C#エンジニアにおすすめの資格を解説!資格ごとの難易度やメリットも紹介
フリーランスエンジニアに資格は必要なのか
そもそもフリーランスエンジニアに資格は必要なのかと疑問を持つ方も多いのではないのでしょうか。
「エンジニアには実務経験が最も必要であり資格は必要ではない」という情報も多くあります。
では本当に資格は必要ないのでしょうか。
実はフリーランスエンジニアにも資格は必要といえます。
フリーランスエンジニアには会社という大きな看板がありません。
そのためエンジニアとしてのスキルや信頼性で案件を受注するしかないのです。
そのスキルや信頼性を見せるために資格を提示することは効果があります。
もちろんこれまでの実務経験やポートフォリオを求められることもありますが、資格があれば客観的に自分のスキルのレベルを提示出来ます。
そのためフリーランスエンジニアが資格を取得することは決して無駄ではないのです。
次にC#エンジニアが持っておいた方が良い資格を国家資格と民間資格に分けて解説していきます。
おすすめの国家資格①:基本情報技術者試験
国家資格ということで知名度は高いため、自らのスキルを示すためにも非常に良い資格といえるでしょう。
更に基本情報技術者試験は難易度もやや高く、誰でも取れるような簡単な資格ではありません。
主にハードウェアからソフトウェア、データベースやサーバーなどの幅広い知識が問われるため、ITに精通していることを示せます。
難易度
情報技術者試験の難易度はやや高く合格率は20~30%です。
一つの分野の深い知識が問われることはありませんが、幅広い知識が問われるため一つの言語に精通していたとしても勉強が必要でしょう。
とはいえ全くの情報系の未経験者でなければ、集中的に1ヵ月間勉強をすれば合格することが可能といわれています。
取得するメリット
国家資格であることの知名度の高さと信頼性は、基本情報技術者試験の一番のメリットといえるでしょう。
どれほど難しい資格を取得してもクライアントが知らなければ、スキルを提示することは出来ません。
また専門分野以外の資格を取ることはその人の勉強意欲や向上心を示すことが出来ます。
おすすめの国家資格②:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験より更に深い知識を問われる資格です。
主にシステムのアーキテクチャ設計の知識が問われます。
プログラマーとしてだけでなく、上流工程にも携わる・携わりたい方はぜひ取っておきたい資格といえます。
難易度
応用情報技術者試験の合格率は20~25%です。
先ほどの基本情報技術者試験よりも若干低めですが、合格率はあくまで参考値と捉えておきましょう。
試験によっては非常に難易度が高いとされていながらも合格率が高いものがあります。
それは受験者のレベルが高い、もしくは徹底的に対策を行っているからです。
合格率が高い・低いでどの資格を取得できるかはわからいないのです。
取得するメリット
応用情報技術者試験も知名度と信頼性のある資格です。
アルゴリズムやデータベース・ネットワーク設計など上流工程に関係する知識も問われます。
そのため、この資格を持っていることで高いスキルを持つことが示せるのです。
フリーランスエンジニアでも今までと違う言語の仕事を受注するとき、こういった難易度が高くて深い知識を問われる資格が非常に有効でしょう。
おすすめの民間資格①:試験70-483 Programming in C#
C#の資格として、最も知名度の高いものの一つといわれているのがProgramming in C#です。
C#の開発元であるMicrosoftの資格であるため、資格の知名度や信頼度も全く問題ありません。
難易度
合格率は非公開です。
ただし対象者はC#でのアプリ開発経験が1年以上とされているため、C#での開発経験がある方にはそこまで難易度は高くないといえます。
どの試験でも共通していえることですが、実際の経験があるからと試験対策をしなければなかなか資格を取得することは出来ません。
たとえ開発の経験が長年あっても、試験の傾向や問題を知るために過去問などがあれば一通り対策はしておきましょう。
取得するメリット
Programming in C#は開発元のMicrosoftの資格であるため、実務経験や一定のスキルがあることはしっかりと示すことが出来ます。
実務経験が1年以上はあるけど長くはない方は、客観的に自分のスキルを示すためにも取得しておきたい資格です。
おすすめの民間資格②:試験70-485 C#を使用した高度なWindowsストアアプリ開発
Programming in C#がC#の基礎的な開発スキルを示すものであるのに対し、この資格は「Windowsストアアプリの開発」スキルを示すものです。
実際にWindowsストアアプリの開発案件に携わりたい方は是非とも取っておきたい資格といえるでしょう。
難易度
こちらも合格率は発表されていません。
対象者がWindowsストアアプリをC#で1~2年開発経験のある方になっているため、経験者であればそこまで難しくはないといえるでしょう。
取得するメリット
Windowsストアアプリの基本的な機能の実装やUIデザイン、それに関心の分離等のコーディング以外の知識やスキルを示すことができます。
基本情報技術者試験のように幅広い知識を示す資格ではない分、Windowsストアアプリの開発案件を抱えている企業などには刺さりやすい資格といえます。
おすすめの民間資格③:試験70-486 Developing ASP.NET MVC Web Applications
ASP.NETを利用したウェブアプリの開発全般が問われるため、C#を使ったアプリの開発案件の受注を目指すエンジニアにはぜひ欲しい資格です。
設計・構築・実装に関する問題が中心であり、かなり実践的な内容となるため資格の有用性も高いといえるでしょう。
難易度
合格率は非公開ですが、難易度は高いです。
アプリ開発全般の知識や実務経験が必要なのはもちろん、HTML・CSSなどのその他の言語も使うことになるためC#での開発の経験しかない方には厳しいです。
ASP.NETでの開発経験が3年以上と対象者もかなり経験の積んだ方に絞っているため、実務経験はもちろん試験対策もしっかりと必要になります。
取得するメリット
アプリの開発全般の知識と実務経験の有無を示せる資格であるため、持っていればより案件を受注しやすくなるでしょう。
また他の言語の案件を受注するときにも役に立つことでしょう。
その他のおすすめの資格
IT分野の幅広い知識を示すことが出来る国家資格から、C#での知識や実務経験の有無を示すことが出来る資格を紹介しました。
C#の資格以外にもネットワークの資格やデータベースの資格も持っておくと良いでしょう。
ほとんどのアプリやソフトはネットワークやサーバーを利用します。
Microsoftの試験にもネットワークやデータベースの基礎を問うものがあるため、基本的な知識を確認する意味でも受験すると良いでしょう。
案件の受注につながりやすい資格
ここまでC#エンジニアにおすすめの資格を紹介しましたが、実際に案件の受注につながりやすい資格は何でしょうか。
資格選びに迷っているC#エンジニアには以下の2つの資格がおすすめです。
- 応用情報技術者試験
- 試験70-486 Developing ASP.NET MVC Web Applications
この2つの資格は難易度が高く、実務経験や深い知識が問われるものです。
そのうえ国家資格であることやMicrosoft社の資格であることから対外的な評価は非常に高くなります。
もちろん実務経験があるからと試験勉強なしで取得できる資格ではありません。
しかし取得すれば自身のレベル感を伝えることが出来る資格であるためおすすめです。
資格取得のための勉強方法
資格を取得することで案件が受注しやすくなる、単価を上げやすくなる等のメリットがあります。
とはいえ実務経験が豊富だからと試験対策なしで資格を取れるかといわれるとそうではありません。
資格を取得するにはお金も時間も投資する必要があるため事前にしっかりと勉強しておきましょう。
本で独学する
資格を取得したいが、あまり費用はかけられないという方におすすめの勉強方法が本です。
参考書もありますが、その試験の過去問を解くことが一番のおすすめです。
過去問を解くことで、現状の自分の実力や試験における弱点がわかり、効率的に勉強することが出来ます。
また過去問を繰り返し解くことで問題の傾向や時間配分も自然と身に付くためおすすめです。
たとえプログラミングスクールに通うなどの他の方法で勉強する人も、最低一度は過去問を解きましょう。
本での勉強は自分の空いた時間に手軽に出来ることや費用が安いことがメリットにあげられます。
一方デメリットは自己管理をしっかり行わないと、つい休んでしまったりモチベーションが維持出来なくなることです。
スクールに通う
早く資格を取得したい方はスクールに通うことがおすすめです。
スクールではわからないことは都度都度聞くことが出来る点がメリットです。
わからないことを放置せずすぐに解決できるため、学ぶスピードも速くなります。
また周囲に同じくプログラミングを学ぶ仲間もいるため、モチベーションの維持や切磋琢磨して勉強できることも魅力です。
デメリットとしては本での勉強に比べて費用が高いこと、それに時間の調整が必要なこともあげられます。
ただし時間の調整に関しては、現在オンラインスクールも多くあり、自分のペースで受講出来る講座も多くあります。
Microsoftが発行するExam Ref
C#の資格の勉強に使いたい本がExam Refです。
これはMicrosoftが発行しており、現在はAmazonでも購入することが可能です。
試験を開催している会社が発行しているため試験対策には最も有効だといえるでしょう。
ただしExam Refは英語で書かれたものしか現在ありません。
そのため英語の知識がしっかりとある方であれば、ぜひこの本を利用して勉強することをおすすめします。
フリーランスエンジニアの案件の受注の仕方
フリーランスエンジニアの案件の受注には主に3つの方法があります。
- 知人や友人に紹介してもらう。
- エージェントサービスを利用する。
- ビジネスマッチングサイトを利用する。
知人や友人に紹介してもらうことのメリットは、自分の要望に合った案件をもらいやすいことです。
ある程度自分が専門とする言語や分野を把握したうえで案件をもらえ、更に仲介がいないためマージンも発生しません。
フリーランスエンジニアとして人脈作りは非常に大切なのです。
エージェントサービスはエージェントとしっかり連携を取れていれば有効です。
希望する案件の条件等をしっかりと伝えて信頼関係を築いていれば希望する案件の条件等をしっかりと伝えて信頼関係を築いていれば、自分にとって良い案件を紹介してもらえます。
最後にビジネスマッチングサイトの利用もおすすめです。
自身で案件を探して提案が出来るため、より希望に沿った案件の受注が出来ます。
特にフリーランスとして活動し始めたばかりの方や営業に苦手意識のある方にとっては心理的なハードルも低いため、最適な方法といえるでしょう。
C#の今後の需要
C#の今後の需要は需要は増加していくと考えられています。
C#はシステム設計をはじめ、iOSやAndroid、そしてWindowsなど幅広くアプリの開発が行える言語であり、これらアプリの需要は今後も増加していくでしょう。
C#を専門とするフリーランスエンジニアで案件を受注するのであれば、今後の需要なども考慮して資格を取得することがおすすめです。
資格を取得するには時間もお金も投資する必要があるため、自分に必要な資格は何か、何のために取得しようとしているのか目標を明確にしましょう。