プログラマーにおすすめのマウスの選び方を徹底解説!
パソコン作業で欠かせない存在「マウス」
パソコンを利用するとき「マウス」は必要不可欠な入力機器です。
マウスカーソルを動かすことができなければ、インターネットやファイルを開く・閉じる、アプリの起動などが非常に難しくなってしまいます。
正確にいえばキーボードだけでもできますが、マウスを使用した方が圧倒的に効率的です。
ハードウェアはプログラミング効率を劇的に改善する
これは、プログラミングにおいてもいえます。
キーボードが変われば、コーディングするときのタイピング感が変化してスピードや効率が激変します。
そして、マウスも同様。
普通のマウスでも問題はありませんが、多ボタンマウスや特別な機能が付随している製品を使用すれば、より効率的なプログラミングが実現できるでしょう。
快適なプログラミングができるマウスの選び方
今回の記事では、特に「マウス」に注目していきます。
快適にプログラミングを行うためにはどんなマウスがおすすめなのかという点から、どんな機能があるとプログラミング効率が上げられるのかという点まで。
様々な観点から「プログラマー向けのマウス」を紹介していきます。
どのマウスも大した差はないと考えている方も、この記事を参考にぜひ新しいマウスを試してみてください。
プログラマー向けのマウス
プログラマー向けといえど、マウスは各社から数多く販売されています。
一般的に流通している通常のマウス以外にも、トラックボールを利用したものなど種類は様々。
まず最初に区分できるのが、有線(ワイヤード)か無線(ワイヤレス)かという点。
案外、プログラミングをするためにキーボードに手を置いていて、マウスを動かすために手を動かすとコードに当たって鬱陶しいというパターンがあります。
そのため、マウスは無線のものを利用するのがおすすめです。
ワイヤレスマウス
ワイヤレスマウスは基本的にBluetooth接続でパソコンと接続を行います。
ケーブルがないため、好きなポジションに配置して触るたびにコードの鬱陶しさや邪魔さから解放されるでしょう。
それほど大きなメリットに感じられないかもしれませんが、一度ワイヤレスマウスに慣れてしまうと有線マウスに戻したときにストレスを感じるでしょう。
あまり差がないように感じますが、実は「無線になる」というのはかなり快適な作業を実現できる、大きな一歩だということです。
ワイヤレスマウスの電池問題
「ワイヤレスは遅延が嫌だ」だとか「電池式で面倒」という印象をお持ちの方も多いでしょう。
そういった方も安心して使えるのがLogicool(Logitech)製品。
Logicoolは充電しながら対応ワイヤレスマウスを使える「PowerPlayマウスパッド」というマウスパッドを販売しています。
これはゲーミング製品ですが、一般利用やエンジニアにとっても非常に便利なマウスパッドです。
対応製品は、同じくLogicoolが展開しているゲーミングワイヤレスマウスである「G502」、「G703」、「G903」というラインナップ。
入力遅延は有線よりも少ないうえに、充電をしながらワイヤレスマウスを利用できるので電池や充電の手間すら気にする必要がありません。
まさにワイヤレスマウスのデメリットを潰した製品群です。
もちろんマウスだけでも使用可能
とはいえ、価格の高さがネック。
充電を手間に感じないのであれば、PowerPlayマウスパッドはなくてもワイヤレスマウスだけで使用することができます。
3製品共に多ボタンマウスになっており、Logicoolのドライバをインストールすることで具体的にボタンの挙動を設定できるので様々なカスタマイズが可能です。
自分に最適な設定を組むことができるでしょう。
ぜひ選択肢の1つとして考慮してみてください。
トラックボールマウス
一度ハマると病みつきになるといわれるのがトラックボールのマウスです。
ゴロゴロとした球体がマウスに埋め込まれており、それを親指などで転がすことでマウスカーソルを動かします。
トラックボールのメリット
マウスを動かすと腕や指、手首などに負担がかかり、最悪の場合腱鞘炎などになってしまう可能性もありますが、トラックボールであればそういった負担を軽減できるでしょう。
マウスそのものを動かさず、指先だけでカーソルを360度自由自在に動かせるというのは、慣れてしまえば普通のマウスには戻れません。
具体例
例えば、LogicoolのM570tなどが挙げられるでしょう。
普通のマウスにも見えるような外見をしていますが、よく見ると青い球体がマウス先端左側に埋め込まれています。
カーソルはこの球体で動かすことになり、基本的にマウス自体は動かしません。
また製品にもよりますが、今回例として上げているM570tはワイヤレスマウスです。
そのため、ケーブルといった億劫さもないため非常に快適なマウス操作ができるでしょう。
多ボタンマウス
一般的なマウスは、左クリックと右クリック、そしてマウス中央にあるホイール・ホイールクリックの3ボタン+ホイールという構成です。
しかし、世の中には数多くのボタンが用意されているマウスも存在しています。
例えば、さほど珍しくないのが「戻る」・「進む」ボタンがマウス横に備え付けられているマウス。
ブラウザなどの「戻る」ボタンまでマウスを動かしてカーソルを持っていかずとも親指でワンプッシュするだけでブラウザバックができるという優れものです。
プログラマーも、ブラウザなどで調べながらコーディングを行うことが非常に多いです。
案外マウスのサイドボタンがあるだけで、かなり腕や手首の負担を減らすことができるでしょう。
ゲーミングマウスの多ボタン
大抵「ゲーミングマウス」として販売されているマウスにはサイドボタンが用意されています。
これはもちろん「戻る」・「進む」ボタンとして利用もできますが、製品によってはボタンの機能を変更できるものも。
例えば「戻る」ではなく「コピー」に割り当てたり「切り取り」、「ペースト」に割り当てることもできるため、使い方やアイディア次第で作業効率を格段に上昇できるでしょう。
超多ボタンマウス
また、極端にボタンの数が多いマウスというのも存在しています。
例えば、LogicoolのG600シリーズや、CorsairのScimitarシリーズです。
これらはマウスの左側に12個のサイドボタンが用意されているマウス。
見た目は不格好に思える外見をしていますが、一度活用すると圧倒的な便利さを感じることができるでしょう。
それぞれのボタンに様々なキー割り当てや同時押しを設定できます。
そのため、IDEで開発をしている際に、マウスの特定のボタンを押したら特定の機能を呼び出すようなショートカットキーなどを登録できるでしょう。
ショートカットキーを覚えるのが苦手という方でも、マウスのボタンであれば覚えやすいのではないでしょうか。
ユーザー次第でいくらでも使い方の幅が広がるマウスともいえます。
人間工学に基づいたマウス
一般的なマウスは、どれも同じような形をしています。
厚さや大きさこそ違えど、楕円形で丸みを帯びた形が大多数のマウスの共通している形だといえるでしょう。
しかし、中には「人間工学」に基づいて設計されているマウスも販売され始めています。
通称はエルゴノミクスマウス
Logicoolの販売している「MX Vertical」や、サンワサプライのエルゴノミクスマウス「400-MA037」など、様々なマウスが存在。
どれも「疲れにくい」というのを売りにしており、手首の疲労などが考慮されたデザイン・形をしています。
人間工学に基づいている大半のマウスは、パッと見はとてもマウスに見えないような変わった形をしているものがほとんどです。
店頭などで探す際には、見逃さないように注意しましょう。
実際に試してみる必要がある
もちろん、人間工学に基づいているからといって万人が使いやすいと感じるわけではありません。
独特な形が自分の手首などとフィットせず、かえって使いにくい、疲労感が増してしまうケースも想定されます。
そのため、購入する前に一度電気店などで実際に触り心地や使い心地を試してみることを推奨いたします。
番外編:マウスを使わないトラックパッドという選択肢
しばしば「エンジニアは次第にマウスを使わなくなる」といわれることがあります。
これは開発経験やプログラミングの経験を重ねるにつれて、両手を基本的にキーボードに置いている時間が増加していくことが要因です。
コーディングはもちろんキーボードを使いますが、カーソルの移動や何か特定のアクションをする際にはショートカットキーなどを駆使。
極力キーボードから手を離しません。
マウスを使うのが面倒
気が付けば、マウスに手を動かすのが面倒に感じられるというケースも多いでしょう。
この現象はデスクトップ・ラップトップ(ノートパソコン)どちらでも起こり得ます。
特にラップトップの場合は手元にトラックパッドがある場合がほとんどです。
そのため、どうしてもマウスを使わざるを得ない時にはキーボードから腕(手)を動かす量が少なくて済むトラックパッドを活用するケースも多いかもしれません。
プログラミングという業務ならでは
普段使いをするのであればトラックパッドとマウスの使い勝手は雲泥の差があり、マウスに圧倒的な軍配が上がります。
しかし、プログラミングをしている際はその立場が逆転。
わざわざマウスまでキーボードから手を動かして操作するよりも、ほとんど動かさずに操作できるトラックパッドの方が便利に感じられる方もいます。
そのため、必ずしも「プログラミングにマウスは欠かせない」訳ではないといえるでしょう。
マウスにこだわるメリット
そもそも、プログラマーやエンジニアの方がマウスにこだわる「理由」はなんでしょうか。
様々な要因が挙げられますが、やはり基本は「疲労」や「業務効率の上昇」といったところが大部分を占めているでしょう。
疲労を減らせる
案外、マウスまでキーボードから手を動かして、マウスも上下左右に動かして、またキーボードに戻す…というサイクルは手や手首に負担がかかります。
そういった意味では、今回紹介したような多ボタンマウスで少しでも動きを減らしたり、人間工学に基づいたエルゴノミクスマウスを利用して手首などにかかる負担を減らせるでしょう。
結果的に疲労が減り、業務効率の上昇にも繋げられます。
効率を上げるためにも
また、多ボタンマウスのボタンそれぞれを自分のよく使う機能などがすぐに呼び出せるようにキー設定をしておけば、間違いなく業務効率がアップします。
「マウス」はパソコン周辺機器の中でも特に身近な存在なので「なんでもいいや」とされがちですが、実は選び方次第でかなり業務に影響を及ぼします。
自分に合ったマウスをチョイスすることで、エンジニア業を快適に行うことができます。
プログラミング業務効率を上昇させるハードウェアを選択する
今回の記事では「マウス」というハードウェアに注目してきました。
ワイヤレスマウスやトラックボールマウスなど、一口に「マウス」といっても豊富な種類が存在していることが分かったでしょう。
もちろん、プログラミングに関わるハードウェアマウスの他にも様々なデバイスが関わってきます。
キーボードも大事
やはり、プログラマーにとって最も身近なハードウェアはキーボードです。
キーボードもマクロ機能があるものや、静電容量無接点方式の製品、アクチュエーションポイントの深さ、タイプ感など様々な要素が絡んできます。
今回は詳しく紹介しませんが、やはりキーボードも自分に最適なものを見つけることで明確に「プログラミング」という業務の快適さや効率に差が生まれます。
その生まれる差はマウス以上のものとなるでしょう。
相棒となる自分に合うデバイスを探そう
マウスやキーボード、ディスプレイなど、プログラミングには様々なデバイス・ハードウェアが絡んできます。
ぜひ、今回紹介してきたマウスを含めて、自分の感覚にピッタリと合うデバイスを1つ1つ見つけていきましょう。
そうすれば、プログラミングがもっと楽しく、もっと効率的に行えるようになります。
自分に合うデバイスを選んだり探したりするのも、案外楽しいもの。
ぜひ今後プログラマーとして働くうえで「相棒」と呼べるようなデバイスを見つけてください。