Bitbucketの使い方や評判を徹底解説、GitHubとの比較も紹介!インストール、Sourcetreeとの連携も確認
今回は、管理ツールBitbucketについて徹底的に解説します。
GitHubと比較されることも多いBitbucketの魅力に迫ります。
- Bitbucketについてもう少し詳しく知りたい
- 無料プランと有料プランの違いは?
- 無料でプライベートリポジトリが作成できるというのは本当なのか
- Bitbucketの特徴は?
- メリット・デメリットのどちらも知っておきたい
- Bitbucketのインストール方法や使い方を教えてほしい
- Bitbucketの口コミを知りたい
上記の悩み・疑問を1つでも持っている人は、ぜひご一読ください。
Bitbucketとは
この項目では、Bitbucketとは何かということを解説していきます。
Bitbucketは2008年に設立した、Webベースのホスティングサービスです。
4つのプランを提供
Bitbucketには無料プランとスタンダードプラン、プレミアムプラン、アカデミックプランの4つがあります。
4つのプランの違いについては「Bitbucketのプラン」で詳しく紹介します。
運営者
現在はアトラシアン(Atlassian)が運営しています。
アトラシアンはBitbucketの他に、
- 情報を共有できるツール・Confluence
- プロジェクト管理ツール・JIRA
などの開発者向けサービスを提供しています。
対応バージョン管理システム
GitとMercurialに対応しています。
Bitbucketの特徴
この項目では、Bitbucketの持つ特徴をご紹介します。
リポジトリごとにwikiやissueを作成できる
各リポジトリごとにwikiやissueを作れるので非常に使いやすいツールと言えます。
コードを拡張したり強化したりできる
Bitbucketには50以上ものツールがあります。
プルリクエスト機能がある
プルリクエストとは「編集したから誰かレビューしてほしい」と他の開発者に通知する機能のことです。
この機能があると、ソースのレビューを他開発者がおこなってくれるので結果として高品質なコードを作成することが可能になります。
画面が見やすい
リポジトリ別トップページなど、アイコンが多く使われていてとても見やすいレイアウトです。
アクティビティログがトップページにあるので、リポジトリの流れがわかりやすく快適に使用することができます。
Bitbucketのプラン
Bitbucketには4つのプランが用意されています。
無料プラン
ずっと0円で使用できるプランです。
無制限にプライベートリポジトリを作成でき、「Jira Software」や「Trello」と連携できます。
他にも「CI/CD」や「マージチェック」機能も使用可能です。
ビルド時間は月に50分。Git Large File Storageは1GBとなっています。
無料とは思えないほど充実した機能です。
ただし、ユーザー制限が5人までとなっています。
少人数や、試しに使ってみたいという人に最適なプランです。
スタンダードプラン
月額$3で使用することができるプランです。
無料プランとできることは変わりません。
ただ、ビルド時間は月2500分と大幅にアップ。Git Large File Storageも5GBまで使うことできます。
ユーザー制限もありません。
プレミアムプラン
月額$6で使用することができるプランです。
無料プランやスタンダードプランの機能に加えて下記の機能の使用できます。
- 必須のマージチェック
- デプロイ権限
- IPホワイトリスト登録
- 2段階認証の必須
- スマートミラーリング
ビルド時間は月に3500分。Git Large File Storageは10GBとなっています。
ユーザー制限はスタンダードプランと同じくありません。
アカデミックプラン
無料で使えるプランです。
教育機関のメールアドレスを使用してサインアップすることでアカデミックプランを使うことができます。
LFS用ファイルストレージが5GB。
Pipelinesの利用を開始するためのビルド時間が500分付与されます。
ビルド時間とGit Large File Storageは追加可能
「無料プラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」「アカデミックプラン」という4つのプランを紹介しました。
そんな4つのプランですが、Bitbucketを使っているうちにビルド時間やGit Large File Storageが足りなくなった時には月単位で追加することが可能です。
追加料金の請求は1ヶ月ごと。いつ請求されるかは課金スタート日によって違ってきます。
請求日を知りたい場合は「プランの詳細」のページで請求サイクルを確認しましょう。
ビルド時間の追加(アカウントごと)
月$10支払えば1000分追加。
Git Large File Storage(アカウントごと)
月$10支払えば100GB追加されます。
支払い方法
支払い方法はクレジットカード払いです。
MasterCard、Visa、American Expressなどが使えます。
プラン変更について
プランの変更は管理者がアカウント設定からおこなうことができます。
上位プランへの変更ができるのはもちろん、下位プランへの変更も可能です。
Bitbucketのメリット
無料プランでもプライベート(非公開)リポジトリが作成できる
Bitbucketは無料プランだとしてもプライベートリポジトリを作成することができます。
しかも数に制限はありません。
もちろん、パブリック(公開)リポジトリも無制限に作成することができます。
クラウドホスティング
自動でアップグレードがおこなえるので、新しい機能にすぐアクセスすることが可能です。
また、サイトのサーバーやストレージ、保守などの作業は全てBitbucketに任せることができます。
ショートカットキーを教えてくれる
リンクにカーソルを合わせるだけで、ポップアップでショートカットキーを教えてくれるサポートがあります。
ショートカットキーがわかれば作業能率が上がるので、とてもポイントが高いです。
JIRAとの細かな連携が可能
BitbucketはJIRAを提供しているアトラシアンが提供しているサービスです。
同じ企業が提供しているサービスだからこそ、プルリクエストやコミットなど細やかな連携が簡単におこなえます。
Bitbucketのデメリット
無料プランでもプライベートリポジトリを作成できるなど、使い勝手が良いBitbucketですが、一方でデメリットも抱えています。
この項目では、Bitbucketのデメリットに焦点を当てました。
言語が英語
使用言語は英語です。ただ、メニュー表記に関しては日本語にも対応しています。
メニューを日本語化する方法は「Bitbucketの使い方①メニューを日本語化する」の項目で確認してください。
頻繁に機能が改善される
機能がより使いやすくなるのは良いことですが、機能改善にともなってUI/UXが変更になる頻度が高いです。
そのため、せっかく画面に慣れてきたのにまた慣れるのに時間がかかる…というデメリットがあります。
BitbucketとGitHubとの比較
BitbucketとGitHubは何が違うのか、疑問に思っている人もいるはず。
そこでこの項目では、BitbucketとGitHubの違いについて見てみましょう。
GitHubとは
GitHubとはソースコード管理サービスです。バージョン管理をおこなうこともできます。
世界のあらゆる国の人たちがプログラムコードやデザインデータなどを保存し公開しています。リポジトリは基本的に全て公開される仕組みです。
非公開リポジトリの作成が相違点だった
無料プランで非公開(プライベート)リポジトリを作成できるかどうかはBitbucketとGitHubで180度違ってきます。
GitHubでも有料プランなら非公開リポジトリを作成することが可能です。
ですが、無料プランの場合は公開(パブリック)リポジトリしか作ることができませんでした。
Bitbucketの場合は有料プランだけでなく無料プランでも、非公開リポジトリ作成が可能です。
そして、GitHubは無料プランではそれが実現できませんでした。
しかし、今は両者ともに無料プランで非公開リポジトリを作成することができるようになっています。
現在はBitbucketもGitHubも、この点において差はありません。
メインとしているものが違う
Bitbucketはプロジェクト管理に、GitHubは共有することをメインに据えたツールです。
アトラシアンのツールとの連携度
Bitbucketはアトラシアンが提供しているツールの1つです。
そのため、GitHubに比べてアトラシアンのツールとの相性が良く、簡単に連携することができます。
Bitbucketの評判
Bitbucketの評判や口コミをいくつかご紹介します。
良い評判・口コミ
アトラシアンのサービスと簡単に連携できる点を評価する口コミが多く見られました。
無料プランでチームを利用できるのが利点と考える人も。
ソースコード管理に利用しており、変更履歴が追いやすいのが良いという声もありました。
悪い評判・口コミ
以前は課金対象がチームごとだったのが1ユーザーごとの課金となったことに対する不満、全体的にスピードが遅い気がするという声が上がっています。
Bitbucketのインストール方法
Bitbucketをダウンロードする
公式サイトの右上にある「無料トライアル」をクリックし、アカウントを作成しましょう。
無料プラン以外は、無料トライアルが用意されています。
ユーザー名とパスワードを決める
ユーザー名とパスワードを入力して次へ進みます。
入力したメールアドレス宛てに確認用メールが届くので、メール本文にあるURLをクリックすれば登録完了です。
Bitbucketの使い方①メニューを日本語化する
「メニューを日本語化すると、変な翻訳になってしまうのでは……」と危惧する人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
Bitbucketのメニューを日本語に設定しても、違和感を覚える日本語にはなりません。
それでは早速、Bitbucketのメニューを日本語化してみましょう。
Manage acccountをクリックする
Bitbucketのトップ画面右上にアバターアイコンがあります。
そのアイコンを押してメニューを開き、「Manage acccount」をクリックしてください。
言語を日本語に
下の方に「Language」という項目があるので、プルダウンで「Japanese」を選びましょう。
保存用ボタンを押せば、日本語化が完了します。
Bitbucketの使い方②プライベートリポジトリの作成
メニューの「+」を押下
メニューから「新規リポジトリ」を作りましょう。
「Repository」をクリックしてください。
リポジトリの項目を埋める
リポジトリ名を入力し、アクセスレベルの項目にある「これはプライベートリポジトリ」をチェックしましょう。
READMEファイルの作成の有無は「Yes, with a template」を選んでおくことをおすすめします。
リポジトリタイプは「Git」を選択し、詳細設定でプログラミング言語を選びます。
ここまでの項目の入力が完了したら、「リポジトリの作成」をクリックしてください。
このままコマンドで操作するのは面倒です。
そこで、導入してみてほしいのがアトラシアンが提供している「Sourcetree」。Sourcetreeと連携することで作業の効率化を図れます。
Bitbucketの使い方③Sourcetreeの連携
BitbucketとSourcetreeとは連携することが可能です。
この項目では、BitbucketとSourcetreeの連携の仕方についてお伝えします。
なお、ご紹介する連携の仕方はWindowsでおこなう手順となっています。
Sourcetreeをインストール
公式サイトからSourcetreeをインストールしましょう。
ダウンロードができたら、ファイルを実行し、「ライセンスに同意します」にチェックを入れて次に進みます。
アカウントのログイン方法を決め、画面の案内に沿って登録を進めましょう。
ローカルにリポジトリを作成する
ホーム画面で上記で作成したリポジトリを押下しましょう。
すると「Sourcetreeにクローン」というボタンが出てくるので、それをクリックしてください。
保存先を決める
Sourcetreeが起動し、保存先を決めて「クローン」ボタンを押しましょう。
これでSourcetreeと連携し、ローカルにリポジトリを作成することができました。
まとめ
以上、Bitbucketについての詳細をご紹介しました。
メリットやデメリット、口コミに他ツールとの比較と様々な角度からBitbucketについての理解を深めることができたなら幸いです。
Bitbucketは無料プランでも非公開リポジトリが作れるなど、エンジニアにとって嬉しい機能が詰まっているツールです。
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気になっている人はこれを良い機会と思って一度無料プランを使ってみてはいかがでしょうか。
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