Skitchの便利な使い方を紹介!簡単なモザイク処理の仕方とは?
簡単な画像加工におすすめな編集アプリSkitch
日頃から撮った画像を編集ソフトで加工しているという人は多いのではないでしょうか。
世の中には多くの画像編集ソフトがリリースされています。
その中でも、Evernoteが提供しているSkitchは、ちょっとした加工なら簡単にできる便利な画像編集アプリです。
仕事をしていると確認のためにクライアントと画像をやり取りするケースがままあります。
そのとき、画像は添付し指示や説明は文章で、とするよりは、画像に直接描き込んだ方が相手にも分かりやすいことでしょう。
しかし、わざわざPhotoshopのような本格的な画像編集ソフトを立ち上げるのは面倒です。
コメントを入れるだけだったり、線を引くだけといったちょっとした編集なら尚更。
このように簡単な画像加工を行いたいとき、Skitchはとても重宝します。
また、メモ帳のように空白のページを作成して、そこにアイデアを書きまとめて画像データとして保存することも可能。
今回は、そんなSkitchの便利な使い方を紹介します。
Skitchを使うにはまずは画像の用意から
まずは加工したい画像を用意しましょう。画像を用意する方法は主に2種類あります。それでは一つずつ見ていきましょう。
パソコン内に保存している画像を使う
1つめは、パソコンのフォルダに保存してある画像を使いたい場合です。
Skitchを立ち上げると、画面上部中央に「画面をキャプチャー」というボタンがあります。
▼ボタンを押してメニューを開くと「画像またはPDFを開く」という選択肢があるので、そこから任意の画像を呼び出しましょう。
ちなみに、加工した画像は新規保存され、元の画像には影響しないので心おきなく編集できます。
キャプチャーした画像を使う
2つめは、Skitchでパソコン画面をキャプチャーして加工する方法です。
「画面をキャプチャー」ボタンにはキャプチャー用の選択肢が2つあります。
「全画面」はパソコンの画面全体をキャプチャー。「画面のキャプチャー」は選択した範囲のみをキャプチャーできます。
キャプチャー作業をしているとプルダウンメニューをキャプチャーしたい場合もあることでしょう。
しかし、通常のキャプチャーではなかなか上手く撮ることはできません。その場合は「画面のタイマースナップ」が便利です。
キャプチャー範囲を決定した後にタイマーが作動し、その間にプルダウンメニューを表示してキャプチャーすることができます。
MacのスクリーンショットでもOK
また、画像のキャプチャーはMacの標準機能であるスクリーンショットでもOK。
Skitchではキャプチャーだけを続けてできないので、連続してキャプチャーをするのであればスクリーンショットが便利です。
SkitchのキャプチャーとMacのスクリーンショットを状況に応じて上手く使い分けて作業効率をアップさせましょう。
シンプルで使いやすいSkitchの加工ツール
Skitchの魅力は、ちょっとした加工なら手軽にササッとできるところです。
機能はシンプルで使いやすく直感的に画像の編集ができます。
画面の左側に各種ツールが表示されるので、ツールを使い分けて加工しましょう。
注目して欲しいところを指示する矢印ツール
修正点や注目して欲しいところを説明するのには、矢印ツールが便利です。
ツールボタンを選択してマウスをドラッグすれば、好きな大きさの矢印が描けます。
描いた矢印をクリックすると編集でき、移動・向き・長さを変更することが可能。
また、色変更ボタンで矢印の色を変えることもできます。
コメントを入れたいときは文字入力ツールが便利
クライアントへの指示確認やコメントなど、画像に文字を入れたい場合は文字ツールを使いましょう。
「a」と表示されているツールを選択し文字を入れたいところでクリック。すると入力カーソルが現れるので、コメントを入力します。
入力を確定する時は画面上のどこかをクリックすればOKです。
入力が終わった文字は簡単な編集が可能で、●印をドラッグすれば文字の大きさを変えることができます。
また、上に現れる「a」マークをクリックすると縁取り文字に変更できるので、文字を装飾したいときに使ってみてください。
注目して欲しい部分は図形ツールで囲む
画像のある部分を強調したいときには図形ツールが便利です。
図形ツールには四角・角丸・楕円・直線の4種類が用意されています。
マウスをドラッグして強調したい部分指定すれば、好きな図形で囲み線を引くことが可能です。
色変更ツールの下に太さ変更ツールがあるので、線の太さを変更したいときはそちらで好きな太さを選びましょう。
Shiftを押しながらドラッグすれば綺麗な正方形や円も描けます。
スタンプツールでもっと簡単に
スタンプツールを上手に使えば、さらに効率アップを狙えます。
特に「?」マークのスタンプは、仕事でのやり取りに重宝することでしょう。
一度押したスタンプは再度クリックすると編集が可能に。コメントの入力や矢印を表示することができます。
これにより、矢印ツールや文字入力ツールを使わなくても簡単に相手に伝えたいことを描き込むことができて便利です。
ペンツールを使えばアイデアを書き留めておける
空白のページに浮かんだアイデアを書き留めるにはペンツールが便利。フリーハンドで文字や絵を描くことができます。
文字入力ツールで打ち込んだ文字の上から描くと必ずペンで引いた線が下になるので、下線を引くときなどに便利です。
また、ペンツールには蛍光ペンモードもあります。
実際の蛍光ペンのように、入力した文字や画像の上から線を引いても塗りつぶされて読めなくなるということはありません。
文章画像を送る際に、大切なところを強調したりして使ってみましょう。
さらに作業効率を上げるSkitchの便利な使い方
画像の加工が簡単にできるSkitchですが、機能を上手に使えばさらに効率アップにつながります。
ここでは、覚えておきたい便利な使い方を紹介しましょう。
トリミングを上手に使って効率アップ
画面をキャプチャーするとき、多くの人は必要な部分だけを切り取るように範囲を決定するのではないでしょうか。
しかし、複数枚キャプチャーする場合は、いちいち細かく設定していると時間がかかり効率が悪くなってしまいます。
このような場合は、とりあえずおおまかにキャプチャーしておいて後から必要な部分だけをトリミングする方が効率的です。
トリミングツールを選択し、切り取り範囲を決定したら画面右上の「適用」ボタンを押しましょう。
切り取った画像は回転させることやサイズを変更することも可能です。
ペンモード使用中は下の画像が隠れない
ペンツールで図やコメントを書くとき、線で下の画像が隠れて困ったという経験はありませんか?
Skitchのペンモードは、線を引いている間は下の画像を透過し、書き終わった後に本来の濃さの色に変化します。
あまり目立たない機能ですが、下の画像を確認しながら文字や絵を描きたいときは助かります。
保存しなくても直接画像をコピー&ペーストすることが可能
画像編集ソフトで加工した画像を共有するとき、一度保存してからメールやチャットアプリなどで添付するのが一般的です。
しかし、締切時間が迫っているときなど、一分一秒でも時間が惜しい時には煩わしさを感じてしまいます。
Skitchで作成中の画像はショートカットキーでコピー&ペーストできるので、保存の手間なしに直接画像を貼り付けることが可能。
急ぎの案件では少ない動作で画像を共有でき、保存は後からゆっくりできるので便利です。
アップグレードすればPDFへの書き込みもできる
PDFは基本的に直接編集することができないファイル形式です。
しかし、現在は公的なものも含めて、さまざまな書類のテンプレートがPDFで配布。
申請もオンライン化が進んでいることから、直接PDFに記入したいという場面が多々あります。
Skitchは基本無料ですが、有料版にアップグレードするとPDFにも描き込むことが可能に。
わざわざ印刷して描き込むという手間が省け、事務処理が楽になるのでおすすめです。
見られると困る部分を簡単に隠せるモザイク処理の仕方
画像をシェアする際に気をつけたいのが、個人情報など見られては困るものの写り込みです。
もしそのまま第三者に送ってしまうと、大変な事態を招くことになりかねません。
しかし、場所によってはトリミングでカットできないものも。
その場合はモザイク機能が便利です。モザイクボタンを押してドラッグしながら範囲を決定すれば、簡単にモザイクをかけられます。
ただし、モザイクは編集ができず、変更する場合は一度削除して新しくモザイクをかけなおさなければならないので注意が必要です。
加えて、モザイクの粗さを調節することもできません。
Skitchのモザイクはドットが小さく、文字など細かいものであれば問題ありませんが、人の顔などは何となく判別できる場合も。
あまり効果が感じられない場合は、複数回重ねてかけるかペンツールで塗りつぶしてしまいましょう。
Skitchは保存の流れも簡単
画像の加工が終われば、データを保存しましょう。
一度保存すると画像データとして保存されてしまい、修正したい部分があっても編集できなくなるので注意が必要です。
ですから、保存する際は必ずすべての作業が終わって、間違いがないか確認してから行いましょう。
まずは拡張子を決定、PDF書き出しも可能
保存をする時には、まず画面左下の表示から拡張子を決定しましょう。
デフォルトはPNGになっていますが、特に必要が無ければこのままで構いません。
ほかにもJPGやGIFといった定番の拡張子が一通り揃っているので、必要に応じて選択するようにしましょう。
また、PDFとして保存することも可能です。
保存先を決めて保存
拡張子を決めたら、ファイル名と保存先を決めれば作業は完了です。
デスクトップに保存する場合は、画面下中央にあるファイルアイコンをデスクトップにドラッグすればコピーとして保存できます。
デスクトップ以外の場所に保存する場合は、左上のメニューファイルからエクスポートを選択。
ファイル名や拡張子、保存先を選べるメニュー画面が表示されるので、保存先を選択し保存ボタンを押せば保存できます。
Evernoteと共有もできる
Skitchで作成した画像の保存先をEvernoteに指定することもできます。
Evernoteにログインする必要がありますが、よくEvernoteを使うという人は上手く活用してみましょう。
また、同期中はEvernoteから画像を加工することも可能。
ただし、Skitchで加工して保存した画像データは読み取り専用となるので注意してください。
Skitchのダウンロードの流れ
SkitchはEvernoteのホームページからダウンロードできます。ただし、対応しているのはMacかiOSのみとなっているので注意。
以前はWindowsやアンドロイドにも対応していましたが、現在は公開されていません。
MacかiOS端末からホームページへ行くとダウンロードボタンが表示されるのでそこからダウンロードしましょう。
Skitchは面倒なインストール作業がいらない
アプリやソフトをダウンロードした後はインストーラーを作動させてインストールする必要があります。
しかし、Skitchは起動させるだけで、すぐに使い始められます。
一度起動してしまえばアプリを閉じてもバックグラウンドで動くので、使わない時は非表示にしておきましょう。
iOS版のみの機能も
iOS版のSkitchの機能はMac版とほとんど同じですが、iOS版にしかない機能もあります。それは「地図に描き込む」という機能。
自分が今いる周辺や住所入力した場所の地図を表示させることができ、そこに直接描き込むことができます。
いちいち地図アプリを開く必要もなく、待ち合わせの時に目的地や現在地を共有しやすいので便利です。
Skitchはちょっとした画像加工に役立つアプリ
Evernoteとの親和性が高く、日頃からよくEvernoteノートを利用しているのならSkitchは入れておいて損はないアプリです。
Evernoteに登録していなくても使えるので、ちょっとした画像加工をするのに最適なアプリを探しているのならぜひ。
今までより作業効率が格段にアップし、クライアントとのやり取りもはかどります。