ドットインストールの特徴や評判、料金を徹底解説!
ドットインストールは、動画で学べるプログラミング学習サイトです。
プログラミング学習者には定番サイトの1つで、初心者向けに作られている上に無料で見られる動画もたくさんあります。
そのため、独学でプログラミングを勉強する人に人気があります。
プログラミング学習者がほぼ必ず通るといっても良いほどメジャーな学習サービスです。
このサイトでエンジニアになれるだけの実力を身につけられるのでしょうか。
ドットインストールの特徴や評判について解説します。
ドットインストールの特徴
まずは特徴をチェックしていきます。
3分の講義動画を視聴するスタイル
ドットインストールの最大の特徴は、全ての動画が約3分ということ。
多くの学習サイトや講義動画は、20分を超えるものがほとんどです。
ドットインストールのレッスンは1つ1つが3分と短いため、時間がない人でも気軽に利用できます。
コースが非常に豊富
レッスン一覧を見ると、膨大な数のレッスンが表示されます。
定番のHTMLやCSSなどの人気のプログラミング言語はもちろん学べます。
さらにJavaScriptやPHPのフレームワーク、仮想マシンの立上げ方、スマートフォンのアプリの作り方まで学習可能。
2020年2月時点で、400を超えるレッスンを公開しています。他の学習サイトと比較しても群を抜いて豊富なコース数が魅力です。
ドットインストールで学べるプログラミング言語
ドットインストールでは、様々なプログラミング 言語を学習可能です。
メジャーなプログラミング言語は一通り学習可能
RubyやJavaScript、PHPをはじめ、人気のある言語はほとんど全て取り扱っています。
年収の高い言語と話題になった、新しいプログラミング言語であるGoやScalaまで学習可能です。
また、厳密にはプログラミング言語ではないものの、Web系エンジニアに必須で人気のHTMLやCSSももちろん学べます。
プログラミング初心者が学ぶべき言語は全て揃っていると考えて良いでしょう。
フレームワークやデータベース言語も学習できる
ドットインストールで学べるのはプログラミング言語だけでなく、環境構築や人気のフレームワークなども学習できます。
環境構築はWindowsとMac向けの両方があるため、学習環境を選びません。
またフレームワークは、定番のものから最近人気のものまで、随時更新されています。そのため最新技術を学びたい人にもぴったりです。
ドットインストールの評判
ではドットインストールはどのような評価を受けているのでしょう。評判に注目します。
まったくの初心者には難易度が高め
ドットインストールは初心者向けですが、完全なプログラミング初心者には難しいという意見も少なくありません。
初心者向けサービスと銘打ってあるものの、実際に視聴すると言語によっては少し難しい印象を受けます。
過去に少しでもプログラミングを触ったことがある、という人の方が理解しやすいでしょう。
知識ゼロからだと少しハードルが高めです。
中級者以上には評判良し
現役エンジニアなど他のプログラミング言語を使っている人で、新しい言語を学ぶためにドットインストールを利用する人も少なくありません。
プログラミングの基礎がある人からすれば、コースも豊富で説明も丁寧なため評判は上々です。
新しい言語や技術も随時更新されているため、初心者以外にも定評があります。
ドットインストールの料金と無料で利用できる範囲
ドットインストールは無料でも利用できますが、利用できる範囲は限定的です。
ドットインストールには2020年2月の時点で、6000本を超える動画があり、無料会員は導入編となる初級動画のみ視聴できます。
有料となるプレミアム会員は月額1,080円で、登録すれば中上級者向けも合わせた全ての動画が視聴可能です。
有料版なら倍速で聴けるので復習も効率的
プレミアム会員になると、動画の再生速度が変更できます。
ドットインストールの動画スピードは比較的ゆっくりなので、初心者や1回目の視聴者にはぴったりです。
しかし多少学習経験がある人や、復習の場合にはゆっくり過ぎると感じてしまうでしょう。
有料会員なら、速度を0.7倍から2倍速まで調整可能。
理解済みの範囲は倍速にし、コードの写しが間に合わない場合は減速するなど、効率良く学習することができるのが魅力です。
ソースコードが見られるのも有料版の特権
音声の文字書き起こしとソースコードの閲覧が可能になります。特にソースコードが見られると、自分の書いたコードを比較できるので便利です。
お手本としてソースコードを見たり、内容やコードの見た目を比較したり、あるいはまずはコピーして動かしてみるということもできます。
プログラミングの学習には、「写経」と呼ばれるソースコードの書き写しが必須です。
長いコードになればなるほど、ソースコード閲覧機能は欲しいと感じる機会が多くなります。
現役エンジニアに質問できる機能も
有料版では、現役エンジニアに分からないところを直接質問できる機能もあります。
プログラミング学習をしていると、「きちんとコードを書いたのに動かない」「バージョンが違って進め方が分からない」といった壁にぶつかります。
分からないことはネットで調べるのが一般的です。
しかしながら、特にプログラミング初心者だと検索の仕方が分からず、答えにたどり着かないことも少なくありません。
自分で調べることはもちろん重要ですが、質問できる人がいるのといないのでは、学習効率が全く異なります。
ドットインストールでの学習でつまずいた際には、プレミアム会員になって質問機能の利用を検討すべきです。
ドットインストールで学ぶメリット
では、ドットインストールで学ぶメリットは何でしょうか。
1つの動画が3分のためスキマ時間でも勉強できる
ドットインストールの動画は全て約3分で構成されているため、まとまった時間が取れない人にもおすすめできます。
スマートフォンからも視聴できるので、通学や通勤時間といった隙間時間にも見ることも可能です。
3分の動画ならやる気のない日でも気軽に見やすいため、学習の習慣をつける意味でも、普段継続が苦手な人にもおすすめできます。
本での独学よりもとっつきやすい
従来、プログラミングの独学といえば本が一般的でしたが、現在では動画教材も広まってきました。
アメリカ発の学習動画プラットフォームUdemyや、動画や生放送による学習サイトSchooなど。
プログラミングに限らず動画学習は定番化しつつあります。YouTubeでもプログラミング講座があるほどです。
動画でのプログラミング学習は、本での学習よりも比較的とっつきやすく、金額的にも手軽さの面でもハードルが低いのが特徴です。
ドットインストールの注意点
動画はダウンロードできないため、学習環境はオンラインのみです。
つまり、ネットに繋がる時にまとめて動画をダウンロードしておいて後で見る、という方法がとれません。
ネットの使用時間に時間制限があったり、ネット環境が不安定だったりする人には少し不自由かもしれません。
コンセプトが初心者向けのため省かれる説明がある
ドットインストールの説明は基本的に丁寧なものの、要所要所でさらっと終わってしまうことが多々あります。
とりあえず同じように動かしてみる、と割り切って進められるタイプなら大丈夫です。
しかし、「何故こうなるのか分からない」など、理屈を理解しないと進めないタイプの人は挫折しやすいかもしれません。
動画の作成日が古く情報が古い場合がある
長年続いている学習サービスのため、動画の作成年月日が古いものもあります。
プログラミングの世界は非常に移り変わりが早いです。
言語やフレームワーク、ツールなどのバージョンが動画と最新版で異なることもよくあります。
多少表示が異なる程度なら問題ありませんが、操作方法まで変わると進めなくなることもあるのが難点です。
とはいえ、古い情報は不定期にアップデートされており、人気のある言語ほど頻繁に更新されているので安心してください。
ドットインストールでのプログラミング学習の進め方
まずは1つのレッスンをざっと見ます。
ドットインストールに限らず、プログラミング学習全般でいえることですが、分からない部分は飛ばしましょう。
最初から全て理解しようとすると、疲れてしまい長続きしません。
特に1回目の視聴の際は、一連の動画で何を作っていくのか、流れを掴む程度でOKです。
動画と同じようにコードを書いてプログラムを動かす
動画と同じように、自分で1からコードを書いてプログラムを動かしてみましょう。
何もしなくても動画は進むため、なんとなく分かった気になりがちですが、必ず実際に手を動かすことが大切です。
実際に自分でコードを書くと、必ず「うまくプログラムが動かない」という場面に遭遇します。
想定した通りに動かない時に、ソースコードに間違いがないか確認したり、エラーの表示をネットで検索して探したりする筈です。
自分で調べることによって理解が深まり、飛躍的に上達していきます。
動画を見ずに同じようなプログラムを作ってみる
次は何も見ずにもう1回同じようなプログラムを作ったり、作ったプログラムを少し改変したりしてみましょう。
理解がより深まります。目に見える成果を出せると、モチベーションの維持にも繋がるでしょう。
また、作ったものは今後エンジニアとして自己アピールをする際に使えるので、一石二鳥です。
ドットインストールでの独学だけでエンジニアになれる?
ドットインストールでの学習のみでエンジニアになれるのか、気になる人も多いでしょう。
結論からいうと、「難しいけれどなれる」です。実際にエンジニアになった人はいるため、不可能ではありません。
エンジニアは慢性的な人材不足です。
そのため、実務未経験でも仕事を受注できることが少なくありません。
数ヶ月独学でプログラミングを学習して、エンジニアとして働くことも可能です。
独学でなりやすいのはWeb系エンジニア
独学でエンジニアになると一言でいっても、エンジニアという職種は非常に多く枝分かれしています。
独学のハードルが比較的低いのはWeb系エンジニアと呼ばれる職種です。
その中でも特にフロントエンドエンジニアやマークアップエンジニアと呼ばれる職種は独学でもなりやすいでしょう。
これらはHTMLとCSS、JavaScript(jQuery)を使うエンジニアです。
独学後の初手はクラウドソージングがおすすめ
まずはクラウドソージングなどで仕事を受注するのが、独学でフリーランスエンジニアになる人に多いパターンです。
ドットインストールでの学習のみでは実務レベルになるのは難しいといえます。
しかしながら、クラウドソージングには実務未経験でも受注できる案件がたくさんあるのも事実。
調べながら進めるのでスキルも上がり、実績を積むことができます。
その後エージェントに登録するにしても、企業に入るにしても、経験や実績はある方が有利です。
積極的に経験値を得ておくことをおすすめします。
ドットインストールでの学習で挫折する理由と対処法
続いては、ドットインストールでの学習で挫折するポイントなどについてチェックしていきましょう。
プログラミング学習者が初めにつまずくのが環境構築
プログラミング初心者が学習を始めて、最初につまずくのは環境構築でしょう。
環境構築とは、プログラミング言語が動くための環境を用意することです。
これが意外に難しく、ここで早くも挫折してしまう人はたくさんいます。
ドットインストールには環境構築の仕方を説明する動画がありますが、必ずしも自分のバージョンと合っているとは限りません。
バージョンが大きく違うと画面の見た目から操作方法など何から何まで違ってくるので、進めなくなってしまいます。
ここで挫折して止めるのではなく、他の学習方法を試すなど、迂回するのがおすすめです。
他の学習サービスと合わせて学習するのがおすすめ
よくドットインストールと並べられる学習サービスに、Progateがあります。
Progateはスライド形式で進み、ブラウザ上で学習したコードを書き、ゲーム感覚で学べるプログラミング学習サイトです。
環境構築をせずにブラウザ上だけで学習を進められるため、より初心者向きで挫折しにくい傾向にあります。
ドットインストールが難しすぎると感じた場合は、先にProgateの無料コースを進めるのがおすすめです。
多少の理解とプログラミングの楽しさを知ってから、ドットインストールに戻ると前回よりも理解が楽になります。
まとめ
お金と時間に余裕があるなら、プログラミングスクールに通うのが1番効率的です。
エンジニア目指すのであれば、まずプログラミングスクールに行った方が早いでしょう。
独学は分からないことが解決せずに挫折したり、モチベーションが続かずに挫折したり、とにかく挫折するポイントが多いからです。
しかし、やはりお金や時間をかけられない人もいます。そのような人の救世主となるのが、ドットインストールです。
完全な初心者には少し難易度が高めですが、確実にスキルアップできます。
プログラミング学習が挫折する大きな理由はモチベーションの低下です。
他のサービスと併用するなりして、上手くコントロールしながら学習を継続していきましょう。