Javaフレームワークとは?おすすめのフレームワーク15選やトレンド、選び方も解説【2023年最新版】
「Java」は、業務系システムや最近のモダンなWebアプリケーション、Androidのアプリなど様々な分野で採用されている、非常に汎用性が高い言語です。
Javaはその汎用性の高さゆえに、数あるプログラミング言語のなかでも特に高い人気を誇っています。
Javaには、Spring FrameworkやSpring Boot、Apache Strutsといった豊富なフレームワークが存在しています。
そこで本記事では、Javaフレームワークの基本的な知識から、活用する上でのメリットやデメリットを解説するとともに、2023年時点でのおすすめできるJavaフレームワークやそのトレンド、フレームワークの選び方などについても詳しくご紹介します。
これからJavaを学びたいと考えている方、あるいは既にJavaを使用していておすすめのJavaフレームワークを探している・Javaフレームワークに関する最新の情報を探しているという方にとって、こちらの記事が少しでもお役に立てば幸いです。
Javaとは
はじめに、「Java」の基本的な知識について解説します。
Javaは、1995年に米IT企業のサン・マイクロシステムズ社(後の2010年にオラクルに吸収合併される)によってリリースされたプログラミング言語とソフトウェアプラットフォームの総称です。
高い信頼性を要求される業務系システム、Androidスマホのアプリ、ビッグデータやモダンなWebアプリケーション、ゲーム開発、家電製品などの組み込みシステムなど非常に広範囲に用いられています。
“write once, write run anywhere”の標榜の元、WindowsやLinuxなどの異なる環境下でも、Javaプログラムが共通動作するよう保証するJVM(Java Virtual Machine)と呼ばれる実行環境とJDK(Java Development Litの略)と呼ばれる開発環境を統合したプラットフォームも提供されています。
また、Javaの構文構造は、C++と類似しており、オブジェクト指向を全面的に取り入れた言語であるため、初学者には比較的難易度は高いと言われていますが、EclipseやNetBeans、IntelliJなどのIDE(統合開発環境)、豊富な書籍や記事、ドキュメントなど開発面の環境が充実していますので、学びやすい環境は整っています。
Javaは、プログラミング言語の中でも最も需要の高い言語の一つであるため、一度習得することで長年に渡って様々な案件に携われることが期待できます。
フレームワークとは
ここからは、メインテーマである「Javaフレームワーク」の解説に入っていきますが、まずはその前提知識となる、ソフトウェア開発における「フレームワーク」について簡単にご紹介します。
フレームワークとは、「枠組み」「骨組み」「構成」といった意味をもつ言葉ですが、ソフトウェア開発においては、「システムやWebアプリケーションなどの開発が行いやすくなるように、頻繁に使用される機能の半完成品を提供してくれるツールのこと」をさします。
「頻繁に使用される機能」の例として挙げられる機能として、「ログイン機能」「データ登録機能」「検索機能」「予約機能」「問い合わせフォーム機能」「広告配信機能」「バックアップ機能」などが該当します。
こういった機能をゼロから作成するとなれば相当な時間と労力が必要となりますが、フレームワークを活用すれば、簡単なコマンド操作のみで、それら機能の完成品あるいは半完成品のプログラムを生成することが可能です。
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したがって、Javaフレームワークとは、Javaを用いてシステムやWebアプリケーションなどの開発をより早く・簡単に行うためのツール群のことを指します。Javaは、プログラミング言語のなかでも特に開発がしやすいことで知られる言語ですが、Javaフレームワークを活用することによってさらに開発がしやすくなります。
前述の通り、Javaは人気が高いプログラミング言語であるため、豊富にフレームワークが存在しています。
そのため、Javaでソフトウェア開発を行う場合には、Javaフレームワークを用いるのが一般的です。
フレームワークとライブラリの違い
フレームワークとよく似た用語に、ライブラリというものがあります。フレームワークとライブラリ、どちらも開発をサポートしてくれるものですが、その意味合いや位置づけは異なります。
ライブラリとは、汎用性の高い関数やクラスなどのプログラムをまとめたものです。基本的に、各プログラムは単独では動作せず、特定の機能を作成するために部分的に活用されます。
一方で、フレームワークは、それ自体で特定の機能を実現するプログラムを提供してくれます。
「フレームワークは完成品・半完成品を、ライブラリは部品を提供してくれる」と考えれば、イメージがしやすいでしょう。
Javaフレームワークを活用するメリット
Javaフレームワークを活用することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、Javaフレームワークを活用するメリットを3つご紹介します。
開発を効率化できる
Javaフレームワークは、頻繁に使用される機能の作成をサポートしてくれるため、開発を効率化させることができます。
ゼロから作成する場合に数日かかるような機能であっても、フレームワークを使えばものの数分で作成できてしまうケースも珍しくはありません。
それだけ、ITエンジニアの負担が軽減されますし、開発期間の短縮化を図ることもできます。
コードの書き方をある程度統一しやすい
Javaフレームワークは、各々が独自に規約やルールを定めています。
そのため、Javaフレームワークを活用すると、チーム間でコードの書き方が統一されやすくなり、結果としてコードの可読性が高まります。
チーム間でコード内容を参考にしあうことが容易になりますし、メンテナンス作業なども行いやすくなります。
バグの量を抑えられる
一般的に、開発で発生してしまうバグの量は、コードの量に比例する傾向がありますが、Javaフレームワークを活用すれば、自前で書くコードの量を大幅に減らすことができるため、バグの量を抑えることができます。
Javaフレームワークを活用するデメリット
Javaフレームワークにはいくつものメリットがある一方で、デメリットもあります。こちらについてもしっかりとおさえておきましょう。
ここでは、Javaフレームワークを活用するデメリットを3つご紹介します。
学習時間を要する
これまで解説したとおり、Javaフレームワークを活用すれば開発を行いやすくなりますが、そのためにはJavaのプログラミング言語自体に対する理解に加え、Javaフレームワーク独自の知識も必要となります。
したがって、効果的にJavaフレームワークを使いこなすためには、それ相応の学習時間が必要となります。
カスタマイズが難しい
Javaフレームワークでは、あらかじめ形ができあがっているもので開発していくことになるため、細かいカスタマイズは難しく、オリジナリティを出したい場合やイレギュラーな処理を行いたい場合に実現しにくいことがあります。
ブラックボックス化しやすい
Javaフレームワークを活用すれば、ゼロからの開発をせずにすみますが、逆に言えば、その手軽さゆえに、Javaの仕様や文法をあまり理解していなくても開発ができてしまう、ということになります。
そのため、何らかのエラーやトラブルが発生した場合に、原因の特定などが難しくなってしまうことがあります。
おすすめのJavaフレームワーク15選
続いては、Java開発の際によく使用されるおすすめのJavaフレームワーク15選をご紹介します。
Spring Framework
Spring Frameworkは、単にSpringとも呼ばれ、Javaで最も有名なフレームワークであり、大規模なシステムに利用されることが多いです。
AOPとDIと呼ばれる概念(詳しくはこちらの記事を参考)を取り入れていることが特徴で、拡張性に優れる一方で、全体像を把握しにくいことから、学習コストは比較的高く、初学者には不向きとされていますが、コミュニティも活発でドキュメントも豊富にありますし、非常に安定したJavaを代表するフレームワークの一つです。
参考サイト
Spring 公式サイト
Spring ドキュメント
Spring Boot
Spring Bootは、上述のSpring Framework上で動作するマイクロフレームワークです。
より少ない設定で手早くSpringプロジェクトをセットアップすることができ、Javaに加えてKotlinを使用することも可能です。
Spring Bootは、Spring Frameworkの機能をより使いやすくしたものと考えて良いでしょう。
Spring Frameworkを学びたい方にとっては、より環境構築が簡単なSpring Bootから始めることも良い選択になるでしょう。
参考サイト
Spring Boot 3.0 入門 - リファレンスドキュメント
Play Framework
Play Frameworkは、Ruby on RailsやDjangoから影響を受けたとされており、MVCモデルを採用したWebアプリケーション向けのフレームワークです。
メモリ使用量やCPUリソースの消費量が少ないことから軽量で高速に動作し、Javaに加えてScalaを使用することも可能な点が特徴として挙げられます。他のフレームワークより、学習コストが比較的低いことも初学者には良い点です。
参考サイト
Play 2.4.x ドキュメント
Apache Struts
Apache Software Foundationにより開発保守されている、Webアプリケーションのフレームワークです。
Spring Frameworkとも良く比較され、こちらも大規模なシステムを構築する際に適しています。
MVCモデルを採用し、プラグインベースのアーキテクチャを持ちます。
DIのためにSpringプラグインを使い、後述のORMにHibernateを使用するなど、他のフレームワークと組み合わせて使用することも可能です。
セキュリティ面での脆弱性を指摘されて以降、他のフレームワークへの移行が進んでいます。
参考サイト
Apache Struts公式サイト
Blade
Bladeは、軽量かつハイパフォーマンスなWebアプリケーションを効率良く開発できるフレームワークです。
開発者が1日で全体を理解することを目標としていることから、シンプルな設計思想に重点が置かれています。
MVCモデルを採用し、サードパーティのライブラリに依存しないことから開発者が理解しやすい設計になっています。
Dropwizard
Dropwizardは、ハイパフォーマンスなRESTfulなAPIを迅速に開発することに適したフレームワークです。
設定に関わるコードの記述量が少なく、コアのビジネスロジックの開発に集中することが可能で、非常に効率良く開発を進めることができます。
環境構築も容易なことから、初学者にも始めやすいフレームワークです。
参考サイト
Dropwizard公式サイト
Spark Framework
Spark Frameworkは、Javaに加えてKotlinを使用することが可能なオープンソースのマイクロフレームワークです。
Rubyのフレームワークである、Sinatraに影響を受けて開発されたとされ、軽量で迅速な開発が可能です。
定型的なコードを書く必要性があまりなく、RESTful APIを効率良く実装することに向いています。
参考サイト
Spark Framework公式サイト
Hibernate
Hibernateは、ORM(Object-Relational Mapping)用のフレームワークです。
コードの記述量が少なく且つSQLを扱うことなくマッピングすることが可能です。
リレーショナルデータベースのために作られたものですが、最近のバージョンではNoSQLのデータストアに対してもサポートするモジュールを提供するなど、汎用性が高い一方で、ある程度の学習コストを要するとされています。
※ORMとは、プログラムのオブジェクトとデータベースとをマッピングするものです
参考サイト
Hibernate公式サイト
MyBatis
MyBatisは、Hibernateと同じくORMのフレームワークです。
SQLを実装する必要があり、一定の知識が必要になりますが、開発者が意図した通りのデータ操作を実行することができるため、よりパフォーマンスに拘って開発を進めたい場合などには、良い選択になり得るでしょう。
参考サイト
MyBatis公式サイト
GWT
GWT(Google Web Toolkit)は、Google社によって開発された、Ajaxを組み込んだWebアプリケーション作成するためのフレームワークです。
コードをJavaで記述し、コンパイルすることでJavaから最適化された静的ファイル(JavaScriptやHTML)を生成すること可能です。
また、Google社によって開発されていますので、UIを実装するためのライブラリやチュートリアル、開発者ガイドなどドキュメントが充実しています。
Jakarta Faces(JF)
Jakarta Facesは、Jakarta EE(Enterprise Edition)と呼ばれる、企業向けWebアプリケーション開発機能群の一種で、以前はJavaServer Faces、後にJakarta Server Faces(JSF)として知られ、 WebアプリケーションのUIを構築するための定番フレームワークです。
MVCモデルに従い、コンポーネントベースのアーキテクチャを採用しています。テンプレートシステムには、独自のFaceletsと呼ばれるものを採用しておりますが、HTMLライクなものであるため理解しやすいです。
Javaを使ってUIを実装したい場合、まず検討すべき選択肢になるでしょう。
参考サイト
Jakarta Faces公式サイト
Apache Wicket
Apache Wicketは、Apache Software Foundationにより開発保守されている、Webアプリケーションを作成するためのフレームワークです。
Apache Wicketは煩雑な設定ファイルをJavaで記述すること可能で、ほぼ全てのコードをHTML(またはXHTML)とJavaだけで開発することができます。
また、画面とロジックを明確に分離することにより、効率性の高い開発を進めることが可能です。
参考サイト
Apache Wicket公式サイト
Apache tapestry
Apache tapestryは、Apache Software Foundationにより開発保守されている、Webアプリケーションを作成するためのフレームワークです。
Jakarta FacesやApache Wicketと同じく、コンポーネントベースのアーキテクチャを採用しています。
参考サイト
Apache tapestry公式サイト
Vaadin
Vaadinは、コンポーネントベースのアーキテクチャを採用した、Webアプリケーションを作るためのフレームワークです。
JavaのみでモダンなUIを作成することも可能であり、TypeScriptを使うことこともまた可能です。
Vaadinの開発元は営利企業であるため、無償のCore版と有償のPro, Prime, Ultimate版があります。
参考サイト
Vaadin公式サイト
JHipster
JHipsterは、Spring Bootとフロントエンドの三大フレームワーク(Vue, Angular, React)を組み合わせたプロジェクトをワンハンドで生成することができる便利なフレームワークです。
フロントエンドとバックエンドが1つに統合されたものと、各々を分割したものの両方のアーキテクチャを選択することができます。
参考サイト
JHipster公式サイト
Javaフレームワークの人気トレンド【2023年最新版】
ここまでおすすめのJavaフレームワークをご紹介してきましたが、Javaフレームワークのトレンドはどのようになっているのでしょうか。
Googleトレンドを使って、「どのJavaフレームワークが頻繁に検索されているか」の比較調査を行いましたので、その調査結果についてご紹介いたします。
※調査時期は、2023年2月です。
※Googleトレンドでは、知名度の高い上位4つのJavaフレームワークを比較しています。
なお、色分けは以下の通りです。
青:Spring Framework
赤:Spring Boot
黄:Play Framework
緑:Apache Struts
この調査結果によれば、2023年時点でのJAVAフレームワークの人気のランキングは、Spring Bootが圧倒的な1位で、2位がSpring Framework、3位・4位がほぼ同程度でPlay FrameworkとApache Strutsとなっています。
過去5年間にわたり、基本的にSpring Bootが高いシェアを保ち続けていることがわかります。
Spring Frameworkが何度か瞬間的にSpring Bootに迫ることはあったものの、Spring Bootの一人勝ち状態にあります。
本データによれば、2023年時点においてはSprint Bootの対抗馬は見当たらないことから、当面はSpring Bootが高いシェアを維持し続ける可能性が高いでしょう。
Javaフレームワークの選び方
とても便利なJavaフレームワークですが、ITエンジニアの方にとってみれば、あまりに種類が多くて、どれを学習すべきなのか、迷ってしまうこともあるかと思います。
特にフリーランスエンジニアの方の場合、求人案件を応募する際に特定のフレームワークのスキルを求められることが多く、どのフレームワークを学習するかによって、働き方や年収などが大きく変わってきます。
そこで、こちらではJavaフレームワークの選び方をご紹介していきます。
目的に対して必要な機能を備えているかどうか
フレームワークによって、使用できる機能や特徴は異なります。
さまざまな目的に対応できるフレームワークがある一方で、一部の機能に特化したフレームワークもあるため、フレームワークの選択には「何をしたいのか」「目的のためにはどういった機能や特徴があると良いのか」といった観点を持つことが重要です。
したがって、候補となるフレームワークに対して、どんな機能や特徴を備えているのかをチェックしておくようにしましょう。
採用実績・トレンドを考慮する
フレームワークを選ぶ上で、Javaフレームワークの採用実績・トレンドを考慮することも非常に重要です。
基本的には、多くの採用実績をもつフレームワーク、トレンドに即したフレームワークを選ぶとよいでしょう。
採用実績が少なく、トレンドでもないフレームワークを学習したとしても、仕事としてニーズがなければ、学習に費やした時間が無駄になってしまいます。
したがって、本記事でもご紹介したようなトレンドを意識し、その時々で人気やニーズの高いJavaフレームワークを幾つか選択し、絞りこむのがおすすめです。
学習コストを考慮する
そして三つ目は、Javaフレームワークの学習コストを考慮することです。
ITエンジニア初心者の場合は、学習コストのかからないフレームワークを選ぶとよいでしょう。
学習コストが低いフレームワークとは、たとえば次のようなフレームワークのことです。
- 難易度が低い
- 規約やルールが少ない
- 学習に役立つ書籍・サイトが豊富
- 親しい人が既に習得している(親しい人から教えてもらえる)
- 通っているスクールで扱っている
学習コストが低ければ、すぐに実際の仕事にとりかかっていけるでしょう。
しかし、学習コストが低いフレームワークを選ぶことにもデメリットがあります。学習コストが低い分、他のエンジニアとの差別化ができません。
差別化ができなければ、採用されにくくなったり、採用されたとしても単価が低い状態が続いてしまったりするでしょう。
ITエンジニア中級者・上級者であれば、あえて難易度が高いフレームワーク、情報が少ないフレームワークを選び、それをウリにする、という手もあります。
実際にフレームワークを触ってみる
そして最後に、実際にJavaフレームワークを触ってみることが挙げられます。
周辺的な知識だけでなく、実際に各フレームワークの公式ドキュメントに目を通したり、チュートリアルが提供されている場合はそれを試してみたりすることで、自分との相性や、フレームワークで出来ることや使い勝手についての理解をより深めることが可能となります。
これらを総合的に加味することで、最終的に使用するJavaフレームワークを選定するのがよいでしょう。
迷った場合は、Spring Boot
採用実績やトレンド、学習コストを考慮することがよい、とお伝えしましたが、それでも迷ってしまう場合もあるかと思います。
その場合は、上でもご紹介したように人気が高く、また求人数も多いうえに、始めやすいSpring Bootをおすすめします。
フレームワークは、いったん概念を理解してしまえば応用が利きます。
Spring Bootを一通りおさえてしまえば、後に他のフレームワークを学習することになったとしても、その負担が軽くなるでしょう。
Javaフレームワークの学び方
Javaフレームワークは、学び方としてどのような方法があるのでしょうか。
一般的には、書籍・学習サイトで学ぶ方法と、プログラミングスクールで学ぶ方法の大きく2つがあります。
書籍・学習サイトで学ぶ
まず、Javaフレームワークを学ぶ方法として書籍や学習サイトを利用して学ぶ方法があります。
昔と比べて最近では、初心者でも簡単に取り組める書籍・学習サイトが増えました。
例えば、UdemyやProgateといった学習サイトでは、オンラインで非常に質の高いコースが提供されています。
また、Javaや学習対象のJavaフレームワークの公式ドキュメントを参照することも、質が高く正確な情報が得られることからおすすめです。
書籍・学習サイトで学ぶ方法には、比較的コストを抑えやすい、自分のペースで進められるといったメリットがあります。
また、参考までに、Javaのフレームワークを学習する上でおすすめの書籍やWebサイトについてもご紹介します。
※アフィリエイトリンクではありません
スッキリわかるJava入門 第3版
Javaフレームワークを学ぶ前に、基本的なJavaの文法やオブジェクト指向を学びたい初学者に適した書籍です。
後悔しないためのSpring Boot 入門書:Spring 解体新書(第2版): Spring Bootが丸分かり Spring解体新書
JavaフレームワークのSpring Bootの入門書です。
Spring Bootについて、基礎から一通りのWebアプリケーションを構築するまでの流れを掴むのにおすすめの書籍です。
ちなみに2023年2月現在、Kindle Unlimited会員の方は無料で読むことができます。
IntelliJ ではじめる Spring Boot:課題管理アプリを作って学ぶWebアプリケーション開発の基礎
動画を見ながらハンズオンで学びたい方にとっては、こちらのUdemy講座がおすすめです。
統合開発環境のIntelliJ、データベースの操作にMyBatisを使って、アプリケーションを構築しながら、より実践的に学ぶことができます。
このサイトは、JavaフレームワークであるSpringの開発者向けの公式ドキュメントを日本語に翻訳したサイトになります。
プログラミングスクールで学ぶ
続いて、Javaフレームワークを学ぶ方法として、プログラミングスクールに通いながら学ぶ方法があります。
入学金や授業料など費用はかさみますが、プロから直接教わることで、独学よりも短期間でステップアップしていくことができます。
転職サポートをしてくれるスクールも多くあり、積極的に仕事を探しているエンジニアに適している方法といえます。
コミュニティで学ぶ
近年ではITエンジニアを目指す人が増えてきていることもあり、非常に多くのITエンジニア向けのコミュニティがオンライン・オフラインに存在しています。
勉強会などのオフラインコミュニティに参加してみるのも良いですし、オンラインのエンジニアコミュニティであればより気軽に参加することができます。
特に自分でフレームワークの学習を進めている過程で、知らないことやわからないことが出てきた際には、Stack OverflowやQiita、Medium、Zennといった知識や情報を共有するコミュニティを活用することで、よりスムーズに解決を図りやすくなります。
またコミュニティを通じて情報の共有を受けるだけでなく、自分が学んだことを自分から発信・共有することもおすすめです。 自分が学んだことを言語化してアウトプットすることにより、さらに深い理解や記憶の定着に繋がるほか、他のユーザーから得られるリアクションによって学習に対するモチベーション向上も期待できます。
Javaフレームワークが使われているサービス
最後に、Javaフレームワークによって開発されたサービスを参考としてご紹介いたします。
SmartNews
SmartNewsは、スマートフォン用のニュースアプリです。
ニュースや広告の配信行うサーバーサイドの開発に、Spring Bootが使用されています。
PayPay
PayPayは、QRコードによる 電子決済アプリです。
バックエンドの大部分は、Spring BootフレームワークでJavaやKotlinを用いて、ORMにはMyBatisを用いて開発が進められています。
まとめ
ここでは、Javaフレームワークにフォーカスし、その基本的知識やメリット・デメリット、おすすめJavaフレームワークなどをご紹介してきました。
Javaは、歴史のある汎用性の高い言語であり、そのフレームワークはとても充実しています。
Javaエンジニアとして活動していくのであれば、Javaフレームワークの知識・スキルは必須といえるでしょう。
本記事が、Javaフレームワークの理解の選定などにおいて、少しでもお役に立てますと幸いです。
なお、Javaフレームワークにも流行り廃りがありますので、情報をアップデートし続ける意識を常に持つようにすることが重要です。