フリーランスエンジニアとして活躍するようになると自分で案件を探す必要があります。

しかしフリーランスエンジニアとしての活躍を希望していても、実際にどのように自分の能力に適した案件の探し方がか分からないという人もいることでしょう。

また案件を上手く受注できないときにはどうすべきか分からないという場合もあるはずです。

そこで今回は、フリーランスエンジニア向けの案件紹介の探し方と優良案件の特徴や紹介を受けるコツについて紹介します。

さらに案件紹介利用時に注意する点も併せて解説しますので、フリーランスエンジニアとして活躍を希望する人はぜひ参考にしてください。

優良案件を探すことを難しく感じる理由

フリーランスエンジニアが優良案件を探すことを難しく感じる理由としては、まず営業方法のコツを上手く把握できていないことが挙げられます。

要するにフリーランスエンジニアとして活躍を希望する際には単に業務を遂行するだけでなく、営業も自ら行っていかなければ安定して案件を受注することはできません。

また、優良案件を探すことに難しさを感じる理由としては案件をよく見分けられていないということも関連しています。

こちらでは、これらの困難を回避して効率よく優良案件を受注する方法について迫っていきましょう。


フリーランスエンジニアが案件紹介を受ける方法

前述の通りフリーランスエンジニアは、業務に加えて営業も自ら行っていく必要があります。

こちらではフリーランスエンジニアが案件紹介を受ける方法からおさえていきましょう。


電話

電話は、ビジネススキルを持ちあわせた人であればメールと同様に手軽な営業方法といえるでしょう。

メールと上手に併用しながら、電話にてクライアントに直接問い合わせることで自分の持ちあわせるスキルを上手に伝える機会が得られるようになります。

具体的にはメールにて問い合わせした後に都合を伺い、クライアントの都合に合わせて電話にて連絡するという方法ならば無理なくアポイントメントを取ることができるはずです。


メール

メールは対人関係が苦手という人にとって最も手軽な営業方法です。

しかしメールは読む相手に自分の連絡の意図を分かりやすく説明し、自分の持ちあわせるスキルも余すことなく説明できるという文章力が問われます。

文章を記述することが苦手な場合にテンプレートなどに頼ってしまうと逆に悪い印象を与えかねません。

メールは誰もが手軽に挑戦できる営業方法であっても、ある程度文章力を備える必要がある方法であるということを抑えておきましょう。


SNS

さまざまな用途が注目されているSNSを営業として活用する方法もあります。

自分のSNSのアカウントを作成し、自分の持ちあわせるスキルや経験をできる限り具体的かつ詳細に登録する方法です。

その後、クライアントになりそうな相手を探し出してフォローしたり、直接連絡を取って案件紹介につなげるという流れになります。

SNSの活用は手軽な方法でもありますが、自分できちんと案件を見極めていく能力が欠かせません。


セミナーやイベントへの参加

スキルアップのためのセミナーやフリーランスエンジニア向けのイベントの開催予定の情報を得たときには積極的に参加してみるのもよいでしょう。

その理由としては、直接的な案件の受注にはつながらなくとも同業者の働き方や優良案件に関しての情報を得ることが可能な場合もあるためです。


エージェントサービス

フリーランスエンジニアとして活躍したいけれど、自分に最適な案件をどのように探せばよいか分からない場合や人と接することが苦手という人に特におすすめの方法です。

また、多忙で今後の案件の営業まで手がまわらないという人にも営業業務を委託できるというメリットがあります。

エージェントサービスに自分の持ちあわせるスキルや実務経験などを登録すると、マッチングした希望に見合った優良案件を効率的に紹介してもらうことが可能です。

優秀なエージェントサービスを見分けることも重要なポイントですが、フリーランスエンジニアとしての経験が浅く、効率的に優良案件の紹介を受けたい人に特におすすめできます。


既存のクライアントへの相談

すでに受注しているクライアントにこれからの案件の見通しや、新たなクライアントになってもらえそうな企業などはないか相談してみるのも1つの方法になります。

しかし、この方法はあくまでもクライアントとの信頼関係が構築されていることが前提です。

次の優良案件の受注につなげる実績づくりのためにも小さな案件であっても誠実にこなしていく姿勢が大切になります。


優秀なエージェントサービス

前述しましたように、エージェントサービスの利用はフリーランスエンジニアにとって効率よく優良案件を受注することのできる最も手軽な方法です。

しかし、どのエージェントサービスでも構わないというものでは決してありません。

そこでこちらでは優秀なエージェントサービスの見分け方についてご紹介しましょう。


報酬の支払間隔が60日以下であるかどうか

公正取引委員会の下請法の親事業者の禁止行為を定めた第1項第2号では下記のように明記されています。

下請代金を受領後60日以内に定められた支払期日までに支払わないこと

出典元:親事業者の禁止行為

すなわち、優秀なエージェントサービスであるかを判断するための材料の1つとして報酬の支払がこの基準を満たしているかどうかを確認することが重要です。

実際に優秀なエージェントサービスの場合では、報酬の支払間隔が短く設定されています。


契約書の内容が明確である

フリーランスエンジニアには、主に(準)委任契約と請負契約の2つの契約形態があります。

どちらの場合においても受注できたことに満足することは危険です。

契約内容が不利益を被るような内容がないことに注意しながら、納得のいく内容か否かを確認してから契約を結ぶことが重要になります。

報酬はもちろんですがエキスパートとして活躍ができ、実績をつくることができる業務内容であるかも詳細に確認することが重要です。


フリーランスエンジニア向けの案件を豊富そろえている

優秀なエージェントサービスは、フリーランスエンジニア向けの優良案件を豊富にそろえています。

その理由としてはエージェントサービスが優秀であるほどクライアントからの信頼も厚く、求人依頼も豊富に届くためです。

そのため、エージェントサービスを利用する前にはどの程度の案件を取り扱っているのかについて確認するようにしてください。


サポート体制が充実している

エージェントサービスの中には、フリーランスエンジニアへ案件を提供するだけでなく、何らかの問題を抱えたときには解決のためのサポートを提供している場合もあります。

フリーランスエンジニアが安心して案件を受注し、業務を遂行することのできる環境を提供してくれるエージェントサービスは優秀といえるでしょう。


優良案件を見極める必要がある理由

フリーランスエンジニアであっても、可能な案件を全て受注していくことは収入が低迷してしまうだけでなく仕事の効率も低下してしまいます。

また、同じ業務内容であってもクライアントごとに単価が異なることもあるため、優良案件を見極める必要があるのです。


優良案件の特徴

こちらではいよいよ優良案件を見極めるための方法と特徴についてご紹介しましょう。


レベルの高いメンバーの中で働ける

フリーランスエンジニアであっても開発などに携わる場合には、チームで業務を遂行することになります。

そのため、特にマネージャーやCTOのポジションを担う人がレベルの高い場合、マネージメントも効率よく行なわれているためスムーズに自分の課題に取り組むことが可能です。

さらにレベルの高いチームメンバーとともに仕事を進めていくことは、さまざまな良い刺激を受けることや業務に必要な知識やスキルなどを向上させることもできます。

優良案件を希望するときには、どのようなチームの中で仕事をすることになるのかということについても確認を怠らないようにしましょう。


技術が最先端である

フリーランスエンジニアとしての受注を検討する上で、クライアントの採用技術についても確認することが重要です。

技術的トレンドにも敏感で最先端の技術にキャッチアップできている企業は、優秀な人材が集結している割合が高くなります。

優秀な人材が多いクライアントは報酬だけでなく、フリーランスエンジニアとして継続して受注可能なさまざまな条件も整っている可能性があるのです。

そのため、少しでも優良案件を受注したい場合はクライアントの採用技術についても確認するとよいでしょう。


業務フローには無駄がない

開発をスムーズに進められるか否かは受注の際にも大切なポイントになります。

業務フローが整備されていない場合では開発からリリースまでの作業がスムーズに運びません。

優良な案件ほど業務フローがしっかりとしている特徴があることを覚えておきましょう。


優良案件の見極め方

こちらではフリーランスエンジニアの優良案件の見極め方も確認しておきましょう。


プロジェクトの期間について

フリーランスエンジニアにとって案件の期間、すなわちプロジェクトの期間を理解することはとても重要です。

万が一、自分に不適なプロジェクトであっても短期間のプロジェクトである場合には上手く乗り切ることも可能になります。

しかし、長期間のプロジェクトの場合に自分の能力を十分に発揮できないときにはプロジェクトの途中で契約解除となることもあるため、注意が必要です。


案件単価が業務内容と見合ったものか

フリーランスエンジニアとして活躍をはじめたばかりの人では案件ごとの単価の相場や業務内容がどれほどであるのか見当もつかないという場合もあるはずです。

そのようなときには、業務内容と見合わない案件単価の仕事を受注してしまうと収入も効率も低下してしまう原因になりかねません。

そのため、案件を受注する際にはできる限り似た条件の案件を多く情報収集して案件単価が業務内容と見合ったものかを判断していくことが大切です。


自分の経験や能力が活かせるかどうか

案件を受注する際には、つい案件の単価や労働条件に目が向きがちです。

しかしフリーランスエンジニアとして活躍していくためには、受注する案件が自分の経験や能力が活かせるかどうかをしっかりと見極めることが大切になります。

その理由としては、自分が経験したことのない能力以上の案件では指定期間内で業務を遂行することが難しくなり、クライアントからの評価も低迷してしまうためです。

それゆえ案件を受注するときには、自分の経験や能力が活かせるかどうかという視点からも見極めていく必要があります。


スキルアップ可能か

フリーランスエンジニアとして案件を受注していくためには、前述の通り自分の経験や能力が活かせるかどうかが案件を見極める重要なポイントになります。

しかし現状に満足してしまいスキルアップすることを怠ってしまってはフリーランスエンジニアとして活躍することは難しくなるはずです。

そのため、案件についても自分のスキルアップにもつながるものを見極めていくことも大切といえるでしょう。


案件紹介利用時の注意点

こちらではフリーランスエンジニアが案件紹介のエージェントサービスを利用するときの注意点について説明しましょう。


働き方が希望と異なる場合もある

フリーランスエンジニアで活躍したいと考えている人の中には、在宅型を希望する人もいることでしょう。

しかし、クライアントによっては常駐型の働き方を提示される場合もあります。

そのため、優良案件であっても働き方に違いを生じる場合もあることを覚えておきましょう。


利用料を支払う必要があることも

エージェントサービスを利用して、案件紹介を受けるときには案件の受注に成功した際に利用料を支払う必要がある場合もあります。

その割合としては報酬の10%から20%を設定していることがほとんどです。

エージェントサービスを利用して案件の紹介を受ける場合には、前もって利用料についても確認しておくことが重要になります。


記事まとめ

今回は、フリーランスエンジニア向け案件紹介の探し方について詳しく解説しました。

優良案件の特徴についても紹介いたしましたのでこれから効率よく受注していきたいという人は、こちらの内容をぜひ参考にしてみてください。

効率よく自分のスキルや要望に見合った案件を探したいと考え、エージェントサービスを利用予定の人は利用時の注意点も再確認してから利用しましょう。