未経験者がシステムエンジニアを目指そうとする場合避けて通ることができないのが研修です。

新卒で企業に入社しシステムエンジニアになるために初めて経験するのは新人研修になります。

中途採用などで入社した場合でも未経験者であれば必ず研修を受けることになるでしょう。

これらシステムエンジニア研修の内容を今回の記事では掘り下げて解説していきます。


システムエンジニア研修の内容

システムエンジニアになるための研修とはどのような内容なのでしょうか?

システムエンジニア研修の内容を詳しく解説していきます。


【研修1】ビジネスマナー

ビジネスマナーの研修ではシステムエンジニアという以前に、社会人として当たり前にできていなければいけないマナーを身につけることです。

名刺の渡し方・電話応対・言葉遣いなど、日々の業務で必ず直面するマナーを学びます。


【研修2】ITリテラシー

システムエンジニアとしてサーバー・ネットワーク・機器類などのシステムの土台となる部分の仕組みなどを学びます。

その他に学ぶことはパソコンができた歴史、インターネットやEメールの仕組み、ネットワーク関連の基礎的な専門用語などです。


【研修3】プログラミングの基礎

はじめはパソコンの作業順序を指示するアルゴリズムを学びます。

アルゴリズムにおけるパソコンへの指示内容が簡潔であることによって、プログラミングの際のミスを最小限に減らせるでしょう。


【研修4】要件定義の疑似体験

顧客とのヒアリングをロールプレイングしていき疑似体験する研修です。

顧客の要望を簡潔にまとめていく「要件定義」という工程を体験することになります。


【研修5】データベース

データベースの研修では、システムに不可欠な機能であるデータ保管の仕組みを学びます。

ここで学ぶことはデータベースの基礎知識とともにSQLというプログラミング言語です。

データベースの知識はアプリケーション作成時に不可欠のスキルになるりますのでしっかりと理解しておくことが大事になります。


【研修6】アプリケーション作成

アルゴリズムの知識を活用したプログラミングを土台にしてデータベースの取得や更新をする処理をアプリケーション内に組み込んでいきます。

これまでの研修のスキルを総動員して作業が行われるため、研修で得た知識のつながりと理解の大切さを実感できる研修です。


システムエンジニア研修の目的

システムエンジニア研修を受ける目的は次の一文になります。

社会人としてのビジネスマナーを身につけ即戦力になる。

研修を受けたからといって直ぐにビジネスマナーが身に付くわけではありません。

研修直後ではシステムエンジニアとして未だ知識とスキル不足で即戦力になるには更に時間を要します。

しかし闇雲に努力するのではなく、上記の目的をしっかりと意識した上で日々の研修に励んで下さい。


システムエンジニア研修についていけなくなる3つの理由

システムエンジニア研修についていけなくなる3つの理由を整理しておきます。

これらに当てはまらないようチェックしておいて下さい。


1. 復習をしない

システムエンジニア研修の内容を1度聞いただけで全てを理解することはほぼ不可能に近いです。

研修の内容を分かったつもりでいても実際の作業に落とし込もうとするとかなりの部分を忘れているということもあります。

そこで大事になってくるのが「復習」なんです。


2. 分からないままにしている

大人数の研修で質問しづらい、分かっていないのは自分だけだと恥ずかしくて質問しづらい、質問が多すぎてどれからすればいいのか分からない。

このような場合、分からないまま研修はどんどん先に進んでいくことでしょう。

分からないことをそのままにしておくといずれつまずくことになります。


3. 心が折れてしまう

システムエンジニア研修は内容が難しく、理解できないことばかりで焦ってしまうことがあります。

あまりにその状態が続いてしまうと精神的に辛くなっていずれ心が折れてしまいかねません。

そのようなことにならないための対処法として、次の項目を参考にして下さい。


システムエンジニア研修についていけない時の3つの対処法

システムエンジニア研修についていけない時の3つの対処法を整理しておきます。

困った時に参考にして下さい。


1. 復習を必ずする

システムエンジニア研修は進行するごとに難しさを増していきます。

研修内容の資料を持ち出せない場合などもありますので、しっかりとノートに書き取り、その日の研修内容を復習をしておきましょう。

復習の際にわからないことが出てきた場合は書籍やインターネットで調べるたりしてしっかりと補っておきます。


2. 分からないことは直ぐ質問する

研修中に分からないことは怖がらず直ぐ質問するようにして下さい。

質問内容が多くなってしまった場合は解決策として施した内容を具体的に記してメールなどで講師に送っておけば返信もしやすくなります。


3. 仲間を作る

システムエンジニア研修の期間内は内容の難易度が徐々に増していきますので大変な日々を送ることになります。

その上、自宅での学習は孤独な作業の繰り返しです。

そこで他愛のない話ができる仲間は研修期間を乗り越える際、大事な存在となってくれます。


システムエンジニア研修を受ける前にしておきたい2つの事前準備

可能であればシステムエンジニア研修を受ける前に準備しておいて欲しい2つのことを整理しておきましょう。

これらを事前に準備することができれば、研修期間を余裕を持って乗り切ることができます。


【事前準備1】プログラミング言語を学習しておく

未経験のままシステムエンジニア研修を受けるよりも、事前にある程度プログラミング言語を学習しておけば研修の際に余裕が生まれます。

プログラミング言語の知識が事前にあるメリットは、研修期間内での学習において他のことに時間を割けることです。

この差は大きく、研修の内容をより深く理解するための手助けにもなります。


【事前準備2】質問できる仲間を作っておく

最近ではITエンジニア関連のコミュニティやSNSでのグループなどもたくさんあり、オフ会なども頻繁です。

オフ会に参加すれば、現役のエンジニアなどとインターネット上だけでなくリアルな繋がりも築くことができます。

現役エンジニアの仲間がいるメリットは、ITエンジニア業界の最新情報やおすすめの勉強方法などを教えてくれることです。

このように仲間とリアルな関係を作り、学習の際に質問できる人を沢山作っておくことは今後エンジニアの仕事をしていく上でも大きなメリットとなります


システムエンジニア研修体験者の声

エンジニア研修は例えエンジニア経験者だとしても苦労が多く、未経験者の場合は周囲のペースに合わせるので精一杯というケースもあります。

こういった状況を乗り越えられたのは研修中に切磋琢磨できる仲間の存在あってこそ、というのは研修経験者の多くが持つ感想です。

未経験者は苦労することが多くなりますが、成功体験を見出して共に分かち合い、楽しみながら受講することで研修が有意義なものになるでしょう。

研修が終わったからといってすぐにシステムエンジニアの仕事に就けるわけではありません。

研修で習得した知識や技術は実際の業務に即したものですが、それだけで業務がスムーズに遂行できることはないでしょう。

研修後も学習を継続する必要があると感じる研修経験者は非常に多いようです。

ただし実業務自体も学習の一部であるため、研修中よりも多くの知識と技術を手に入れることができます。

また失敗の重みを感じることもひとつの学習です。研修中には得られない経験ではないでしょうか。

研修経験者の多くが意識的に行ったこととして、講師への質問があげられます。

講師が答えやすいように自分なりの問題解決の工程を提示しながら質問をするなど、より多くの情報が得られる工夫をしているようです。

お互いの時間をロスしないためにも、調べれば分かる程度の質問は避けたほうが良いでしょう。


まとめ

システムエンジニアの研修では、ビジネスマナーを身に付けITリテラシーを高めることが先決です。

その後ようやくプログラミングの学習がはじまり最終的にはアプリケーション作成を目指します。

アプリケーション作成の工程では、今までの研修内容が全て役に立ちその理解度が試されることになるでしょう。

研修において分からないことは放っておかず講師に質問し、復習は必ず行い研修内容の理解を着実に行うことが必要です。

研修の最終段階でこれまでの内容の理解が足りていないと、再度復習を繰り返すことになり時間のロスになります。

そうならないためにも研修内容は一つずつ確実に理解することが大事です。

可能な場合は、研修期間を余裕を持って過ごすためにも事前にプログラミング言語を学び、質問できる環境を整えておくのが理想です。

プログラミング言語の知識が事前に備わっていれば他の学習に時間を割くことができるのでかなり有利になります。

大変な思いをして研修を乗り越えたとしてもシステムエンジニアの即戦力として通用するわけではありません。

研修後プロジェクトに参加すれば経験豊富な先輩エンジニアとの実力の差を痛感することになります。

そのような辛い状況でも焦らず、分からないことは先輩エンジニアの助けを借りたり、書籍やインターネット検索を使って補って下さい。

フリーランスを目指すのであれば、無料で利用できる研修やセミナーでスキルや人間関係の構築をするのもおすすめです。

無償のマッチングサービスなども活用して案件や人脈の獲得につとめてみて下さい。