「フリーランスとして働いているが人脈が広がらない」などのお悩みを抱えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか？

フリーランスの方が人脈を広げるためにおすすめの方法の一つに、フリーランスの方が集まる交流会に参加することが挙げられます。

しかし、ただ交流会に参加をすればそれだけで人脈が広がるといったものでもありません。

交流会においても、事前の準備や参加にあたって意識すべきことなど、押さえるべきポイントがあります。

そこで、まずはフリーランスが人脈を形成するのが難しい理由について紹介し、あわせてフリーランス交流会に参加するメリットや事前に準備するべきこと、意識するべきことについて詳しく解説します。

また、フリーランスの方が交流会への参加を検討するための参考情報として、フリーランス交流会の探し方もご紹介します。

フリーランスが人脈を形成するのが難しい理由

フリーランスの一つの課題として、「フリーランスは人脈をつくるのが難しい」という点が挙げられますが、その理由にはどういったものがあるのでしょうか。

フリーランスが人脈を形成するのが難しいと考えられる主な理由を2つご紹介します。


フリーランスは1人で仕事をする場合が多い

案件にもよりますが、フリーランスは会社員と比べると、会社に出社して同じ組織のメンバーなどと顔を合わせて仕事をするという機会が少なくなりがちです。

案件によっては中長期にわたって1人で仕事を進めるようなこともあり、仕事を通じて新たな人との出会いやつながりがほとんど得られないということもあります。


フリーランスはプロジェクト型の仕事が多い

フリーランスはプロジェクト型の仕事が多いため、同じメンバーと継続して仕事をする機会が少なくなりがちです。

そのため仕事を通じて人間関係が広がりづらかったり、深い付き合いもしにくかったりと、人脈を形成しにくい一つの要因となっています。


フリーランス交流会に参加するメリット

では、フリーランスとしてどのように人脈を広げていくのが良いのでしょうか。

その方法の一つとして、フリーランス交流会に参加することが挙げられます。

そこで、続いてはフリーランス交流会に参加するメリットを具体的にご紹介します。


新しいつながりの機会が得られる

フリーランス交流会に参加すると、新しいつながりを得られる可能性があります。

フリーランスは1人で仕事をすることが多く、人と接する機会が限られがちですが、さまざまな人が参加する交流会は多くの人と知り合うことができる場になります。


案件の獲得につながる可能性がある

交流会によっては、協業パートナーを探している他のフリーランスや、フリーランスに仕事を依頼したい経営者と出会うことができる可能性があります。

そういった人たちから案件を紹介してもらえる可能性があることも、フリーランスが交流会に参加するメリットになります。

また、交流会の場であれば1対1で直接コミュニケーションを取りやすいため、関係性を深めやすく、自身のフリーランスとしてのスキルや実績をアピールしやすいという利点もあります。


非公開情報が得られる可能性がある

フリーランス交流会への参加を通じて、他のフリーランスからインターネットでは掲載されていない案件情報などを得られる可能性があります。

また、最新の技術情報や業界トレンドといった情報も得られる可能性があるため、積極的に他のフリーランスとコミュニケーションを取りましょう。


モチベーションアップにつながる

他のフリーランスと会話することは、仕事のモチベーションアップにもつながります。

例えば、既にフリーランスとして活躍している人や自身と同じ分野で働いている人たちから、仕事やフリーランスとしてのノウハウを共有してもらうことによって、刺激を受けたり、スキルアップの機会が得られたりすることもあります。

もし悩みや心配事があれば、交流会で知り合った方に相談してみるのもよいでしょう。


交流会に参加する前に準備するべきこと

このように、交流会に参加することで多くのメリットが得られる可能性がありますが、ただ単に交流会に参加するだけではそのメリットも少なくなってしまいます。

そこで、交流会への参加から得られるメリットを最大化するために、フリーランスが交流会に参加するにあたって事前に準備するべきことをご紹介します。


フリーランス交流会に参加する目的を明確にする

基本的なことではありますが、フリーランス交流会に参加する際には、どのような目的で参加するのかを明確にしておきましょう。

例えば「人脈を広げたい」「最新情報を獲得したい」といった、フリーランス交流会に参加する目的が明確になっていないと、交流会でどのような行動や会話をすべきかがわからなくなってしまいます。

事前に参加目的を明確にし、そのための話題の準備などをしておくことでフリーランス交流会をより有意義なものとすることができるでしょう。


名刺を事前に用意する

フリーランス交流会では、多くの場合名刺交換の機会があるため、フリーランス交流会に参加する際には名刺を事前に用意しておきましょう。

参加者の多いフリーランス交流会では、予想以上に名刺交換を行う可能性があるため、事前に参加人数の規模を確認したうえで多めに名刺を用意しておきましょう。

名刺にはメールアドレスなどの連絡先はもちろんのこと、ポートフォリオのURLや保有資格、SNSアカウントなども記載しておくと、名刺交換相手に自分の経験やスキルをよりアピールすることができます。


ポートフォリオを準備する

上の内容とも関連しますが、自分のスキルや実績をアピールすることができるポートフォリオを準備しておきましょう。

スキルや実績についての質問をされた際に、ホームページ上などに視覚的にわかりやすいものを用意しておくことで、言葉で伝えるよりも効果的に相手に自分のスキルや実績を伝えることができます。

ポートフォリオが出来たら、SNSや名刺にURLを載せておきましょう。


他の参加者に有益な情報を用意する

「フリーランス交流会に参加するメリット」でお伝えしたとおり、フリーランス交流会は情報交換の場としても活用することができます。

他の参加者も何らかの目的を持ってフリーランス交流会に参加しています。

そのため、例えば案件や技術に関する独自性・新規性のある情報などの有益な情報を相手に伝えることができれば、相手に「この人とさらに会話をしてみたい」と思ってもらうことができます。

自分の利益のみを考えるのではなく、相手の利益も考えた交流を心がけましょう。


フリーランス交流会当日に意識するべきこと

続いては、フリーランス交流会をさらに有意義にするために、フリーランス交流会当日に意識するべきことについて解説します。


積極的なコミュニケーションを心がける

まずは基本的なことですが、積極的にさまざまな人とコミュニケーションを取るように心がけましょう。

せっかくの時間を使って交流会に参加していることから、事前に設定した目的を少しでも達成するために、最大限その機会を活かすことを意識することが重要です。

仕事でのコミュニケーションとは違い、失敗したとしても大きなデメリットはありません。

たとえうまく行かなくても気にせずに、気軽に色々な参加者に声をかけてみましょう。

また、自身と同じ業種や職種の参加者を見つけることができれば、業界や仕事の話など共通の話題で盛り上がりやすいため、そういった人を積極的に探してみるのもよいでしょう。


できるだけ多くの人と名刺交換をする

フリーランス交流会では、できるだけ多くの参加者に名刺を渡すようにしましょう。

名刺交換をすることで顔や名前を憶えてもらいやすくなり、結果として他のフリーランスや経営者などから、仕事の依頼をもらえる可能性も高まります。

しかし、名刺交換をした相手は他の参加者とも名刺の交換をしているため、あなたの名刺が埋もれてしまう可能性があります。

名刺のデザインを工夫したり、資格情報を記載したりするなど、相手の印象に残る名刺を準備するのがおすすめです。


豊富な人脈のある人物と知り合いになる

少し打算的な考え方になりますが、自身の人脈を広げるためには豊富な人脈をもつ方とつながることが最も早い方法の一つです。

豊富な人脈のある人物と知り合うことができれば、その人物からさまざまな人物を紹介してもらえる可能性があるため、さらに人脈が広がりやすくなります。

ケースバイケースですが、例えばフリーランス交流会の主催者や登壇者、あるいは大きな人の輪を作っている人に注目してみましょう。

そういった方は、豊富な人脈をもっている可能性が高いと言えます。

こういった方々と交流会のなかで積極的にコミュニケーションを行い、自分を印象付けることができれば、交流会が終わった後も継続的な関係を築きやすくなります。


フリーランス交流会で知り合った人へのフォローをする

フリーランス交流会は、参加して終わりではありません。

フリーランス交流会参加後に、名刺交換した人たちへのフォローが重要になります。

名刺交換をした全員に連絡をするのが理想ですが、まずは気になった人や印象に残った人から優先的に連絡をするのがよいでしょう。

連絡をする際には、感謝の言葉や相手に関心を持ったことなどに加えて、フリーランス交流会で会話をした内容を含めると、相手があなたを思い出しやすくなります。

フリーランスの実績やSNSなどについて会話をしたのであれば、文字情報以外にポートフォリオやSNSアカウントなどの情報も一緒に送ることで、より思い出しやすくなる可能性があります。

フォローを行うタイミングについては、交流会から時間が経ってしまうと記憶が薄れてしまううえに、多くの人から連絡を受けとるなかであなたの連絡が埋もれてしまいやすくなります。

したがって、可能な限り交流会の当日や、遅くとも翌日に行うようにしましょう。


フリーランス交流会の探し方

ひと口にフリーランス交流会といっても、数多くのフリーランス交流会が開催されています。

では、そのなかから自分にあったフリーランス交流会をどのように探せばよいのでしょうか。

おもにフリーランスが利用しているフリーランス交流会の探し方をまとめましたので、参考にしてみてください。


SNSを利用する

フリーランス交流会を探す方法について、まずはSNSの活用が挙げられます。

FacebookやX（旧Twitter）などで「フリーランス」や「交流会」といったキーワードで検索をすると、フリーランス向けの交流会やコミュニティなどを見つけることができます。

SNSを通じてコミュニティへの参加や他のフリーランスの方とつながることで、フリーランス交流会の情報以外にも、案件情報や技術情報などを目にする機会も得られます。


フリーランス交流会の紹介サイトを利用する

近年フリーランスが増加を続けるなかで、フリーランス交流会について紹介するウェブサイトやプラットフォームの数も増えていきています。

実際に検索エンジンで「フリーランス交流会」などのキーワードで検索すると、こういったフリーランス交流会の紹介サイトを見つけることができます。

具体的なウェブサイトについては、記事の後半でご紹介します。

交流会の紹介サイト内で自身に関連した分野や職種などのキーワードで検索することで、目的に沿ったフリーランス交流会を探すことができます。


会員制のコミュニティやオンラインサロンを利用する

フリーランスに関する会員制のコミュニティやオンラインサロンでも交流会が行われているケースがあります。

コミュニティやオンラインサロンによってテーマとなる分野が異なるため、自身の興味や志向にマッチするものを選んで参加してみるのが良いでしょう。

著名人が主催しているコミュニティやオンラインサロンもあるため、主催者を軸に探してみるのもおすすめです。


フリーランス交流会を選ぶ際のポイント

続いては、フリーランス交流会を選ぶ際のおもなポイントについて2つご紹介します。


目的に沿ったフリーランス交流会を選ぶ

「交流会に参加する前に準備するべきこと」でもご紹介した通り、まずは事前にどのような目的でフリーランス交流会に参加するのかを決めておくことが重要です。

目的を明確にすることで、より自身にマッチするフリーランス交流会を選びやすくなり、結果的に参加目的を達成しやすくなることにもつながります。


フリーランス交流会の参加条件を確認にする

参加条件として収入や職種などを設定しているフリーランス交流会もあるため、自身が条件を満たすか必ず事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

フリーランス交流会の参加条件を参考にすることで、不特定多数の参加者がいるフリーランス交流会に参加するよりも、自分がつながりたいと思う人物と交流をしやすくなる可能性が高まります。

そのため、フリーランス交流会の参加条件を参考としてフリーランス交流会を選んでみるのもおすすめです。


まとめ

本記事では、フリーランスが人脈を形成するのが難しい理由をはじめ、フリーランス交流会に参加するメリットや事前に準備するべきこと、意識するべきことについて詳しく解説しました。

また、フリーランスの方が交流会への参加を検討するための参考情報として、フリーランス交流会の探し方もご紹介しました。

「人脈を広く形成したい」や「最新の技術情報を獲得したい」など、フリーランス交流会に参加する目的は人それぞれですが、目的に沿ったフリーランス交流会を見つけるのに本記事の内容が少しでも参考となれば幸いです。