今回は評価されるエンジニアになる方法を徹底解説しています。

その際エンジニアが身につけるべきスキルや現場で評価される特徴もご紹介しています。

それでは評価されるエンジニアになる方法からはじめます。


評価されるエンジニアになる2つの方法

評価されるエンジニアになる方法を2つにまとめておきます。


1.上司やクライアントが望む能力を身につける

エンジニアとして技術力のみで評価されることは難しいのが現状です。

人とのコミュニケーションが苦手なため技術力で勝負できるエンジニアになった方も多いと思われます。

エンジニアを評価できる立場の上司やクライアントにはまだまだ技術力以外の部分を求める人が多くいます。

仕事もできて上司やクライアントとの関係も良好に業務を進めることが大事になります。

どうしても人間関係を築くのが苦手な場合はその辺りをうまく立ち回っている人を参考にして下さい。

コミュニケーションの達人は人間関係において決してマウントを取らず他者を「さり気なく」立ててくれます。

上司やクライアントはそういう部下が大好きなのです。

だからといって目上の者に過剰に媚を売る必要はありません。

なぜならそういう人は同僚に必ず嫌われています。

この様な人とコミュニケーションの達人が違うポイントは「さり気なく」という点になります。

何故だかわからないが一緒に居て心地いいと感じることが大事になります。

そこでのポイントは気付かないくらい「さり気なく」気遣いができることにあります。

この際面白い話をする必要はなく上司やクライアントの「こうして欲しい」「さり気なく」できればいいのです。

これは簡単なようでなかなか難しいです。

そのためロールモデルとなるコミュニケーションの達人を見つけたら注意深く観察し取り入れられることを考えて下さい。

さり気ないコミュニケーションの達人になれれば職場での人間関係はスムーズになり評価も上がります。

開発チームでコミュニケーションの達人が1人居るのと居ないでは仕事のしやすさが格段に変わります。

上司やクライアントはコミュニケーションの達人が開発チームに欲しいのです。

何故なら上司やクライアントは「さり気なく」が大好きだからです。

開発チームの人間関係と業務を円滑にしてくれリーダーの領域を決して侵さないコミュニケーションの達人は最強です。

エンジニアとして同じ技術力同士のライバルであればコミュニケーションの達人の方が評価は高くなります。

それらの評価・経験・技術力が積み重なったコミュニケーションの達人はいずれ上流工程の管理職レベルの職種に就きます。

開発チームのリーダーになれば多くのエンジニアを束ねることになり信頼・実績・技術力が必要になります。

それらを持ち合わせたコミュニケーションの達人のリーダーを部下はどう思っているでしょうか。

きっと「このチームのために貢献したい」と思うはずです。

このように思ってくれる部下ばかりのチームは必ず評価が上がります。

エンジニアは評価が上がればポジションと業務への責任も上がります。

それには「技術力」が絶対的に必要になります。

この段階では優先順位が大事になります。

「コミュニケーション能力」>「技術力」

「技術力さえあればいい」というような考えでは評価は上がりません。

実装経験・開発経験・様々なスキルを身に付けた将来のあなたは下記のようになることを目指して下さい。

「高いコミュニケーション能力」=「高い技術力」

評価されるエンジニアになるために先ず目の前の上司やクライアントにしなければならない「こと」があります。

あなたの回りのコミュニケーションの達人を観察して探さなければいけない「こと」があります。

探さなければいけない「こと」が直ぐにわからないあなたはもう一度この項目をはじめから読み直して下さい。


2.評価してくれる企業に転職する

上司やクライアントは余程スキルの高いフリーランスエンジニアでもなければ選ぶことはできません。

どうにもならない上司やクライアントというのは存在します。

話が通じず改善の余地がないだけでなくそのことに気付かないばかりか気付こうという姿勢すら感じられないのです。

この様な場合は事故だと思い潔く諦め環境をかえます。

事故はひどければ死んでしまいます。

事故も上司やクライアントと同じで選ぶことはできません。

時と場合を構わず突然事故はやって来ます。

事故に遭遇してしまったら死んでしまわないように避けるべき、または逃げるべきです。

逃げるためには準備が必要です。

今直ぐ逃げることもできますが最低限の準備はしてから実行するべきです。

準備することは人によって変わりますが転職、あるいはフリーランスになることを前提に逆算して準備を進めます。

期限日を決め逆算してたてた計画をひとつひとつ達成したら準備は完了します。

簡単ではありませんが今度はあなたが上司やクライアントを選ぶ番になるかも知れません。


エンジニアが身につけるべき2つのスキル

エンジニアとしてのスキル以外に身に着けておくべきスキルをまとめておきます。


1.マーケティングスキル

エンジニアとしてのスキルを磨くのは当たり前としてマーケティングスキルがあると希少性がぐんと増します。

Webサイトやアプリケーション開発と同時にマーケティングスキルも活用できればクライアントは喜びます。

WebサイトにSEO対策のスキルとマーケティングスキルを加えライティングを施します。

その結果Google検索に強いコンテンツを作成できればクライアントの満足度は上がります。


2.売上の上がるデザインと分析スキル

WebサービスやECサイトを開発する際クライアントが望むことは「売上」です。

ただ見た目がカッコよくユーザーの使い勝手の悪い自己満足サイトではありません。

報酬を受け取るためにクライアントの望むデザインでWebサービスを開発することは大事です。

そこで上手に「売上」の上がるデザインや機能をクライアントの納得するように提案できればいいのです。

アイトラッキングなどを活用しユーザーがどのようにサイトを利用しているのか視線を計測します。

その計測結果を元にWebサービスやECサイトのデザインや機能を改善して「売上」を上げるデザインにしていきます。

「売上」の上がるデザインと分析スキルのあるエンジニアをクライアントは喜ばないはずがありません。


現場で評価されるエンジニアの5つの特徴

現場で評価されるエンジニアの5つの特徴をまとめておきます。


1.コミュニケーション能力が高い

ただ人付き合いが上手というのはコミュニケーション能力ではありません。

開発チーム内の人間関係や仕事の業務がスムーズになる「さり気ない」コミュニケーション能力のことです。

チームリーダーなら絶対に持っておくべきです。


2.リーダーシップがある

リーダーシップに大事なのは成果物への方向付けと円滑・快適に業務ができるよう取りはからうことです。

そのようにリーダーシップを発揮できるチームリーダーの元で働けるエンジニアは幸せです。


3.知識や経験が豊富

知識や経験を得るには時間がかかります。

技術力だけでなく現場でしか得ることのできない「知恵」は経験がなければ得ることができません。

インターネットやYouTubeでも学べないことはたくさんあります。


4.決断力がある

エンジニアが決断を下すには技術力・経験・知識などを総動員しなければならない場面があります。

最後は決断する「勇気」が備わりそれが決断力となります。


5.マネジメント能力がある

エンジニアは予算管理・進捗管理・スケジュール管理などをする必要があります。

成果物納品までチームが闇雲に作業しても効率が悪く、このようなマネジメント能力が必要となります。


現場で評価されないエンジニアの4つの特徴

現場で評価されないエンジニアの4つの特徴をまとめておきます。


1.報告が無いまたは遅い

トラブルや問題が起きた場合報告が早ければ対応できる場合があります。

「もう少し早く報告してくれれば」と思いながらも対策に追われてしまいます。

普段からの報告の徹底が大事になります。


2.受け身で主体性がない

主体性を持って仕事を進めた上で疑問や悩みができれば質問も具体的になり相手も返答がしやすくなります。

主体性がないルーティーン的な業務しかできない人はエンジニアとしての評価は低くなります。


3.言われたことだけで満足している

何でも言われたことはスマートにこなすがそれ以上の成果は全く考えないエンジニアも評価されません。

向上心がなく低いレベルの成果物で自己満足しています。


4.頭でっかちな技術力

「知っている」と「できる」の差は大きくこの違いを理解していないエンジニアは評価されません。

ただ詰め込んだ知識と経験を伴わない技術力はチームの足を引っ張るだけです。


日本のエンジニアの将来性

経済産業省の「IT人材の不足規模に関する予測」というデータに目を通すとIT人材の不足の深刻さがわかります。

2030年にIT人材(以下エンジニアとする)が41万~79万人も不足することがわかりました。

このデータのおよそ真ん中の数値をとったとしても60万人のエンジニアが日本で不足することになります。

数値だけを見ると、高いスキルと経験のあるエンジニアはしばらくの間仕事に困らないということになります。


日本のエンジニアが評価されない理由

日本のエンジニアはたとえ技術力があっても評価されない場合が多くなっています。

目上の上司がエンジニア出身でない場合、依頼された問題を技術力によって解決したとしても判断ができません。

問題を解決したエンジニアの技術力のレベルが全くわからないためです。

これでは日本のエンジニアはいつまで経っても評価される環境にありません。


日本のエンジニアが世界で評価されなくなる可能性

中国のハイテク企業が日本で新卒エンジニアの初任給を月額約40万円で募集して注目を集めました。

しかしこの中国のハイテク企業が本社で新卒エンジニアの募集をした際の初任給の月額は約80万円でした。

同じ企業の新卒エンジニアの初任給なのに、中国側と日本側とで約2倍の格差が生まれています。

これは何故なのでしょうか。

この中国のハイテク企業は世界に170以上の拠点があり英語のスキルは必須となっています。

つまり日本語しかできないエンジニアは英語のスキルのあるエンジニアの半分の価値になるということになります。

この中国のハイテク企業は通信分野において世界2位のシェアを占めており日本の企業では太刀打ちできません。

日本のエンジニアがアジア圏で安く雇われるというバブルの時代には考えられなかった逆転現象が起きています。


世界のエンジニア報酬事情

中国のハイテク系企業のエンジニアの年収は1,000万円を下回ることはありません。

インドの優秀な大学を卒業するエンジニアは軽く年収1,000万円以上の報酬でシリコンバレーのIT企業に就職します。

日本国内のエンジニア向けのエージェントの案件を見ても年収1,000万円以上の報酬は少なくなっています。

世界のエンジニア事情から見た場合、日本のエンジニアの評価は高くはないといえます。


エンジニアの評価基準

日本の企業にはエンジニアの評価制度を公表している企業もあります。

企業によって評価方法は様々ですがエンジニアの技術力だけが評価されるわけではありません。

「エンジニアが主体的に問題を発見しその問題を専門的な技術力を使って解決しているのか」などが問われます。

それだけでなく解決した問題が本当にユーザーのためになっているのかまで問われます。

つまりエンジニアの技術力を披露した自己満足の問題解決ではユーザーのためにならず評価されないということになります。

エンジニアは技術力を使い本当に役立つ成果を出さなければ評価されません。

エンジニアが評価を得るには技術力を磨くことはもちろんとしてどのように使うかが問われています。


まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は評価されるエンジニアになる方法や身につけるべきスキルなどについて解説しました。

「評価されるエンジニアになる2つの方法」は下記のとおりでした。

  • 上司やクライアントが望む能力を身に付ける
  • 評価してくれる企業に転職する

「エンジニアが身につけるべき2つのスキル」は下記のとおりでした。

  • マーケティングスキル
  • 売上の上がるデザインと分析スキル
  • 「現場で評価されるエンジニアの5つの特徴」は下記のとおりでした。
  • コミュニケーション能力が高い
  • リーダーシップがある
  • 知識や経験が豊富
  • 決断力がある
  • マネジメント能力がある

「現場で評価されないエンジニアの4つの特徴」は下記のとおりでした。

  • 報告が遅い
  • 受け身で主体性がない
  • 言われたことだけで満足している
  • 頭でっかちな技術力

これらを参考にして評価されるエンジニアを目指して下さい。