
IT技術者派遣の特徴を解説!メリットやデメリットもご紹介
こんにちは!
toiroフリーランス編集部です。
IT技術者の需要は増すばかりなのに対し、企業側が欲しているIT技術者の人材は大幅に不足しています。
IT技術者として企業に就職した場合同じ場所での実務経験しか積むことがでず、濃い人間関係もストレスの原因となりかねません。
そこで注目されているのがIT技術者の派遣です。
派遣の条件次第では正社員とフリーランスのおいしい部分を合わせ持った働き方もできます。
そのため派遣会社のIT技術者の登録数は日に日に増えていくことでしょう。
今回の記事では、IT技術者派遣の特徴・案件内容・メリット・デメリットにとどまらず、派遣会社の評判や体験談までをご紹介させていただきます。
IT技術者派遣の特徴
昨今のIT業界では中小規模の企業が多いです。
その殆どは派遣会社が技術者を他の企業に派遣する形態の業務を行います。
IT技術者は先ず派遣会社に登録をし依頼を受けて派遣先の企業で業務に当たることになるでしょう。
派遣形態には歩合制や派遣期間終了後に正社員となることが前提のもの、正社員と同等の条件で働けるなど様々な種類があります。
そこで次の項ではIT技術者の3種類の派遣形態を見ていきましょう。
一般派遣(登録型派遣)
一般派遣は派遣の種類の中でも派遣労働者登録の約9割を占めている派遣形態です。
IT技術者は先ず派遣会社に登録します。
その後、仕事の依頼をしてくる企業と雇用契約を交わした派遣会社から紹介を受け派遣先での業務に当たることになるでしょう。
この際時給制で働くことが多いですが、依頼された分量だけ働く出来高制の案件もあります。
契約期間は1年~3年というのが多く、契約期間が終了すれば次の企業に移って働くことになるでしょう。
特定派遣(常用型派遣)
特定派遣(常用型派遣)は派遣先の企業の正社員とほぼ同じ条件で会社員として働く形態です。
常用型派遣はIT技術者に多く見られる派遣形態になります。
正社員と同じくボーナスや有給休暇を得ることもできるでしょう。
メリットとしては、派遣されていない間でも給与が支払われるため収入が安定することです。
収入が安定する反面、管理職レベルの責任が求められ残業をしなければいけない場合もあります。
紹介予定派遣
紹介予定派遣では派遣契約期間は派遣員として働きます。
派遣契約期間終了後には、正社員または派遣社員として働き続けることを前提としている派遣形態です。
紹介予定派遣の形態を採用している企業は現在では稀ですが、長期間仕事に困らず安定して働くことができます。
即戦力の高い能力が求められる
一般的な派遣会社の場合は初心者から経験豊富なベテランまでそのニーズと用途に合わせた人材が登録されています。
その反面、高い能力を持った即戦力となる技術者が多く登録されているのがIT技術者専門派遣会社の特徴です。
IT技術者の派遣の場合未経験の社員は自社で研修を受けスキルと知識に磨きをかけてから派遣先の業務に就くようになります。
または研修後の新人は経験豊富なベテランの派遣社員の元で業務にあたり経験を積む場合もあるでしょう。
新人でも経験を積めば安い単価での業務は卒業となり、晴れて一人前の技術者として派遣先の業務に就くことができるようになります。
IT技術者派遣5つのメリット
一般の派遣社員とは異なる形態を有するIT技術者派遣の5つのメリットをまとめておきます。
【メリット1】ドライな人間関係
IT技術者は様々な派遣先で業務を行うことです。
それぞれに違うスキルが求められ、上司もその都度かわることになります。
そのため同じ場所で腰を据えて人間関係をじっくり構築しながら業務に当たりたいという方には、不向きな形態です。
その反面濃い人間関係が苦手な人にはストレスを最小限に抑えて働ける形態になります。
【メリット2】残業が殆どない
IT技術者の派遣では、職種にもよりますが長時間の残業が殆どありません。
そのためライフバランスを組みやすく、趣味や家族と過ごす時間の確保がしやすいでしょう。
残業が全く無いわけではありませんが、残業をした際は派遣会社が派遣先の企業からしっかりと残業代を請求してくれます。
最近では企業でも残業が少なくなっていますが、正社員のように長時間にわたるサービス残業をする必要はありません。
派遣先の企業もIT技術者へのコストを抑えたいため残業をするケースは少なくなっています。
【メリット3】仕事獲得のための営業活動をしなくていい
IT技術者の派遣の場合フリーランスと違い派遣会社が仕事を紹介してくれます。
仕事を得るための営業活動をする必要がなく、実務に集中することができるでしょう。
【メリット4】場所や時間に縛られない
IT技術者派遣の場合は場所・時間・契約期間などをある程度自由に選択することができます。
正社員の場合は会社の規定や条件が決まっていますので派遣のような自由はありません。
そのため家族の介護・配偶者の転勤・子育て・病気など、正社員では仕事を続けにくくなってしまう状況においても無理なく仕事を続けることができます。
【メリット5】多くの企業で実務経験が積める
濃い人間関係は苦手だが様々な環境で多様な経験を積みたい方には最適の形態となっています。
IT技術者派遣3つのデメリット
ここではIT技術者派遣のデメリットを3つにまとめておきます。
【デメリット1】正社員並みの待遇は期待できない
特定派遣(常用型派遣)以外の場合、正社員ではなく派遣社員となります。
そのため給与も時給単位になり正社員と同等というわけにはいかなくなるでしょう。
お盆や年末年始などの長期の休暇がある月は給与が減ってしまいボーナスを期待することもほぼ不可能です。
社会保障の面でも正社員並の保証を受けることは殆んどの場合かないません。
【デメリット2】雇用期間の制限
労働者派遣法が改定されたことにより同じ職場で3年以上働くことができなくなりました。
いい条件の職場でも3年が経過すれば職場を移る必要があるのは大きなデメリットとなります。
【デメリット3】管理職を任されにくい
派遣されたIT技術者は、派遣先の企業の管理職を任されている正社員の補佐的な業務をする場合が多くなります。
管理職レベルの実務経験を積めば収入は上がりますが、派遣されたIT技術者の立場ではその可能性は低いです。
IT技術者派遣の単価が高い3つの理由
不景気で元気のない日本の社会においてIT技術者派遣の単価が高騰しているのは何故なのでしょうか?
ここではIT技術者派遣の単価が高い3つの理由を解説していきます。
【理由1】IT技術者のニーズが高い
派遣するだけで高いスキルと知識を発揮してくれるIT技術者はどこでも重宝されます。
特にスマートフォンの需要が伸びている関係でWeb・スマホ系のエンジニアは深刻な人材不足です。
需要が多い割に経験豊富なIT技術者の数が圧倒的に足りないことが単価の高い理由となっています。
【理由2】企業の求人募集では人材が確保できない
企業が求人募集をしてもなかなか人材を確保できないのが現状です。
企業に就職してずっと同じ部署に所属し濃い人間関係の中仕事をしていくという、ある意味古い体質の企業ではなおさら人材不足となってしまいます。
IT技術者派遣では仕事獲得のための営業活動も不要で、人間関係もライトな上に様々な経験を積むことができるでしょう。
これらのように企業に所属するのでは無く、IT技術者派遣の方が自由な立場なので人気なのが単価の高い理由となります。
【理由3】人材育成の研修費と求人募集の広告費をカットできる
IT技術者の派遣員は高いスキルと知識を持っているため即戦力として業務を行ってくれます。
派遣先の企業にとっては人材育成のための研修費や求人募集の広告費をダブルでカットすることができるのが単価の高い理由です。
企業側は安くはない派遣費用をかけても研修費と広告費の2つの問題を解決することができます。
その上それらの業務の手間を省くことができ、本来の業務に集中できることがメリットです。
大手技術者派遣会社の評判・体験者の声
大手技術者派遣会社の評判や体験者の声をまとめておきます。
IT技術者に関しての知識が乏しい
IT系に特化していない大手のエージェントやアドバイザーの中にはIT技術者に関しての知識が乏しいサービスもあります。
こうしたケースでは、できるだけ内定が出やすくハードルが低い企業案件を紹介される傾向にあるようです。
これではスキルアップに繋がらない上、安い報酬で働かされかねません。
IT技術者のことを熟知した専門の派遣会社を探すことが大事です。
丁寧なヒアリングで条件のすり合わせができた
派遣者側の希望をどの程度まで深くヒアリングするのかは派遣会社の営業マンのスキルといえるでしょう。
大手の派遣会社には、ヒアリング能力に長けた担当者が揃っています。
詳細まで希望をすくい取る担当者が付けば、自分のスキルや希望条件に合った案件を紹介してもらえます。
紹介してくれる案件が幅広くて豊富
派遣会社でありながら正社員案件を保有しているケースもあるのが大手のメリットです。
また人気がある大手企業だけでなく中小企業案件まで豊富に揃っているため、選択肢が豊富なのも大手派遣会社の特徴といえます。
幅広い職種を検討したい場合に大手派遣会社を利用する方が多いようです。
さらに仕事そのものを紹介するだけでなく、キャリアアップのフォローまでしてもらえる場合は非常に高評価です。
まとめ
IT技術者派遣には様々な案件や条件があります。
家族の事情で働く時間や期間に制限があったり、趣味などの自由な時間が欲しい場合はその条件に合った働き方を選ぶことができるでしょう。
仕事は派遣会社が依頼してくれるため仕事を得るための営業活動が不要です。
派遣期間の制度上多くの企業や環境で働くことになるので様々な実務経験を積むことができます。
それら豊富な経験から多くの人と関わることになり、IT技術者としての人脈も広がるでしょう。
同じ場所でじっくり働きたい人には契約期間終了は残念なことですが、悪いことばかりではありません。
契約期間があるおかげで合わない上司や同僚と仕事をしなければならない場合、人間関係のストレスを最小限に抑えることができます。
IT技術者に多く見られる特定派遣(常用型派遣)の形態であれは、正社員と同じ給与や社会保障も受けることが可能です。
このようにいいことばかりではないことが、ここまでお読みのあなたにはおわかり頂けるでしょう。
日々進化し続けているIT技術のスキルを高いままキープしていくことは大変な努力を要します。
いい条件で働いていても正社員として雇用してくれない場合は3年を過ぎれば他の企業に移らなければなりません。
派遣ということで時給での報酬となり、高い時給とはいえ将来に不安を覚えている方が沢山いることが現実です。
今回の記事がその様なIT技術者の何らかのキャリアアップのキッカケになっていたら嬉しく思います。
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