ゲームプログラム言語のおすすめを解説!初心者向けのプログラミング言語と学習方法も紹介
世代を超えて親しまれ続けるゲーム
今やすっかり趣味やアクティビティの1つとして定着している「ゲーム」という分野。
近年ではe-Sports(イースポーツ)として競技化する流れも発生し、ゲームによっては巨額な賞金が動き始めています。
Dota2は2,551万ドル、Fortniteは3,000万ドルという途轍もない賞金総額は想像もつきません。
今後も更に発展していくであろう「ゲーム」という分野は、可能性に満ち溢れている世界だといえるでしょう。
ゲーム製作におすすめなプログラミング言語を紹介
多くの方が親しむ「ゲーム」ですが、当然「開発者」がいます。
つい忘れがちな存在ですが、開発者がいるからこそ様々なゲームジャンル・スタイル・システムを楽しむことができているといえるでしょう。
今回の記事では「ゲーム開発」にフォーカスを当てていきます。
ゲーム開発で気になるポイントをチェック
プレイヤーとして、ゲームがどのように作られているのか気になったことがある方は多いでしょう。
実際、ゲームはプログラミングで作られています。
では、ゲーム制作におすすめなプログラミング言語というのは実在しているのでしょうか。
また初心者でも取り組みやすいゲームプログラム言語および学習方法についてや、開発をラクにするゲームエンジンまで注目。
様々な観点から「ゲーム開発」について解説していきます。
ゲームプログラムにおすすめなプログラミング言語は?
それでは早速ゲームプログラムにおすすめな言語をチェックしていきましょう。
基本的にゲーム制作はどの言語でもできます。
しかし今回は特に向いている言語、ゲーム開発現場で親しまれている言語などを紹介していきます。
- C#
- C++
- JavaScript
- Kuin
- Swift
1つずつチェックしていきましょう。
C#
C#は、後ほど紹介するUnityで使用されている言語です。
Unityで作られているゲームは数多く、主にスマートフォンゲームアプリタイトルで幅広くゲーム制作に採用されているゲームエンジンです。
スーパーマリオランやアイドルマスターシンデレラガールズなど、数多くのゲームアプリがUnityを用いて制作されています。
MonoGameなどでも使用されており、C#を勉強すればスマートフォン向けゲーム開発が一気に身近なものになるでしょう。
また、ゲームのみならずWebアプリケーションやゲームではないスマホアプリを開発することも可能な言語です。
ゲーム分野のみならず、幅広く活用できるプログラミング言語だといえるでしょう。
C++
C++もゲームプログラム現場で積極的に採用されるプログラミング言語です。
ハード制御に優れていることもあり、ゲーム開発者たちから親しまれています。
実行速度という観点からも優れており、快適な動作・プレイが重要となるゲーム開発に適している言語だといえるでしょう。
ゲームエンジンでいえばUnreal Engineで使用されている言語であり、コンシューマーゲーム開発でもC++はよく採用されています。
Unreal Engineは日本でも大ブームを巻き起こした「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」通称「PUBG」で使われたエンジンです。
また、話題を集める「FINAL FANTASY VII REMAKE」などでも使用されており、クオリティの高いゲームを開発することができます。
Unreal Engineについては後ほど更に詳しく紹介いたします。
JavaScript
JavaScriptは、特にブラウザゲームなどを制作するのに適したプログラミング言語です。
ゲームプログラム以外のプログラマーも多いことから、様々なフレームワークが用意されているというのも特徴の1つ。
ゲーム以外の開発もできるため、JavaScriptを習得すればゲームのみならずIT業界でも活躍できるかもしれません。
今回紹介しているプログラミング言語の中でも特に学習コストが低く、勉強をしやすい言語という特徴もあります。
比較的学習しやすく、他分野でも活用できるJavaScriptを勉強しておいて損になることはまずないでしょう。
Kuin
国産言語で、比較的新しいプログラミング言語であるKuin。
知名度はまだ高いとはいえませんが、非常に可能性に満ちている言語です。
2D・3Dグラフィックス描画、サウンド再生を標準でサポートしており、実行速度が圧倒的に高速であるという特徴を持っています。
日本産のプログラミング言語ということもあり、チュートリアルなどが標準で日本語というメリットもある言語です。
今後どのように展開され、普及していくかは未知数ですが、ゲーム開発の敷居が低い言語であるといえるでしょう。
Swift
iOSアプリ開発のプログラミング言語として有名なSwiftでも、ゲーム開発が可能です。
シューティングゲームやRPGなどをiOSのみならずMac OS向けにも制作できます。
スマートフォン向け、特にiPhone/iPad向けのゲームアプリを制作したいと考えている方におすすめな言語です。
モダンな言語という特徴もあり、学習コストも比較的低いので学習しやすい言語ともいえるかもしれません。
プログラミング初心者の方向けの言語学習方法
さて、いくら初心者でも取り組みやすいゲームプログラム言語の名前や特徴を知ったとしても、実際に開発をしてみなければ意味がありません。
とはいえ、プログラミングと聞くと敷居が高く感じてしまうのも事実。
インデントと呼ばれるスペースの意味や、全て英語で記述するという部分からチャンレンジする前に諦めてしまう人も少なくありません。
プログラミングは決して難しいものではない
どうしても敷居が高く感じてしまいがちなプログラミング。
しかし、実際に手を出してみればプログラミングという作業はさほど難しいものではありません。
ということで、ここからは「プログラミング初心者の方におすすめな言語学習方法」を解説していきます。
参考書・技術書を読み込む
も基本的な部分ですが、まずは学習したい言語の参考書や技術書を読みましょう。
これは分厚い参考書を「全てを読んで、完璧に覚える」ようにするという意味ではありません。
言語の基本的な部分ないしは今主流とされているオブジェクト指向に関する基礎的な部分を学習しましょう。
特に力を入れるべきは基礎的な部分
言語であれば基本的な型宣言(int型、String型、Float型等々)をしっかり勉強します。
オブジェクト指向に関してはクラスやメソッド、インスタンス化についても学習してみるといいでしょう。
こういった基本的な部分を少しでも頭に入れておけば、実際に何かプログラムを組んだときにある程度スムーズに取り組めるでしょう。
とにかくプログラミングする
ある程度基礎的な部分を頭に入れることができたら、実際にプログラムを組んでみます。
何か目的を定めてオリジナルのプログラムを組んでみましょう。
もし何も作るものが思い付かない場合は本やネットに掲載されている問題をとにかく解いてください。
様々な問題を実際にプログラミングしながら解いていくことで、必ずその言語を自分のものにできます。
Webサービスの活用も選択肢の1つ
特にネットには、プログラム構築環境がなくともオンラインでコーディングができるWebサービスが数多く展開しています。
ゲーム感覚で学習できるものや、難易度順に少しずつステップアップしていけるものなど、幅広いサービスが展開中です。
自分に合うものを探しながら、色々なサイトでプログラミングをしてみるのが楽しみながら学習するコツだといえます。
実際に何かゲームを作ってみる
ある程度プログラミングができるようになってきたら、実際に何かゲームを作ってみましょう。
本当に簡単・単純なゲームで構いません。
ネットで調べながらで何の問題もありません。
とにかく「実際にゲームを制作してみる」ことを体験するのが重要です。
ためらわずに調べる
実際の業務も、ネットで調べながら開発することになります。
ゲームクリエイターと呼ばれるプログラマーたち全員が、完璧に言語をマスターしているわけではありません。
ネットを利用して調べ、様々なバグやエラーに悪戦苦闘・試行錯誤しながらプログラミングしています。
そのため「調べているようではプロではない」といったことはないので、積極的に調べてプログラミングしていきましょう。
そのうちに、自分の技術に変化していくはずです。
開発をラクにするゲームエンジン
ゲームを開発していくうえで、開発をラクにしてくれるゲームエンジンがいくつか存在しています。
これまではプログラミングの「言語」について紹介してきましたが、ここからはゲームエンジンに注目していきましょう。
C#やC++を紹介する際に触れたUnityやUnreal Engineを紹介いたします。
Unity
C#やJavaScriptを使用するゲームエンジンであるUnity。
既に触れましたが、数多くのスマホゲームアプリで使用されているゲームエンジンです。
マルチプラットフォームに対応しており、iOS・Androidの互換性を持っています。
また、コンシューマーゲーム機器でもPlaystation 4やPS Vita・Nintendo Switch、パソコンであればWindows・Mac・Linuxへの互換性まで。
わざわざプラットフォームごとに作り分けたり作り直したりする必要がなく、非常に便利で開発コストを低くしてくれるゲームエンジンだといえます。
また、簡単な3Dゲーム程度であればプログラミングをせずとも開発できてしまいます。
もちろん2Dゲーム開発もできるため、Unityを使用すればありとあらゆるゲームを開発できるでしょう。
無料でも利用可能という特徴もあるため、非常に敷居が低いというメリットも持っておりアマチュアの方でも気軽にゲームを開発できます。
そしてSQUARE ENIXやNintendoもゲームエンジンとして正式採用。
このことからUnityはアマチュアのみならず、プロの開発現場でも使われる本格的なゲーム開発エンジンであることが分かります。
Unreal Engine
C++を使用する、フォートナイトをリリースしたEpic Gamesが開発しているゲームエンジンである「Unreal Engine」。
Unreal Engine 4は、BluePrintというビジュアルスクリプティングシステムが用意されています。
これは、究極的には一切プログラミングをせずにある程度のゲームを作ることができてしまうシステムです。
基本的に完全無料という形式を取りながら、非常に美しく美麗なグラフィック性能を持っているというのも特徴の1つ。
特に意識せずとも美しいオブジェクトなどを制作してくれるため、グラフィックに優れたゲームを制作したい方はぜひUnreal Engineを試してみましょう。
FPS向けエンジンというイメージが強いですが、実際にはどんなジャンルのゲームでも制作できるゲームエンジンということを覚えておいてください。
FPSはもちろんTPS・レースゲーム・RPG・横スクロールゲームなど何でも制作可能です。
ただし四半期毎にUE4を採用した製品の売り上げが3,000USDを超えた場合、5%のロイヤルティーが徴収されます。
この点は頭に入れてておいたほうがいいでしょう。
ゲームプログラムの魅力
ゲームプログラムをする人は、職業としてはゲームクリエイターという括りになるでしょう。
様々なゲームを開発して世の中にリリースし多くのユーザーに愛され、楽しんでもらえるゲームを制作できたらそれまでの苦労が全て報われます。
ゲームプログラム以外にも共通していえることですが、コーディング中のエラーやバグに悩み、苦しみ、やっとの思いで解決できた時の達成感は何者にも代え難いものがあります。
充実感や満足感、達成感が味わえるのが「ゲーム制作」というものだということです。
趣味でも楽しめる
今回紹介したゲームエンジンであるUnityやUnreal Engineは、紹介の際お伝えした通り基本無料で利用できます。
つまり、仕事として取り組まなくてもお金をかけずに趣味としてゲーム制作を楽しむことができるということです。
自分の持っているスキマ時間や、趣味が無くて暇を持て余しているという方は、ゲーム制作を新たな趣味にしてみても楽しいかもしれません。
特にスマートフォン向けゲームアプリは、自分1人でも十分に制作可能かつ誰にでも親しまれる可能性の高いジャンルです。
もしも趣味で作ったゲームアプリが大ヒットすれば、そのまま仕事に繋がったり、アプリの売上で生活ができるようになるかもしれません。
可能性が広がるゲーム業界
記事の冒頭でe-Sportの発展、今後のゲームには多くの可能性が眠っていることに触れました。
それはゲームの「ユーザー」目線ですが、同様にゲームを「作る」開発者目線でも多くの可能性が眠っているといえるでしょう。
敷居を高いなどと感じずに、ぜひゲーム制作にチャレンジしてみてください。
例えそのゲームが評価を得られなかったとしても、開発過程で学んだプログラミング言語やゲームエンジンの扱い方は必ず糧になります。
将来の仕事に繋がっていく可能性もゼロではありません。
常に向上心を持って様々なことに挑戦していきましょう。