軽量プログラミング言語とは?おすすめ言語5選と便利な使い方を解説!軽量言語を使うメリットは?強みを活かした使用例も紹介
プログラミングは敷居が高い
昨今、家電や車・ゲームなどは生活を豊かにするために欠かせないアイテムとして完全に定着しました。
私たちは様々な「プログラミングされたもの」なくしては生活できないほどに依存しています。
実はとても身近な「プログラミング」という技術ですが、どうしても敷居が高く感じてしまうものです。
真っ黒な画面にカラフルな英語がたくさんのスペースの中に記述されていて、知識のない人が見ても記述内容は理解できません。
実際、プログラミングをするための「言語」の数も多く、多少の知識があってもどれに該当するのか判断するのも難しいでしょう。
そんな数あるプログラミング言語の中には勉強が容易とされる「軽量プログラミング言語」というカテゴリーがあります。
LLと呼ばれる「軽量プログラミング言語」たち
軽量プログラミング言語は「LL(Lightweight Language)」と呼ばれています。
今回は「LL」こと「軽量プログラミング言語」にフォーカスを当てて、様々な観点から解説していきましょう。
軽量プログラミング言語に関する基礎的な知識をはじめとし、軽量言語を使うメリットや実際の使用例まで紹介いたします。
記事中でおすすめの軽量言語を5つピックアップしていますので、プログラミングに興味のある方はその中から勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
軽量プログラミング言語とは「習得・学習・使用」が容易な言語のことを指す
早速「軽量プログラミング言語」が一体どのような言語なのかという基礎的な部分からチェックしていきましょう。
軽量プログラミング言語は「習得・学習・使用」が容易な言語のことを指しています。
一般的に難しいイメージのあるプログラミングという技術。
実際、非常に複雑で難しく、実行環境を構築することから大変なプログラミング言語というのは幾つも存在しています。
敷居が低い言語ともいえる
軽量プログラミング言語にカテゴライズされている言語は全て「習得や学習」も楽なのはもちろん「使用する」という観点でも簡単です。
ちょっとした処理を書いて実行するという使い方や、プログラミング初心者の方が最初に勉強をする言語としても適しているといえるでしょう。
実行環境を構築することも容易、そもそも環境構築が不要という場合もあるため、チャレンジする敷居も低いという特徴も持っています。
代表的な言語
そんな軽量プログラミング言語ですが、日本で特にメジャーなのは「Ruby」や「Perl」「Python」「PHP」「JavaScript」などが挙げられるでしょう。
他にも軽量プログラミング言語は幾つかありますが、特に上記の言語が広く親しまれ、実際にシステムやWebサイト構築などで採用されています。
では新しく軽量プログラミング言語を習得するとしたら、どの言語がおすすめなのでしょうか。
おすすめ軽量プログラミング言語5選
それでは、ここからは軽量プログラミング言語で特におすすめの5つの言語を紹介していきます。
- Ruby
- Python
- JavaScript
- PHP
- Lua
1つずつ、それぞれの言語の特徴や基本知識などを簡単に紹介します。
国産言語としても有名な「Ruby」
Rubyは日本人が開発したことでも有名なプログラミング言語です。
オブジェクト指向スクリプト言語であり「楽しさ」に焦点を当てて開発されているという特徴を持っています。
実用性も高く、様々な場面でRubyを使用可能です。
記述量が少ない
記述量が少ないという特徴があるため、覚えることがあまり多くないともいえるでしょう。
開発をスムーズに行えるほか、ソースコードの量が少なければ結果的にエラーやバグ解消の労力も減少します。
可読性も高く、保守性の高いプログラミングができるでしょう。
コンパイル不要
またRubyはスクリプト言語であるためコンパイルをする必要もありません。
JavaやC言語など一般的に有名なプログラミング言語は、実行するためにコンパイルしなければなりませんが、それが必要ないということです。
まさに「軽量」という言葉が相応しいプログラミング言語です。
「国産」というのに興味を惹かれる方もいるかもしれません。
AI(人工知能)開発でも積極的に採用される「Python」
続いて紹介するのはPython。
昨今のIT業界で特に注目を集め、トレンドともなっているプログラミング言語です。
注目されている理由は「AI」への注目の高まりに起因しているといえるでしょう。
機械学習が得意
PythonはAIを開発するうえで重要となってくる「機械学習」を得意としており、様々なライブラリが用意されています。
そのため、IT業界の中でも特にAI・機械学習の分野で利用されている言語です。
今後更に注目を集めていくことになるでしょう。
文法が単純
そして、文法がとても単純という特徴もあります。
どのプログラマーが書いても同じようなソースコードになるような言語設計がされているということです。
そのため可読性が高く、誰が読んでも読みやすいコードを記述することが可能です。
先ほど紹介したRuby同様スクリプト言語という特徴もあります。
Webアプリなどで根強い人気を持つ「JavaScirpt」
JavaScriptは、特にWebアプリなど「Web」分野で大活躍しているプログラミング言語です。
今回紹介している軽量プログラミング5選の中でも最も身近な言語といえるかもしれません。
それほどまでに、Web上の様々なサービス・アプリなどでJavaScriptが採用されています。
JavaScriptの使用例
例えば、何かの情報をWebサイト(サービス)に登録しようとフォームに入力している際に、間違ったフォーマットで入力すると赤文字で注意が表示されたことはないでしょうか。
JavaScriptを使用すれば、Webページをリロードせずともリアルタイムに処理結果をユーザーに返すことができます。
動的なWebページ作成で活躍している言語です。
ゲームなども作れる
そして、JavaScriptはゲームなども作成可能というのも大きな特徴の1つ。
ブラウザゲームなどを開発できるため、実用的なシステムからゲームまで様々な面へ活用可能な魅力的な言語といえます。
またJavaScriptもRubyやPythonと同様にスクリプト言語だという点も頭に入れておきましょう。
動的なWebサイト構築に役立つ「PHP」
続いて紹介するのはPHPです。
PHPはHTMLに埋め込むことができるスクリプト言語。
JavaScript同様、動的なWebページを作成するのに頻繁に使用されているプログラミング言語です。
サーバーサイドでコードを実行する
JavaScriptとの大きな違いは、PHPは「サーバーサイドでコードを実行する」という点です。
JavaScriptはクライアントサイド、つまりWebページを見ているブラウザ側でコードが実行されるためコードの中身を簡単に見ることができてしまいます。
対して、PHPはサーバー側で実行されるためコードの中身は見られません。
データベースと連携できる
また、データベースとの連携ができるというのもPHPの大きな魅力の1つ。
Webフォームなどで登録された情報など、様々なデータがPHPを利用してデータベースへ格納・処理されています。
JavaScriptと並んでPHPも非常に身近で、インターネットを利用していれば誰もが必ず恩恵を享受しているプログラミング言語だとえいます。
とにかく高速に動作する「Lua」
最後におすすめする軽量プログラミング言語は「Lua」になります。
Luaはあまりメジャーなプログラミング言語ではありませんが、とにかく「実行速度が速い」という特徴を持っています。
汎用性も高く、実装も簡単です。
開発に応じて工夫できる
オブジェクト指向型言語・手続き型言語どちらとしても利用ができ、開発に応じて適切なコーディングができます。
またC言語との相性が抜群で組み合わせて使うことで更に使いやすくなるというメリットも。
ゲーム開発もできる言語です。
他の軽量プログラミング言語と比較しても実行速度が速い
今回紹介してきたRubyやPythonと比較しても実行速度が速いというデータがあり、この点はLuaの大きな特徴であり武器といえるでしょう。
WikipediaなどはLuaで構築されており、実績という観点でも十分といえます。
軽量プログラミング言語を使用するメリットは?
軽量プログラミング言語のおすすめに注目してきましたが、実際に軽量言語を使用するメリットは一体何なのでしょうか。
幾つかありますが、今回は少しずつ簡単に解説していきます。
開発コストが低くなる
まず大きなメリットは「開発コストが低くなる」という点。
軽量プログラミング言語の多くは可読性が高く、ソースコードの文量も比較的少ない傾向にあります。
そのため、保守運用などの面から見ても開発コストを抑えることに繋がるでしょう。
修正をしたい場合もソースコードを置き換えるだけで修正を反映でき、速やかに行えます。
学習コストも低い
記事中でも触れた通り軽量プログラミング言語は「習得・学習・使用」が容易なプログラミング言語です。
つまり学習コストが低いということになるため、新たに言語学習をしなければならないというケースでも比較的容易に習得が可能です。
まさに「軽量」であり、気軽に取り組むことができます。
プログラミング初心者の方でも安心して勉強を始められ、学習をしやすいともいえるでしょう。
Webアプリなどで活躍する
Webアプリなどの場合は「更新頻度が高いけど軽い処理」といった部分を扱う場合にも軽量プログラミング言語が活躍します。
軽量プログラミング言語は処理速度が速い言語が多いため、リアルタイムに結果を返したり処理を行う必要がある場合は非常に心強い味方になるといえるでしょう。
軽量プログラミング言語の強みを活かした使用例
それでは、実際に軽量プログラミング言語はどんなサービスなどに使用されているのでしょう。
ここからは軽量プログラミング言語の強みを活かした使用例を紹介します。
まず今回のおすすめ5選の1つ「Ruby」ですが、こちらはクックパッドやTwitterで利用されています。
特にTwitterはリアルタイムで様々な処理が行われているSNSです。
フォローやいいね・リツイートなど、様々な機能をリアルタイムで実現しています。
話題のツイートなどは一瞬のうちにリツイートやいいねの数が増大していきますが、決して処理に「重さ」を感じさせていません。
そして今や誰もが利用しているであろう「YouTube」ですが、こちらは「Python」を利用して作られているWebサービスです。
YouTubeのサーバーサイドの処理に主に使用されています。
またクラウドストレージサービスの「Dropbox」に関しては全て「Python」で作られていると語られており、Pythonでできることの幅広さが分かります。
軽量プログラミング言語はこれからも愛用され続ける
今回の記事では、軽量プログラミング言語に注目してきました。
最後に簡単におさらいしてみましょう。
軽量プログラミング言語は「習得・学習・使用」が容易なプログラミング言語のことを指しています。
特にスクリプト言語が多く、今回おすすめ5選として紹介した言語も全てスクリプト言語でした。
軽量プログラミング言語は特にWebサービスなどで活用されており、ユーザーに対してリアルタイムに処理や結果を返す動的なWebページを構築しています。
ある種、軽量プログラミング言語は数あるプログラミング言語の中でも身近な存在だといえるでしょう。
特にインターネットを頻繁に利用する方であればあるほど、JavaScriptやPHP・Rubyなどと接している機会は多いはず。
今後WebサイトやWebアプリは、更に拡大していくことが予想される分野です。
将来は動的なWebページが当たり前になるかもしれません。
そのため今回紹介してきた軽量プログラミング言語はこれからもエンジニアたちから愛用され続けていくことになるでしょう。
裏を返せば、Webアプリなどの開発・制作に携わりたいと思っていらっしゃる方にとっては必須ともいえる分野かもしれません。
学習や習得が容易ですから、興味のある方や複数言語を学びたい方はこれを機に軽量プログラミング言語を習得してみてはいかがでしょうか。