今やプログラミングの敷居は低く誰にとっても身近なもの

プログラミングは、現代において着々と身近な存在になりつつあります。

学習制度に取り入れられるなど、その動きは更に活発化しているといえるでしょう。

プログラミングスクールや、オンラインでプログラミングを学習できるWebサイトが展開されていたりと「敷居」も徐々に低くなってきています。

今や誰しもが気軽にプログラミングができる時代になっているということです。


「本」に注目

プログラミングをオンラインで学習することもできますが、今回の記事では「本」に注目します。

プログラミング初心者の方が学習するのに適している書籍や、選び方のポイントをチェックしていきましょう。

また、先ほどお伝えした通りプログラミングは今やオンライン、Webサイトで気軽に学習できる時代です。

そんな恵まれた環境があるにも関わらず、どうして「本」を使うことがおすすめなのかという理由についても紹介いたします。


プログラミング初心者におすすめの入門書を紹介

それでは、早速プログラミング初心者の方におすすめの入門書を紹介していきます。

とはいえ、実際に書籍を買うとなっても言語にもよるというのが事実。

今回は特にメジャーな言語である以下の6つの言語の学習におすすめな入門書を紹介します。

  • Java
  • PHP
  • JavaScript
  • Ruby
  • C++
  • Python

1言語につき1冊ずつピックアップしていきます。


Javaの学習におすすめ「新わかりやすいJava入門編」

非常にメジャーな言語で、企業のシステムやAndroidアプリなど多岐にわたる分野で採用されているJava。

そんなJavaの学習には、「新わかりやすいJava入門編」がおすすめです。

こちらの書籍は、プログラミングが初心者の方でも安心して取り組める内容が満載。

Javaの内容だけでなく「プログラミングの基本」から丁寧に解説がされているという特徴を持っています。

要所要所で問題も出題してくれるため、実際にプログラミングをしながら学習することもでき非常に便利です。

分かりやすいだけでなく、自分の理解度チェックができるテスト問題もあるのも嬉しいポイントといえるでしょう。

Javaを学習したい方はもちろんですが、プログラミングが完全に初めてという方にもおすすめできる書籍です。


PHPの学習におすすめ「独習PHP 第3版」

スクリプト言語として動的なWebページを実現するのに役立つ言語、PHP。

そんなPHPの学習におすすめなのが「独習PHP 第3版」です。

「独習」という名の通り、この本を読み進めていくことで実際にPHPをステップを踏んで学習することが可能です。

解説・例題・練習問題という流れで段階を踏んで学んでいけるというのも特徴の1つ。

実際にプログラミングをしながら学習をするのに適している本だといえるでしょう。

自分の理解度も練習問題の出来次第ですぐに分かり、自分に何が不足しているのかを自覚しやすいのも独習PHP 第3版の良い所です。


JavaScriptの学習におすすめ「本当によくわかるJavaScriptの教科書」

PHP同様、スクリプト言語として動的なWebページを実現するJavaScript。

最近ではjQuerryやサーバサイドでJavaScriptを活用するNode.jsなど、続々と新しい技術が生み出されている言語でもあります。

そんなJavaScriptの学習におすすめなのが「本当によくわかるJavaScriptの教科書」です。

「本当によくわかる」といったようなタイトルを冠しているプログラミングの本は非常に数が多く、本当に理解しやすいのか疑問を抱く方も少なくないでしょう。

この本は、プログラミングについて知識がない初心者の方でもきちんと理解できるように工夫されているので安心です。

丁寧かつわかりやすい解説が助けになるはずです。

そして、プログラミングの本というと文字ばかりなイメージが強いですが、この本は図を積極的に利用しているのも特徴の1つ。

JavaScriptについて、楽しみながら学習できるでしょう。


Rubyの学習におすすめ「たのしい開発 スタートアップ Ruby」

日本人が開発した国産スクリプト言語であるRuby。

Ruby on Railsは世界的に注目・活用されており、今後さらに注目度が高くなっていくことが予想される言語です。

そんなRubyの学習におすすめなのが「たのしい開発 スタートアップ Ruby」になります。

Ruby初心者はもちろん「プログラミング初心者」の方でも安心して学習できる本です。

Rubyの技術めいた話のみならず、開発の背景やコミュニティ情報などRubyそのものに関する情報も掲載されているという特徴があります。

まずは手に取りやすく、飽きることなく取り組むことができる本です。

そして「Ruby on Ralis」に関しても触れられているのも嬉しいポイントといえるでしょう。


C++の学習におすすめ「やさしいC++」

Javaに並んで非常にメジャーで利用されるシーンも多い言語、C++。

そんなC++の学習におすすめなのが「やさしいC++」です。

タイトルの通り、全体を通してC++についてやさしく解説されています。

プログラミング初心者という方にも理解しやすいように書かれているので、C++初心者はもちろんプログラミング初心者・未経験者の方でも安心です。

C++の基本的な部分や構文について分かりやすく丁寧に書かれているほか、練習問題も用意されているので実際にプログラミングをしながら学習ができます。


Pythonの学習におすすめ「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」

AIへの関心・需要の高まりに伴って機械学習・深層学習に適した言語として注目を高めているPython。

そんなPythonの学習におすすめなのが「Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ」です。

プログラミングの始め方から解説してくれるので、初心者の方でも安心です。

読んでいて苦痛に感じづらいよう読みやすさも考えられている、Pythonの基本について学習できる本です。


慣れてきたらO’Reilly(オライリー)本で深く学習する

書店に足を運ぶと、技術書のエリアにO’Reillyコーナーが設置されていることがあります。

現役エンジニアの方がプログラミングの学習本としておすすめすることも多い「O’Reilly」ですが、今回紹介している「完全初心者」という方にはおすすめできません。


挫折に繋がる

取り扱っている内容が広く、そして深いため初心者の方にとってはプログラミングへのハードルが高く感じてしまう要因になります。

挫折してしまう可能性すらあるといえるでしょう。

そのため、プログラミング初心者の方がいきなり(最初に)買う技術書としては適していません


2、3冊目としてなど「理解が深まってきたら」おすすめ

しかし、ある程度言語に慣れてきた場合や1冊を読み通して学習が終わったという方、更に深く言語を学びたいという方には、O’Reilly本がおすすめできます。

全世界で読み親しまれているという特徴はもちろん、深い部分まで知識を得ることができるのはO’Reillyならでは。

確かに少し難しい本かもしれませんが、読んでみる価値は間違いなくある技術書です。

とはいえ買って後悔することがないよう、最初は書店などでO’Reillyの本を試し読みしてみるのがおすすめです。

少しでも「興味深い」と感じられたのであれば、ぜひ購入してみてください。


選び方のポイント

さて、今回紹介した言語以外について学びたい方や、上記以外の技術書もチェックしてみたいという方もいらっしゃるでしょう。

ここからはプログラミング初心者の方が本を選ぶときに意識したいポイントを4つ紹介いたします。

  • 図解が多い
  • 問題が多い
  • 新しい本
  • 自分の作りたいものと方向性がマッチしているもの

1つずつチェックしていきましょう。


図解が多い

プログラミングについて取り扱っている技術書は、文字ばかりのものが多いという特徴があります。

もちろん図解をふんだんに用いている技術書も多くありますが、特にプログラミング初心者の方には「図解の多さ」を1つの基準として選ぶのがおすすめです。

全く新しい、未知の分野について学習する際に文字ばかりだとどうしても頭に入ってこない可能性があります。

図解を用いて解説してくれれば、イメージとともにより具体的に理解することができるでしょう。

楽しく学習することにも繋がります。


問題が多い

プログラミングの学習は、本を読むだけでは不十分といえるかもしれません。

実際に手を動かして「プログラミングしてみる」というのが大切です。

そのため、練習問題などが多く用意されている本が役立つでしょう。

問題を解きながら学習したり、学習が終わった確認として問題を解いてみたりと、「実際にプログラミングする」きっかけを与えてくれます

本を読むだけでなく実際にコードを打つことが大切なので、問題が多く掲載されている本を探してみましょう。


新しい本

プログラミングを含め。IT業界は常に凄まじい速度で進化を遂げている業界です。

そのため、本とはいえど「新しい本」を選ぶのは大切なことといえます。

どれほど分かりやすい本だったとしても、内容が古くて役に立たなければ意味がありません

発行日をチェックするなどするのも選ぶ上で気を付けたいポイントの1つです。


自分の作りたいものと方向性がマッチしているもの

プログラミングを学習するうえで大きなモチベーションになるのが明確に「作りたいもの」や「目標」を持っている場合でしょう。

何か作りたいと思っているプログラムがあるならば、その方向性とマッチしている本を選ぶのも選択肢の1つです。

ただし、その作りたいと思っているもののレベルが高ければ、それについて取り扱っている本のレベルも高い可能性があります。

購入はしたものの意味が理解できないという事態に陥りかねませんので、事前に内容を試し読みするなどしてチェックするようにしてください。

また、その際は併せて入門に適した他の本も購入するといいかもしれません。


本を使った学習をおすすめする理由

さて、記事の冒頭でも触れましたが現代では本以外でもプログラミングを学習できる環境はかなり整い始めています。

プログラミングスクールやIT系の専門学校、無料で学習できるWebサービスなど、敷居が低くなっているのは間違いありません。

ではなぜ、本を使った学習もおすすめなのでしょうか。


自分のペースで納得できるまで同じ部分を学習できる

1ついえるのは、本に合わせて自分のペースで学習できるという点です。

スクールなどに通えば、レベルを合わせてくれたとしても自分にとって分かりやすいかどうかは分かりません。

そして、自分が納得できるまで理解していないのに先へ進んでしまうケースも考えられるでしょう。

しかし、本を使って独学すれば自分が納得できるまで理解してから次のステップに進むことができます。

そのため、基礎を固めることができるでしょう。


自分のレベルに合わせて本を選んで適切な学習ができる

また、自分のレベルに合わせた本を選んで適切な学習が行えるのもメリットの1つです。

今回紹介した入門書からスタートし、レベルの高い本へステップアップしていけるでしょう。


本を読むだけでは足りない

記事中で少しだけ触れましたが、本を読むだけではプログラミングの学習として足りません。

ぜひ、本を「読む」だけではなく「手を動かす」ようにしてください。

つまり、本を読むと共に実際にプログラミングをしながら学習するようにしましょう。


プログラミングは実際にやってみることが大事

プログラミングはとにかく実際に「やってみる」ことが大切です。

そのため、本に掲載されている問題などを実際にプログラミング(コーディング)して解いてみるということが、プログラミング習得への近道になります。

本で問題を解いてみて、分からないときは解説をしっかりと読めるというのも本を利用した学習の大きなメリットとなります。

ぜひ本を読むだけでなく、実際にプログラミングを行ってください。


プログラミングを本で学習すること

今回の記事では、プログラミング初心者の方におすすめの入門書を紹介してきました。

6つの言語をピックアップしての紹介でしたが、他の言語の場合は「選び方」で紹介したポイントを意識して本を探してみてください。

書店まで足を運び試し読みなどをして、自分に「合う」本を探すのも大切です。

本を利用した学習で、プログラミングは習得できます。


本による独学でもプログラミングは習得できる

ぜひ本を読みながら実際にプログラミングをしてみるという流れで学習を進めてみてください。

少しずつ力が身についていくのを実感できるはずです。

本を利用して、自分のプログラミングスキルを高めていきましょう。