150万円~6.1%
200万円~1.6%

toiroフリーランスの特徴である「高単価」を掘り下げていきます。

月額単価の分布として、一番割合が大きかったのが「50万円~」です。

100万円~150万円の割合は29.3%、150万円~200万円の割合は6.1%、200万円以上の割合は1.6%と、高単価になるにつれて、割合は少なくなります。

月額単価100万円、年収計算で1,200万円を超える案件の割合は全体の37.1%と非常に高い結果となりました。

フリーランスエージェント市場からみても、月額単価100万円以上の案件割合率は高く、toiroフリーランスの象徴ともいえる高単価還元を裏付ける実績となりました。

ポジション:SE・PG 47.4%

ポジション_グラフ
単価単位(万円)
ポジション案件割合平均単価最高単価
コンサルタント8.6%133.2300.0
PMO・PM18.3%107.8220.0
SE・PG47.4%88.1220.0
運用保守・インフラ22.0%88.5220.0
テスト設計/実行2.5%85.0150.0
デザイナー・ディレクター1.2%69.6100.0

続いて、案件をポジション別に確認していきます。

全6ポジションに集計した結果、割合として多いのは、主にコーディングや設計を担当する「SE・PG」の47.4%でした。

toiroフリーランスではSE・PG案件に注力しているため、全体のシェアとしても高い状態でした。

また、上流である「コンサルタント」133.2万円「PMO・PM」107.8万円と、平均単価が100万円を超えています。

「運用保守・インフラ」は昨今需要が伸びていて、割合としては22.0%、平均単価88.5万円に着地する結果となりました。

また、母数としては少ない「テスト設計/実行」「デザイナー・ディレクター」でも最高単価としては100万円以上の案件実績があります。

toiroフリーランスではフリーランスエンジニア向けの開発案件を主軸としていますが、その他のポジション案件も扱っていますので、ぜひご確認ください。

各ポジションの最新の案件はこちらからご確認いただけます。

職種ランキング:バックエンドエンジニア 20.1%、SAPエンジニア 135万円

ポジションをさらに細分化した「職種」をTOP20ランキング形式で公開します!

案件割合順TOP20(バックエンドエンジニア、SAPエンジニア、PMO)

単価単位(万円)
順位職種(案件割合順)案件割合平均単価最高単価
1バックエンドエンジニア20.1%77.7180.0
2SAPエンジニア8.5%135.0300.0
3PMO8.2%106.4200.0
4PM7.6%104.1180.0
5クラウドエンジニア7.5%90.2200.0
6サーバーエンジニア5.0%78.4110.0
7DBエンジニア4.5%87.8150.0
8フロントエンドエンジニア3.9%81.8160.0
9コンサルタント3.9%127.6220.0
10ネットワークエンジニア3.4%90.1150.0
11SE3.1%92.6200.0
12ツール開発エンジニア2.7%87.0155.0
13ERPエンジニア2.6%103.1130.0
14テストエンジニア2.4%82.9180.0
15保守・運用監視2.0%67.7100.0
16アプリ開発エンジニア1.9%83.1120.0
17セキュリティエンジニア1.6%86.9160.0
18情報システム1.3%76.7100.0
19RPAエンジニア1.1%70.9120.0
20Salesforceエンジニア1.1%96.8180.0

案件の割合順ランキングから見ていきましょう。

第1位:バックエンドエンジニア

2024年度の第1位の職種は「バックエンドエンジニア」でした!

20.1%と最も案件割合が高く、平均単価は77.7万円、年収計算で932万円になります。

toiroフリーランスでは開発案件に注力しており、その一環でもバックエンドエンジニアの需要が一番高い結果となりました。

現代のIT業界では、バックエンドエンジニア向けの案件が特に豊富にあります。

その背景には、システムやサービスの根幹を支える重要な役割があるからです。

ユーザーが画面上で操作する裏側では、認証やデータ処理、API連携など、数多くのロジックが稼働しており、それらを構築・保守するのがバックエンドエンジニアの仕事になります。

今後も高い需要が見込まれ、フリーランスエンジニアには有利な職種といえます。

第2位:SAPエンジニア

注目を集めた第2位は「SAPエンジニア」でした!

案件割合は8.5%、平均単価も135.0万円、年収計算で1,620万円と、toiroフリーランスでは最も高い位置づけです。

SAPは会計、人事、販売、生産管理など、企業活動のあらゆる業務プロセスを一元管理できる大規模システムで、特に大企業を中心に導入されています。

企業の基幹業務を扱うため、業務知識とITスキルの両方が求められる高スキル職種です。

そのため、SAPエンジニアは専門性が高く、年収や単価が他職種よりも高めなのが特徴。

特にSAP S/4HANAやクラウド系への移行が進むいま、経験者や移行プロジェクトに対応できる人材のニーズが急増しています。

第3位:PMO

第3位は根強い人気をみせている「PMO」でした!

その案件割合は8.2%、平均単価は106.4万円、年収計算で1,277万円にもなります。

惜しくも第4位になった「PM」よりも案件割合や平均単価が高い理由として、toiroフリーランスではPMOのニーズが高まっています。

PMO(Project Management Office)は、プロジェクトマネジメント全体を支援・監督する組織や役割であり、捗管理・予算管理・品質管理・リスク管理・ドキュメント整備などを行うのが主な仕事です。

toiroフリーランスでは、DXの加速や大規模プロジェクトの増加により、PMOの需要は年々高まっていて、特にIT系プロジェクトでは、技術知識に加えてマルチタスク対応力・調整力・ドキュメント力が重視され、即戦力となるPMOを募集しています。

番街:注目されるクラウドエンジニア

案件割合第5位にランクインしたの「クラウドエンジニア」でした!

案件割合は全体の7.5%、平均単価は90.2万円、年収計算で1,082万円です。

クラウドエンジニアは、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などのクラウドサービスを活用して、ITインフラの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。

いま、クラウドエンジニアが注目される理由として、多くの企業がオンプレからクラウド移行中で人材が不足していることや、スピード・柔軟性・コスト効率を求めたクラウドネイティブな開発が主流になっていることがあげられます。

DevOpsやSRE、セキュリティエンジニアなどの発展的キャリアにもつながる職種であり、注目を集めています。

平均単価順TOP20(SAPエンジニア、コンサルタント、アーキテクト)

単価単位(万円)
順位職種(平均単価順)案件割合平均単価最高単価
1SAPエンジニア8.5%135.0300.0
2コンサルタント3.9%127.6220.0
3アーキテクト0.3%121.3150.0
4データサイエンティスト0.1%110.0110.0
5グループウェアエンジニア0.9%109.9200.0
6PdM0.2%109.5110.0
7PMO8.2%106.4200.0
8PM7.6%104.1180.0
9ERPエンジニア2.6%103.1130.0
10構成管理0.4%102.0130.0
11Salesforceエンジニア1.1%96.8180.0
12AIエンジニア0.8%95.5140.0
13SE3.1%92.6200.0
14クラウドエンジニア7.5%90.2200.0
15ネットワークエンジニア3.4%90.1150.0
16DBエンジニア4.5%87.8150.0
17ツール開発エンジニア2.7%87.0155.0
18セキュリティエンジニア1.6%86.9160.0
19汎用機エンジニア0.8%83.5150.0
20アプリ開発エンジニア1.9%83.1120.0

次に、平均単価順ランキングです!

第1位:SAPエンジニア

文句なしの第1位は「SAPエンジニア」でした!

案件割合は8.5%、平均単価は135.0万円、年収計算で1,620万円

総合ランキングでも第1位をとなるSAPエンジニアは、toiroフリーランスでも大人気の職種です。

SAPエンジニアは、ドイツのSAP社が提供するERP(Enterprise Resource Planning)ソリューションを導入・運用・カスタマイズ・開発する専門職です。

SAPは会計、人事、販売、物流、生産など、企業の中核的な業務を統合的に管理する大規模システムであり、世界中の大企業で導入されています。

SAPエンジニアは専門性が高く習得が難しいが、一度スキルを身につけると、長期的に高単価・安定案件に携わることができるため、IT業界でも長く重宝される職種です。

第2位:コンサルタント

実力派上流職種として第2位に選ばれたのは、「コンサルタント」でした!

案件割合は3.9%と少ないものの、平均単価127.6万円、年収計算で1,531万円と高単価です。

コンサルタントは、企業の課題や目標をヒアリングし、それに対して最適なIT戦略やシステム導入を提案・支援する専門家です。

単なるシステム導入の支援にとどまらず、業務改善、DX、コスト削減、競争力強化といったビジネスの根幹に関わる提案を行います。

ビジネス×ITの橋渡しとして活躍できるコンサルタントは、toiroフリーランスでは高単価・中長期の案件が多く、フリーランスとしても安定しやすいおすすめの職種です。

第3位:アーキテクト

健闘の第3位に入ったのは「アーキテクト」でした!

0.3%と案件割合としては非常に少ないシェアですが、平均単価は121.3万円、年収計算で1,456万円と高単価を実現しています。

アーキテクトは、システムやサービス全体の構造(アーキテクチャ)を設計・統括するエンジニア職です。

アプリケーション・ミドルウェア・インフラ・セキュリティなど、ITシステムを構成する各要素をどのように組み合わせるかを決定し、安全性・拡張性・性能・運用性を最適化する役割を担います。

アーキテクトが求められる理由として、システムが複雑化・大規模化しているため、全体最適な設計が必要とされるためです。

プロジェクト全体を俯瞰しながら設計でき、技術選定の判断ができるアーキテクトは非常に希少で、toiroフリーランスでも高単価・長期案件のニーズがあります。

番外:重宝されるグループウェアエンジニア

第5位にランクインしたのは「グループウェアエンジニア」でした!

案件割合は0.9%、平均単価は109.9万円、年収計算で1,319万円と高単価の部類に入ります。

グループウェアエンジニアは、スケジュール管理、メール、ファイル共有、ワークフローなどの機能をもつ「グループウェア」の導入・構築・運用・保守を行うエンジニアです。

Microsoft 365、Google Workspace、Garoon、desknet'sなどが主流のグループウェア製品。

社内の情報共有とコラボレーションを円滑にするために、業務に合ったツールの選定やカスタマイズ、インフラとの連携などを担当します。

リモートワーク・ハイブリッド勤務の増加で、情報共有のインフラ整備が必須になったいま、クラウド移行や多拠点対応、セキュリティやコンプライアンスを考慮した高度な設計が求められるグループウェアエンジニアが重宝されています。

開発言語・フレームワークランキング:Java 23.4%、ABAP 127.5万円

開発エンジニアにとって一番気になる「開発言語・フレームワーク」をTOP20ランキング形式で発表します!

案件割合順TOP20(Java、Python、C#)

単価単位(万円)
順位開発言語・FW(案件割合順)案件割合平均単価最高単価
1Java23.4%79.9150.0
2Python7.0%81.4140.0
3C#6.9%91.0150.0
4JavaScript6.4%77.2150.0
5TypeScript5.3%88.4160.0
6React5.1%85.3180.0
7Vue.js3.6%77.1100.0
8PL/SQL3.4%80.2130.0
9Ruby on Rails3.1%91.5150.0
10PHP2.8%73.5100.0
11VB.net2.7%70.8100.0
12Bash/Shell/PowerShell2.5%72.4100.0
13C++2.5%79.5150.0
14C2.5%70.8150.0
15HTML/CSS2.3%76.6130.0
16COBOL2.2%85.8150.0
17Spring Framework2.0%79.7120.0
18Swift2.0%82.9110.0
19Kotlin1.9%77.5100.0
20VBA1.7%73.3100.0

まずは案件の割合順のランキングです。

第1位:Java

2024年度の第1位の開発言語は「Java」でした!

その案件割合は23.4%と非常に高く、依然として強いニーズがうかがえます。

また、平均単価としても高い水準である79.9万円、年収計算で958万円の結果となりました。

Javaの最大の特徴は「一度書けば、どこでも動く(Write Once, Run Anywhere)」という設計思想。

Javaで書かれたプログラムは、OSに依存せず、どんな環境でもJava仮想マシン(JVM)があれば動作します。

Webアプリケーションから業務システム、Androidアプリに至るまで、幅広い用途で活用されており、いまなお根強い人気を誇るプログラミング言語のひとつです。

第2位:Python

第2位となった開発言語は「Python」でした!

2位以下は混戦になったものの、案件割合7.0%でランクイン。

平均単価はJavaよりも高い81.4万円、年収計算で976万円と、こちらも高水準です。

Pythonは、そのシンプルな文法と幅広い応用範囲から、急速に人気を集めている開発言語です。

特徴は何といっても「コードの読みやすさ」

自然言語に近い構文で、プログラミング初心者でも直感的に理解しやすい設計になっています。

近年では、AIや機械学習、データ分析、Webアプリ開発、さらには自動化スクリプトまで、実に多彩な分野で使われています。

第3位:C#

見事に第3位に入賞した開発言語は「C#」でした!

案件割合は6.9%とpythonに0.1%及ばずですが、高い汎用性がランクインの決め手と考えられます。

平均単価はTOP3の中では断トツの91.0万円、年収計算で1,092万円と大台を超える実績です。

C#は長らくWindowsアプリケーション開発の中核を担ってきました。

構文はJavaやC++に似ていますが、よりモダンで洗練されており、開発効率の高さが特長です。

Visual Studioとの相性が抜群で、GUIアプリやWebアプリ、さらにはゲーム開発(Unity)にも対応。

特に業務アプリや企業内システムにおいては、.NETフレームワークと連携することで、高い生産性と安定性を発揮します。

番外:JavaScript系が人気

4位から7位までをフロントエンド開発で人気の開発言語・フレームワークがランクインしました!

案件の割合は、JavaScript 6.4%、TypeScript 5.3%、React 5.1%、Vue.js 3.6%、その合計は20.4%となります。

これらはすべて、Webブラウザ上で動作するユーザーインターフェース(UI)を構築するために使われる技術で、Webページの見た目や動作、ユーザーとのやりとりをコントロールするための手段として共通しています。

JavaScriptは、すべてのブラウザで動作する唯一の言語であり、Web開発には欠かせない存在です。

TypeScript、React、Vue.js はすべてその発展形・補完技術なので、どのWebサービスにも必要とされるスキルとして案件数が多く、フリーランスにも人気です。

平均単価順TOP20(ABAP、Ruby on Rails、C#)

単価単位(万円)
順位開発言語・FW(平均単価順)案件割合平均単価最高単価
1ABAP0.6%127.5160.0
2Ruby on Rails3.1%91.5150.0
3C#6.9%91.0150.0
4TypeScript5.3%88.4160.0
5COBOL2.2%85.8150.0
6React Native0.5%85.7110.0
7React5.1%85.3180.0
8Swift2.0%82.9110.0
9Python7.0%81.4140.0
10AngularJS0.9%81.3120.0
11.NET Framework0.8%80.6120.0
12PL/SQL3.4%80.2130.0
13Unity0.3%80.080.0
14Apex0.2%80.080.0
15Java23.4%79.9150.0
16Spring Framework2.0%79.7120.0
17Android1.1%79.6120.0
18C++2.5%79.5150.0
19Kotlin1.9%77.5100.0
20JavaScript6.4%77.2150.0

次は案件の平均単価順のランキングです。

第1位:ABAP

圧巻の第1位の開発言語は「ABAP」でした!

SAPシステム用の開発言語であり、高いスキルと信頼性を求められることから、平均単価127.5万円、年収計算で1,530万円と超高単価の実績があります。

特徴は、データベース操作と業務処理に最適化された構文と、SAPシステムとの強力な統合性

ABAPは4GL(第4世代言語)に分類され、高度なビジネス処理を効率的に記述できるよう設計されています。

独自の開発環境「ABAP Workbench」上で開発・実行され、SAPの標準機能を拡張したり、帳票や画面のカスタマイズなどが可能です。

近年はSAP S/4HANAの登場により、ABAPもモダンな構文やオブジェクト指向対応が進化し続けています。

第2位:Ruby on Rails

堂々の第2位はフレームワークである「Ruby on Rails」でした!

人気の開発言語であるRubyのフレームワークであり、平均単価は91.5万円、年収計算で1,098万円と、1,000万円を超えてきています。

Ruby on Railsは、Webアプリケーションを高速かつ効率的に開発できるフレームワークとして知られています。

最大の特徴は、「同じことを繰り返さない(DRY)」「設定より規約(Convention over Configuration)」という哲学です。

これにより、最小限のコード記述で多くの機能を自動的に実装できるため、スタートアップやプロトタイプ開発に非常に適しています。

Rubyという自然言語に近い文法をもつ言語の上に構築されているため、コードは読みやすく、メンテナンス性にも優れます。

第3位:C#

案件割合順と同じく第3位になった開発言語は「C#」でした!

案件割合6.9%、平均単価は91.0万円とtoiroフリーランスでは総合順位1位の結果となりました。

C#=Windows専用という印象をもつ人も多いですが、いまや.NET Core(現:.NET 6以降)により、MacやLinuxでもC#アプリは動作します。

また、ゲーム開発で人気のUnityでは、スクリプト言語としてC#が使われていて、3Dゲームも作ることができます。

C#は「企業向け開発」から「ゲーム」「Web」「クロスプラットフォームアプリ」まで幅広く活躍できる万能型の言語です。

番外:汎用機系のCOBOLが上位

意外にも上位の4位に食い込んだ開発言語は「COBOL」でした!

案件の割合は2.2%と低いものの、平均単価は85.8万円、年収計算で1,030万円にもなります。

COBOLは1960年代に登場した古い言語ですが、金融機関(銀行・証券・保険)や官公庁、自治体などの基幹システムでいまも広く使われています。

これらのシステムは規模が非常に大きく、完全な移行には莫大なコストがかかるため、部分的な改修や保守が長期にわたって必要になります。

COBOL案件は、「古くて消えそうな技術」ではなく、「いまも動いている超重要システムを守る技術」

だからこそ、「希少スキル」×「高リスク業務」の組み合わせで高単価になっているのです。

その他スキルランキング:AWS 20.6%、SAP 135.3万円

開発言語・フレームワーク以外のスキルをTOP20ランキング形式でチェックです!

案件割合順TOP20(AWS、SAP、Azure)

単価単位(万円)
順位その他スキル(案件割合順)案件割合平均単価最高単価
1AWS29.2%83.9180.0
2SAP26.2%135.3300.0
3Azure11.4%96.9200.0
4Oracle Database7.2%89.9150.0
5Salesforce4.0%88.9130.0
6Microsoft SQL Server3.5%75.8100.0
7PostgreSQL3.2%90.9150.0
8JP12.7%82.4140.0
9RPA2.2%70.3155.0
10GCP2.0%96.5150.0
11BigQuery1.2%84.2108.0
12MySQL1.2%74.090.0
13Kubernetes1.0%90.0105.0
14Eclipse1.0%80.090.0
15Apache1.0%80.090.0
16Docker0.7%78.380.0
17Redis0.5%80.080.0
18jQuery0.5%72.575.0
19AI0.5%97.5100.0
20Jenkins0.2%70.070.0

最初に割合順のランキングから見ていきます。

第1位:AWS

最も多くのシェアを得たのが第1位のクラウドサービスの「AWS」でした!

案件割合は20.6%、平均単価は83.9万円、年収計算で1,007万円と大台を超える結果となりました。

クラウド時代の“インフラ革命”を支える最強のサービスAWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。

サーバー(EC2)、ストレージ(S3)、データベース(RDS)、AI/ML、IoT、セキュリティなど、200以上のサービスを提供し、柔軟な料金体系や高い拡張性と柔軟性が特徴です。

いまでは世界シェアNo.1のクラウドプラットフォームとして、スタートアップから大企業、官公庁まで幅広く利用されています。

案件数が多い理由は、単に導入企業が多いだけではなく、設計・構築・運用・セキュリティ・コスト最適化など多岐にわたるスキルが求められるため、プロジェクトごとに必要な人材も多様で、慢性的に人手不足の状態であり、toiroフリーランスでもニーズがつねにあります。

第2位:SAP

第2位はエンタープライズ領域で根強い人気を誇る「SAP」でした!

案件割合は18.5%、平均単価は135.3万円、年収計算で1,624万円と格の違いを見せています。

「SAP=古い基幹システム」というイメージを持たれがちですが、現在はクラウド対応を進めた「SAP S/4HANA」や、ローコード開発が可能な「SAP Business Technology Platform(BTP)」など、モダンな環境への移行が加速中です。

また、SAPは会計、物流、生産、人事といった企業活動のあらゆる領域を統合的に支えるソリューション。

グローバル企業や大手製造業、官公庁案件でも多く採用されており、専門知識をもつエンジニアの需要は安定しています。

SAPは「業務コンサルティング」「アドオン開発」「保守運用」など多様なポジションで活躍でき、業務知識や経営視点を活かしたキャリアを目指すエンジニアにとっては、まさに“格の違い”を見せられる領域といえます。

第3位:Azure

第3位に名を連ねたのは「Azure」でした!

案件割合は11.4%、平均単価は88.9万円、年収計算で1,163万円と高い結果です。

Azureは、マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームで、インターネットを通じてサーバーやデータベース、AI、分析ツールなど、さまざまなITリソースをオンデマンドで利用できるサービスです。

Azureエンジニア業務は多岐にわたり、仮想マシンやネットワークの構築、セキュリティ対策、データベース管理、DevOpsの実装、さらにはAIやIoTといった先進領域の活用まで幅広く対応します。

Azureには公式の認定資格も多く、知識レベルに応じたキャリアアップが可能です。

クラウド技術は今後も拡大が見込まれており、Azureエンジニアはインフラとアプリの両面を理解する「ハイブリッド人材」として、非常に高い市場価値を持っています。

番外:Salesforceの需要

第5位にランクインしたのは、クラウド時代のCRMプラットフォーム「Salesforce」でした!

案件の割合は4.0%、平均単価は96.9万円、年収計算で1,067万円です。

Salesforceは、企業の顧客情報を一元管理し、営業やマーケティング、カスタマーサポートを効率化するクラウド型のCRM(顧客関係管理)ツールです。

Salesforceエンジニアは、Salesforceの導入・開発・運用を専門とするエンジニアで、企業のCRM業務を技術面から支える存在です。

主な業務は、業務要件に合わせたカスタマイズや、Apex(独自の開発言語)を用いた機能開発、画面設計、ワークフローの構築、API連携など多岐にわたります。

Salesforceの導入企業の増加や、SaaS市場の拡大AIやデータ分析機能の強化などにより、需要は国内外で急速に高まっています。

平均単価順TOP20(SAP、AI、Azure)

単価単位(万円)
順位その他スキル(平均単価順)案件割合平均単価最高単価
1SAP26.2%135.3300.0
2AI0.5%97.5100.0
3Azure11.4%96.9200.0
4GCP2.0%96.5150.0
5PostgreSQL3.2%90.9150.0
6Kubernetes1.0%90.0105.0
7Oracle Database7.2%89.9150.0
8Salesforce4.0%88.9130.0
9BigQuery1.2%84.2108.0
10AWS29.2%83.9180.0
11JP12.7%82.4140.0
12Eclipse1.0%80.090.0
13Apache1.0%80.090.0
14Redis0.5%80.080.0
15Docker0.7%78.380.0
16Microsoft SQL Server3.5%75.8100.0
17MySQL1.2%74.090.0
18jQuery0.5%72.575.0
19RPA2.2%70.3155.0
20Jenkins0.2%70.070.0

最後は平均単価順ランキングです。

第1位:SAP

ここでも登場する圧倒的な第1位は「SAP」でした!

案件割合は18.5%、平均単価は135.3万円、年収計算で1,624万円と、toiroフリーランスでは最大級クラスです。

現在もSAP案件はかつてない盛り上がりを見せていますが、その背景にあるのが2027年に迫るSAP ECCのサポート終了です。

多くの企業が本格的にS/4HANAへの移行を開始し、移行プロジェクトがピークを迎えつつあることで、SAPのニーズが急騰しています。

SAPはクラウドシフトを加速しており、拡張開発・外部連携の案件も増加傾向にあります。

単なるパッケージ導入ではなく、柔軟なカスタマイズ力と技術力が求められることから、高度なスキルをもつエンジニアに案件が集中し、単価の上昇にも拍車をかけています。

toiroフリーランスでも多くの高単価案件を扱っていますので、豊富な経験をもつエンジニアにとっては、キャリアの飛躍と収入増を狙う絶好のタイミングです。

第2位:AI

話題沸騰の最先端テクノロジーである「AI」が第2位にランクインしました!

toiroフリーランスでもここ最近に案件が増え始め、案件割合は0.4%、平均単価は97.5万円、年収計算で1,170万円となりました。

ChatGPT画像生成AIに代表される生成AIの進化を筆頭に、機械学習・ディープラーニング・自然言語処理(NLP)などの技術があらゆる業界に浸透しつつあります。

特に、AIをビジネス課題に応用できるエンジニアの需要が爆発的に高まっていて、高単価で案件を獲得することが可能です。

AIエンジニアには、モデルの開発・チューニングを行うだけでなく、データ収集・前処理MLOpsAPI連携など幅広いスキルが求められます。

製造・医療・金融・物流など多様な業界でAI導入が進んでおり、AIエンジニアは今後ますます不可欠な存在になっていくでしょう。

第3位:Azure

栄えある第3位はクラウドサービスの「Azure」でした!

案件割合は9.9%、平均単価は96.9万円、年収計算で1,163万円と、クラウドサーバー系では最も高くなりました。

マイクロソフトが提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」は、AWSと並ぶグローバルシェアを誇るプラットフォームです。

特に日本企業では、既存のMicrosoft製品との親和性やセキュリティポリシーとの整合性の観点から、Azureを採用するケースが増加しており、「Azureエンジニア」の需要も右肩上がりに伸びています。

Azureエンジニアには、仮想マシンの構築・運用に加え、リソース管理、セキュリティ設定、Azure AD連携、PaaSの活用、さらにはInfrastructure as Code(IaC)を用いた自動化構築など、広範なスキルが求められます。

特にAzureの導入が進むエンタープライズ企業では、基幹系システムのクラウド移行やハイブリッドクラウド環境の構築といった大規模案件が増加中であり、単価の高水準を維持しています。

番外:ITインフラを支えるKubernetes

平均単価ランキングでは第6位になったのは、コンテナオーケストレーションツールの「Kubernetes」でした!

案件割合は1.0%、平均単価は90.0万円、年収計算で1,080万円です。

Kubernetes(クバネティス、K8sとも略される)は、コンテナ化されたアプリケーションを自動でデプロイ・スケーリング・管理するためのオープンソースのプラットフォームです。

Googleが開発した技術をベースにしており、現在ではクラウドネイティブな開発やDevOps環境における“中核技術”として世界中で広く利用されています。

AWS(EKS)、Azure(AKS)、GCP(GKE)といった主要クラウドでもKubernetesマネージドサービスが提供されており、それに対応できるエンジニアの需要が急増中。

Kubernetesエンジニアには、インフラ設計だけでなく、HelmやIstioなど周辺ツールの活用、CI/CDとの連携、セキュリティ管理など幅広い知識が求められます。

クラウド時代における“モダンインフラ技術”の象徴である「Kubernetes」は、その専門性の高さから、toiroフリーランス案件の単価も高く、今後も継続的にニーズが高まる分野と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は2024年度にtoiroフリーランスで公開された案件実績について紹介いたしました。

今後の案件傾向や、フリーランスエンジニアの案件探しのお役に立てると幸いです。

最新の公開案件についてはこちらをご確認ください。

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