フリーランスに名刺は必要か?

まず、フリーランスに名刺は必要なのか?というのが疑問になりますよね。

フリーランスは名刺が無くても生きていけます。しかし、1番困るのは相手から名刺をいただいたときです。

名刺をいただいたのに名刺を交換できない状況は、相手に恥をかかせてしまったり失礼になる場合があります。

そのため、フリーランスでも名刺はあった方が安心できるでしょう。

また、フリーランスのメリットとして、名刺を配ることで契約に繋がることがあるのです。

ないと困るけれどあると役に立つので名刺は作っておくことをおすすめします。


フリーランスの名刺必須項目

今までは会社のフォーマットに則って名刺が作られていましたが、フリーランスの名刺作りは0からのスタートです。

まずは名刺の必須項目をチェックしていきましょう。


名前

名刺でまず必要なのが名前です。

フリーランスになったときに屋号を作った場合は一緒に記載しておきましょう。

フリーランスの職種やブログ・SNSなどによっては有名なアカウント名や活動名がある方もいます。

その場合には、名前よりも目立たせて記載する必要や名前と同等に扱う必要もあります。

とくに有名な別名がない場合は、シンプルに本名を記載するようにしましょう。


肩書

実は名刺で1番大切といわれているのが肩書です。

名刺を渡された相手は、あなたの名前よりも何をしている人なのか?どんなポジションなのか?ということを気にします。

そのため、一言でわかりやすい肩書を名前の近くに記載しておきましょう。

肩書がない!という場合には、相手が思わず質問したくなるような肩書を添えるのもおすすめです。

名刺の役割には会話を弾ませる目的もあるので、正式な肩書でなくても構いません。

しかし大切なのは、あなたが何をしている人なのかを表す肩書を記載することです。

フリーランスということを記載してもいいですが、シンプルに「エンジニア」など職業を記載しておくのがいいでしょう。

また、フリーランスの場合には代表という肩書を使うのも多くみられます。


資格

資格はフリーランスのエンジニアにとって大切な項目です。

フリーランスになる前にエンジニアの資格をたくさん取得した方も多いのではないでしょうか。

資格がたくさんある場合には、裏面に資格の欄を設けましょう。

資格を記載することで、どんな専門性知識があるのかということがわかります。

フリーランスのエンジニアでも、名刺に資格の記載のある人とない人では記載がある人に仕事を頼む方が多いでしょう。

また、名刺に資格を記載しておくことで、後で名刺を見返してもらえたときに仕事に繋がることもあります。


電話番号

電話番号には固定電話はおすすめできません。

フリーランスのエンジニアの場合、いつも固定電話の前にいるわけではありません。

いつでも持ち歩いている携帯電話の番号を記載しましょう。

もし気になる場合は、仕事用とプライベート用など携帯電話を使い分けるのもおすすめです。


メールアドレス

メールアドレスの記載も必須です。仕事の依頼は電話よりもメールでもらうことの方が多くなります。

フリーアドレスを記載することも可能です。

しかし、フリーランスのエンジニアであれば独自ドメインの方が信頼度が増します。


おすすめの項目

ここからは記載してもしなくてもいいけれど、名刺で会話が弾むおすすめの項目をご紹介していきましょう。


SNSアカウント

最近多いのが、SNSアカウントを名刺に記載することです。

名刺を交換するついでにSNSでも繋がっておけば、より気軽に交流を深めることができます。

こういった理由で、名刺交換後にSNSで繋がるというのも当たり前になってきているのです。

とくにフリーランスの場合には、何気ない会話から仕事に繋がるということもあります。

気軽に連絡が取れるSNSアカウントを記載しておくことは、仕事でもメリットになるでしょう。

また、仕事関係の個人ブログやホームページ・アプリなどを運営している場合にも記載しておくことをおすすめします。


QRコード

名刺にQRコードを記載することも人気です。

とくに仕事用のブログやホームページがある場合には、URLの記載だけでは見てもらえる機会は少なくなります。

しかし、QRコードを記載しておくことで名刺交換をしたときに素早くアクセスすることが可能です。

会話のきっかけと仕事の宣伝にもなるので、QRコードの手軽さを活用してみてください。


注意すべき情報

フリーランスの名刺には注意すべき情報があります。

個人情報が詰まったアイテムなので、名刺の扱いには十分注意しましょう。


住所

フリーランスの名刺でもっとも扱いに困るのが住所の記載です。

そもそも住所を記載した方がいいのかという問題ですが、住所を記載した方が信頼度は高まります。

しかし、フリーランスであれば住所を記載しなくても支障はないでしょう。

どうしても住所を記載したい場合には、レンタルオフィスやバーチャルオフィスを利用するのがおすすめです。

また、「東京都渋谷区」というように住所が特定されないところまで記載する方法もあります。

それに加えて最寄り駅を「最寄り駅:渋谷駅」というように記載しておくことで、名刺の住所欄の問題も解決できそうですね。


SNSアカウント

名刺に記載することが多くなったSNSアカウントも注意しましょう。

SNSアカウントを名刺に記載する場合には、仕事用のアカウントを利用することが大切です。

SNSアカウントを載せるかの基準は仕事にプラスになるかどうかが大切になります。

そのため、プライベートで楽しんでいるようなアカウントは仕事にプラスにならないので記載は控えるようにしましょう。


名刺を2種類用意しておくことのメリット

フリーランスの場合、名刺を2種類用意しておくこともおすすめです。

1枚は誰に配っても問題ない名刺を。もう1枚は住所などの個人情報を記載した名刺です。

不特定多数の人に配る場合と仕事で深くかかわっていく相手で渡す名刺を使い分けていきます。

そうすることで、仕事相手には信頼感をその他には自分の痕跡を残すことが可能です。

名刺を渡すかどうか躊躇う必要もないので、仕事に繋がる確率も高くなるのではないでしょうか。


エンジニアの必須項目

ここからはフリーランスのシステムエンジニアに特化した名刺の必須項目をご紹介していきます。

フリーランスのエンジニアの場合には、とくに必要な項目になるので記載逃しがないように注意しましょう。


経歴

フリーランスのエンジニアの場合、以前勤めていた会社名を記載することで信頼にも繋がります。

あなたが勤めていた会社が大手の場合には、必ず記載するようにしましょう。

おすすめの記載方法は、名前の下に「株式会社○○を経て○○年独立」というようにコンパクトに記載します。

これだけで大手で勤めてから独立したことがアピール可能です。

フリーランスになると会社の看板で仕事ができなくなってしまいますが、以前勤めていた会社の名前は有効活用しましょう。

フリーランスになり立ての時期なら尚更です。

大手で経験があることをアピールするのとしないとでは雲泥の差があるということも理解しておきましょう。


実績・スキル

実績とスキルの記載は、フリーランスのシステムエンジニアの重要な項目です。

とくに大きな案件を担当した場合には必ず記載しましょう。

大きな案件の実績が3つ程度あると、よりシステムエンジニアとして信頼される名刺にすることができます。

実績を記載する場合には、裏面に実績の欄を作成しましょう。

表に実績を長々と記載すると見にくくなってしまうので、見やすいフォーマットを心がけてください。

記載の方法は「某銀行の基幹システム開発(Java)」というように、簡潔に使用言語もわかるようにしましょう。


料金体系

フリーランスエンジニアとして名刺で格段に仕事に繋がる名刺にするには、料金体系の記載が必須です。

フリーランスエンジニアの名刺をもらい仕事を依頼したいと思ったとして、気になるのは金額ですよね。

金額を記載しないばかりにチャンスを逃しているフリーランスエンジニアも多いはずです。

料金体系の記載は、先ほど紹介した実績と同じように裏面に記載しましょう。

このときに税込か税抜きかの記載もあると親切です。

料金体系の決め方については、案件ごとや月額など様々な記載方法が考えられます。

あなたの仕事のスタイルに合わせた料金体系を記載しておきましょう。

○○万円~○○万円というように幅を持たせるよりは、ハッキリとした金額を記載しておいた方がおすすめです。

以上のことに注意して、名刺で仕事が舞い込んでくるフリーランスエンジニアを目指しましょう。


名刺デザインはシンプルがベスト

ここまでに名刺に記載する項目をご紹介してきました。

しかし、実際名刺を作るとなると様々なデザインや形があって悩んでしまいますよね。

ここで注意したいのが、フリーランスエンジニアであるならシンプルがベストということです。

Webデザインやイラストレーターなど、デザインを重視する職種の場合にはおしゃれな名刺が必要になります。

ですが、システムエンジニアとしての名刺であるなら、見やすくシンプルな信頼を勝ち取れる名刺にしましょう。

殺風景だなと思われるぐらいシンプルで構いません。ただ1つこだわるとしたら、名刺の紙質です。

お金をかけたくないからといってペラペラの紙に印刷するのはもってのほか!

上質で破れにくい素材の紙を使用することで、シンプルな名刺でも丁寧さが伝わります。

名刺では何を伝えたいのかを重視しましょう。

そして、記載している項目以上に名刺を手に取った瞬間の感覚も印象に直結するということを理解しておくべきです。

フリーランスシステムエンジニアの名刺は、見栄えよりも内容と見やすさにこだわりましょう。


名刺の作り方

名刺を作るにあたって、自分で作成するのか業者で発注するのかも迷うところですよね。

それぞれメリットとデメリットがあるのでご紹介していきます。


自分で作る

最近ではプリンターやソフトの性能が良いので、自分でもクオリティの高い名刺を作ることができます。

メリットとしては手軽さ細かいデザインの融通が利くということです。

デメリットとしては、やはり業者に頼むよりも見劣りしてしまうことでしょう。

また、名刺のベースに使用する材質も限られてしまいます。

自分で名刺を作る場合は、急に名刺が必要になった場合や名刺が切れてしまったときの応急処置が良さそうです。

名刺は印象を左右するものなので、できれば信頼できる業者に発注して素敵な名刺を作りましょう。


業者に発注する

名刺だけでも現在は様々な業者があります。

業者の名刺にはある程度フォーマットが存在しているので、そのフォーマットに当てはめて名刺を作成していきます。

紙の質やランクも選ぶことができるので、こだわりのある見栄えの良い名刺を簡単に作ることが可能です。

また、プロに任せることで適切なデザインに仕上げてくれます。

そのため、デザインが苦手な方でもセンスの良い名刺に仕上げることができるでしょう。


そもそもフリーランスエンジニアは名刺を持っているのか

フリーランスエンジニアの名刺に関しての疑問で多いのが、フリーランスエンジニアは名刺を持っているのか?ということでしょう。

実際は常駐フリーランスエンジニアで名刺を持っているのは約50%です。

常駐が多いフリーランスエンジニアの場合は、チームになると長い時間同じ時間を過ごすことになります。

いうなれば会社の同期のようなもので、名刺交換の必要性がないのです。

案件が終わってしまえば同じメンバーで仕事するということもないでしょう。

しかし名刺を渡しておくことで、人手が必要な案件があったときに声をかけてもらえることもあるかもしれません。

名刺は最初の出会いのシーンだけではなく、後から効果を発揮することも覚えておきましょう。


名刺をフル活用しよう

名刺を作ったら、名刺をフル活用させるために交流会や勉強会に参加してみるのもおすすめです。

フリーランスエンジニアを始め、フリーランスの場合は人脈は宝といわれています。

様々な人脈を形成しておくことで、今後幅広い仕事に携わることができるかもしれません。

名刺を作ったら様々な人と出会って、視野を広げるようにしてみましょう。